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日々感謝。1200kmのへんろ道。【21日目:温かい小さな以布利の港】

お 遍 路

2020.11.9(月) 
高知県四万十市 晴れ☀︎ 19/7℃

明日はついに「足摺岬」。高知県もとうとうここまできました。王手をかける今日は、四万十川キャンプ場から30kmの以布利を目指します。ここには「じんべえ広場」という、テント泊が許可されている広場があるので、ここで野宿をさせていただきます。朝靄の上がる四万十川を見つめながら四万十市とお別れ。以布利では思いもよらぬ優しさが待っていました。

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靄がゆらめく四万十川の朝

*四万十川キャンプ場~四万十大橋:6km*

朝の気温は7℃。放射冷却もあり、この日は大分冷え込みました。というか、四万十川周辺は冷え込みます。さすがに結露も今まで以上。滴るほどではないのでシュラフは無事ですが、予想通りという感じ。

底面も草と土がべっとり。少し時間をかけて撤収をしていたら7時を過ぎてしまいました。

太陽を正面に、ひたすら「四万十大橋」に向かって歩きます。

一段下がって歩く道もありますが、下の道だと四万十川が見えなくなってしまう箇所も多いので、上の車道を歩いていました。しかし、特に歩道があるわけではないので車には結構気を遣いました。

トラックがきたら草むらに避難。

朝の早い時間は朝靄が出ていました。四万十川は朝靄が結構出るので、早くから三脚を立てて写真を撮りに来ている人もいました。

ひんやりして、太陽の温かさが心地よくて、幸せな歩き出し。

四万十大橋まで6km。1時間以上四万十川を見ながら歩きます。

多くの水鳥が飛来し、水面には魚がピチャピチャと飛び跳ね、全てを穏やかに包んで静かに流れる四万十川。水質も大事だけど、これだけの川がここにあるということが一番大事。存在がとても豊かです。

四万十川も終わりに近づくと、中洲のような場所にゴルフ場があります。河川敷を最後まで行くと行き止まりなので、途中で四万十川と並行して流れていた中筋川を渡り国道321号へ。

四万十大橋は2つの川の上を渡る大きな橋でした。

海に出る前に、中筋川と四万十川は合流します。ここで一緒になるのに少し戻れば違う名前。それがとても不思議な感覚でした。自然に名前は関係ありません。今も形を変えながら、ただただ成り行きに任せるのみ。

お遍路を歩き始めてからずっと楽しみにしていた四万十川キャンプは、いい時間でした。

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1620mの「伊豆田トンネル」

*四万十大橋~ドライブイン水車:8.5km*

川から離れるとすぐに「四万十川自然野鳥公園」があり、この中に「へんろ小屋 四万十」があります。寄ってはいませんが、ここで野宿をする方もいます。

そのまま国道を歩くと「南無大師遍照金剛」と書いてある建物。これ、何だったのか。

この先、山道の「伊豆田道」1620mという長い「伊豆田トンネル」で2手に分かれます。普段なら山道を行くのですが、1620mのトンネルも気になる。

晴れ渡った空から太陽の刺激を受けていたので、トンネルで涼むことにしました。

幅が広めの歩道があるので安心して通れます。

涼しい…一気に汗が引いていく。

最後の方で「ど真ん中で写真撮ればよかった」と、後悔。このトンネルを通ったんだという記念だけでも…手前210mで。

20分ほどトンネルの中にいましたが、飽きました。真っ直ぐなトンネルなので出口が見えます。でもなかなか着かない。そのうち眠くなってくる感じでした。山道の方がよかったかな…暑いときはおすすめ。

トンネルを抜けて少し歩くと山道との合流地点。

そのすぐ先に「ドライブイン水車」がありました。

ここには可愛い「カフェダイニング ルーチェ」があります。ここでは軽食もいただけます。トーストのモーニングだけではなく、おにぎりのモーニングもあります。パンはすぐにお腹が空くので、お米のモーニングがあるとは嬉しい。サラダ、ゆで卵、おにぎり2個、デザートという感じみたいです。

散々迷いましたが、昨日買ったパンと手をつけていない芋けんぴがあるので、外で休憩。

今日の寝床となる以布利には、コンビニやスーパーがありません。なので、以布利から10km手前のローソンで食料を調達していきます。

しかし、Googleで「いぶりカリィ」という美味しそうなカレー屋さんを見つけました。HPには休業とも書いていないのでやっているようす。ただ、15時までの営業なので14時頃には到着したい。

