2021.6.23(水)
歩き人たかちです。
利尻島3日目。今日はレンタサイクルで島を一周します。
利尻島は周囲約60km。ゆったり一日かけて走るにはちょうどいい距離です。
以前訪れた時は、帰りの14時半頃の飛行機に間に合うように早朝出発で一周。しかし、飛行機のこともありゆっくり周ることはできず、ぶわーっと海を感じながら走り、気になっている箇所でだけストップというような忙しない一周。
そのため"走った"という記憶が大半で、その他湧き水を汲んで、ミルピスを飲み、ラーメンを食べ、温泉に寄って帰ったという断片的なもの。一周しっかり繋げるために再度走ります。
前回も今回も時計回りで走りました。起伏に関してはどちらも然程変わらないと思います。細かいアップダウンはありますが、長い坂がずっと続くという区間はなく、短い上り下りを繰り返します。
鴛泊から10kmちょっとの場所にある「沓形」にはお店がたくさんあり、お店の営業時間に到着できるよう、時計回りにしました。利尻島名物の「ミルピス」を販売するミルピス商店も沓形にあるので、前回はこれを飲むために時計回り。(今回はコロナにより臨時休業中)
右に利尻山、左に海というのが、自分には見やすいというのもありました。お店や目的、風向きなどで回る向きを決めるといいと思います。
今日も快晴☀︎
6時頃でもテントでゴロゴロする贅沢。しかし、テント内の気温はどんどん上昇し、7時前には手元の温度計が25度になっていました。北海道とはいえ暑い。
利尻島のレンタサイクル
雪国レンタサイクル(鴛泊)
今回利用させていただいたレンタサイクル。近くの旅館「雪国」が貸し出ししています。場所は旅館ではなく鴛泊フェリーターミナルの向かい側、レンタカーなどのお店が並ぶ一番右端にあります。営業時間は8時~17時で、一日借りても¥1500とリーズナブルです。
早朝から使いたいという場合は前日から借りることになり、その場合は料金が追加されます。
クロスバイク、マウンテンバイク、ママチャリ、スクーターが揃っています。キッズ用もあります。
メニューやHPには、自転車はマウンテンバイクかママチャリしかありませんでしたが、ルイガノのクロスバイクもありました。
旅館の方が貸し出しをしていて、「ロードバイクもあります。」と言われましたが、実際はクロスバイク。「すみません、違いがよくわからなくて。」とのことでした。
ルイガノのクロスバイクは、私には大きくて乗れませんでした。そのため、ANIMATOというメーカーの"SURFY"というモデルを。こちらは無事足が届きました。
ギアチェンジは後輪のみで7段階。スポーツモデルというよりは街中などの軽いサイクリングという感じで、ロングライドのタイプではありませんが、問題なく一周できました。乗っている間ギアから変な音がしていましたが、それも問題なく終了。
しかし、坂道は前輪後輪のギアチェンジができるタイプの方がやはり楽です。ルイガノ乗ってみたかった。
*旅館雪国 雪国レンタル*
利尻ぐりーんひるinn(鴛泊)
基本は宿泊者専用。しかし「どうしてもという場合はお問合せください」とHPに記載があるので、空きがあれば貸し出し可能かもしれません。
クロスバイク、マウンテンバイク、電動自転車があります。フレームサイズもXXSから用意され、身長140㎝~の対応。
前回はこちらに宿泊し、早朝からお借りしました。身長150㎝に満たない自分には、小さいサイズから揃っていることがとてもありがたかったです。
1日8時間借りて¥1,500、ヘルメットも無料で貸してくださいます。使用時間は特に決まりがなく、前日宿で予約をして早朝から借りました。夕日ヶ丘展望台のすぐ横にあるゲストハウスです。
*利尻ぐりーんひる inn*
利尻アクティビティ(沓形)
沓形にある、主に利尻島のアクティビティツアーなどを行っている会社。2020年にできた「ツギノバ」という"利尻定住移住支援センター"で借りることができます。
「カラクル」という折り畳み式の可愛い自転車。ミニベロのようなフォルムで街乗りに見えますが、一周できるスポーツモデルが揃えられています。
"折り畳みサイズ世界最小"という自転車で、バスと組み合わせて一周したいという方にもおすすめとのこと。利尻島内を走る宗谷バスでは、事前予約をすれば¥500で自転車を積み込むことができます。
↓宗谷バス利尻エリア 自転車積載について↓
カラクル貸し出しの提携施設を増やしている最中のようで、今後増えていくと思われます。鴛泊のフェリーターミナルに案内がありました。提携している施設ではドリンクなどがいただけるとかなんとか…詳しくはお問い合わせください。
「自転車の配送をご希望の方は伝えてください」とあるので、もしかしたら鴛泊の方でも借りることができるのかもしれません。
1日レンタル¥3,000
*利尻定住移住支援センターツギノバ*
その他宿泊施設
宿泊者にレンタサイクルを行っている宿は多いので、宿に泊まる場合はこちらがメインになると思います。
キャンプ場へ向かう途中にあった「田中家ひなげし館」は、宿の前に自転車のガレージがあり、クロスバイクも結構な台数が揃っていました。宿泊者は無料で借りることができるようです。
宿によって自転車の種類や台数が異なるので、要問い合わせ。
利尻ブルーと利尻山。
*鴛泊フェリーターミナル~オタトマリ沼~南浜湿原:23km*
雪国レンタルで自転車を借りてスタート!と思ったら、タイヤの空気が微妙だったので満タンにして、スタート!!
