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【トムラウシ縦走②:ヒサゴ沼-黒岳】100名山ラストは「カムイミンタラ」花とヒグマの楽園!大雪山国立公園を歩く

北 海 道

2024.7.31-8.2

歩き人たかちです(@takachi_aiina)

トムラウシ縦走2日目。1日目はトムラウシ山頂を踏み、100名山完登。迷った末、ヒサゴ沼避難小屋へ。

\ アクセス・水場情報などもこちら /

すっきり晴れわたった朝、化雲岳からトムラウシの王冠を眺め、美しすぎる「神々の遊ぶ庭」を闊歩。

翌日の天気を考え、白雲岳避難小屋の予定を変更して、「黒岳石室」まで進みます。

【 Day1】
トムラウシ短縮登山口
短縮登山口-カムイ天上-コマドリ沢- 前トム平-トムラウシ公園-南沼キャンプ指定地-▲トムラウシ山-北沼分岐-ロックガーデン-日本庭園-天沼-ヒサゴ沼避難小屋


コースタイム:9時間5分
▲ 歩行距離:13.15km

▲ 累積標高差:+1441m / -718m
【 Day2】
ヒサゴ沼避難小屋-▲化雲岳-▲五色岳-▲忠別岳-忠別沼-高根ヶ原(三笠新道)分岐-白雲岳避難小屋-▲北海岳-黒岳石室

▲ コースタイム:11時間45分
▲ 歩行距離:22.5km

▲ 累積標高差:+1211m / -1019m

【 Day3】
黒岳石室-黒岳-七合目-(黒岳ペアリフト・ロープウェイ)-層雲峡

▲ コースタイム:1時間10分
▲ 歩行距離:2.2km

▲ 累積標高差:+107m / -473m

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トムラウシ縦走 ② 縦走路概要

ヒサゴ沼避難小屋-忠別岳
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ヒサゴ沼からの登りは、少しぬかるんだササの道。朝露たっぷりなので、時間帯によってはかなり濡れます。ササ道を抜けるとお花畑になり、抜群の展望。木道を辿り、「化雲岳」へ。トムラウシの王冠が圧巻です。

化雲岳は360度の展望で、天気がよければ寄りたいポイント。池塘が点在する「神遊びの庭」を通り、ハイマツを緩やかに上がり「五色岳」。木道は破損している箇所が多く、足元注意。

五色岳からハイマツの中を一気に下り、広々とした縦走路へ。忠別岳避難小屋の分岐周辺は、コマクサの群生地。忠別岳への登りは、ハイマツと低木をかきわけながら。足元が見えないことも多いので、下る場合は特に注意。半分以上登ると、展望がひらけます。

忠別岳-白雲岳避難小屋
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忠別岳からは、のびやかで、展望がピカイチの緩やかな下り。目立つ、旭岳から白雲岳への山並みや、広い大地の眺めが最高です。忠別沼手前で、ぬかるみ多めのハイマツ帯に入ります。

忠別沼から登り返し、ササが茂る、お花畑の細めの道へ。粘土質が多く、ところどころぬかるんでいます。

抜けると「構造土」が美しく、高原沼のコースを見渡せます。斜面には、ヒグマがいる確率も高く、少し遠くから観察できるスポットです(周辺にも注意)。

「高根ヶ原」もお花畑で、ヒグマ注意ポイント。ハイライトといっても過言ではない、素晴らしい縦走路が続いています。

三笠新道の分岐を過ぎたら、いよいよ「白雲岳避難小屋」へ。周辺の雪溪も、ヒグマ出没ポイントです。

白雲岳避難小屋-黒岳石室
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テント場の横から水場を通り、「白雲岳分岐」まで800m。分岐点にはベンチあり。旭岳側の火山の色合いに、雰囲気がガラリと変わります。緩やかに歩き、丘のような登りの先に「北海岳」。

稜線を歩き、階段状の斜面を下って沢におります。渡渉(3〜4回)は、石のステップで渡れますが、増水時は要注意。「赤石川」が一番広いです。沢から少し登り、「黒岳石室」に到着です。

