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お気に入りの山シャツ。コスパと機能性ならモンベルと山と道

山 の 道 具


歩き人たかちです。

一年中、特に不快感極まる夏場は快適に歩きたい。

発汗の多い時期、快適なのはやはり"化繊"。ざっくりと化繊とウールの特徴は

化繊
◾︎ 吸水速乾
◾︎ 耐久性が高い

ウール
◾︎ 吸湿速乾
◾︎ 防臭性・調湿機能
◾︎ 耐久性が低い

しかし、化繊といえど繊維の加工方法はさまざま。「吸水速乾」という一言では、そのシャツが本当に快適なのかは実際に使用しないとわかりません。

いろいろなメーカーのものを試し、「やっぱり快適!やっぱりコスパ最強!」となったのは、モンベル「ウィックロンTシャツ(ウィックロンシリーズ)」

サイズ、機能、コスパ・・・モンベル回帰はよくあります。

ということで、長らく愛用しているモンベルの「ウィックロン」シリーズをご紹介。合わせて、縦走で使用している山と道のシャツもご紹介します。

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機能性素材「ウィックロン」

モンベルの代表的な化繊の機能素材「ウィックロン」。特徴は以下。

■ 吸水拡散と速乾と通気性
■ 柔らかくて優しい肌触り
■ 光触媒効果でにおいを抑える
■ 耐久性が高い・毛玉ができにくい
■ UVカット(紫外線遮へい率90%以上)
■ 価格が良心的・コスパ最強

ちなみに、Women’sのSサイズの実測は99g。

吸水拡散と速乾と通気性

画像出典:モンベル

ウィックロンの繊維、機能は上記の写真記載の通り。

モンベルの「吸水拡散性」の特徴は、肌面の繊維が"十字型"になっていること。十字の断面にすることで水分を素早く吸収します。木の根には水分をより多く吸収するための根毛がありますが、それと同じ原理。少しでも手足を広げて水分をキャッチするイメージです。

速乾性も非常に優秀で、脱水後は半分くらい乾いています。

を含んでもベタつかず、サラサラした着心地。滝汗で水分を多く含んでも、気がついたら乾いている。

山に限らず日常生活でも大活躍だし、他のアウトドアでも。特に、川やプールなどの水遊びにはおすすめです。

画像出典:モンベル

「とにかく涼しいものがいい!」という方には「ウィックロンクール」シリーズ、特に「クールライト」がおすすめです。

クールライトはモンベルの中でも一番薄い生地で、アンダーウェアをTシャツにしたようなも。暑い時期には重宝します。男女ともにラインナップあり。

↓モンベルHP「クールライト」↓

https://webshop.montbell.jp/sp/goods/disp.php?product_id=1114448

柔らかくて優しい肌触り

生地は「コットンライク」。柔らかくて肌触りがいいです。化繊のキシキシしたような感触はありません。

ストレッチ性もあるので、ちょっとぴったりしていても動きを妨げません。

化繊の中には使い続けているとキシキシしてくるものもありますが、その点も問題なし。

ちなみに、汗染みもそこまで気になりませんが、一番目立つものはといえばやはりグレー系だと思います。白や紺だとほとんどわかりません。

光触媒効果でにおいを抑える

光にあたることでにおいの元を分解する粒子が繊維に練り込まれています。後からの加工ではないので、効果自体は半永久的。

しかし、防臭効果に関しては意見が分かれるところ。

そもそも、人工的な化繊には限界があります。

アウトドアメーカー各社、消臭に関してはさまざまな方法を取り入れていますが「どう頑張っても限界がある」というのが本音であり、化繊の永遠の課題。

そのため、一定の消臭効果は発揮するものの、天然素材のウールのような効果は得られません。また、使用年数を重ねれば、においの出るスピードも早くなる。

初めは3日くらい着ても平気だな~と思っても、そのうち1日着ただけでにおったり。他のメーカーでも一緒だなという感想なので、その辺りはやはりウールが最強ですね。

ただ、体質や普段の食生活によってにおう、におわないは人それぞれ。動物性たんぱく質をよく摂るようであれば、その分体臭もきつくなります。化繊を着続けてもにおわない人もいるので、防臭効果に頼るよりも食生活を変える方が早いかもしれない。