ちなみに、自転車スタンドや空気入れの有無については、下のHPにあるMAPに記載があります。空気入れを用意してくれていると、途中で気が付いても安心です。
*利尻島観光ポータルサイト RISHIRI PLUS*
鴛泊港で干されている昆布。島のあちらこちらで干されています。気持ちよさそうに寝そべっている…。利尻山と利尻昆布。や〜いいね。
利尻島にはセイコーマートが3つあります。鴛泊、鬼脇、沓形。密集せずに散らばってくれているので、休憩や補給には丁度いいです。
鴛泊~鬼脇区間はお店も少なく、静かなサイクリングという感じ。鴛泊と沓形は観光業が栄えていますが、利尻島の東~南側では、島本来の生活を見ることができてとても好き。
透き通る海に海藻がゆらゆら。気持ちよさそう。海入りたい。
ふと、利尻島のダイビングってあるのかな?と思いましたが、ありませんでした。北海道の海潜ってみたい。
青い。
日差しが強いけど吹き抜ける風は涼しくて、ゆるりと走るにはちょうどいい気候です。でも、日焼け止め、帽子、手袋、サングラスはお忘れなく。これだけ快晴だと悲惨なことになります。また、首回りの日焼けも凄まじいので、Tシャツよりも襟シャツを推奨。自分は襟シャツに手拭い、アームカバーで走りました。
北東側からの利尻山。
今回のサイクリングで楽しみにしているのは"利尻山をぐるりと360度眺める"こと。東西南北で形や残雪の状況が異なるので、すべての利尻山を見られるという贅沢。この天気に感謝。
海岸沿いだけでも神社が20ヶ所以上あり、どれほど感謝をされてきたのかを窺えます。
空港や鴛泊方面からの利尻山は山頂がトンガリコーンのように尖って見えますが、東側から見るとギザギザした感じ。こちらの方が残雪が多い気がします。
青空にドカーンと聳える利尻山。非常にかっこいい。
ミヤマカラスアゲハ
羽を力なくパタパタさせ、もうすぐ命が絶えるようでした。蝶々の羽は本当に美しい。ツヤツヤキラキラ。
歩道も結構整備されているので、歩いて一周するのも良さそうです。キャンプ場と温泉もセイコーマート同様に点在しているので、無理なく快適なトレイルだと思います。
また少しずつ形を変えていく。
半端なく気持ちが良い。開放感、爽快感MAX。
10時過ぎに鬼脇のセイコーマートに到着。夕方頃にはおにぎり、お弁当などのごはん類が完売するので覗いてみました。お米に飢えています。
しかし、これから入荷するのか通常のおにぎりは完売。HOT CHEFのおにぎりが残っていたので、2つ購入しました。普通のコンビニおにぎりの1.5倍ほどの大きさで、手作り感があり美味しそう。
おにぎりは手に入るときに買っておいた方がいいかもしれません。
鬼脇から少し走ると沼浦キャンプ場の前を通り、「オタトマリ沼」に到着。ちなみに沼浦キャンプ場は無料で利用できるキャンプ場です。
前回7時頃訪れて、ガスで何も見えなかったオタトマリ沼。
しかし、今回は最高◎
はあ~めちゃくちゃ綺麗~。ガスも幻想的だと自分を納得させていましたが、こんな眺めだったのね。文句なしの好天。山の上も最高なことでしょう。
昨日山で挨拶をした男性の方と再会。今日は予備日で、明日帰るとのこと。あまりに天気が良いので「今日も登っちゃおうかと思った」と仰っていましたが、気持ちはすごくわかる。私も朝起きてテントを開けたとき、登っちゃおうかなと思いました。
下からも眺めておこうということで、車で一周とのこと。
滞在していたときは礼文島への船がコロナにより減便中で、12時15分発の1便のみとなっていました。通常、沓形から礼文島へ15時台の船があるので、それがあれば礼文島にも行こうと思っていたとのことですが、今回は利尻島のみ。
