歩き人たかちです。
山をはじめた当初は当たり前のようにフリースを持ち歩いていましたが、"嵩張る"問題で次第に使用頻度が減少。今では化繊ジャケットに移行しています。
しかし、今でもずっと愛用しているものがひとつ。それは、モンベルの「トレールアクションパーカ」です。
ストレッチ性と着心地が◎
フリースと同じく嵩張るので縦走では使いませんが、冬の日帰り山行や雪山、日常では大活躍。
トレールアクションシリーズ
「トレールアクション」と名の付く商品は現在7つ(2021.9現在)
◾︎ トレールアクションパーカ
◾︎ トレールアクションジャケット
◾︎ トレールアクションプルオーバー
◾︎ トレールアクションタイツ
◾︎ トレールアクションニーロングタイツ
◾︎ トレールアクショングローブ
◾︎ トレールアクションバラクラバ
全身トレールアクションマンになれます。
抜群のストレッチ性を発揮するトレールアクションシリーズには、「ストレッチクリマプラス」という素材が使用されています。
画像出典:モンベル
トレールアクションの特徴
抜群の縦横ストレッチ
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トレールアクションの一番の特徴であり、一番のお気に入りポイントは縦横の"ストレッチ性"。バネのように、本当に伸びがいい。このストレッチ性により着心地がとてもよく、どんな動きにも追従してストレスフリー◎
肩回りも非常に柔軟。腕の上げ下げや曲げ伸ばしもつっぱり感はなく、スキーやスノボ、クライミングなどの身体全体を使う激しいスポーツにもおすすめです。
フィット感が高い=保温性がよい
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トレールアクションシリーズは少々細めのつくりで、身体にフィットしやすい形状となっています。
モンベルのクリマプラス100とトレールアクションパーカを重ねてみると、クリマプラス100の方が身頃や腕がゆったり。
身体にフィットすることで隙間がなくなり、保温性がUP。厚さはクリマプラス1100と同じような感じですが、無駄な隙間が少ないので、トレールアクションの方が温かいと感じます。パンツや手袋に関してもフィット感高めの形状。
表側がツルっとした感じなのに対し内側は起毛で、生地の保温性もよし。
お気に入りポイント
他の素材と干渉しない・雪が付着しない
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裏起毛のあるアウターと通常のフリースを重ねる場合、モケモケした生地同士が干渉し腕の通りが悪くなります。しかし、トレールアクションシリーズは表面が滑らかなので、他の素材と干渉せずスムーズに着脱できます。
雪山用のシェルジャケットでも、中に薄い起毛の裏地がついているものもあります。引っ掛かりがなく、スルリと着られるのはストレスフリー。
また、通常のフリース地だと雪が付着してしまいます。雪山でちょっと休憩と思って座ると、裾の方に雪がびっしり・・・なんてことも。手袋は特に付着すると厄介です。
しかし、トレールアクションは雪の付着がほとんどないので、雪山ではとても重宝しています◎
汚れ・ヘタリ・使用感がわかりにくい
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フリースは使用しているうちに、見た目のヘタリや薄汚れが気になってきます。色の薄いもの、白系は特に…
モンベルの「クリマプラス100」。写真ではわかりにくいですが、5年くらい経ち全体的に薄汚れています。襟や袖口は特に汚れやすい。
色に関係なく、毛足が短くなったりクタっとしてきたり。ガンガン使うものだし気にしない!という方ももちろんいますし、私自身もそれでいいと思っていますが、結局部屋着に回っているという。
これも5年以上使用していますが、パッと見の使用感はそれほどありません。
表生地や細身の形状により、他のフリースに比べてクタッとした感じやヘタリが出にくい印象。毛玉もできにくく、表生地が薄汚れることもあまりないので見た目はさほど変わらず。
ヘタリを一番感じるとしたら内側の起毛地。新しいものを着てみるとふわふわしています。
トレールアクションパーカ
冬の山行に大活躍のトレールアクションパーカ。
素材 | ナイロン47% ポリエステル36% ポリウレタン17% |
重量 ( Sサイズ実測) |
291g |
*モデルチェンジで配合率、重量が変わっている可能性があります。
フードなしのジャケットと、フードありのパーカがあり、私はパーカを愛用しています。理由は"フードが温かい"から。
