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シュラフの軽量化。モンベル「ダウンハガー800 ハーフレングス#3」

山 の 道 具
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歩き人たかちです。

シュラフといえば"マミー型"が主流ですが、巷ではULスタイルが流行り、メーカーでは軽量化合戦が繰り広げられる昨今。自分にはどんなスタイルが合うのか、選択肢の幅は広がっていると思います。

そんな中で、私自身もシュラフを見直してみました。

今回は、モンベルの「ダウンハガー800ハーフレングス#3」のご紹介です。

*2022年8月現在は、モデルチェンジして「シームレスダウンハガー800ハーフレングス#3」です。

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モンベルシュラフのおすすめポイント

私が使用しているシュラフは3種類。

◾︎ ダウンハガー800 # 5(女性用)
◾︎ ダウンハガー800 ハーフレングス#3
◾︎ ダウンハガー800 #1(女性用)

すべてモンベル。

モンベルを選ぶ理由は以下2点。

◾︎ 女性用のラインナップがある
◾︎ ストレッチ性抜群でストレスフリー

女性用がある

 

レギュラーサイズが183cm、ロングが190cmまで対応する中、女性用は173cmまでのショートサイズ。また、レギュラーサイズに比べて細身のつくりとなっています。

保温力を高めるためには、"動かない空気の層"をつくることが大切。隙間が大きければ大きいほど空気が動いて、ダウンの保温力が活かされません。そのため、ウェアでもシュラフでも、なるべくぴったりしている方が温かい。

レギュラーサイズだと、どのメーカーも大体180〜190cmくらいまでの対応。背の低い自分にはガバガバだし、使わない生地はただのお荷物。

そんなわけで、女性用があるモンベルを愛用しています。

抜群のストレッチ性能

モンベルシュラフの特徴の一つが「スーパースパイラルストレッチシステム」という、独自のストレッチ構造。

生地を縫う糸には"糸ゴム"が採用されています。クシャッとしているこの見た目がポイント。

糸自体がビヨーン、ビヨーンと伸びるので、寝返りも楽々。中で胡座をかいても窮屈ではありません。

ストレッチ性により動きやすいというのはもちろんですが、もう一つ、伸縮することで"身体にピタッとフィットする"ということが、とても大事なポイント。

商品名であるダウンハガーの「ハガー」は、「ハグ」の意味。シュラフにハグされているようなフィット感、余分な隙間はできるかぎりつくりませんよ!ということが、ダウンハガーの保温性向上ポイントとなっています。

モンベルのシュラフには「アルパインダウンハガー」「ダウンハガー」の2種類がありますが、上記のスーパースパイラルストレッチシステムを採用しているのは「ダウンハガー」の方。これが両者の違いで、個人的にはダウンハガーが断然おすすめです。

現在のラインナップでは、一部の化繊シュラフを除きすべてスーパースパイラルストレッチシステムが採用されています。

*2022年8月現在、「アルパインダウンハガー」は廃盤になっています。主流は「シームレスダウンハガー」。そのことを下記で少し…

現在、モンベルのシュラフで主流となっているのが「シームレスダウンハガー」というもの。

これは、ダウンの片寄りを防ぐための隔壁をなくした構造で、中でダウンが自由自在に動けるようになっています。

隔壁をつくるには縫製が必要で、縫製部分にはダウンがないので"コールドスポット"となります。このコールドスポットをできる限りなくそうと開発されたのが「シームレスダウンハガー」。

中には「スパイダーヤーン」という特殊な糸が張られ、それに一定量のダウンが絡みつくシステム。片寄り防止の隔壁がなくても、コールドスポットができにくい仕組みとなっています。

ダウンを自由に動かせるので、"重点的に温めたい部分にダウンを集められる"ことは、このシステムのメリットの一つ。

足が寒いな〜と思ったら足元にダウン多め、お腹や腰を冷やしたくないな〜と思ったらお腹周りにダウン多め。自分の体質に合わせてダウンを動かせます。

ただ、テントを使用しないカウボーイキャンプ(アメリカのロングトレイルなど)をする場合、風が強いと風に押されてダウンが移動し、風の当たる部分が寒い…となることもあるようです。テント内で使用する分には問題ないと思いますが、ロングトレイルやULスタイルで使用する場合はデメリットになることも。

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ハーフレングスを選んでみた

自分のシュラフを買うまでは、親戚から譲り受けたモンベルの「ダウンハガー#5」を使用していました。

それまでは#5で間に合っていたので、深く考えずに軽さと大きさを優先して、女性用の#5を購入。

しかし、高山もテントで歩くようになりました。季節も幅広く行動するようになりました。そうなると、なぜ3シーズン用の#3を買わなかったのかと後悔。

寒ければ着込む形式で、#5を何年も使用していました。5月の縄文杉や小川山キャンプ場、夏の3000mアルプス、9月下旬の涸沢、11月の雨飾り山前泊などなど。

雨飾山の登山口にあるテント場。11月1日、標高1200m、さすがに寒かった。人によっては#2を使うような季節。

まだいける、まだいけると思っているうちに、「ハーフレングス」が発売されることになりました。そして、手に入れた#3!

