2023.12.19(火)
天気:霧 → 曇り☁︎ →雨 ☔︎ → 晴れ ☀︎
歩き人たかちです(@takachi_aiina)
テ・アラロア18日目。昨日は、ゆるいビーチウォーク後に「Pakiri Stream」を渡渉。トレイルエンジェル宅でテントを張らせていただきました。
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3つの森を抜ける今日は、昨日と打って変わって悪態つきまくり。天気は落ち着かず、水は貴重で、全身びしょ濡れの草だらけ。野宿地に着いた頃はヘロヘロ・・・
▲ 歩行距離:36.58km
Tamahungaとトレイルマジック
今日は、3つの森をクリアしなければならない"Big day"。1つ目の「Tamahunga」を抜けた地点にトレイルエンジェル宅があるけど、そこでは近すぎる。
その先のキャンプ地は3つ目の山を抜けた地点の「Dome Cafe」だけど(山の中にもキャンプ適地があるらしい)、ここは長らく閉鎖中。テントを張ってもいいけど、水とトイレはない。
*「Dome Cafe」のキャンプ場は2024年に再開。水道が設置され、トイレも使える(トレイルノート参照)
長い1日なりそうだから6時前に出発。今日は霧がかった朝。途中から雨予報。
この草好きじゃない
フェンス脇の小径は泥が固まって凸凹トレイルに。雨が降ったらドロドロっぽい。
「Tamahunga Summit」へ
山頂周辺は急登で、岩やロープがあって登山らしい雰囲気。日本の山のようで楽しんでいたけど、山頂がなんだか遠く感じた。
これはこれで幻想的
山頂はヘリポートにもなっているらしい。周辺は草ボーボーで基本的に斜め。テントを張れないことはないけど、適地ではない。
お菓子をボリボリ貪っていたら雨が降ってきた。森が続くから無視。
下山方面も急だったけど、上部の泥はほとんど乾いていた。
下るにつれて粘土質の滑りやすい斜面に。ニュージーランドでロープがあることは稀で、ストックと自分の体幹を頼りに山を歩く。
ローカットシューズのソールはすぐ削れるし、泥でそもそもグリップ力を発揮しない。
川が近づくと足元はドロドロに
ロードに出る前の川は給水ポイントになっているけど、雨が降ってないためチョロチョロ。泥が混ざりまくって、汲む気になるような水ではなかった。
泥道に疲れた頃、トレイルマジックが!!
コーラと"L&P"というジュースがたっぷり(L&Pの存在を知らずコーラを飲んだけど、L&Pおすすめ!)。
蚊に刺されながら、蒸し暑さで抜けた水分を一気に補給。うめぇ・・・生き返るー。今日は水が貴重だから本当に助かった。ありがとうございます!
2つ目の森
4DWトラックから次の山へ
靴の・・・アート?
