歩き人たかちです(@takachi_aiina)
TA(テ・アラロア)で必須の準備のひとつに、山小屋を利用するための「Hut Pass(ハットパス)」があります。

ニュージーランドには環境省(DOC)が管理する山小屋(Hut)が多くあり、TAではHamilton(ハミルトン)を過ぎたあとの「Mt.Pirongia」が初めてのHut。

個性豊かなHutに泊まるのもTAの醍醐味の一つなので、私はとても楽しみにしていました。
今回は「ハットパス」についてのまとめ。TAではなくても、ニュージーランドに長めに滞在してトランピングを楽しむなら持っておくと便利です。
「Hut Pass(ハットパス)」とは?
「ハットパス」とは、環境省(DOC)が管理する山小屋(Hut)の利用料金を定額、または事前決済するための仕組み。
ハットパスを持っていれば、パスで泊まれるHutは自由に利用できます(予約制のHutもある)。
「ハットパス」の種類
\ ハットパスは大きく分けて2種類 /
① バックカントリー・ハットパス(Backcountry Hut Pass)
② グレートウォーク・ハットパス(Great Walks Hut Passなど)
バックカントリー・ハットパス

「バックカントリー・ハットパス」は、「ミルフォード・トラック」などの世界的に有名な"グレートウォーク"を除いた、一般的な登山・ハイキングコースで使えるパス。
イメージは"年間パスポート"。予約が必要なHutもありますが、予約の有無を確認しながら自由に泊まれます。
有効期限が6ヶ月と12ヶ月のパスがあり、TAだけの滞在なら6ヶ月、ワーホリと繋げて長く滞在するなら12ヶ月が最適です。
\ 価格 /
■6ヶ月:120NZD
■12ヶ月:160NZD
*2026年10月時点
\ 注意点 /
■グレートウォークのHutには使えない
■ハイシーズン(10月1日~4月30日)は使えないHutがある(人気エリアやグレードが高いHutは夏期NG.冬季OKの場合が多い)
グレートウォークはすべてが特別なので、「バックカントリー・ハットパス」は利用不可。
また、夏期ハイシーズンの10月1日~4月30日は、グレートウォーク以外の人気エリアにあるHutやグレードが高いHutでは使えないことも多々あるので注意。

時季によって利用可否は異なりますが、コースや歩行距離を考慮し、グレートウォークとそれ以外のコースをうまく繋げてグレートウォークを楽しむことも可能。
TAで唯一公式ルートに組み込まれている(歩きのコースで)グレートウォーク「トンガリロ・クロッシング」では、バックカントリー・ハットパスを使いながら歩きました。計画の詳細は下記記事をご覧ください。
\ 計画の詳細はこちら /
グレートウォーク・ハットパス

世界中からハイカーが集まる絶景コース「グレートウォーク」にあるHutに泊まるためのパス。
パスと言ってもグレートウォークのHutは"個別に日時予約が必須(完全予約制)"なので、年パスのような機能はなく、ただの予約証明です。
日本の山小屋と同じく、予約戦争に勝たないと泊まれません。価格はHutごとに設定されています。
ハットパスはHutのグレードによって利用可否が異なる

Hutは4段階のグレードに分かれており、ハットパスが利用できるか、予約は必要か、などはグレードにより異なります。
\ スマホは横にスクロール /
| Hutのグレード | 料金目安 | ハットパスの利用可否 | 主な設備 |
| ①ベーシック・ハット (Basic huts) | 無料 | ハットパス不要 (誰でも無料) | ★シンプルな避難小屋 ■雨風をしのぐシェルターや簡易的な寝台のみ →マットレスの有無は小屋による(綺麗ではない) |
| ②スンダード・ハット (Standard huts) | 15~20NZD | 利用可能 (時期による。予約の有無要確認) | ★標準的な山小屋(無人) ■マットレス ■水道(タンクの水) ■トイレ ■薪ストーブ(小屋による) |
| ③サービスド・ハット (Serviced huts) | 25~35NZD | 利用可能 (時期による。予約の有無要確認) | ★充実した山小屋 ■ マットレス ■水道 ■トイレ ■薪ストーブ ■調理コンロ(小屋による) ■シーズン中は管理人常駐の小屋も多い |
| ④グレート・ウォーク・ハット (Great Walks huts) | 35~150NZD (コースや時期による) | 利用不可 | ★最高峰の山小屋 ■マットレス ■水洗/ぼっとんトイレ(トイレットペーパーあり) ■暖房 ■調理用ガスコンロ ■管理人常駐 |
■予約必要:Bookable Huts
■予約不要:Non-bookable Huts

誰でも無料で自由に使えるのは「ベーシック・ハット」のみ。

屋根と壁があれば十分ですが、何か出そうな雰囲気を醸し出しているHutもあります。

「②スタンダード・ハット」以上は事前予約の有無や、ハットパスを使えない時期などを予め確認。
トイレは、最高グレードの「グレート・ウォーク・ハット」以外は基本的に"ぼっとん式"。「①ベーシック・ハット」はトイレ自体ないこともあります。

「グレート・ウォーク・ハット」もすべてが水洗ではないと思いますが、登山口近くや標高が低い場所のHutでは水栓が多く、非常に快適です。

「③サービス・ハット」以上は調理用のガスコンロ付属の小屋も多いですが、"テント泊の場合も使っていい"と言われました。
テント泊の予約で、寝るとき以外小屋でゆっくりしている人も多かったです。
ハットパスの購入方法と購入時期
■購入方法:オンライン
■購入時期:Hutに泊まる直前でOK
\ 購入後のPDFデータ(ハットパス証明)/

以前はビジターセンターで購入して証明のカードを持つ形式でしたが、現在は"オンライン購入"が主流で、購入後のPDFデータがパスの証明になります。購入方法は、DOC(ニュージーランド環境省)の公式サイトでアカウントを作成してクレジット決済。

Hutを利用するときは、パスNo.を「Intentions Book(宿帳)」に記帳します。
私はカード式だと思い込んでいて、ビジターセンターでハットパスを購入したいと言うと「今はオンラインなの!」とのことでした。
ハットパスの有効期限は購入日、あるいは、指定した開始日から6ヶ月or12ヶ月になります(開始日を指定する場合、購入から30日以内の範囲で指定)。
TA+αの滞在で6ヶ月未満の場合は予め購入しても問題ありませんが、6ヶ月以上の長期滞在の場合は初めてのHut泊の直前に購入した方がお得です。
まとめ
TAで必須の準備の一つ「Hut Pass(ハットパス)」についてのまとめでした。
ニュージーランドでは禁止エリア以外ではテントを自由に張れるため、Hutではなくテント泊を好むハイカーもいますが、Hut巡りもTAの醍醐味の一つだと私は思います。

特に、山岳地帯が多い南島では1日に何度もHutに遭遇するし、毎日のようにお世話になっていました。
どれも個性豊かで素敵だし、雨の日は屋根と壁がありがたい。ハットパスで、ニュージーランドの山小屋を存分に楽しんでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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