耐久性が高い・毛玉ができにくい

「耐久性が高い・毛玉ができにくい」

この点に関しては、本当に優秀だと感じています。ウィックロンTシャツを選ぶ理由の一つ。

これは、学生のときに初めて買ったウィックロンTシャツ。現在も続いているデザインですが、10年近く使用しています。

使用頻度は高く、山でもよく使っていました。今では部屋着となっていますが、山よりも使用頻度が高くなっています。

さすがに使用感はありますが、一向に穴が空かない。ほつれもほぼなし。

毛玉に関しても、ここまで使ってようやく毛玉っぽいのが目立ってきたなという感じ。3〜4年くらいのものはまだまだ綺麗です。

首元のヨレなども特になく。

シワにもなりません。ぐしゃぐしゃの状態でザックに突っ込んでも大丈夫。雑に扱いすぎて可哀想なくらいです。

スペインのロングトレイルでもウィックロンTシャツを使用していました。そのときは毎日ゴシゴシ手洗いして、ギュウギュウ絞って、さすがに毛玉が目立つ感じになりましたが、ヘタリとかヨレはそこまで感じませんでした。

乾きが早く、雑に扱っても大丈夫なので、ロングトレイルとか長旅では重宝します。

これは、好きなブランドの一つ「RIDGE MOUNTAIN GEAR」のTシャツ。気に入っているのですが、10回ほど使用してすでにちょっとモケモケ感が出ています。

同じコットンライク、同じ白色でも、モンベルの生地は強いなあと改めて。

耐久性重視の方には本当におすすめです。

UVカット効果

紫外線遮へい率は90%以上ですが、効果は生地の色によって多少異なります。

濃い色の方が効果は高く、薄い色の方が低い。

UVカット効果があるというだけでいいと思います。

価格が良心的・コスパ最強

ウィックロンTシャツの価格は2,500円前後。ものや形によって前後します。

3,000円弱で10年前後着られるのであれば十分かと。モンベル製品はコスパいいものが多いですが、その中でも上位だと感じています。

アウトドアではどうせ汚れるし、ガシガシ使ってなんぼ。使っても使っても使えるので、このデザインほしいなと思っても買うのを躊躇うくらい。

↓モンベルHP「ウィックロンTシャツ」↓

https://webshop.montbell.jp/sp/goods/list.php?category=42000

ご当地限定Tシャツ

ご当地Tシャツがあるのは、モンベルの楽しいところ。

そこでしかGETできないTシャツが全国のモンベルストアや山に散らばっています。

これは三俣山荘のもの。

ご当地Tシャツは基本的に男女兼用ですが、三俣山荘のは嬉しいことに女性用があります◎(*2022.10現在、男女兼用のみ。モンベルではなく、環境に配慮した「BRING」というブランドのものになっています。)