森の入口に3人のハイカーがいた。一般のハイカーと、ご夫婦TAハイカー(ダンとハナ)。
少し談笑して「お先にとうぞ」と言われたけど、ダンが速くて結局抜いてもらう。荷物の大きさからして、テント類はダンが持っているようす。
日本人のカップルや夫婦は一緒に歩くイメージが強いけど(山も)、海外の人たちはバラバラに歩いていることが多い。各々のペースで歩き、休憩場所で合流パターン。
Tamahungaと違い、2つ目の森は歩きやすい。道幅が広く、泥もほぼなく、綺麗に整備されている。
しばらく歩くと分かれ道。左が正規ルート、右がバイパス。
正規ルートは倒木で崩れている箇所があるため代替のバイパスが案内されていたけど、アプリには通行可能とコメントされていた。むしろ、バイパスはドロドロらしいから正規ルートへ(ダンはバイパスを選択)。
*24/25のトレイルノートには、林業でバイパスが使用されて危険なため通行しないよう記載
崩れていたのは1箇所で、迂回路があり問題なし。日本の山にもよくある迂回路、という感じ。
「バレリーナウッド」と名づけてみる
渡渉地点には木や枝が置かれていて、濡れずに通過。
森を抜ける前に野宿と明日の分の水を補給しなければならないけど、結構濁っている。
流れがある、一番マシな場所で補給。2つ目の森は気持ちよく歩けて満足。
3つ目の森(迂回)
森を抜けるとまた雨が降り出した。次の森は泥なのだろうか?この先大した川もないし、水は貴重。面倒になって「Waiwhiu Road」を迂回することにした。距離はほとんど変わらない。
10分くらい歩くと雨は本降りに。迂回したのはいいけど、この林道はハイウェイ1号に合流する。あの、交通量が半端ない危険な道路。もう絶対歩かないと決めたのに、1kmくらいだから・・・と。
もう少しでハイウェイに出る、というところで工事車が。もしかして通行できない最悪なパターンか?と思ったけど、快く通してくれた。「気をつけてね〜」と言われ、ハイウェイに出る。
交通量は多いけど路肩に車を停められるくらいのスペースがある。500mくらい歩いたところで「Ride?」と声をかけてくれたのは、「ドキュメンタリーの撮影で屋久島と高尾山に行ったことがあるんだ」という男性。
「Dome Cafe」までほんの600mくらいだったけど、「いいよいいよ、乗りな!」と快く乗せてくれた。
窓ガラスは割れ、内側のドアノブが壊れているため窓から手を出して外から開ける、というワイルドな車。「日本車じゃなくてドイツ車だからね!」とケラケラ。
「Dome Cafe」近くのピクニックテーブルで一休みして、「KRAACK ROAD」へ。冷えた雨粒が草を辿って足元からどんどん沁みてくる。
500km
森は雨でドロドロしてきたけど、本格的な泥になる前に通過。
車道に出て、牧場かなーという丘を目指す。小雨になったものの降り続き、牧場のフェンス脇を歩いていると・・・
草草草草草草草草草草草草草草草草草草
私が嫌いな草のトレイル。もはや道がない。乾いていたら別にいいんだけど、雨たっぷりだし、自分の背丈くらいあるのが厄介。
全身びっしょりはもちろん、全身草だらけのおまけ付き。草臭い。
「んだよこれーー!!」と、何度も悪態をつきながら突破して半べそ状態。
次の4DWトラックへ向かっているとようやく雨がやみ、風で乾かしながら歩く。トラックの入口でザックと服についた草をいったん叩き落とす。はぁぁぁ疲れた。
野宿地点へ登っていると、背後から馬に乗った女性が。これも普通の光景であるニュージーランド、優雅だな。
今日の宿「510km地点で野宿」
17時半頃、テント適地があるジャンクションに到着したけど、コメントのような「ロケーション最高!」という場所ではない。
もっと先?でもここから下りで、適地がなかった場合、登り返すの面倒くさい(少し下った場所が適地だった)。

濡れたものを乾かすも乾かない
もういいやここで、と道端に設営。ペグがほぼ刺さらない&非自立式だから石でなんとか。こういうとき、地面を考えなくていい自立式の便利さを思い知る。
馬乗りの女性が戻ってきた。馬が興味津々で近づいてきて「やめて倒壊するー!」というところで女性がストップをかける。「今日はここで寝るのね!」と言って、来た道を引き返して行った。

一応眺めはある
疲れて食欲もなく、適当に口に放り込んでさっさと寝袋に入った。すると、20時過ぎにおじさん?ぽい2人組がやって来て、何やら話している。
少し離れた場所から「Hey !」と言われたけど寝たフリ。すると近くに来て「Are you OK ?」と声をかけられ、寝起き風に「Oh…I’m OK.」と答えた。
生存確認だったらしい。無事を確認すると「Good afternoon !」と愉快に去って行った。
こんなところで寝ていても誰も怒らない。むしろ心配してくれる。すみません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
*Instagram(@takachi_aiina)では、日記形式で全日程公開しています
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