日々感謝。1200kmへんろ道。【28日目ボーイスカウトの道しるべ。鳥坂峠】

お 遍 路

2020.11.16(月)
愛媛県宇和島市 曇り☁時々晴れ☀ 24/13℃

歩き人たかちです。

今日は内子の街を目指して「鳥坂峠」を歩きます。大洲の街を抜けるとき、四国で唯一野宿が公認されている「十夜ヶ橋」を見ようと思っていつつ、忘れてしまいました。内子は街並み保存地区としても有名。そこでまた、素敵な出逢いがありました。

思わずほっこりなへんろ小屋

*宇和パークホテル~へんろ小屋ひじ川源流の里:6.6km*

なんだか眠くてうだうだしながら5時半の起床。軽く朝ごはんを食べて6時半過ぎに出発。

はじめは国道歩き。通学の中学生が自転車でビュンビュン過ぎていきます。そのたびに「おはようございます!」と挨拶をしてくれて、こどもに元気をもらえるのはいいなあ…。というか、挨拶をしてくれる中学生がこんなにいるという現実がいい。

国道の交通量はとても多く、トラックもバンバン走っています。

ときどきへんろ道は国道から離れます。

国道に戻り、ちょっと登りに差し掛かった頃「へんろ小屋 ひじ川源流の里」がありました。

朝ごはんをあまり食べなかったので、ここでおにぎりを一つ頬張る。テントを張るのは厳しい広さ。見上げると、天井には何やらいろいろなものがありました。

小学生が描いたお父さんお母さんの似顔絵が飾ってあり、それには家族への「ありがとう気持ち」が書いてありました。さらに、家族からの返事も書いてある。

「おいしいごはんありがとう」とか「勉強を見てくれてありがとう」とか。

「いつもお仕事お疲れ様」というのに対し「3人の笑顔で疲れがふっとぶよ」と書かれていて、家族っていいなあ…と思いました。

とても温かいへんろ小屋。

ボーイスカウトの道標。鳥坂峠

*へんろ小屋~金山橋:7.5km*

へんろ小屋からは、「鳥坂峠」「鳥坂トンネル」の2手にわかれます。

この看板がわかりづらいため、「これではみんな断然短いトンネルへ行ってしまう!」と、何年か前に"どこまでの距離なのか"というシールを付けたそうです。申し訳ない感じの大きさでテプラシールが貼られていました。

そもそもゴール地点が違うから、距離が大きく違う。峠道は「札掛大師堂」までの距離。トンネルは、トンネルを抜けた先の「三本松バス停」までの距離とのこと。

歴史ある鳥坂峠を歩いてほしいということで、しっかり整備しようとなったそうです。道自体も分岐があやふやだったり、以前は迷いやすかったようですが、ボーイスカウトの子たちが看板を増やして整備したとのこと。

国道から離れ峠へ向かいます。

峠の1.5km手前から山道に入ります。

登り初めには東屋がありました。

「鳥坂番所跡」がありました。旅人が番所を通行する際は身分証明書や往来手形などの提示を求められ、厳しい取り締まりを受けたとのこと。しかし、四国八十八ヶ所巡礼などの巡拝者は比較的楽に通行できたようです。それだけ文化があり、特別なものだったことが窺えます。

ここは私有地で立ち入り禁止。

「柏坂」と同じように急な傾斜ではなく、整備された歩きやすい道でした。

朝日の木漏れ日で森も明るい。

600m手前で車道を横切ります。ここが以前はわかりにくい箇所だったようです。ボーイスカウトの看板がしっかりありました。

ちょうどいいスパンで看板があり、迷うことはありません。導かれながら峠に到着。

石柱のあるちょっとしたスペース。展望やベンチがあるわけではないですが、ひっそりした峠も雰囲気があって素敵です。

下ります。下りも特に問題なし。

はじめは細めの道でしたが、だんだん広がっていきました。途中でちょっと大洲の街が見えましたが、すぐに林道へ。

奥にあるのは「日天社」。かつて、世の中で尊いものは、昼にさんさんと光を注ぐ「お日様」と、夜にほのかな明かりを与えてくれる「お月様」だと考えられていました。二つを神様として祀っていて「日天月天様」と呼ばれているそうです。御神体はこの山から切り出されたとされる石で、梵字が刻まれているとのこと。