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【 Day2】快晴のカムイミンタラ

2024.8.1
天気:晴れ ☀︎ → 曇り☁︎ / 雨パラパラ☔︎
気温:6時 → 10℃ / 12時 → 15〜17℃
風:西北西6m/s → 西南西2m/s

ヒサゴ沼避難小屋 - 五色岳

ヒサゴ沼-化雲岳-五色岳:CT2時間55分

朝ごはんの準備をはじめるガイドさんたちの物音でうっすら目を覚まし、3:40起床。

ニュージーランドの朝ごはんは、クラッカーにチーズやサラミ、マッシュポテトを合わせていたので、Kiriのクリームチーズで再現。

しかし、食欲がわかず。そもそも、食べる時間が違いすぎる。4時前からクラッカーはキツかった。ドライマンゴーを数切れ胃に入れて、4:35出発。

ヒサゴ沼のモルゲンロート

「ヤマテン」では朝一晴れ、「SCW」では雲の影が濃い予報。どっにに転ぶかな〜とドキドキしていたけど、ヤマテンの勝利。


\ 山の天気予報についてはこちら /


昨日の親子グマはいなかった。「登山道近くに棲みついているから、気をつけてね」と、ガイドさんに言われ、恐る恐る出発。

「大雪山のクマは鈴の音を気にしないけど、人を襲うような個体もいない」と、ガイドさん。鈴でも、笛でも、声でも、とにかく音を出して"存在を知らせる"が大事。変に鉢合わせしなければ、大丈夫と。

分岐で笛を何度か鳴らした。朝露がたっぷりついた、ササの道。一瞬でびしょ濡れ。足元もぬかるみ気味。

定期的に笛を吹き、手を叩き、ササ道を抜けると、お花畑が待っていた。そして・・・

昨日は、たっぷりとガスを纏っていたトムラウシが、しっかりと姿を見せてくれました。

少ないながら、チングルマが少しだけ残っている

振り返ると、昨日は黒めだったヒサゴ沼が、青々としていた。あー、やっぱり山は晴れがいい。


\ 晴れわたったヒサゴ沼周辺 /


いつだってキラキラ輝いているチングルマ

鹿の群れが駆けぬけていった。ウサギがぴょんぴょん飛び跳ねていた。その光景が、やけに心に残った。ここは、「カムイミンタラ」だ。

旭岳からトムラウシへ歩くのも、至福だろうなあ。

緩やかに、化雲岳に到着◎

昨日、南沼キャンプ指定地に泊まっていれば、ご来光を見ることができた。晴れたトムラウシに登ることができた。

しかし私は、雲がない、どっしりとした綺麗な王冠姿を眺めたかった。

1日晴れる予報なら、明日も晴れる予報なら、違う選択をしたけれど、これが私のトムラウシ。

心残りがまったくない、といえば嘘になる。ベストを選ぶのは難しいけれど、一番見たかった景色だから、これでいい。

旭岳に登ったとき、秋の澄みわたった空の向こうに、遠く、凛々しく、佇んでいたトムラウシ。秋色に染まった平原に、大きなザックが消えていった。いつか、自分も。そとのき胸にしまった夢の中を歩いている。それだけで、幸せだ。