夕方の便があれば私も今日礼文島へ移り、明日から礼文島トレッキングを開始しましたが、こればかりは仕方がない。明日は移動のみとなりますが、「島でゆっくりしなよ」というメッセージだと受け止めます。
減便は7月5日までのようですが、コロナの状況で変更になることもあると思うので要確認。
オタトマリ沼はグルメスポットでもあります。レストハウスが2棟あり、はなますや熊笹のソフトクリーム、焼きホタテ、ツブ、ウニなどの海産物やラーメンがあります。
焼きホタテも美味しそうでした。
悩んだ結果「はなますソフト」。ピンクで可愛いお花のソフトクリーム。甘すぎず、爽やかな味でさっぱり。とても美味しかったです。
ベンチで利尻富士を見ながらの晴天ソフトクリーム。至福。
お隣では、雄大な景色の前でPCをたたく男性も。ここでリモートワークかな?最高か。
山頂からの景色もずっと眺めていられますが、下からの利尻山もずっと眺めていられる。アウトドアマンの「ずっと見ていられる」というのは、一つの特技だと思っています。冗談抜きに一日中見ていられる自信があります。そうさせる自然の魅力は本当に計り知れない。
向かいの「利尻亀一」というレストハウスでは「万年雪ソフト」が有名。また、その万年雪ソフトの"ハスカップサンデー"もあるとか。中には入らずあとで知りましたが、ハスカップサンデー惹かれる。また、無料の熊笹茶や名水珈琲があるそうです。
30分くらいでは物足りませんが、沓形で寄りたいお店があるので先へ進みます。
といっても、海も最高すぎて止まってばかり。
少し進むと「南浜湿原」に到着。前回はスルーした場所なので立ち寄ります。
待って・・・オタトマリ沼より好きだ。
オタトマリ沼からの利尻山も綺麗ですが、南浜湿原は水面への映り込みがとても綺麗。手前にはカキツバタが咲いていて、一瞬で虜。南浜湿原、穴場だな。
オタトマリ沼のように売店などがあるわけではないので、とても静かに鑑賞できます。ただ、ベンチはないのでじっくり座って眺めるならオタトマリ沼。
大型バスの駐車場もないので、ツアーの団体さんがくることもないのでは。車も3,4台がいいところ。自転車のスタンドと空気入れがありました。
湿原には400mと900mの遊歩道があり、繋げて歩くと1kmちょっと。5月には水芭蕉も咲くとのこと。
ワタスゲがゆらゆら。終わりかけではありましたが、奥にいくほどふわふわが残っており、可愛い姿を鑑賞。
エゾイソツツジ
連日の晴れでカラカラの湿原ですが、水芭蕉の時季にも見てみたい。
来たときは誰もいませんでしたが、戻ってくると4台くらいの車がありました。オタトマリ沼と合わせて見ることをおすすめします。
ランチを求めて沓形へ。
麗峰湧水とウミネコ。
*南浜湿原~麗峰湧水~島の駅利尻:16km*
利尻ブルーの海に船。昆布かな。海も永遠に見ていられる。
南側にくると、またとんがりが目立つシルエットとなりました。
島の南西側はカラスやウミネコがとても多いです。島全体的に多いですが、こちらは「フンに注意」という看板が定期的に出てきます。時計回りだと頭上に電線があることが多いので要注意。
稚内のノシャップ岬でウミネコの糞をくらったことがありますが、そのときは帽子を被っていたのでギリギリセーフ。帽子はすぐに捨てましたが、それ以降ウミネコにはかなり警戒しています。
日の当たる〜坂道を〜自転車でかけのぼる〜♪
いや、のぼってるなこれ。
この長い長い下り坂を〜♪
夏ですねー。たまらん。
そして「麗峰湧水」に到着しました。
