飯豊は、いいで〜 ①【飯豊山情報と前泊】

東 北

 

2022.8.20-8.23

歩き人たかちです。

8月3日の記録的豪雨により、甚大な被害を受けた飯豊町、他周辺地域。登山バスは中止、道路は通行止めとなり、飯豊山へのアクセスが一度閉ざされましたが、早い対応により8月11日に登山バスが再開。

しかし、列車の運休、道路の一部通行止めや片側通行などの状況は続いており、アクセスに関しては要確認。

そのような中、御沢野営場に前泊し、飯豊連峰を2泊3日で歩きました。元々、縦走者の少ない山域ですが、今年は豪雨被害に加えてお盆頃には台風で大荒れ。昨年よりもさらに縦走者が少ないとのことで、麓の宿の方も「歩いてる人いた?」と心配気味でした。

今回は、アクセスなどの常と前泊までの記録です。

★1日目:移動、御沢野営場前泊
 2日目:御沢野営場ー飯豊山ー御西小屋
 3日目:御西小屋ー頼母木小屋
 4日目:頼母木小屋ー丸森尾根ー飯豊山荘

   アクセス
ーーーーーー
◾︎ 鉄道
東京ー喜多方駅(10:10)
◾︎ 代行バス
喜多方駅(10:20)ー山都駅(10:45)
◾︎ 飯豊山登山バス(季節運行)
山都駅(13:40)ー川入(14:25)

*川入から御沢野営場は約1km。徒歩15〜20分程です。

公共交通機関でのアクセス

福島県と新潟県を結ぶ"磐越西線"と、新潟県と山形県を結ぶ"米坂線"は現在一部区間で運休中。代行バスが運行されています。

2022年8月現在、飯豊山へ公共交通機関でアクセスは以下の方法で。

山都駅 御沢登山口

鉄道+代行バス+登山バス
*登山バスは季節運行
(予約不要)

野沢駅 弥平四郎登山口 鉄道+デマンドバス
*町民バスのため、季節の縛りはなし。(予約制)
小国駅 天狗平
(飯豊山荘
)
鉄道+代行バス+登山バス
*飯豊山荘までは季節運行

各代行バスの時間や、列車からの乗り継ぎ情報はJRのHPにて確認できます。最新情報を要確認。

↓東北エリア 運行情報・運休情報↓

東北エリアの運行情報・運休情報:JR東日本

 

御沢登山口

今回利用したのは御沢登山口。飯豊山のピストンコースとして、一番利用されている登山口です。

夏の飯豊山は非常に暑いので、早朝から樹林帯の急登を登るため、野営場で前泊できる御沢登山口にしました。

最寄りの山都駅から登山バスが運行されています。季節運行のバスで、2022年度は7月15日から9月12日までで、毎週"金・土・日・月"の運行。曜日の縛りが多少あります。

↓詳しい時間帯などは喜多方市のHPで↓

令和4年度飯豊山登山アクセスバスの運行時刻の変更について - 喜多方市ホームページ

福島、新潟から山都駅へのアクセスは以下。

      山都駅から午後便利用の場合    
福島から   喜多方駅10:20→山都駅10:47
山都駅13:40→川入14:25 

*福島側からのアクセスの場合、
山都駅での待ち時間が3時間程。
新潟から  ①代行バス利用の場合 
野沢駅11:30→山都駅11:56
山都駅13:40→川入14:25

②列車利用の場合
野沢駅13:15→山都駅13:34
山都駅13:40→川入14:25

8月25日より、野沢駅〜山都駅間の列車が一部の時間帯で運行再開となり、登山バスを長時間待たずに済むようになりました。

尚、代行バスが増便されたことで、夜行バスでのアクセスも(東京から)再び可能となりました。

   東京から夜行バスでのアクセス 
東京→郡山駅 喜多方駅8:10→山都駅8:37
山都駅9:10→川入9:55
東京→福島駅

喜多方駅8:40→山都駅9:07
山都駅9:10→川入9:55
*こちらは乗り継ぎがギリギリ
のため、遅延があると厳しい

ただし、夜行バスを利用した場合は御沢登山口からのスタートが10時半近くになるため(登山バスの始発便の時間も、8:50から9:10に変更されました)、夏は非常に暑く、あまりおすすめではありません。