今日は、旭岳も天気がいい


\ 化雲岳よりぐるり展望 /


トムラウシを目に、いや、脳の奥深くまで焼きつけるように見つめながら、しばらく化雲岳にいました。

このあと、五色岳とか忠別岳とか通りますが、私は、化雲岳が一番好きです。トムラウシの姿が、一番綺麗だと思います。

化雲岳から、池塘が点在する"神遊びの庭"に、緩やかに下ります。

ウサギギクのお花畑が、小さなひまわり畑のようで、なんとも愛くるしい。

木道は全体的に古く、腐ってガタガタになっているものが多い。足元は注意だけど、なんだかそれもいい。

素敵でございます

35mm 単焦点

ミラーレスのレンズは、いつも24mmの単焦点を使っていますが、最近、35mmの単焦点も持ち歩いています。肉眼よりもアップになる感じも、また楽しい。

素敵すぎて、気持ちよすぎて、木道に座りこみました。誰もいなくて、静かで、もはやヒグマも気にならない。

今回、いろんなトムラウシの姿を楽しみにしていました。私の中でトムラウシは、縦走路を含めて100名山。

他の山でも縦走にこだわってきましたが、ここは特別。絶対に妥協しない、と決めていました。登頂はしましたが、私の100名山はまだ終わっていない。

縦走路は、ずっとひらけているわけではなく、ちょこちょこハイマツや低木の中をガサガサ進みます。朝露で再び濡れました。

何度でも、振り返る。振り返っちゃうよ、そりゃあ。

登山道わきに、コマクサ発見

リネンソウ。ちょりん、とかわいくて、この花すごく好き。

"五色岳"に到着。ここから、沼の原を経て、石狩岳に縦走できます。距離は16km。すご。

五色岳は広くなく、ガラガラした感じでした。

五色岳 - 忠別岳

五色岳-忠別岳避難小屋分岐-忠別岳:CT2時間

トムラウシ方面は、ヒサゴ沼あたりに少し雲が現れていました。7時頃、ちぎれ雲が王冠を隠しはじめる。

南沼に泊まっていたら、山頂からの景色は見れたけど、化雲岳からの、すっきりした王冠は難しかったか。これで、よかったんだ。

忠別岳手前の縦走路が、めちゃくちゃ気持ちよさそう。

その地点に向けて、ハイマツ帯を一気に下ります。トムラウシとは、いったんお別れ。

ぐんぐん下り、緩やかなひらけた大地を歩くと、"忠別岳避難小屋分岐"に到着。避難小屋までは15分ほど。

周辺は、コマクサの群生地でした。ついつい、撮ってしまうこのフォルム。

登山道のすぐ脇に生えていて、至るところに、コマクサの草がちょろっと生えている。危うく踏んでしまいそうなところが、たくさんありました。

五色岳方面

忠別岳方面

今日、はじめてのすれ違いはここでした。コマクサに元気をもらい、気合いを入れて忠別岳へ。今日一番の、登りです。

かっけえええええ

トムラウシ側の斜面は、ハイマツと低木でなかなかのガサガサ具合。縦走路で一番ガサガサしたと思います。

3分の2くらいはガサガサ道なので、半分以上登って展望がひらけます。ゴロッとした石もあるので、足元要注意。下り利用は、特に。


\ 忠別岳のプチ藪漕ぎ /


少しひらけたところで振り返ると、ひょっこりトムラウシ。雲が、山頂近くまで上がっています。

ハイマツから解放されて、ラストスパート。

忠別岳に登頂◎

トムラウシは見納めか。ありがとう!トムラウシ!

忠別岳 - 白雲岳避難小屋

忠別岳-忠別沼-高根ヶ原(三笠新道)分岐-白雲岳避難小屋:CT4時間

忠別岳から、メインは旭岳と白雲岳に変わる・・・

ハイライトーーーーーーー!!!

この縦走路、トムラウシへ向かって歩くか、旭岳に向かって歩くか、ずっと悩んでいました。

今回は天気を考慮したのと、100座目なので、"トムラウシに登る"ことを優先させようと思い、トムラウシ側から。

旭岳側から、はるか遠くのトムラウシに一歩一歩近づくのもいいですが、忠別岳〜旭岳間は大きな山がないため、この展望。

結果的にこれでよかったと思いましたが、すでにまた歩きたくなっているので、次回は、旭岳から歩こうと思います。

どこに座っても、休憩適地

晴れてくれてありがとーーー!の気持ちいっぱいで、大雪山の大地を踏みしめる。ところどころ、コマクサが咲いています。

平日で、明日の天気はあまりよくないので、歩いている人が本当に少ない。7月の連休は賑わっていたそうですが、北アルプスのような賑わいは、ここにはない。

忠別沼手前でハイマツ帯に入り、ぬかるみ地帯を抜けてゆきます。

ジブリの世界のようなそよ風が吹いていて、また座り込んでしまう。

ワタスゲって、すごくジブリ感のある植物だと思いませんか?

