野天と花。本沢温泉ゆるハイク

八 ヶ 岳

2022.7.11-7.12

歩き人たかちです。

山小屋生活を終えて、蒸し暑い東京に戻りました。1ヶ月半尾瀬にいて、帰ったら不調になるかも・・・なんて、すっかり山人気分でしたが、すんなり元の生活に戻りました。自分の生きる場所を身体はしっかりと理解しているようです。

コロナの夏がついに3年目。まさかこんなに長続きするとは、2020年当時は思ってもいませんでした。今年こそは集まろう!!と、バラバラと違う地域に住む前職の同期とともに山行計画。

クリンソウを見たい、野天風呂に入りたい、ということで、ピークを目指さない八ヶ岳のゆるハイクへ。

     行程
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1日目
曇☁︎時々晴☀︎

みどり池入口-しらびそ小屋-本沢温泉(テント泊)

▲コースタイム:3時間10分
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2日目
雨☔︎→曇☁︎

本沢温泉ーしらびそ小屋-みどり池入口

▲コースタイム:2時間30分

*公共交通機関で行く場合は、小海駅か松原湖駅より"小海町営路線バス"を利用。

*小海町営路線バス*

https://www.koumi-town.jp/office2/archives/tourism/jikokuhyou/post-158.html

ゆるハイク・・・1日目

はじめはシダの繁る緩やかな道を。

今時期厄介なのが、アブ。駐車場に降り立つとともにアブの襲撃開始。手を振り回し、足踏みし、ペシッ!ペシッ!と叩きながら進みます。パンツに5匹くらいくっつけながら歩いていました。

途中林道を歩く。風がなく、身体の水分が外に出たがってしょうがない。ゆるハイクなのに汗が容赦ない。

 

いてっ!いてっ!と、アブにやられまくる人間たち。布の上からも普通に刺してくるので、ロングパンツでも痒い痒い。

 

「これはセイタカスギゴケ。そっちはコセイタカスギゴケ、あれは…」苔って面白い。苔ってかわいい。

触ったり、乾いた苔に水をかけて潤してみたり・・・苔の森は進まないけど、今日は進まなくても大丈夫。八ヶ岳のゆるハイクはいつもそんな感じ。

2km弱歩いて"こまどり沢"に到着。ここからみどり池は「がんばって40分」と書いてある。

"こまどり"というだけあって、コマドリがあちこちで鳴いていました。鳴き声は「ヒンカラララ・・・」と表記されますが、「トゥルルルルル・・・」みたいに聴こえる。

どちらにせよ、同じ音が連続する特徴的な鳴き声で、とても美しく森に響きます。日本三鳴鳥のコマドリですが、その姿はなかなか見せてくれず、まだ見たことはありません。近くにいることはよくあるけども・・・

沢で涼を取る。

苔むして、すこーし暗めの独特の雰囲気。広葉樹林の爽やかさとはまた違う、森の香りをじっくりと味わいたくなるような、そんな森。

倒木はこの森の歴史を吸収したような貫禄があり、森全体が美術館となっている。とても落ち着く。

 

ラッパ状のキノコ。キノコは難しい。

林道に比べると苔の森はひんやりして気持ちがいい。地面からもひんやり、しっとりが伝わってくる。

 

キノコやら何やら見ながら歩いていると、しらびそ小屋のテント場に着きました。静寂の森のテント場。

その少し先、みどり池に到着。

しらびそ小屋は現在、月曜日と木曜日が定休日となっています。この日は月曜日でしたが、小屋の方がいらっしゃって、「軽食は食べられないけど、売店はどうぞ」と。

ちなみに翌日火曜日は「臨時休業」となっており、小屋の方もいませんでした。

ジブリの世界に出てきそうな小屋と池。静かだけど、どこか生き物の気配を感じる。何かいる・・・という不思議な雰囲気がなぜか落ち着く。森として、しっかり深呼吸をしているような。

深くて濃い、八ヶ岳の色を吸収した池。

好きだなー、ここ。

次回は小屋泊まりで、しらびそ小屋のトースト朝食を食べたい。またこの池に会いに来たい。

みどり池の畔に、はじめてのクリンソウ。奥にもう少し咲いていて、可愛らしい色と姿で池をちょっとだけ縁取っていました。

ここから本沢温泉までは1時間ちょい。平坦なしらびその森を歩き、最後に登って下って本沢温泉。

 

木道になり、クリンソウがちょろっちょろっと。湿気った空間には苔もいっぱい。

かわいい、かわいいを連呼して歩いていくと群生地に着きました。深緑の中に凛と咲くショッキングピンクの花。

下の段は花が終わっているものが多かったですが、十分かわいい。

 

茎を触ってみると、結構硬い。ピシッと真っ直ぐ立っているけど、見た目とのギャップにちょっと驚いた。自然は触れて、感じて、知る。

ひたすら花を愛でたあとは温泉にまっしぐら。相変わらずアブにつきまとわれていますが、もはやどーでもいい。むしろ、「ねえ、どこまでついてくるの?」と語りかけてる。

森の幽霊。苔との共演、いいじゃない。

午後から雨予報ですが、晴れ間が出てきました。好天か?