鷲羽岳に動物たちが隠れているかわいいデザインです。お気に入り。

女性用があるものは非常に少なく、他には大雪山や御在所、立山など。いつかスイスのTシャツもGETしたいですね。

これは山形。さくらんぼと県鳥のオシドリ。

各地のデザイン、販売店舗はモンベルのHPで見ることができます↓

https://store.montbell.jp/common/sp/system/information/disp.php?c=5&id=331

ウィックロンTシャツ自体デザインが豊富なので、選ぶ楽しさがあります。

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襟シャツ「ウィックロンドライタッチ」

画像出典:モンベル

ウィックロン素材にはいくつか種類がありますが、襟シャツを好む方には「ドライタッチ」シリーズがおすすめです。

上記画像と色違い

生地に凸凹の加工がしてあり、肌に触れる面積を少なくすることで肌離れを良くしています。

汗をかいてもベタつかず、肌離れの良さも感じます。夏場はすごくいい生地。

Tシャツと同じく洗濯をしてもシワにならないので、仕事着としても非常に楽です。

↓詳しくはモンベルHPで↓

https://webshop.montbell.jp/sp/goods/disp.php?product_id=1114548

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「ウィックロン」まとめ

モンベル回帰してしまうのは、夏場とにかく快適、耐久性抜群、コスパ最強だから。

化繊なので、多かれ少なかれにおいが出るということ以外に気になる部分はほとんどありません。

化繊のTシャツ、同じポリエステルでもものによって吸水速乾の機能は違います。乾きの早さはもちろん、汗をかいたときのベタつきやザックを再度背負うときのヒヤッと感もそれぞれ。

他のメーカーに比べれば手を出しやすい価格なので、ぜひ試してみてください。

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縦走で愛用。山と道のウールシリーズ

化繊の永遠の課題である「におい」に関して知らんぷりなのが"ウール"。どんなに汗をかいても、一週間くらい着ても、なかなかにおわない。天然素材、本当に素晴らしい。

そんなウールは縦走で使用している人も多いと思います。欠点を上げれば「夏は暑い」、「穴が空きやすい(耐久性が低い)」ということ。

夏の高山の縦走では初日化繊、そのあとはウールというような組み合わせが多いです。最初からウールで大丈夫という方もいると思いますが、私は暑さに耐えられないので・・・涼しい時期なら着替えを持たず、ウール1枚で歩くことが多いです。

ウール製品で愛用しているのは山と道の「Merino Short Sleeve Shirt」「100%Merino Light French Sleeve」の2種類。それぞれご紹介します。

Merino Short Sleeve Shirt

モンベルのウィックロンTシャツと同じく使い倒しているのが「Merino Short Sleeve Shirt」(*旧モデル)。特徴は以下。

■100%メリノウール
■ ウール素材の半袖シャツ
■ 首元の保温機能
■ 耐久性が高い(個人的な感想)

100%メリノウールの半袖シャツ。長袖のウールシャツはありますが、半袖のウールシャツは、現時点で他にないのでは?

日射しを避けられない稜線歩きでは、首元の日焼けを考えてシャツを好みます。元々襟シャツが好きですが、山と道からこれが出ると知ったときは小躍り。

生地はテロッとしていて、ウールであることを疑います。「え?これウールなの?」とよく言われます。このテロッとした感じが山でも街でも使えて好き。

重量はWoman’sのSサイズで実測142g。化繊に比べると重量はあります。

ボタンはパチパチ留める仕様。脱ぐときに、上からでも下からでも生地を左右に引っ張ればパチパチパチパチっと一気に外すことができます。普通のボタンのように、糸がほつれて取れてしまう厄介さはありません。

襟の部分だけ小さなボタンが一つついていて、襟を立てられる仕様。これによって首元の保温性が向上。

これ、すごく気に入っています。秋のアルプスなど、稜線歩きが肌寒くなってきたときにとても重宝するし、日除け効果もUP。

そこにあるもので少しでも対応できるように、というところがUL的で山と道らしい。

背中の左右2箇所にタックが入っていて(わかりにくくてすみません)、腕を動かしても突っ張り感のないつくり。見頃もゆとりがあり、モンベルの同じSサイズの襟シャツよりも動きやすいです。

*現行モデルのタックは、真ん中1箇所のみ

着丈、袖丈も長すぎず、身長の低い私でも違和感なく着られます(147cm)。

天然繊維のウールの弱点は主に「歪み・縮み・耐久性の低さ」。縮み防止の加工で洗濯機OKのものがほとんですが、多少影響を受けるものも中にはあります。着続けるとヨレヨレっとしてくるものは結構ある印象です。

