2023.12.18(月)
天気: 晴れ ☀︎ → 曇り ☁︎
気温:朝13℃ / 昼25℃
歩き人たかちです(@takachi_aiina)
テ・アラロア17日目。昨日は、ノースランドのハイライトとされる「Mangawhai Walkway」に大満足。川沿いの静かなホリデーパークで夕焼けに浸り、TAでの大切なことを思い出しました。
\ テ・アラロア16日目の記録はこちら /
今日は「Pakiri Stream」の渡渉。干潮が夕方のため急ぐ必要はなく、ゆっくり出発。意外に渡れるのでは?と思いましたが、甘くはなかった・・・
▲ 歩行距離:30.97km
「Poutawa Stream」渡渉
昨夜は夕焼けに包まれながら心穏やかに就寝。5:30に起きて顔を出すと、淡いサーモンピンクのマジックアワー。ふと、日本の山旅を思い出す。
3,000kmをがつがつ歩きに来たわけではない。心が踊る瞬間との出会いを楽しみに来た。
ビーチウォークの最後にある「Pakiri Stream」の干潮は18:33。遅いけど、自然のリズムに合わせるしかない。
FarOutのコメントにはいろいろ書かれているのでどれを参考にすべきかわからないけど、チビだから一番悪いコメントを参考にした。干潮近くにならないと、私には難しそう。
7:30になるとテントに日が当たって暑くなり、撤収してテントを乾かす。今日はゆっくり9:15出発。
晴れ続きで地面はカラカラ。車が通るたびに砂煙が舞い上がる。気を遣って速度を落としてくれる人もいれば、気にせず通り過ぎる人もいる。
ニュージーランドのこの人災はなかなか辛い。ゴホゴホゲホゲホしながら歩いていると、「乗って行く?」とビーチに向かうご家族が声をかけてくれた。
全部歩く!というこだわりはないので、ありがたく乗せていただく。前の車の砂煙に「Wow, dirty…」と言うくらい真っ白。
トレイルは4ヶ月くらい?何を食べているの?楽しんでる?仕事は?クリスマスはどうするの?などなど、楽しく会話をして8kmほどワープ。
クリスマスを大事に、特別に思っていることが会話に滲み出ている。クリスマスというより"家族の時間"を大切にしている。私もそんな家庭を築きたい。
ご主人のサーモン、奥さんのクレア、6ヶ月のフレディくん。ありがとうございました!
ヒッチハイクが必要ない場所でヒッチハイクはしないけど、一期一会も楽しみたいから声をかけてもらったら乗るスタイル。
素敵な出会いがあると、世界がより輝いて見える。世界は思っているよりも優しさで溢れている。旅をして人の優しさに触れると、自分も優しくなれる。"感謝"の気持ちを持つ余裕がないと人生はうまくいかない、と旅をしているとしみじみ思う。
涼しい松林で汗を乾かす。コメントには「キャンプ禁止のマークはない」と書かれているけど、ビーチへの看板(Te Arai Regional Park)にはテント禁止のマークがある。よさげなテントスペースがちょこちょこあるけど、松林がエリア内かは微妙なところ。
8kmワープして時間があるので、ビーチをゆーーーっくり歩いて、休んで、歩いて、休んで・・・
人影が消え、自分の足跡だけが残る。湿度が低く、ダラダラと無駄に汗をかくこともない。爽やかな夏だこと。
最初の渡渉地点「Poutawa Stream」に12時頃到着。干潮はまだ先で(何時だったか忘れた)普通に川。
入りがちょっと深めだったので、1時間弱くらいおやつ休憩。

流木に座って水平線を眺める
浅そうな場所を探して入水してみる。最初と最後以外は浅くて脛の深さ。深くても膝上くらいで、割とあっさり渡渉。
次の「Pakiri Stream」まで7km。満潮から少し潮が引いてるけど、まだふかふかウォーク。
甘くなかった「Pakiri Stream」
14時半頃に「Pakiri Stream」に着いてしまった(干潮は18:33)。
遠くから「あれ?意外と渡れそう?」と思ったけど、それは手前の緩い流れ。
本流の方は流れが速く、ウエスト以上は確実(私の場合)。やっぱりダメか。
このビーチには、地面に卵を産む鳥が生息しているそう(あちこちにいた)。
鳥の歌声をBGMに日記を書きつつ待ちぼうけ。16時前まで様子を見た。
\ 干潮2時間半前のPakiri Stream /
浅そうな、流れが緩そうなところに入ってみた。深さは膝と太ももの中間くらいだったけど、踏んだ地点の砂がサラサラ流れて身体がどんどん沈み、ストックがないと体勢を保てない。
見た目以上に流れは速く、迷いつつも崩れる!崩れる!と前に進んで渡りきった。結局、ショーツがギリギリ濡れなかったくらいの深さ。結果渡れたけど、もう少し待つべきだったかな。
駐車場には更衣室付きのお手洗いがあり、砂だらけの足を洗わせてもらった。靴下の中までがっつり砂だらけ。
近くにホリデーパークがあるけど、今日はもう少し進んだ地点のトレイルエンジェル宅でテントを張らせていただく予定(トレイルノートに記載あり)。
曇ってから蒸し暑くなり、丘の登りで汗だく。ニュージーランドの丘登り(牧場とか)は、スキー場を登っているみたいでちょっと辛い。
しばらく歩くとDOCのトイレ(ぼっとん)があり、その先にトレイルエンジェル宅があった。
ちなみにここのトイレ、汚すぎて使えたものではなかった。男性の小便は問題ないと思うけど、女性にはかなり厳しい。こういうとき、男性が羨ましい(近くの森でお花を摘んだ)。
今日の宿「トレイルエンジェル宅」
家主は不在だったけど、TAハイカー当てに貼り紙あり。留守でもテントOK。水や充電の場所が記され、$10を箱に入れてくれと。緊急連絡先まで記載してある。
留守なのにテントを張らせてくれて、水や電気も使っていいよって、感謝しかない。

バラが咲く素敵な庭。干す用のロープもある
庭に行くと、Wellington在住のTAハイカー「エマ」に会った。女性のソロハイカーは初めて。昨日は「Pakiri Beach Holiday Park」に泊まり、今日は丘を登っただけの超ショートデイ(約5km)。
ニュージーランドから帰国して"みちのく潮風トレイル"のセクションハイクをしたとき、「1日2〜3kmしか歩かない人がいる」という話を聞いた。
丸一日時間があって2〜3kmは逆にすごいけど、地元の人に会うたびお喋りタイム、というスタイルらしい。
旅の仕方は十人十色。遅いとか速いとか気にすると、旅が苦しくなる。
ここには人懐こい鶏がいて、テントを突いてくるから注意するようエマに言われた。ニュージーランドは犬も鶏も自由で気まま。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
*Instagram(@takachi_aiina)では、日記形式で全日程公開しています
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