2020.11.24(火)
愛媛県丹原町 晴れ☀時々曇り☁ 17/9℃
歩き人たかちです。
今日は朝一で60番横峰寺。標高は745m。登り初めは標高30m。ゲストハウスBEKKUから横峰寺までは11.2km。715mの山登りです。登山に加え今日は5つのお寺を回り、石鎚山の麓である伊予西条市の中心を目指します。山のお寺、すごい外観のお寺、小さなお寺。少々忙しめの一日。
車道登りつめて湯浪休憩所
*ゲストハウスBEKKU~湯浪休憩所:9km*
ゲストハウスBEKKUへのチェックインが遅かったことで、「朝ごはんはサービスするからね!」ということに。お詫びをされてご飯をいただくというパターンが多く、なんだかんだ得をしている自分。
6時過ぎには出ようと思っているのでと一度お断りしましたが、寝る前に「5:15にごはんセットしたから、そのくらいに来てね。」と。簡単にと言われましたが、ごはんとなめこのみそ汁に続き、サラダ、玉子焼き、かぼちゃ、納豆、リンゴ、のり、珈琲。しっかりいただきました。
納豆は、食べている途中に「納豆食べる?おいしいよ。」と言ってご主人が出してくださいました。リンゴ酢を入れてくれたのですが、これが本当に美味しかった!納豆とリンゴ酢、すごう合う。
しっかり食べて珈琲もいただいて6時半頃の出発。
底抜けの明るさの米子さんと、それを優しく見守るご主人。とても素敵なご夫婦でした。米子さんが一番初めの電柱シールの場所まで一緒に歩いてくれて、名残惜しくお別れ。
山並みが美しい。
ゲストハウスBEKKUから山間へ入る地点にある妙雲寺まで3.2km、そこから「湯浪休憩所」まで5.8km。9km程だらだらと車道を登って行きます。
スッキリとした空気の中を山に向かって。どのあたりにあるのかな~と考えるのは楽しい。伊予西条は本当に素敵な風景が広がります。
振り返ると雲がピンク色に染まっています。
「高松」登場。もうすぐ香川県か。
しばらく歩いて山間へと入って行きます。
小学生が通学していました。どこまで行くのだろうか。
はじめは登っているのもわからないほどの傾斜。ほとんど平坦です。
一番初めの東屋に到着しました。広めのスペース。
ここから先はちょっとずつ傾斜が上がっていきますが、まだまだ緩やか。車道も一車線になります。
民家もだんだんなくなっていき、川沿いを。傾斜もちょっとずつ上がります。
進んで行くと「山の喫茶店てんとうむし」という看板のついた建物。今はもうやっていないようです。停められた車には落ち葉が降り積もっていました。
この先には小屋と畑があり、お花の無人販売がありました。しかし、すべて枯れたままになっていて、今は人がいないようす。
途中に神社があり、民家もいくつかありました。空き家が多そうでしたが、何世帯かは住んでいるみたい。
この集落を過ぎたあたりから傾斜がぐっと上がりました。
15~20分くらい登ると「湯浪休憩所」に到着。
駐車場横に東屋とトイレ、その近くには水。トイレは水洗でとても綺麗でした。東屋もテントを張れる広さ。トイレの水道には「この水は飲めません」という表示がありましたが、美味しい山水があるので問題なし。野宿にはちょっと寒そうだし、寂しそうな感じでしたが環境は充分。
水を補給して、顔を洗ってさっぱりして、山の中へ。
ひんやり山登り。60番「横峰寺」
*湯浪休憩所~横峰寺:2.2km*
ここから横峰寺までは2.2km。「悪路通行注意」という看板がありましたが、台風による被害はもうほとんどありませんでした。通行に問題はありません。
水が綺麗。
はじめは緩やかに登って行きます。
なんだこれ。
石の中に合唱した人が置かれていました。ちゃんと参道もあって凝っています。
横峰寺への登山道は川があり、潤わしい登山道。しっとりした苔がそこらじゅうにあり、とても綺麗な道でした。
こまめに何キロ地点なのか、あと何キロなのかという看板などがあります。
25分前後歩くと、ロープの張られた箇所に差しかかります。山道の中ではここが一番の急坂でした。ぐっと登って行きます。
上から登山の格好をした男性が一人。駐車場に置いてあった車の人かな。「もう少し、頑張って!」と道を譲られます。
最後の方は階段になり、パッと上を見ると山門。
44番の大寶寺に負けず劣らずの山の霊気。水のあるしっとりした山のお寺はなんだか霊気を感じます。
本尊:大日如来
宗派:真言宗御室派
開基:役行者(創建651年)