利尻島には水が流れていない沢も多くあります。降った雨のほとんどが土壌に吸収され地下水となり、海の中で湧き出しているとのこと。しかし、甘露泉水や、この麗峰湧水のように何箇所かでは地上に湧き出しています。30年ほどの年月を経て湧き出しているといわれ、利尻島の水は本当に美味しい。
車を停めてボトルに汲む地元の方も多くいます。ちょっと休憩したいる間にも3,4台の車が停まり、汲んで去って行きました。
冷たい湧き水をぐびぐび。全身に沁みわたるー。ボトルの中身も総入れ替え。大きな山があるということはなんと豊かなことか。よい島すぎるぞ、利尻島。
すぐ後ろには、はなますの花。終わりかけですが、とてもいい香りがしました。
サイクリング再開。
ここから何kmか走ると「北のいつくしま弁天宮」があります。ここまでの鳥居は全て利尻山に向いていましたが、これは海。
高知県の龍宮神社も良かったけど、やはり海への信仰もいいですね。山と海で自然。セットで感謝しなければ。
本当に綺麗です。とても穏やかで優しい水色。
途中に「仙法志御崎公園」の案内。寄らずにそのまま「昭和道路」という山側の道を走りましたが、展望台、自然水族館と地図に書かれていました。
ほぼ一本道で迷うことがないので、地図を見ていませんでしたが、なんと、ここには野生のゴマフアザラシが棲息していると!調査不足…。運が良ければ見られるとのことで、これは行くべきだった。餌も売られているようですが。
利尻昆布がいろんな場所で干されているのと同様に、ウニの殻も至るところに転がっています。利尻島のカラスは贅沢にもウニを食べます。
漁師さんが作業をしているのを狙って横取り。前回は、早朝にウニの作業していた場所で実際にウニを食べているカラスがいました。都会のゴミを漁るカラスとは大違い。まあ、ゴミも狙っていますが。
西側にくると、またとんがりがなくなりギザギザに。こちらは残雪が少ない。
そんなこんなでだんだん賑わってきて、「沓形」に到着です。
ここ沓形には、利尻ラーメンで有名な「味楽」というお店があります。前回はフェリーターミナル前の「磯焼き亭」で食べました↓
2017年に食べたラーメン。利尻昆布出汁と海鮮の旨味がジュワーっも最高でした◎
しかし、今回の目的はラーメンではなく、2018年にオープンしたという「自休自足」という島の駅。一人だといろいろ食べられないのが悩み。
「利尻ふる里・島づくりセンター」というNPO法人が運営しているお店で、"島の駅"となっています。
海鮮問屋だった120年以上の建物をリノベーションした古民家カフェ。内装もとても素敵で、窓からは長閑な港町の風景。初めてだけど懐かしさのある居心地の良いカフェです。
ランチメニューは全て利尻昆布出汁を使用しているとのことで、石焼チーズカレーがとても美味しそうで狙っていました。
ランチは11:00~14:00まで。それ以降はカフェタイムとなり、デザート以外の食事の提供はありません。13時15分頃到着。ラストオーダーの時間があると思っていましたが、13時40分頃来た方もランチを頼んでいたので、とりあえず14時までに行けばいいようです。
ランチメニューすべて美味しそうですが、やはりがっつりと石焼チーズカレーを。単品で¥1,000。デザートとドリンクをセットにして¥1,600。
はじめに前菜。美しい。
そのままでも美味しいですが、利尻昆布の粉末が加えられたハーブソルト、スパイスソルト、ハイビスカスソルトでいろいろな味を楽しめます。どれも美味しかったです。この"うまみソルト"は販売もされています。
お塩と一緒に出してくださったのが"利尻昆布酢"。この利尻昆布酢がとっても美味しい!!