 

 

そんなこんなで本沢温泉のテント場に到着。自分たちの他には1張のみ。

本沢温泉のテント場は段々になっており、結構広め。このテント場は2度目ですが、川が流れる森の中で、とても心地のいいテント場です。

「飲用水」とかかれた看板とともに水場がありますが"要煮沸"。小屋前の水場はそのまま飲用可。小屋までは2〜3分なので、小屋の天然水を汲んで使用していました。

荷物を置いて受付へ。雨が降る前にと、野天風呂に直行。

小屋からちょっと登って、最後にこんな道を下りていく。滑りやすいので要注意。小屋から5〜10分程の場所にあります。

爆裂火口を見上げる位置にある野天風呂。前回来たときは工事中で蓋がされていましたが、白濁のお湯が気持ちよさそうに波打っています。

よっしゃあ!入るぞー!と気合を入れて足をいれると・・・

あっっっつう!!!

とっても熱かったです。手前の説明版には40度と記載がありますが、とんでもない。足湯すらまともにできないスタート。

う~ん・・・入れぬ・・・。ぴちゃぴちゃやっている間にアブの餌食となり、最終的に10箇所くらい刺されていました。

足を真っ赤にしながら徐々に慣らし、お腹までドボン(思っていたより深かった)。この時点ですでに30分くらい経過。

いけるかもしれない!!という勇者が先に肩までドボン。そして、次々となんとか身体を沈めたのでした。しかし、1分も入っていれば熱くなってしまい、出たり入ったりを永遠に繰り返しながら、1時間半近くお湯と戯れました。

途中途中、横に置いてある蓋で湯もみをしたり・・・

これ、平気な人は平気なのか?最低でも45度はあったのでは。日によって温度は違うかもしれませんが、少なくとも4人全員すぐには入れませんでした。

野天風呂の他に、内風呂の「こけももの湯」と「石楠花の湯」があります。入浴はそれぞれ1000円。内風呂は17時まで。

お腹も空いたし帰るかと、小屋の方へ。

風呂上がりの一杯は"こけももジュース"。濃厚な甘酸っぱさがとても美味しい。こけももソーダもあります。

小屋前のハクサンシャクナゲ。石楠花の時期の八ヶ岳縦走もいいですね。

夜になっても雨は降らず、沢で冷やしていた飲み物片手に楽しいお喋り。毎年遊んでいた仲間との2年半ぶりのテント泊は実に愉快で、思っていた以上に人(仲間)恋しかったのかも。慣れてしまった部分もあるけど、人と会うって、仲間がいるって、とても大事なこと。自分の大好きなことを共有できる仲間がいるのは、とても大事なこと。

夜中トイレに行くからそっちとか、寝相が悪いからこっちとか、バタバタ寝るのもまた愉快。

ゆるキャン△の聖地として紹介さらている本沢温泉ですが、月曜日ということで流石に混んではいませんでした。天気予報もあると思うけど、これから聖地巡礼とか増えるのかな?

ゆるハイク・・・2日目

夜中にようやく雨が降り出し、朝までちょっと激しめに。雨雲レーダーを見ながら、弱くなったタイミングで撤収開始。

トイレと水汲み。小屋も静か。

天気が持てば根子岳まで行くか~なんて言っていたけど、野天風呂で満足したし、雨だし、朝はゆっくり起床。

テントを片付け終わるころに雨はやみ、およよ?晴れるのか?と期待しながら下山へ。

昨日と同じ道を、昨日と同じように観察しながら。

 

雨上がりの森はちょっとおめかししたように、キラキラ、ツヤツヤと命を輝かせている。

 

八ヶ岳の森、ほんっと好き。

潤った苔は弾力抜群。

クリンソウ、またね。

あれ、木漏れ日が・・・結局、朝やんでからは降らなかった。

しらびそ小屋に戻ってきました。自然に同じ姿はないから、昨日見た自然も、1時間前に見た自然も、全部初めて見たような喜びがある。

「今日も綺麗だな~」とか「やっぱり素敵だな~」とは思うけど、見ているものは微妙に変化している。

森でランドネごっこをしたり、岩の上にゴロンしたり、池を見つめてみたり、組体操ポーズで写真を撮ったり、お菓子を食べたり・・・しらびそ小屋の独特な空間を楽しむ。そして、また歩く。これこそ、仲間登山。

雨のためかアブが少なかったですが、いつの間にかまたブンブン飛び回っていて、今日もペシッ!パシッ!と音を響かせながら。

 

 

無事に駐車場へ戻りました。

自然も、小屋も、温泉も、グルメも、いろいろ楽しい八ヶ岳。やっぱり、好きですね。

"ピークだけが山登りじゃない"。そんなことを教えてくれる八ヶ岳です。

帰りは"どんぶりや 風とり"でお昼ごはん。ごはん屋さんの営業時間の関係で、稲子湯ではなく八峰の湯に入って帰りました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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