西日本最高峰の石鎚山から真北に7kmほどの山中に建つ横峰寺。標高750m、88ヶ所で3番目の高所、石鎚神社の別当寺として信仰を集めました。遍路ころがしの難所でもあり、伊予の関所寺でもあります。1984年に有料の林道が開通し、境内近くまで車で行けるようになりました。役行者がこの地の星ヶ森で修行中、山頂に蔵王権現が現れ、その姿を石楠花の木に刻んで安置したのがはじまりとされています。弘法大師が厄除けと開運祈願の星供を修めたときも蔵王権現が現れ、大日如来を刻み霊場としました。神仏分離令で廃寺となりましたが、檀家の懇願もあり名称を変えて1880年に復活、1908年に本来の寺号に戻りました。
参照:四国お遍路88ヶ所歴史読本
著者:株式会社エディスタ
山門手前には弘法大師が星供を修めたという「星ヶ森」への分岐がありました。片道600m、標高差35m。ゲストハウスBEKKUの米子さんに「石鎚山の景色が綺麗だから時間があったらぜひ行ってみて」とおすすめされましたが、往復30分くらいとして、行ったら1時間くらい帰って来そうになかったので、そのまま境内に入りました。
石鎚山はお遍路前に登ったし、ここまでの綺麗な水の森で結構満足…と言い聞かせる。名前に惹かれます。行った方が良かったか…
納経所の前にはトラックがどどんと停まり、何かの工事中。
山のお寺は朝一が本当に気持ちよい。3連休明けの平日、誰もいないし。朝一で身体を思いっきり動かし全てがスッキリ。火照りながら手を合わせるのがよかった。
今朝からここまでの映像が頭の中に蘇る。自然と、毎回頭の中で復習するようになっていました。
伊予西条は今までの場所に比べると結構ひんやりしていました。横峰寺も登ると暑いけど、登った後は一気に汗が冷やされる。そして納経所の中が温かい…留まりたくなります。
納経所で「今日はバスで来られましたか?」と聞かれ、「いえ、歩きで登ってきました。」と答えると「それはお疲れ様です。」と。やはりバスや車が多いのかな。
ザックを背負うと汗が冷えた背中にひやっと。これ苦手。
再び大師堂の前を通って下山道へ向かいます。
異空間。61番「香園寺」
*香園寺まで9.6km*
大師堂を過ぎると自動販売機がありました。ひんやりするお寺ではホットレモンとか飲みたくなりますが、COOLしかない。1km程林道を下っていきます。
バス乗り場の案内版。歩きは左へ。まずは、香園寺の奥の院を目指します。
奥の院の6km程手前から山道に。
緩やかだったり、少し急だったり、岩場があったり、道が広かったり、狭かったり…バリエーション豊か。道はしっかり整備されています。
雨の日は滑りそうな岩場。
ものすごーく緩やか。
快調に歩いていきますが、ずっと下りではなく奥之院3.9km手前から一度登り返しました。すぐ終わるだろうと思ったら、600mほど登りが続きました。
手前3.3km地点からまた緩やかに下り始めます。
印象としては、やはり長い。
一人男性の方が登ってきましたが、ここを往復するのは結構大変だと思いました。やめておいて良かったという感想。
奥之院2kmほど手前に東屋。一応簡易トイレが近くにありましたが、中は…?
道が細めになり、どんどんくねくねしていく。登山でよくある「〇〇曲がり」的な道になり一気に下っていき車道に出ました。
すごくしっかり登山をした気分で、横峰寺を満喫。
紅葉を愛でつつ下ると奥之院へのへんろ石。奥の院を通らずそのまま車道でも行けますが、せっかくなので前を通っていくことにしました。
奥の院はもみじがとても綺麗でした。
階段を下りて行くとご高齢の3人の方がもみじ狩りをしていて「横峰寺に行ってきたの?歩いているの?」とどんどん話が盛り上がる。
納経所の方へ行くと一人で来ていた女性の人も会話に加わり、1番からここまでどのくらいなのか、どこに泊まっているのか、ザックは何キロあるのかなど次々と質問され、答える度に「えー!!!」と大げさなほどビックリマークが増えていく。
最終的には納経所の方も加わって、会話をしばし楽しませていただきました。おばあちゃんが「どれだけ重いの?」と置いていたザックを持ちあげようとしましたが、「あら、持ち上がらない。」と、2回チャレンジしたけど諦め。ほっこり。
たくさん応援していただいて、すっかり楽しくなっちゃったので、記念に御朱印をいただきました。88ヶ所以外で初めての御朱印。有名とかご利益がすごいとかではなく、気に入った場所でもらうと思い出深い。文字を見るとその時の光景を思い出します。
おばあちゃんが「お接待」といってあんこの飴をくれました。「香園寺まで乗って行く?」と言ってくださいましたが、丁寧にお断り。楽しい時間をありがとうございました。
奥之院の目の前には東屋。
ここは、休憩所?