お酢ですがそこまで酸っぱくなく、ドレッシングとして普通にかけて食べられます。利尻昆布出汁はよく見ますが、お酢はなかなかない。
そして、熱々でジュージューと音を立てながら焼きカレーが登場。利尻昆布出汁のスープ付き。
こちらもとっても美味しかったです。カレーはやっぱりパワーがでる。利尻昆布大好き。
デザートは珈琲ゼリーのパフェにしましたが、アイスコーヒーにしてしまったため珈琲尽くしに。シフォンケーキでもよかったな。でも、疲れた身体に甘いもの、美味しかったです。
礼文島のガイドブックがあったので、計画を立てながら1時間ちょっとゆっくりしました。
手作り品や島の駅限定のものも売られています。
先程の利尻昆布酢も、この島の駅の限定品。すごく美味しかったので1本購入。礼文島で持ち歩くことになりますが、ここでしか買えない美味しさに負けた。
食用にならない海藻でつくったというストラップも一緒に。シャクなどのお花と組み合わせものも可愛かったのですが、これが利尻感あって気に入りました。
*カフェ自休自足 利尻に恋し店*
ちなみに、前回寄った「ミルピス」のお店"ミルピス商店"。
利尻島のソウルドリンクで、利尻島でしか飲むことができません。上手く説明できませんが、とてもさっぱりした乳飲料で美味しかったです。カルピスみたいなさっぱりさだったような…
このときはスタンダードなミルピスを。かっぱえびせんをサービスしてくださいました。他にハナマスや山ブドウなどフレッシュそうな味もあり、現在では10種類以上に増えているとか。お店が営業していたらぜひ◎。
その他、沓形には「愛す利尻山」という、昆布とウニがトッピングされたパンチのあるご当地アイスも。"北利ん道"というお店でいただけます。
カフェでデザートを食べてしまったので寄りませんでしたが、どんな味なのか気になります。
沓形から鴛泊まで残り12〜15kmほど。車道か自転車道かで距離が変わります。
自転車道をどこまでも
*沓形~鴛泊:自転車道で約13km*
沓形出発。
鴛泊まで車道で約12kmですが、車道以外にも整備された自転車道があります。島をぐるりと一周ではなく、沓形の少し手前にある「利尻町運動公園」から鴛泊地区の「野塚展望台」までの24.9km。車を気にすることなく、海や山をよりダイレクトに感じられます。
前回は車道を走ったので、沓形からサイクリングロードへ。
気持がいい笹原で、遮るものなく眺められる利尻山。道も綺麗に整備され、とてつもなく気持ちがよい。かなりおすすめ。
途中で車道を横切ったり、一旦車道でまたサイクリングロードというのを繰り返します。
車も人もいない。でも、自転車の人もいない。独り占め最高。
エゾカンゾウと利尻山。どこからでも絵になる利尻山。
礼文島も楽しみだ。
最後に、良い東屋のある「富士野園地」でストップ。この東屋は最高ですね、ほんと。ここでピクニックするだけでもいい。他にテーブルベンチもあります。
今日という一日にありがとう。
草地にポツンと家があるのは、北海道らしい景色。
富士野園地からの自転車道は、キャンプ場ゆ~にの方へ伸びて、そこからフェリーターミナルとなっています。しかし、今日は洗濯をしてから夕日ヶ丘に行くので、ここからは車道で雪国レンタルへと向かいました。
雪国レンタルは船の時間に合わせて旅館の方が来て、借りるピークが過ぎると旅館へ戻るようです。そのためいないことも多く、「不在のときはお電話ください」と張り紙がしてあります。
返却時は誰もいなかったので電話。倉庫の前に置いておいてくださいとのことでした。島っぽい、ちょっとゆるい感じがいいですね。
ということで、利尻島一周が終了。
今日は昨日以上に天気が良く、利尻山も朝からずっと雲がない状態でした。一つひとつ丁寧に目に焼きつけることで、今回は一周の記憶が肌と映像でしっかり残りました。
山だけでなく、ぜひサイクリングも◎
急いで夕日ヶ丘へ
利尻島まるごと良くて、所々で結構ゆっくりしてしまいました。自転車を返却したのが16時半前。洗濯乾燥に約1時間かかるので、早足でキャンプ場へ戻り温泉へ。
しかし、急いでいるときに限って、温泉で地元のおばあちゃんとか、明日利尻山に登るという方々と話が弾んでしまう。楽しくてついつい話してしまう。
あ!と思って「コインランドリー行ってきます!」と急ぐ・・・
乾燥機が終了したのが18時50分頃。日没は19時26分。キャンプ場から夕日ヶ丘までは約2km。この時期鴛泊から見ると礼文島に沈むので、厳密には19時20分頃太陽はさよならします。
テントに洗濯物を放り込んで走る。19時10分には到着したい。温泉に入ったのに走ります。風が涼しくて幸いでした。
グラデーションになっていく空に、どんどん赤くなる太陽。待ってくれ~。
なんとか19時10分到着。ペシ岬よりも低く、登りやすいのでガツガツ登ります。
だんだん沈んで行くところから見たかったけど、なんとか間に合った。10人くらい見に来ていて、やっぱりペシ岬よりも夕日ヶ丘らしい。
かなり焦りましたが、無事見送ることができました。
昨日はすぐにキャンプ場へ帰りましたが、沈んだ後のマジックアワーも堪能。
雲の筋も綺麗。2日連続で夕日が見られるとはなんとも贅沢。
礼文島も楽しみだけど、利尻島離れたくない。よき島すぎる。素晴らしい利尻島滞在記でした。
20時過ぎにキャンプ場へ帰ります。まだ鳥が鳴いています。ツツドリと何だろう・・・とても特徴的な、喋っているように鳴く鳥。今度来るときは野鳥観察日を設けよう。
2日間、利尻島の自然を存分に味合わせていただきました。明日は12時15分発のフェリーで礼文島へ向かいます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、応援よろしくお願い致します。
コメント
自転車での利尻島一周、地図を見ながらご一緒させていただきました。何と贅沢な時間を過ごされた事か。
私を含め、利尻を訪ねてみたい、またもう一度行きたい、と思う方が多いのが分かる気がします。ブルースカイと鋭鋒・利尻山の眺め、まさに至福の時が流れていきますね。
たくさんのコメント、ご感想ありがとうございます!