こういう、ふわふわ、そよそよした雰囲気では、千と千尋の「あの夏へ」をBGMで流しがち。しばらく、そよ風にあたって日向ぼっこをしていました。おすすめ。

忠別岳

イワギキョウを見ながら、ちょっと登り返し。

女性が1人下ってきて、「すれ違い第1号です」と言われました(女性は黒岳から)。同じ日程で、トムラウシから旭岳に歩いているのは、私1人。やはり、旭岳側からが圧倒的に多いです。

登りきって振り返ると、トムラウシはほぼ見えなくなっていました。王冠のギザギザが2,3つ、ちょこっと雲の隙間から出ている程度。

今日は、旭岳の方が天気がいい。まだ山頂はすっきりと晴れています。午前中のうちに天気が崩れる予報でしたが、頑張ってくれている。

目立つ山がなく、ひたすら白雲岳を追いかける。果てしなく感じる時間が、至福。広く、長い、北の大地は、アルプスとはまた違う歩き甲斐がある。

"イチヤクソウ"の群落がありました

エゾイチヤクソウ?コバノイチヤクソウ?それ以外?わからん。

白雲岳

高根ヶ原までは、粘土質でねっちょりしています。ローカット非防水には厳しいけど、泥はニュージーランドで鍛え上げたのだ(ど真ん中に突っ込みはしないけど、気にもしない)。

"構造土"が綺麗に見える地点にきました。

「大雪高原山荘」から続く"沼回りコース"が見えます。大きいのは"空沼"かな。

この斜面では、高い確率でヒグマが見られるとのこと。探してみましたが、見つかりませんでした。

高根ヶ原、最高すぎる。ただ、ただ、ありがとう


\ 気持ちがいい〜高根ヶ原 /


ほぼほぼ、閉鎖されている"三笠新道"

11時頃、旭岳も山頂を隠しはじめましたが、トムラウシは完全に雲の中。

小さく、赤い白雲岳避難小屋が見えました。

忠別岳から、しばらく緩やかに歩いてきたので、白雲岳避難小屋への最後の登りが地味にキツかった。別に急坂ではないのですが。

白雲岳避難小屋周辺には何箇所か雪溪があり、ヒグマの出没ポイントにもなっています。この日はいませんでした。

というか、縦走路を通してフンも全然見ませんでした。気がづかなかっただけかもしれませんが。

さあー、着きました〜◎

白雲岳でのテント泊を楽しみにしていましたが、明日の天気があまり良くないので、「黒岳石室」まで進むことにしました。

12時過ぎで、まだ時間はある。午後の時間ゆっくりして、まったり珈琲を飲もうかな〜、と思っていたので残念。

でも、予報より長く晴れているので、景色が見える今日を存分に使いたいと思います。

せっかくなので、覗いてみました。スタッフさんは女性2人で、とても優しい方々で。写真左のてぬぐいは、「七丈小屋」の手ぬぐいと同じく、切り絵作家の後藤郁子さんのもの。

完登記念として、買っちゃいました。トムラウシではなく、白雲岳というね。

白雲岳避難小屋のテント場

白雲岳避難小屋のテント場。なんか、野球のグランドみたいな形ですね。

奥の雪溪がヒグマ出没ポイントになっており、たまにテント場が閉鎖されます。テント場には、フードボックスが設置されています。

ちょうどお昼なので、30分くらい休憩して、最後、「黒岳石室」に歩いていきます。

白雲岳避難小屋 - 黒岳石室

白雲岳避難小屋-北海岳-黒岳石室:CT2時間50分

白雲岳避難小屋 水場

黒岳石室にはタンクがあり、雨水をわけてもらえます。ただ、雨水がどの程度あるかはわかりません。白雲岳避難小屋の水場が確実なので、ここから汲んでいきました。

黒岳石室手前、"北海沢"には水マークがありますが、このあたりの沢には硫黄が混ざっています。北海岳から向かうと3,4箇所渡渉がありますが、汲めるのは1箇所、と小屋番さんが仰っていました。