また、金・土出発テント泊の場合は特に、切合小屋のテント場がいっぱいになる可能性が高いです。

弥平四郎登山口

弥平四郎登山口を利用する場合は、野沢駅から"デマンドバス(町民バス)"を利用します。町民バスなので期間の縛りはありませんが、1便目は前日17時まで、2便目は当日13時までに要予約(電話のみ)。

新潟駅から野沢駅までは列車が通じているため、代行バスの利用はありません。しかし、2022年8月現在、祓川登山口〜祓川駐車場は車両通行止め。デマンドバスも、祓川登山口3〜4km程手前の"極入集落"までの運行となっています。最新情報をご確認ください。

↓現在の登山情報↓

飯豊山登山情報 - 西会津町公式ホームページ
飯豊山の登山情報です

↓町民バスの詳細↓

西会津町民バス - 西会津町公式ホームページ

新潟駅に5時頃到着する夜行バスを利用すれば前泊なしでスタートできますが、こちらも登山口の出発は9時頃(現在は極入集落までのため、さらに遅い到着)となるため、夏は厳しい暑さです。

  東京から夜行バスでのアクセス
東京→新潟駅 新潟駅5:17→野沢駅7:49
野沢駅8:00→弥平四郎8:50

*平日は1便目が8時ですが、
休日の1便目は10時です。

天狗平(飯豊山荘)登山口

天狗平の最寄り駅は小国駅。JR米坂線の駅ですが、現在は代行バス区間となっています。

下山時、小国駅から新潟方面へ向かいましたが、越後大島駅近辺の荒川沿いは以下の動画のような状況となっていました。

反対側は土砂の通り道が生々しく、倒壊している民家も多々あり。道路は片側通行となっています。

飯豊山荘のご主人も「米坂線は当分だめだな」と仰っていましたが、自然の脅威を目の当たりにしました。廃線も囁かれている状況のようです。

小国駅からは、町営バスの"南部線"を利用します。飯豊山荘までバスが運行するのは、7月1日〜8月31日までの夏季シーズンのみ。それ以外の時期は、5km手前の"梅花皮山荘"が始発・終点となります。

↓町営バス時刻表など↓

町営バス時刻と料金/山形県小国町

登山口には飯豊山荘と天狗平ロッジがありますが、飯豊山荘は現在"日帰り入浴のみ"の営業。宿泊・食事は休止中です。

天狗平ロッジは宿泊可。山小屋のような宿泊施設で、素泊まり2,000円。キャンプ場もあります。通常は飛び込みでの宿泊も可能なようですが、現在は交通規制などにより予約のある日のみの営業となっています。そのため、利用する場合は要予約。

大石ダム登山口

飯豊連峰全山縦走で利用が多い"大石ダム"。最寄り駅は、新潟県の越後関村駅。

飯豊連峰の中では駅から一番近い登山口で、越後関村駅から大石ダムまでは8.6km。バスを利用せず歩く人もいるのではないでしょうか。

駅から徒歩圏内に日帰り入浴もあるし、タクシー利用でもいいかと思える距離感だと思います。

バスを利用する場合は、"新潟交通観光バス  下関ー上関ー金俣線"を利用。大石ダムから約2kmの距離にある「大石」が登山口最寄りのバス停です。

タクシー利用の場合は、越後下関駅の近くに「荒川タクシー株式会社」があります。

↓新潟交通観光↓

下関エリア

朳差岳までの計画だったので大石ダムへの下山も考えていましたが、飯豊山荘側のコースが気になったので今回は利用しませんでした。

林道歩きは長く、なかなかの曲者コースのようですが、駅が近いとアクセスの選択肢が広がるので、その点ではいいと思います。

その他、飯豊山関連の情報


「NPO法人飯豊朝日を愛する会」のHPにて、交通、山小屋、登山道などの詳細な情報が更新されています。交通面では特に、災害調査で短期間歩行者含め全面通行止めになることもあるので、HPに一度目を通すことをおすすめします。