自分の知らない時代の山、とても興味深く読ませていただきました。名の知れた山は特に、天気の良い土日に歩こうものなら渋滞なので基本的に平日歩いていますが、紅葉期などは平日でも混雑している山が多いですね。奥深くて豊かな、昔の遥かなる山をご存知であること、とても羨ましく思います。
何十年と経ったとき、山の思い出に浸りたいという思いでシャッターを切っています。AKIRA様のように、誰かの記録を見ながらああだった、こうだったと、記憶を探るのが楽しみです。
今の時代からまた自然がどのように変わっていくのか、とても興味深いですね。悪い方向にばかり進まなければいいのですが・・・
屋久島とともに利尻島は私の中で特別大好きな場所で、幾度となく訪れたいと思っています。少しずつ、歩きたい山に足跡を残していきます。これからも、どうぞよろしくお願い致します。
たかちさん、リプライ有難うございます。
私が生まれたのは、伊勢湾台風が日本を襲った昭和34年。中学時代はサイクリングにのめり込んで、ついでに近場の低山に登る程度でしたか、高校生になってから山好きの同級生に誘われて山に登るようになりました。最初に登ったのは鈴鹿の峻峰鎌ヶ岳。3月の春休み、雲母峰〜鎌ヶ岳〜武平峠〜湯の山温泉のコースで、以来、山の虜になりました。
今のようにネットからあふれるような情報が得られる時代ではないので、情報源は山と溪谷の月刊誌やガイドブック、あとは書店の山岳書コーナーに足繁く通って山岳書を買い漁って読むこと、国土地理院の5万図、2万5千図を手に入れることでした。
次女が最近山登りにハマっていますが、情報源がネットで、ピンポイントに人が集まるのか分かります。また読書量が少ないせいか、やはり時代・世代の違いを痛感します。たかちさんもスマホで撮影されているようですが、次女のISOって何?には愕然としました。Lumixの軽量ミラーレスと、Sonyのα65を貸出中ですが、やはり重いと出番は少ないようです。テントが1キロを切るような時代ですから。
たかちさんのようにロングトレイルの経験はありませんが、団塊の世代の少しは後の世代がどんな山登りをしていたか、記してみたいです。
今式のロングトレイルと言えるのか分かりませんが、日本の長距離歩道は東海道、中山道などは別格として、東海自然歩道に始まるのではないかと思います。私が中学生の頃整備が始まり、歩きやすいコースは多くのハイカーに利用されました。当時、各県の担当課からガイドを取り寄せたものです。平成元年頃ビーパルに連載され、単行本にもなった小学館のシェルパ斉藤さんの踏破記録がとても面白かったですね。彼も基本テント泊で歩かれています。
私も全て日帰りですが、中山道は妻籠から西へ草津まで歩きましたし、東海自然歩道も中山道とダブる区間の他、愛知・岐阜区間をかなり歩きました。キャンプ場や宿泊所の整備が不十分な上、街中の車道区間がかなりあるなど、テントを担いで歩き通す御仁は少なかったと思います。静岡区間など地図を見ても驚くようなコース設定になっています。
大野〜鳳来寺〜棚山〜鞍掛山〜岩古谷山〜田口、段戸山越え、中山道との重複区間など、岩稜あり、湿地あり、一里塚ありなど楽しめるかと。
シェルパ斉藤さんは現在八ヶ岳の山麓にお住まいで、光岳小屋の小宮山花さんのブログにも登場していて御活躍中のようです。