ちなみに、洗濯後はシワになりやすいです。写真はすべてアイロンをかけていない状態。洗濯はガンガンしていますが、縮みは特に感じません。

耐久性の低さでは、擦れや虫食いによる穴あきや破れ。化繊に比べるとやはり多いですね。

しかし、このシャツに関しては耐久性が高いと感じています。

使い始めて2年程になりますが、穴あき、破れ、ほつれ、毛玉は今のところ一切ありません。縦走では必ずと言っていいほど着ているし、お遍路でも使い倒しました。それでもまだまだ大丈夫。

生地がテロッとしている分、普通のウール生地よりも引っ掛かりが少ないように感じます。

肩回りの日焼けはすごいですが・・・良い味が出てきたということで。

速乾性に関しては化繊に劣ります。水分を含んだときのヒヤッと冷たい感じもあります。

一般的にはウールの方が汗冷えしないということですが、個人的にはウールの方が汗冷えします(乾きの早さや熱の奪い方などいろいろありますがここでは割愛)。

感じ方は人それぞれで、そのときの汗の量にもよると思いますが、秋など気温差の大きい時期はこのヒヤッと感がちょっと苦手(ザックを背負いなおすとき)。

ウールとしての弱点はもちろんありますが、半袖のシャツであること、耐久性が高めであることの2点がとても使いやすい。もちろん、着続けてもにおいはしません◎まだまだ使い倒していきたい1枚です。

↓詳しくは山と道HPで↓

Merino Short Sleeve Shirt | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING
ハイキングを通じて感じた、本当に必要な道具を形にしていく。

100%Merino Light French Sleeve

ウール製品といえば「Icebreaker」や「Smart Wool」が有名ですが、山と道のウールTシャツを選んだ理由は"サイズ感"。サイズがちょうどいいのです。

Icebreakerに手を出したこともありますが、女性用のXSでもダボっとしていて結局着なくなりました。

そこで山と道。日本のメーカーはやっぱりよい。

重量はWomen’sのSサイズで実測106g。

首回りも広すぎず、着丈も袖丈もちょうどいい。シャツはテロっとしていますが、Tシャツは柔らかくて肌触りが本当にいいです。

ウールとしての機能や弱点はシャツと変わりませんが、シャツに比べると耐久性が低いと思います。

使い始めて1年ちょっと。シャツに比べて使用頻度は圧倒的に低いですが、穴が空いてしまいました。いつ、どこで空いたのかは不明。

生地が柔らかく、枝などが引っ掛かりやすいのはやはり弱点かと。

シャツよりも暑さを感じるので、真夏の縦走にはあまり使いません。涼しくなってきた頃に活躍。

使用していて気になるのは、汗をかいたときの"ウール特有のにおい"。濡れたときに、もわっと羊を感じます。襟シャツよりもTシャツの方が強い印象。

しかし、これはIcebreakerでも同じでした。天然素材ゆえのものだと思います。乾いてしまえば無臭。天然の消臭機能は抜群です。

↓詳しくは山と道HPで↓

100% Merino Light French Sleeve | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING
ハイキングを通じて感じた、本当に必要な道具を形にしていく。

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まとめ

化繊とウール、それぞれいいところがあるので一長一短。何もかも優れている素材はありません。

多くの製品がある中で、愛用している化繊とウールの製品をご紹介させていただきました。機会があれば試してみてください。

ちなみに、化繊とウールの"ハイブリッド"製品もあります。化繊の速乾性・耐久性、ウールの防臭性・調湿機能を合わせたもの。個人的には、なんだか中途半端な気がして積極的には使用していませんが。

使用している靴下でハイブリッドのものがありますが、化繊ほど臭わないけど100%ウールよりは臭う。化繊ほど乾きは早くないけど、100%ウールよりも早い。

極普通の感想ですが、体質や山行スタイルで合うものを選択すればいいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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