お昼と軽めの夕食という名目でお腹を満たすことにして、担いでいく食料を少なくすることにしました。

水分もしっかり摂取して出発。

お手洗いの少し奥には東屋もあります。野宿環境は揃っていますね。

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砂がなくなった「大岐ビーチ」

*ドライブイン水車~大岐ビーチ:11km*

再び国道を歩き始めました。

足摺岬を往復して戻ってくる方々と何人かすれ違いました。往復組がやはり多いようです。中には野宿スタイル人たちも。順打ちだと初日が近い人としかお会いできませんが、会わないだけで歳の近いお遍路さんも結構いるかもしれない。逆打ちならたさくんの方々にお会いできるので、どの道でも「逆」というは魅力の一つだと思います。

四万十川のひんやり涼しい空気はどこへやら。じりじり暑い。

なかなか涼しくならない四国。歩き始めよりはいいけど、11月ってこんな感じなのか。

5km弱歩いて最後の食料調達場のローソンに着きました。

暑さに負けて、もう少しエネルギー補給をしようと、ゼリーと炭酸飲料を購入。炭酸なんか普段全く飲まないのに、やっぱり海だなここは。

明日の昼までの食料を調達して、外のベンチに行くと2人のお遍路さんが休憩されていました。

1人は同じく明日足摺岬へ行く人でやはり往復。今日は大岐ゲストハウスに泊まると。もう一人は今日往復して戻り途中のMさん。Mさんは10年前に一度お遍路を歩き、「四国いい!」となり関西から徳島に移住したという人。バリバリの野宿で歩かれていました。

テントは途中で送り返したとのこと。これからどんどん寒くなるのが恐怖だと仰っていました。重くても壁はやっぱり欲しい…そんな野宿談ができる人にお会いできて嬉しかったです。

足摺岬はどうするのか聞かれ、迷っていると話すと「西海岸はすごく綺麗ですよ」と。調べても、東海岸と西海岸では全く景色が違うとありました。前回は逆打ちで西海岸を歩いたというMさん。この言葉で、西海岸を回ることに決めました。やっぱり見てみたい。

Mさんは今日三原村あたりまで進む予定だけど、地域共通クーポン券をここでしか使えないので、無駄に高いお弁当とビールで休憩をしているとのことでした。

Mさんとはこのあと愛媛で再会することになります。

いぶりカリィの時間もあるので、20分程休憩して出発。

歩いていると、大きなみかんの木のあるお家の庭から「こんにちは〜」と声をかけられました。

「よかったらみかん取っていって〜」と。庭に入らせていただき、好きなのどうぞとのことで、まーるいのを1ついただきました。庭にみかんの木があるっていいなー。暑い日は柑橘系がたまらなく美味い!

ローソンから少し歩くとまた海景色が広がります。

びっくりしたのが透明度。高知の海をずっと見ながら歩いてきましたが一番きれいです。

水色がとくに綺麗…。明日の足摺岬がすごく楽しみ。

国道沿いにはYさんが泊まった「民宿 くもも」。Yさんは昨日ここから40kmの往復をしているはず。空荷とはいえ、40kmは1日が忙しそう。松山あたりで会おう!と言われましたが、四万十川キャンプにより、この時点で2日の差がつきました。追いつくのは厳しいな。

大岐ビーチまで微妙に国道から外れる歩き遍路の道がありますが、そのまま国道を歩きました。

この辺りは微妙なアップダウンを繰り返します。室戸岬のようにずっと平坦ではありません。

こんなところにマンション?と思ったら別荘。ここまで来ると大岐ビーチはもう目の前。海一望の別荘。

国道には展望所のような場所があり、そこからもう少し下ると海岸への道があります。へんろ道は国道でも海岸でも。せっかくなので海岸を歩きました。

さらさらというよりはしっとりとした砂浜。低反発枕のような沈み込み具合でした。ローカットの靴だと砂が入るのを恐れて歩行が慎重になります。細かい砂は入ると厄介。

国道の方が断然早いし歩きやすいですが、海岸にも足跡がたくさんありました。今の時季、半分以上はお遍路さんでしょう。

大岐ビーチは崖のようになっていて、こんな海岸見たことないなと不思議なものを見る目で眺めていると、1人の男性が前から歩いてきました。建設会社のようなジャケットを着ていると思ったら、交通関係の方でした。

このガクンと落ち込んでいるのは、台風で手前の砂が全て波に持って行かれたあとだと教えてくれました。なので、海岸が低くなったと。

え?ここ全部?という、本当に大規模な持って行かれかた。鯨が小魚を一気に飲み込むような迫力。自然の驚異。のほほんと眺めている海岸にどんな荒波が押し寄せたのか。想像するだけでも怖い。