左手には大谷池が広がり、この先に最高の東屋がありました。
ちょっと待って、ここで野宿したい。と瞬時に思った場所。ここは「小松大谷池農村公園」の一角。下にはさらに遊歩道的な散歩道が広がっているようです。
そよ風が優しかったので、ここでお昼休憩にすることにしました。あー最高ー。
四国遍路の鉄人「中務茂兵衛」という人の碑がありました。
巡拝度数280回。え…すご。人生お遍路。
30分くらい休憩して出発。車道を下っていくと61番に着いたのですが…
本尊:大日如来
宗派:真言宗御室派
開基:聖徳太子(6世紀後半)
88ヶ所で唯一聖徳太子が開創したお寺。大きな劇場のような大聖堂がシンボルで、本堂と大師堂を兼ねます。父である用明天皇の病気平癒を祈願した聖徳太子は、悪夢に導かれてこの地を訪れ堂宇を建立しました。その後行基が訪ね、さらに弘法大師が巡錫し、大師は難産に苦しむ女性を秘呪で祈祷しました。するとたちまち安産になったと伝わります。唐から持ち帰った小さな金の大日如来像を本尊の胸間に納め、女性の救済を願って「女人成仏」「安産」「子育て」「お身代わり」の秘法を伝えました。天正の兵火で荒廃し、明治大正期に復興。住職の山岡瑞園は「子安講」を創始し、全国からアジア、米国まで行脚。「子安のお大師さん」と親しまれました。
参照:四国お遍路88ヶ所歴史読本
著者:株式会社エディスタ
着いたら驚き。一瞬どこがお寺なのかわからなかった。なんだここは…。
目の前に現れたのは大聖堂。わけがわからぬまま中へ。本堂と大師堂は建物の中にあるとのことで、脇の階段を上がります。
靴を脱いで入ると、映画館というか、コンサートホールのように椅子がズラリ。
薄暗い部屋の中で、大きな大日如来が煌びやかに鎮座。ちょっとまだわけがわからぬまま合唱。
風の音も、鳥の声も、葉の擦れる音も、何も聞こえない異空間。
声が非常によく響くので、参拝をしていたご夫婦はすごく小さな声で囁くように読経をしていました。ここまで響くと恥ずかしさもあるだろうな。
大師堂はどこだと探したら、右隣にちょこんとありました。本堂と大師堂の大きさの差よ…。空いているスペースに置きましたという感じがすごい。
後ろの方の席に座ってみましたが、やっぱり落ち着かなかったのですぐに退散しました。なんか入場料を払って見ている感じ。博物館みたい。
秘密団体の会合とか行われそうな建物でした。
国道の小さなお寺。62番「宝寿寺」
*62番宝寿寺まで:1.3km*
宝寿寺までは1.3mなのであっという間。
国道へ出てすぐに着きました。
本尊:十一面観世音菩薩
宗派:高野山真言宗
開基:聖武天皇(創建729~749年)
石鎚山系を源にする中山川によって形成された沖積平野に位置する宝寿寺。川は肥沃な土地をつくりましたが、山から海へ一気に流れ込む地形のため、川は度々氾濫。宝寿寺も洪水被害で再建を繰り返しました。聖武天皇の勅願により諸国に一の宮が造営された際、伊予国一の宮別当寺として創建されたといわれます。弘法大師の滞在中に、国司の越智氏夫人が難産に苦しみ、境内の玉の井の霊水で加持したところ無事出産。そのため、本尊は安産の観音様として信仰されました。神仏分離令で廃寺となりましたが、1877年に復興しました。
参照:四国お遍路88ヶ所歴史読本
著者:株式会社エディスタ
宝寿寺は元々小さなお寺ですが、香園寺のあとだと余計に小さく感じます。でも現実に戻った感じ。
団体がグループごとに参拝をしていて境内はわちゃわちゃ。
団体にはカメラマン付だったようで、パシャパシャとめっちゃ撮ってる。
さっさか退散。次へ。88ヶ所で一番滞在時間短かったかも。
山門の像。63番「吉祥寺」
*63番吉祥寺まで:1.4km*
次の吉祥寺もすぐそこ。国道11号をただ真っ直ぐ行くだけ。
歩道が狭い割に車が多く、落ち着かない足取り。
早歩きで到着。
ちょっと待った、この象さん何…?急にアジアンテイスト。
本尊:毘沙門天
宗派:真言宗東寺派
開基:弘法大師(815~824年)