足元はいつの間にか落ち葉でふかふか。海を歩いたり、山を歩いたり、街を歩いたり。進んだり戻ったりして、季節の境目をウロウロしているような感じ。

途中には国道への案内もありましたが、そのまま林道を行きます。

最後は一気に下って、民家がでました。

国道に合流。ここからは国道56号を歩きます。

少し下ると「札掛ポケットパーク」がありました。

東屋、トイレが揃った休憩所。水道もありました。野宿環境は揃っています。

鳥坂峠前後にトイレはないので、歩き始めてから最初のトイレ。ちょっと休憩。

引き続き下っていき、やがて大洲市内の端っこに到着。

十夜ヶ橋見忘れて内子の街へ

*金山橋~内子駅:16km*

大洲の市街に入りそのまま国道56号を歩いていればよかったのですが、車がバンバン通る道ばかり歩いているとなんだか頭がうるさくなるので、途中で遍路道を外れて歩いていました。

しかし、遍路道を外れたことで番外霊場の「永徳寺」の前を通らず、見たかった「十夜ヶ橋」を通り過ぎていました。

弘法大師が野宿をした場所。日が暮れて、泊まる場所もなく、弘法大師はこの橋の下で一夜を過ごしました。あまりの寒さに一夜が十夜に感じられたということで「十夜ヶ橋」と呼ばれています。

四国霊場唯一の「野宿修行の場」となっています。希望者にはゴザの貸し出しも行われているようです。

橋の下には横になった大師像があり、可愛い布団が掛けられています。それを見たかった。

お大師様が寝ているため、橋の上では杖をついてはいけないといわれています。

気が付いたときには大分過ぎていました。やってしまった…。残念に思いながら先へ。

大洲の街は大きく、宇和島市のように何kmにも渡って国道横にチェーン店やホテルが立ち並んでいました。暑くて途中のセブンでリンゴジュースを補給。

途中少し国道から離れ、また合流して内子を目指します。

内子に近くなると4車線の大きな道路になり、登っていきます。

下りになったところで内子の街が見えました。

今日は「AZ HOTEL」に予約を取りました。道の駅内子フレッシュパークの近くには「知清キャンプ場」があります。無料のキャンプ場なのでここに泊まる計画をしていましたが、明日は久万高原までの峠越えで37km、5時半頃の出発の予定。体力温存とゆとりをもって出発できるようにホテルをとりました。

キャンプ場内に東屋はないと思っていましたが、あるようです。お遍路さんはよくそこで野宿をしているとか。

13時半過ぎには内子に着いて、内子の街歩き。

内子散策。カフェ「でんじろう」

*内子散策:3.3km*

内子といえば「内子座」。とりあえずという感じで見に行きましたが・・・

工事中!

観光で着ていた方も多く「あら~残念。」という声が飛び交っていました。私はとりあえず見ておこうくらいの気持ちで、中に入るつもりもなかったので次へ。

今日は「古民家ゲストハウス&バー内子晴れ」でお昼を食べようと企んでいました。GO TOも使えるし、本当はここに泊まりたかったのですが、月曜日はゲストハウスがお休みようで予約できませんでした。しかし、現在は楽天トラベルからも予約できるようになっており、毎日泊まれるようです。

カフェも素敵で、ここでキーマカレーをいただこうと思いつつ行くと…

CLOSE!!あれ!?

ネットの紹介ページでは、定休日は火曜日となっていましたが、月曜日も追加されたようです。ランチやバーの時間帯も変更されている。口がカレーになっていたので残念。ケーキやドリンクもすごく美味しそうでかなり楽しみにしていました。

仕方ない。

*公式HP(予約のみ)*

内子晴れ | Guest house Uchikobare - 愛媛県内子町の古民家ゲストハウス
愛媛県内子町、町並み保存地区の入り口、築170年の古民家を改装したゲストハウスです。古き良き日本家屋の趣を残しながらモダンにリノベーションした空間で、畳座(リビングスペース)には、カフェ・バーを併設。訪れた方々と語らったり、ひとりの時間を楽しんだり、緩やかに流れる時間を思い思いにお過ごしください。

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少し奥にもカフェがあったのでそちらへ行きました。

こちらも外観と雰囲気が素敵な「カフェ でんじろう」

奥には座敷にテーブル、テラスもありました。入口近くの2人掛けの小さな席につき、よもぎ餅のぜんざいを。ここにもカレーなどの食事がありましたが、ぜんざいの気分になりました。

焼きたてのお餅が一つ。お餅もあんこもすごく美味しい。スタッフの方も優しくて「お遍路歩いているんですか?」と気さくに話しかけてくれました。

ぜんざいのあとに珈琲を出していただきました。店主のでんじろうさんがテーブルで並々と注いでくれます。珈琲も美味しい。すると「甘いものどうぞ」と柏餅をくださいました。