軽量化の代名詞のような感じで登場し始めたのが「ハーフレングス」というモデル。

  シームレス
ダウンハガー
ハーフレングス#3
シームレス
ダウンハガー#3
重量 365g
(386g)
504g
(532g)
収納
サイズ
∅12×24cm ∅13×25cm
温度 快適温度:4℃
使用可能温度:-1℃
快適温度:4℃
使用可能温度:-1℃
価格 ¥26,400(税込) ¥31,900(税込)
*カッコ内はスタッフバッグ込みの重量、2022.8月時点の情報です。

*ご紹介しているのは旧モデル。旧モデルの重量は418g(439g)だったので、さらに軽量化されました。使用可能限界温度が−2℃から−1℃に変更しています。

特徴は名の通り、"肩から上はカット、ダウンはみぞおち辺りまで(男性の平均身長で)"ということ。

「どうせ防寒着持って行くんでしょ?じゃあ、上半身いらなくね?」という軽量化モデルです。

しかし、ピーンときた。

自分なら肩までダウンが被さるのでは

ダウンの範囲は約150cm。自分の身長は147cm。試しに入ってみると…肩まですっぽり。

女性用モデルでも173cmまで対応しているので、割と余っていました。また、以前の女性用モデルは足元にダウンが増量され、冷え対策が取られていました。しかし、私の場合それも意味があったのか、なかったのか。

ハーフレングスの場合、ダウンの範囲に関してはぴったりサイズのため、余分な隙間はほぼない。

みぞおちより上の部分はナイロンの一枚地。これが肩まで覆う部分となり、ダウンジャケットを着ること前提のつくりです。

私の場合は、これが頭まですっぽり。寒ければ頭まで入れてしまえばいい。

ドローコードは一番上と、ダウンとの切替部分の2箇所。

頭がないので、寝ている間に下へ下へとシュラフがズレるのを防いでくれます。

側面にジッパーはついていないので、上から入り込む仕様。間口は広めのつくりなので、入りやすいです。

シュラフに入るほど寒くないとき、掛け布団のように広げて使うことはできません。テント泊ばかりしていて、たまに避難小屋に泊まると「暑い!」となることも。

しかし、夏本番の限られた時期くらいで、基本的にテント泊なので特にデメリットだとは思っていません。

足元にはジッパーがあるので、暑ければ足を出して寝る。

また、足を出して歩けたので、夜星を見たいなー、でも寒いなーというときに、シュラフのまま出て鑑賞することも可能。ただ、足のジッパーはそこまで広くないので転倒注意。

他には、ハンモックでも活用できます。足元にジッパーがあるので、ハンモックを中に通して、ハンモックごと包めます。

背中など、ダウンが潰れる部分は保温力が低下します。そのため、ハンモックの中でシュラフを使用するよりも、外から包んで潰さない方がぬくぬく。ハンモッカーの人はハーフレングス使用率が結構高いです。

ハーフレングスにしたことにより、#5とサイズはほとんど変わらず、保温性はワンランク上に。それでいて、重量は130g軽い(旧モデル)。おまけに、通常の#3よりも安い。

実際に触ってみても、#5と#3ではボリューム感が結構違います。#3に慣れると、#5うっす…となりますね。これでよくぞ頑張っていた。

温度域に関しては"目安"でしかないので、「−1℃まで絶対に大丈夫」ということではありません。暑がり、寒がりは人それぞれで、体感は個人差が非常に大きいです。快適温度は、薄手の衣類で寝た場合を想定しています。

#5で春~秋、北海道までガンガン行く人もいれば、#2を選ぶ人もいる。自分の体感と、防寒着に何を持っていくのか、一番寒いと思われる場所の標高や季節を考慮してベストなものを選べばいいと思います。でも、個人的には#3はやはり使いやすいなと。

シュラフの軽量化を視野に入れている方や小柄な女性の方は、選択肢の一つとして考えてもいいと思います。私自身はとても気に入っており、2年前に購入してガンガン使用しています。気になる方は、店頭で潜り込んでみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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