88ヶ所で唯一「毘沙門天」を本尊とします。弘法年間に近くを通った弘法大師は光を放つ檜を見つけ霊威を感得し、毘沙門天と吉祥天、善膩師童子を刻んで堂宇を建立しました。貧困からの救済を祈願し開創したと伝わりますが、毘沙門天は財宝を守るという七福神の一つ。豊臣秀吉による四国攻めで全山焼失しましたが、江戸時代に末寺の檜木寺と合併し再建されました。珍しいのは「マリア観音像」が伝わっていること。非公開ですが、純白の美しい高麗焼であるといいます。土佐に漂着したスペイン船の船長が長宗我部元親へ贈ったものであり、徳川幕府の厳しい目を逃れて今に伝わりました。元親はマリア像とは知らず、美しい観音像と思ったそうです。
参照:四国お遍路88ヶ所歴史読本
著者:株式会社エディスタ
宝寿寺よりは広いですが、こちらもこじんまり。でも宝寿寺よりも落ち着きがある。
団体の方々が「くぐり吉祥天女」の説明を受けていて、なんとなく聞き耳を立てていました。下をくぐるとあらゆる貧苦を取り除き、福を授けてくれるということ。せっかくなのでくぐってから納経所へ。
境内をもう一度ぐるーっと回ってから次のお寺へ。
石鎚山の側に。64番「前神寺」
*64番前神寺まで:3.2km*
ここから前神寺までは国道を離れた静かな遍路道。3kmほど同じような道が続きます。
前神寺の少し手前には「石鎚神社」。さすが四国の最高峰、大きな神社です。お遍路前に石鎚山は登ったので神社には寄らず。
宝寿寺、吉祥寺とは違い、前神寺は大きい。
本尊:阿弥陀如来
宗派:真言宗石鈇派
開基:役行者(7世紀後半)
真言宗石鈇派総本山の前神寺は、修験道の根本道場として栄えました。役行者が石鎚山で修行をしたのは7世紀後半。釈迦如来と阿弥陀如来が石鈇山蔵王権現となって現れたのを感得し、その姿を刻んで祀ったことがはじまりとされています。弘法大師も24歳のときに石鎚山で修行をしました。その後、桓武天皇が病気平癒で祈願したところ成就できたため、金色院前神寺の称号を賜りました。石鎚山は山自体がご神体であり、人々は麓の前神寺で拝みました。神仏分離令で廃寺となり、その地には石鎚神社が建立されます。1889年に現在の地で復興しました。
参照:四国お遍路88ヶ所歴史読本
著者:株式会社エディスタ
境内に入ると納経所と大師堂があり、本堂はさらに奥。
階段前には「御滝不動尊」。1円玉を投げてくっつくとご利益があるということ。
くっついているものが結構ありますが、本当に投げてくっつくのか?見栄えでくっつけているのでは…とかすぐに考えてしまうところが多分ダメなんだな。
熱心にお経を唱えている人がいたので投げるのはなんとなくやめておきました。
階段を登って行くと広い敷地の奥に本堂。山に囲まれた厳かな空間。本堂の佇まいがすごく格好いい。
キャンプできそう…とか考えてしまうのもまたいけないところ。でも、芝生とかすごく気持ちよさそうで…。
屋根の色合いが格好いいです。他にはあまりない色。端っこの反り具合も鋭くてシャキーンとしてる。
今日のラストは静かに手を合わせることができました。
石鎚山関係がほとんど。
時刻は15時ちょっと前。ここから今日の宿泊地である伊予西条駅近くの「エクストールイン伊予西条」までは4.4km。約1時間。伊予西条駅にはGO TOで安く泊まれるホテルがあるので、駅近でチョイス。
石鎚山に登った時は土曜日だったので、駅から2km離れたホテルしか空いていませんでしたが、平日なので直前でも取れました。
約一ヵ月前に石鎚山のために訪れた街へ再び向かいます。
今日も一休み。おおさかや 蔵はち
*前神寺~カフェ蔵はち:3.9km*
登山の前泊で伊予西条駅に来たときは雨。街歩きはしなかったので、今回はどこかカフェに寄ってみることに。寄ってみることにというか、歩いたあとのご褒美カフェが日課になってる。
Googleで「蔵はち」を選びました。
15時を過ぎたらもうこの感じ。冬至まで1ヵ月を切りました。哀愁漂うな〜。
「加茂川橋」を渡ると市街地に入り賑やかに。