↓NPO法人飯豊朝日を愛する会 HP↓

https://www.ic-net.or.jp/home/iide/

飯豊連峰は2000m前後の山と稜線のため、夏は非常に暑い山域。麓が35℃前後あるような季節だと、山の上とはいえどうしようもない暑さに襲われます。

飯豊山が一番賑わうのは夏前後。ヒメサユリは梅雨時期に花期を迎え、秋の連休から10月頃には紅葉で華やかに。この頃は縦走者も増えるとのことです。

飯豊山は福島県、新潟県、山形県の3県に跨る山。その境界線は非常に面白いことになっています。

背景を知ると、飯豊山を歩くのがちょっと愉快に。YAMAHACKさんの記事をぜひご覧ください↓

【山の不思議】これって本当に県境!? 誕生の裏には深~いドラマがあった! | 【YAMA HACK】日本最大級の登山マガジン - ヤマハック
車で登山へ行く際に、高速道路で都道府県名の看板をみると、「あ、◯◯県に入った!」なんてワクワクしたりしませんか? 今や観光地や撮影スポットのようになっている県境が存在したり、この世には県境マニアがいっぱい! そんな県境は山の上にあることも多く、3県にまたがる山も。そんな中でも、県境がひときわ不可思議な山があるんです。な...

雨の前泊。御沢野営場へ

 

朝発で喜多方駅へ。改札を出ると、駅員さんが「代行バスはこちらでーす!」と案内をしていました。

代行バスに乗るためには、電車の切符を購入します。バスの中で支払うのかと思いましたが、電車の代行なので切符。

高速バスのような大きなバスでしたが、乗車は2,3人。

30分程揺られた10:45、山都駅に到着。かわいい駅舎。

隣の広場には東屋もありました。駅舎にも中と外にベンチがあり、待つ場所には困らない。しかし、登山バスまで約3時間・・・

山都駅周辺には、ごはんを食べられる場所がいくつかありますが、長居をできるようなお店は特にありません。

出発前、Googleで「茶房 千」という蕎麦カフェを見つけました。お蕎麦はもちろん、スイーツや珈琲もあるようで、ここなら滞在できるかなと行ってみることに。ただ、営業しているかは不明。ネットに営業時間の記載があっても、やっているとは限らない。あるある。

街並み。

駅から歩いて5分ちょっと。蔦に覆われた木造の素敵な建物の「茶房 千」。

11時開店らしいけど、その雰囲気はない。んー、やっぱりだめか。

すると、「千さんですか?」と地元の方に声をかけられました。「お蕎麦って食べられますか?」と聞くと、「あー、どうだろう。今はお店やってないみたいで、なんかマッサージとかやってるらしいんだけど。待ってたら来るかもしれないけど、結構適当だから。」とのこと。残念。

ということで、もう少し駅に近い山都蕎麦の「やまびこ」に行きます。この近くにはもう一つ「萬長」という蕎麦処もあります。

「茶房 千」の何軒か隣にはオレンジの看板の「ショッピングセンター」があり、"おにぎり、お弁当"とも書いてありました。中は覗いていませんが、調べると何かしら食べ物は売っていそう。ミニスーパー的な存在のようです。

「やまびこ」に到着。お蕎麦は無くなり次第終了なので、みなさん早めのお昼という感じで賑わっていました。

天ざる。結構ボリューミーです。水そば、冷奴、山菜まで。水蕎麦は、お蕎麦本来の味や香りを楽しめるよう、「最初に食べてください」とのこと。

お蕎麦は十割。山都そばはコシが強めの太め。つゆが濃すぎず、お蕎麦の味がしっかり味わえてとても美味しかったです。

天ぷらは赤かぼちゃ、アスパラ、エビ、ナス、舞茸、そして"お饅頭"