静かに音楽が流れ、居心地の良いカフェ。中島みゆきの「糸」とか、もう良すぎる。

しばらくゆっくりしていると地元の方と思われる女性2人組が来て、カウンターに近い席に座りお店の人たちと談笑をしていました。

すると、スタッフの方が私の席に来て「あちらのお客様は常連の方で、良かったらアイスクリームをご馳走させてほしいとのことなのですが。」と。女性の方もお遍路を少しずつ回っているとのことでした。

ありがたくアイスクリームをご馳走になりました。

これもまた美味しくて…。あんこはちょっと塩味があり、バニラアイスによく合います。

本当に、四国にはどれほどの優しさが詰まっているのか。リレーのように背中を押してもらいながら、ここまで歩いてきました。優しく、でも力強い。人との出会い、いただく気持ちが何よりの原動力です。明日の峠越えもこれで大丈夫。

ティータイムに入り、お店が少し混んできたので出発。「頑張って!」とみなさんに応援していただき、お店を出ました。内子晴れが休みでたまたま入りましたが、何かに導かれたような素敵なご縁に感謝。

自分にはたくさんの人がついている。よし、明日頑張ろう!と歩き出します。

カフェでんじろうの向かいには、パンとランチのお店。こちらもレトロな建物でいい感じ。今日は定休日でした。

 

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このあとは街並みを見て歩きました。

いかにも「伝統的建造物群」という感じ。「内子の白壁」の建物が並びます。奥に行けば行くほど住宅地になりますが、ちょこちょこお店があったり、資料館があったり。

大きな看板などで主張していないところがほとんどなので、よく見ていないとスルーしてしまいそう。定休日のお店は、お店だということすら気が付かない感じ。

布のお店。

この重厚感ある壁、結構好きです。クリーム色の壁もかわいいし。

見世物感があると感じる人もいるようですが、自分がここで育っていたらこれが当たり前の暮らし。外泊でも思いましたが、自分の街が観光地で暮らしを「見られる」というのはどのような気持ちなのか。誇らしい気持ちもあれば、たくさんの人が来て煩わしい気持ちもあると思います。

仕切りにカメラの音が響く街。自分だったら耐えられないだろうなと思いました。しかし、格好良くてつい撮ってしまう…。

暮らしは静かな方が性に合っている。

なんとなく終わりかなというところで引き返し、違う道を経由してホテル方面へ。

パン屋。

児童館。児童館かっこいい。元気に遊んでいる子どもたちの声が聞こえてきました。

ビジターセンター。

中に入ると「良かったらどうぞ」とキットカットとチョコを2ついただきました。館内はwifiが使えて、休憩スペースもあります。

掲示板にはたまごかけご飯の情報。これ、食べたい。

散策していると「歩いて回っているの?」と男性に声をかけられました。男性は車で回っていて、今日88ヶ所終わったとのこと。「おめでとうございます!」と言うと「いやー車だから。ゆっくり楽しんでね~!」と。車だと終わった後にここまで来られるのかと、しみじみ思いました。車って早い。

東屋とトイレがありました。トイレもしっかり内子の壁。

スーパーに寄ってからホテルへ。受付で並んでいると、後ろのお兄さんに「お姉さん今何箇所目ですか?」と声をかけられました。どこから来たのか、一番はどこにあるのかなどいろいろと。

「何日くらいでまわれるんですか?」と聞かれ「40日~50日の方が多いです。」というと「へえ~意外にそんなもんなんですね~」と。

この40日前後を長いと感じるか短いと感じるかは、本当に人それぞれだと思いました。よく考えれば四国一周。一ヵ月~一ヵ月半でそれを歩けるとなると、自分もそんなものかと思います。しかし、そんなものでも仕事を辞めないと通しで歩けないところが悲しい。ヨーロッパのようにバケーションがあればと何度考えたことか。海外の人の心の広さや、ゆとりはバケーションがあるからなんだろうな。

ひたすら歩いた日に素敵な出会いがあると疲れがスッと消えます。明日の活力をたくさんいただきました。今日はお遍路さんに1人も会いませんでしたが、内子の街で元気になれました。

内子には地図に載っていない宿がたくさんありました。続々とオープンしたようです。お店もたくさんあって、内子散歩おすすめです。

*内子の街*

内子町公式観光サイト「内子さんぽ」
内子内子町が運営する公式観光サイト「内子さんぽ」。観光スポット、グルメ、宿、イベント、お祭り、アクセス、モデルコースなど、旅を楽しくするお役立ち情報がいっぱい!

★本日の歩行距離:33.4km

★累計:728.9km

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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