伊予西条市は名水百選に選ばれている「うちぬき」という名水があります。石鎚山の伏流水であり、美味しい安全な水という最高の水。それが市内の至るところに湧き出しており、ホテルなども水道水はすべて「うちぬき」。
石鎚山の伏流水をがぶがぶ飲むことができるという最高の街、伊予西条です。
市内を流れる川も綺麗で、水の景観が美しい。
そして「蔵はち」に到着。
もう少し「和」の感じかと思いましたが、外観はおしゃれなケーキとかありそう。
お店に入ると美味しそうな和菓子がキラキラ光っていました。その奥が飲食スペース。
わらび餅にも惹かれましたが、抹茶のブラウニーとうちぬき珈琲を注文。
ブラウニーは濃厚で、うちぬき珈琲はあっさりした飲みやすい珈琲。お互いの濃さがちょうどよく、どちらも美味しかったです。ここで40分くらいまったりしてからホテルへ向かいました。
最高のホテル。「エクストールイン」
*蔵はち~エクストールイン:800m*
石鎚山に登る日の朝、お遍路さんを駅前で見かけました。自分もあんな風に歩くのか、あの人はもうすぐ終わるんだな~と眺めていましたが、実際に歩いてみるとその人とは逆方向。あの人逆打ちだったのかとここで気がつく。今頃徳島にいるか、もう終わっているかと懐かしく思い出します。
今日は17時と遅めのチェックイン。しかし、到着時から「あれ、なんかすごく良いホテルじゃない?」と、一瞬泊まるホテルではないと思ってしまった。
ビジネスホテルは必要最低限という感じの印象があったので、ここまで大きくて外観が豪華なビジネスホテルには泊まったことがありませんでした。
ガラスの向こうに見えるキラキラ加減。
おそるおそる中に入ると…
なんだこれ、超豪華なんですけど…。
ロビーにはイスとテーブルが広々と置かれ、ここは朝食会場になります。今の時間帯はPCを広げて仕事をしていたり、本を読んでいたり、ビジネスホテルでこんなにゆったりしている人たち初めてみる。失礼か…
そして、なんといっても受付の人。とにかく明るい。めっちゃ対応良い。ストレスなんてありませんよ!どんなことでも笑顔で対応します!という感じ。ハキハキとしていて、やたら元気をいただきました。
朝食と大浴場で決めて予約したのですが大正解。GO TOで2700円。クーポンも貰える。宿の日はほとんど実質1000円台で泊まっているという。
フリードリンクに、スープも。今日は中華スープ。珈琲はもちろん名水うちぬき。
マンガもこの通り。ちょっと懐かしい感じの漫画、だったような。この隣には枕の貸し出しもありました。枕にこだわりのある方はどうぞ的な。
貸し出しの備品も充実しているし、自転車も貸してくれる。
さらに、エクストールインでは洗濯乾燥機が無料!!
これは大きい。これも、このホテルにした理由の一つ。ホテルで乾燥機まで無料というのは中々ありません。というか初めて。
部屋は一般的なビジネスホテルと同様。水道水はもちろん「うちぬき」。水で石鎚山と繋がるという気持ちだけで嬉しい。
部屋着が浴衣ではなく、甚平みたいなラフなものだったのがとても良かったです。動きやすいし着やすい。
全てが最高なビジネスホテル。こんな居心地がいいのなら、もっと早くチャックインすればよかった。
貰ったクーポンで夜ごはんと明日の行動食を買いに行き、早速浴場へ。
お湯はもちろん「うちぬき」。伊予西条はうちぬきLOVEです。
脱衣所に水があるのはありがたい。
石鎚山帰りと思われる人もいました。伊予西条市、最高。水が美味しい、湧き水が溢れてるってなんて素敵なことなのか。これだけで住みたくなります。
エクストールイン西條駅前、おすすめ!
60番横峰寺が終わりました。山のお寺がどんどん終わって行く悲しさもあり、安心感もありという感情。香川県に入るということは、お遍路ももうすぐ終了ということ。寂しさを抱えながら、明日はひたす東に向かって歩きます。
★本日の歩行距離:31.4km
★累計:944.4km
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