見た目から椎茸だと思って食べたら、ん?甘い…。お饅頭でした。お饅頭が隠されていたとは。お菓子として揚げ饅頭もあるし、饅頭天ぷらも美味しかったです。

 

ちょうど甲子園で福島の聖光学院と仙台育英が戦っていたので、「何対何!?」「え?15-3!」なんていう会話が忙しそうな厨房から聞こえてきて、みんな笑っていました。そんな和やかなお店です。

食べ終わって12時頃。山都駅へ戻ります。

駅前に「じんべえ」というラーメン屋さんがあり、開店していました。駅に車を停めて食べに来ている人も結構いて、地元の人行きつけのラーメン屋っぽい。喜多方はラーメンも有名だし、美味しそうでした。

私が長々と待っているので、駅の人が「クーラーもついてるから、暑かったら中入ってね」と気にかけてくれて。小さな街のこういう優しさ、すごく好き。

上京してきた人で、「東京は、誰も自分のことを気にしていない感じが心地いい」という人もいますが、私は東京育ちなので、逆に気にされるとちょっと嬉しい。

13:30、登山バスが到着。運転手さんに「あれ?さっき街歩いてたでしょう?」と、どこかで見られていたらしい。

バスに乗車したのは私1人。「この前もね、女性が1人縦走するって言って乗ったのよ。3泊4日って言ってたよ。飯豊山は何回か来てるの?」などなど、運転手さんと話しながら川入の集落に到着。すでに雨が降り始めていました。

バスの降車地点には、御沢野営場の夏季臨時駐車場があります。野営場までは約1km。車道を緩やかに登ります。

歩き始めると宿がいくつかありますが、現在営業しているのは「民宿 高見台」の一軒のみ。登山や釣り人のために、頑張って営業を続けているそうです。

地図では野営場まで50分とありますが、傾斜も非常に緩やかなので、15〜20分くらいでした。

到着。車が7台とバイクが1台。

管理棟で幕営代1,200円を支払います。このときは管理人さんがいなかったので、登山者カードを記入し、封筒にお金を入れて投函。

雨が強くなってきたので、とりあえず炊事棟に避難。電車で一緒だった方々が先に到着していました。バスだとかなり待つから、猪苗代駅で下車してレンタカーを借りたとのこと。

切合小屋に2泊して、御西あたりまで歩いて戻ってくるピストン。縦走だと思って勝手に同志を抱いていたので、ちょっと残念。

他に誰か来たら詰めるか、木の下にでも移動しようということで、私も一緒に炊事棟の中に張らせていただきました。

しばらくすると、管理人さんが到着。とても優しいおじいちゃん。川入で民宿をされていた人だそうです。炊事棟にテントを張ることを承諾していただきました。

炊事棟には"ご自由にどうぞ"というトマトとキュウリ。「よかったら食べてね」と。

 

テント場はこんな。平らで広々しています。連休でもいっぱいになることはないと。

この間の7月31日〜8月1日の土日は天気が良かったので、192台の駐車があったとのこと。「去年は多い日でも170台だったから、もうびっくりしちゃったよ〜」と管理人さん。下の臨時駐車場も満車で、路駐状態だったとか。

3mm前後の強めの雨が降り続き、17時前後がピークで夜まで降っていました。この天気で前泊する人は他にいなくて、今日は2張。明日、明後日の晴れを活用するために前日はどうでもいいやと来てみましたが、炊事棟が広くて助かりました。水分をたっぷり含んだテントを持たずに済んだ。

早めにシュラフに潜り込んでうつらうつら。17時頃までは全くいなかった蚊が急に湧いてきて、痒い痒い。

通常、この時期は蚊やアブがたくさんいるので要注意。雨なのでアブは全くいませんでしたが。

夜、夢を見ていると何かの物音で目が覚めました。掠れ気味の「キシャー」という声が聴こえ、台の上を歩いているような音…

サル?

姿は見ていませんが、深夜に何かいた。時計を見たので現実だったと思いますが…サルがいてもおかしくないので、物は盗まれないようにしておいた方がいいですね。

明日から2泊3日で素晴らしき飯豊連峰を歩きます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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