男性は、どの程度砂が無くなったかという写真を撮りに来られたそうです。そこへ私がトボトボ歩いていて、人がいると高さがわかりやすいから、遠くから一枚写真を撮らせていただきましたが大丈夫ですか?との報告でした。

一気にこの海岸への眼差しが変わりました。むしろ、お会いできてよかった。すれ違わなければこういう海岸なのかなーなんて、あやふやに終わらせていました。

いやー本当にすごい。私も後ろから1枚撮らせていただきました。こういう風に地形は変わっていくのですね。

サーファーが喜びそうな力強い波。

海岸を全部歩くと2kmくらいあります。それはしんどいなと思い、途中で国道へあがりました。

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唯一の食事処「いぶりカリィ」

*大岐ビーチ~いぶりカリィ:3.9km*

大岐を抜けると以布利もすぐ。大岐はコンビニ一軒あってもよさそうな街でした。大きなビーチもあるし、ゲストハウスもあるし、需要はありそうなのですが。むしろ、街の雰囲気からはないのが不思議なくらい。

お腹も空いているので、ずんずん歩きました。

よっしゃー、カレー!とお店の方へ坂を下っていくと…

!?

「CLOSED」の看板。

撃沈。

調べたときはHPがあったと思うのですが、現在は探しても見つかりませんでした。HPではなかったのか…記憶が定かではありませんが、素敵なお店だと思ったほどのしっかりしたページでした。ページ内を隈なく見て、休業という文字がないことを確認したのですが…完全に営業していると思っていたので、痛手です。

HPらしきものがあったので、Twitterまでは見ていませんでしたが、8月から人数制限をしながら営業しているとのこと。お弁当もやっていたようで。現在は、2021.2.7より通常営業しますとツィートされていました。ということは、やはりあのときは通常営業してなかったのかな?

ここは以布利で唯一の食事処。せめてローソンで電話確認をしておくべきでした。失態。コロナ禍では事前確認が大事だと身に染みました。

多少余分に食料は買ってあるので、そのままじんべえ広場へ行くことにしました。

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たくさんの優しさ。じんべえ広場

*いぶりカリィ~じんべえ広場:650m*

まだ14時を過ぎたくらい。今日も早々と足を伸ばすかと広場へ向かいました。

すぐに到着。芝生に広い小屋の休憩所がある場所です。目の前が漁港で、漁港の人たちが休憩されていました。

漁港に方々に挨拶をして、今日一晩テントを張らせていただいてもいいか聞くと「お~いいよ、いいよ。お遍路さんよく張ってるよー。」と快く承諾していただきました。

この広場では毎月第2日曜日「じんべい市」が開催されるそうです。たい焼きならぬ「マンボウ焼き」が気になります。

じんべえ市 - 土佐清水市
土佐清水市のじんべえ市について紹介しているページです。

以布利には「大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センター」という施設があります。そこでは、海遊館で展示される生き物たちが飼育されています。そして、ジンベエザメもいます。

一般公開はされていませんが、ジョン万次郎資料館と足摺海洋館の利用者は特別に見学ができるそうです。ただし、土日祝の9:00〜15:00まで。この日は残念ながら平日。

南向きで太陽さんさん。四万十川でびっしょり濡れたテントをベンチに干して乾かします。

じんべえ広場には「じんべえ館長」がいます。野良猫ですが、誰かが餌を置いてあげているようでずっと居るとのこと。「トラ」とも呼ばれていました。なんだか「耳をすませば」のムーンのような存在。今日は館長が見守る中野宿です。とても人懐こいですが、食べ物を出すとすぐさま寄ってくるので、食糧管理は要注意。

流石に早々とテントを張るのは忍びないので、珈琲を淹れて日記を書いていました。すると、男性のお遍路さんが一人やってきました。こちらに来たのでご挨拶すると「今日、ここで車中泊をしますので、よろしくお願いします。」とのことでした。男性は明日、ここから足摺岬を往復すると。野宿にしてはザックが小さい過ぎると思ったら車中泊か。

この方は、車中泊をした地点から次の地点まで歩き、そこからバスや電車を利用して車を置いた場所まで戻って回収。歩き終えた地点まで車でまた進むという歩き方でした。野宿の道具を持って歩く体力はないし、宿だとお金がかかるからとのことです。

それはそれで非常に大変そうですが、いろいろ考えるのは楽しいと仰っていました。「19時くらいに戻ってくると思います。」と言って、車が置いてある四万十川へバスで回収しに行きました。いろいろな方法があるのですね。

さらに16時前頃、先ほど休憩をされていた漁港の方がお茶をくださいました。

「こんなところに寝るの?大丈夫?」と仕切りに心配してくれました。

そのままお話をしていると男性に一通のメールが。男性のお兄さんも漁師をやられていて、お兄さんの船で今日鰹が獲れたと。ここ以布利にはあまり鰹が入って来ないそうです。有名なのはやはり「久礼」だと仰っていました。獲れても一週間に一回くらいだと

なので、あとで獲れたての鰹をさばいて持って来てくださると!