正確は場所は小屋番さんにお聞きした方がいいです(一番小さい沢と言っていたような気がしますが、記憶が定かではありません)。

白雲岳避難小屋を振り返る

"白雲岳分岐"までは800m。ぐーっと登っていきます。

私が歩いたときは低気圧と低気圧の間で、北海道の気温が少し下がっていたとき。縦走路も20℃弱くらいで、熱中症になるような暑さがなく、わりと爽やかに歩いていました。

白雲岳分岐

白雲岳にも寄るつもりでしたが、旭岳も雲に隠れてしまったし、今回は諦めます。

6月中下旬頃に、白雲岳からのゼブラ模様を見たいので、わりとあっさり諦めました。白雲岳避難小屋も、そのときに取っておきます。

イワウメ

白雲岳避難小屋より先は人も歩いていて、旭岳の雰囲気になりました。

この縦走路を3分割するなら、白雲岳避難小屋と五色岳が、雰囲気を変えるポイントになるあ、と感じたり。

北海岳に向かって、丘なような登りを。

振り返る

北海岳に到着◎

波打つような大地がかっこいいです。

旭岳に来たときは、"間宮岳"から"裾合平"の方をぐるっと周りました。間宮岳が、双六岳の滑走路のような雰囲気のある場所で、個人的にすごくお気に入り。

北海岳から、間宮岳方面にぐるっと周って黒岳石室に行きたかったのですが、これも時間的にお預け。

実は、1日目の終わり頃から、"膝痛"が出ていました。ニュージーランド後に、東北の"みちのく潮風トレイル"のセクションハイクをしたのですが、そのあとに、何やら違和感が。

痛いわけではなく、そのあとの秋田駒ヶ岳はいつも通りでしたが、この縦走で爆発させてしまいました。

黒岳石室まで、ラスト1時間。まだ、コースタイムより少し早いくらいのペースで歩けていますが、膝は、明日完全にさよならします。

緩やかに稜線を歩いたあと、階段状の斜面を沢に向けて一気に下ります。沢に下りたら、何度か渡渉をして、少し登り返して小屋に到着。

1箇所めの渡渉。ここは、石伝いで。

2箇所め。橋と大きな岩あり。

最後の赤石川。一番大きな川で、最後だけ木の橋が置いてあります。

増水していなければ、石のステップで行けますが、増水時は要注意。

この赤石川の手前だったか?1歩でまたげる小さな川がありました。そこが水場だと、小屋番さん言っていたような気がするのですが・・・

黒岳石室、到着〜

オレンジ色のタンクが、雨水タンク。訪れる人数を考えると、そこまで大きくはありません。

石積みがいいですね。夕方以降、雨降り予報で、膝が腫れだしていたので、小屋に泊まることにしました。予約不要で、1泊2,000円。

結局、ヒサゴ沼避難小屋と黒岳石室で、テントは使いませんでした。

黒岳石室は、テント泊デビューの方にも人気。子連れの方も結構いらっしゃいます。

ガス缶は、プリムスとEPIの110が販売していました(700円)。他は、黒岳のモンベルTシャツやピンバッジ、マグカップなど。軽アイゼンが3,000円でした。

携帯トイレもあります。おすすめの、モンベル「O.D.トイレキット」は3個入りで1,000円。

黒岳石室のトイレは、携帯トイレ用とバイオトイレ。携帯トイレブースは無料(ゴミは持ち帰り)、バイオトイレの使用は500円です。

石室の中はこんな感じ。2段になっています。電気が点いていないと薄暗いですが、夕方頃から消灯の20時まで、電気が点きます。

寝床は、板張りに薄い銀マットが敷かれています。1箇所に2〜3人くらい寝られる広さで、仕切りがあります。この日は、特に混んでおらず、1人で悠々と。

寝床スペースでの飲食は禁止。入口付近に調理スペースがあり、そこか、外で。

ということで、縦走路のハイライトを一気に抜けてきました。明日の天気がよければ、3泊4日でゆっくり歩きたかったし、白雲岳や間宮岳にも寄りたかった。

しかし、膝も悲鳴をあげていて、このときの自分には、これが限界。明日の行程は短いので、ゆっくり出発で。

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