大興奮!

なんせ今日は質素な食事。鰹を取りに男性は一度帰られました。この時点でもう涙が出そうでした。

16時を回り、家を設営。すると、ここの広場にあるお手洗いの清掃をしているという女性が来ました。

「これから掃除するから安心して使ってね」とのこと。「お話するの好きだから、またあとで来ていいかな?」と聞かれました。「ぜひ」と返事。

明日の寝床を考えます。西海岸は回るとして、そのあとに三原村へ行くか大月町経由で宿毛へ行くか。

大月町の方も気になりましたが、こちらへ行くと39番が行きづらい。月山神社も気になるけど、三原村にも行ってみたい。コースがたくさんあるとどれか一つを選択しないといけないのがちょっと辛いですね。歩きの旅人には、四国は大きい。

宿毛へ行くとYさんにはもう追いつかないだろう。最後は高知の山の中を歩いてみようと、三原村に行くことにしました。

土佐清水には何軒か宿がありますが、ここ!という場所がありませんでした。公園は「鹿島公園」くらい。次の日のことを考えて、市内から少し離れた「ビジネスホテル土佐清水」にすることにしました。コインランドリーも近いし。

18時頃、先ほどの漁師のお兄さんが鰹を持って来てくださいました。

刺身と炙り。

色が濃い。本当の本当に獲れたてです。獲ってすぐの身はお餅のようにもちもちしていると言われました。獲れたてじゃないと味わえない触感だそうです。

塩で1切れ…すっごい、もっちもち!

本当にお餅のようなもちもち感。魚でこのもちもち感には驚きました。獲れてから3時間弱くらい。ものすごく貴重な経験をさせていただきました。美味しかったなー。

先ほど、今日は車中泊の方がいるというお話をしたので、2人分を持って来てくださって。本当に美味しくて半分ペロリと食べたので「もっと持って来た方がよかった?」と。

お兄さんは高知県出身、漁師一家。一度大阪に就職もしたけど、結局帰ってきたと。朝の船から、ぼーーーっと燃えるように上がる太陽を見るのが好きで帰ってきたと仰っていました。

自然界で働く人の理由って、本当に素敵だなと思います。自分の居場所はここだと感じるのでしょう。魚が好きとか、家族が漁師だからとかではなく、船から見る朝日が決定打。いい。

車中泊のおじちゃんが中々現れず、お渡ししておきますとお礼を言って、お兄さんは帰られました。

19時頃、今度は掃除のおばちゃんが「こんにちは~」と約束通り来てくださいました。テントから出ると、なんと、ごはんを作って持って来てくださいました!

「ここは食べるところがないから、お腹空いているかと思って。簡単なものだけど良かったら。」と。

胃袋は空いています。お昼もパンで済ませてしまったし。しらすごはん、豆の煮もの、お好み焼き。なかなかお肉を食べられないだろうからとのことで、お好み焼きにしたということで…。以布利の人たち優しすぎる。

全部は食べきれませんでしたが、満腹になるまでいただきました。もう、本当に感謝感激。おばちゃんはここに泊まるお遍路さんと、よくお話をするそうです。前は盛り上がりすぎて一緒に酒盛りをしたとか。ここでの暮らしの、一つの楽しみだそうです。

いぶりカリィで落胆しましたが、カレーを食べていたら、鰹もごはんもあまり食べられなかった。きっと、最初からこういう運命だったんだ。「人に生かされている」とここでも実感。

おばちゃんは散歩してから帰ると。小さな街なので、自分の声が聞こえるかもしれないけど気にしないでと言われました。

20時前くらいにまた漁師のお兄さんが、今度は缶コーヒーの差し入れ…何から何まで申し訳ない。「寒いでしょう?」と言われましたが、実際全く寒くありませんでした。四万十川に比べたら大分温かいです。

話していると、やっと車中泊の男性が戻って来ました。「思ったより時間かかちゃったよ、四万十市って車でも結構遠いんだね」なんて。鰹をお渡しして、3人で少しお話をしてお兄さんともお別れ。

以布利が大好きになってしまいました。街の人が本当に温かい。寝袋に入ると、お友達と散歩をしているおばちゃんの声が聞こえてきました。本当に小さな街なんだと、ほんわかしながら眠りにつきました。

★本日の歩行距離:30km

★累計:525.6km

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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