中間着、アウターともに何でもかんでも"フードあり"にしてしまうと、重ね着をしたときにフードだらけになってしまいます。持ち運びも嵩張るので、何をフードありにするか、フードなしにするか、というのは重要な選択。
トレールアクションパーカのフード"プチバラクラバ"としての役割があります。
フィット感の高い形状になっていて、被ってジッパーを上げると鼻の下あたりまできます。口やおでこは隠れ、簡易的なバラクラバに。フードの上からヘルメットも被れます。
Sサイズで測ると、首からの立ち上がりは約12cm。スッポリ被った状態で肌が露出している部分を測ってみると、縦9〜10cm、横13〜14cm。
雪山で風が強く天候の悪い時はバラクラバを装着しますが、鼻まで覆われるとサングラスが曇ります。下げればいいのですが、トレールアクションだと鼻が出るので曇らない。
バラクラバは被ったり脱いだりが面倒だし、首元に下ろしておくのもあまり好きではなく。
しかし、フードなら脱着も体温調節もスムーズ。ジッパーはしっかり生地に包まれて肌に当たらない仕様になっています。生地の柔らかさは単体のバラクラバには勝てませんが、それよりも体温調節を楽にしたいのでこれで十分。
肩はラグラン仕様なので、"肩幅が合わない"という心配もありません。肩の縫製がないことで、ストレッチ性と動きやすさがよくなっています。
腕も緩過ぎず、キツすぎずの良い塩梅。下に長袖を1枚着るくらいの余裕あり。個人差はありますが、長袖2枚だとちょっと動きにくいかなと。
個人的にはこれくらいすっきりしたものが好きですが、嫌だと感じる人もいると思うので試着はした方がいいです。
サムホールは付いていませんが、クリマプラス100よりも袖は長めです。
ポケットは、胸ポケットと腰ポケットの計3つ。
胸ポケットは形が歪ですが、iPhoneSE2がすっぽり入る大きさ。要らないように思えて、意外に便利なので好きです。
寒い時期、特に雪山ではスマホなどのバッテリーの消耗が激しいので、なるべく温かいところに入れて消耗を少なくします。胸ポケットは心臓近くで温かいし、ザックと干渉せず取り出しやすいので冬は大活躍。
厳冬期の谷川岳でスマホがブラックアウトしたことがありました。バッテリーが十分な状態で画面は真っ暗に。電源も何も反応しない状態になり、下山すると復活。そのときはサコッシュの中(身体側)に入れていましたが、寒さに耐えられず。
森林限界を超えない冬の日帰り山行では、「化繊長袖アンダー+半袖+トレールアクションパーカ」の組み合わせ。
着心地や体感は人それぞれですが、アンダーとミドルを2枚とも長袖にすると着膨れ感があり、単純に暑いと感じます。冬でも天気が良く風がないと暑くなるので、アンダーが長袖なら上は半袖、長袖シャツならアンダーを半袖にして汗をかかないようにしています。
長袖を何枚も着るよりも体幹を温めた方が"温かいけど動きやすい"形になるので、これからの季節は腹巻きも役立ちます。
森林限界を超える雪山では「ウールor化繊の薄手長袖アンダー+半袖+パーカ」。雪山でも暑いときは暑いので、薄手アンダーに半袖の組み合わせが多いです。
防風仕様のアウターで登るとオーバーヒートしやすいので、風通しがあり汗抜けがいいのはフリースのメリット。無駄に汗をかくことなく、雪山では脱ぎ着をほとんどしない程度にちょうどよく登っています。
オールシーズン、モンベルの「ULサーマラップパーカ」も好んで着ています。
↓トレールアクションパーカ Women’s↓
トレールアクションタイツ
パーカと同様に「トレールアクションタイツ」もおすすめ。
素材 | ナイロン47% ポリエステル36% ポリウレタン17% |
重量 (W’s S実測) |
233g |
*モデルチェンジで配合率、重量が変わっている可能性があります。
商品名は"タイツ"ですが、普通のパンツとして使用できます。ストレッチ性抜群で、履いているのを忘れるくらい履き心地がいいです。
パーカやジャケット同様フィット感のある履き心地のため、サポートタイツと組み合わせて履くには向いていません。伸びるので履けないことはないと思いますが、要試着を。
冬のアウトドア、散歩着、部屋着として何にでも使っています。トレッキングパンツよりも断然履き心地がよく、冬の山行にも多用。スノースポーツのオーバーパンツとの組み合わせも◎
ウエストがゴムと紐の仕様なので、オーバーパンツのベルトと干渉することもありません。私自身は少し暑さを感じるのでアンダーウェアのタイツを履くことが多いですが。
ポケットは前に2つで、後ろにはありません。ロゴは腰にちょこんとあるだけなので見た目もシンプル。
画像出典:モンベル
タイツにはもう一つ「ニーロング」のタイプもあり、オーバーパンツの下にはこちらがおすすめ。膝下モデルなのでスキーやスノボのブーツ、雪山用の登山靴と干渉せず快適です。雪山だとスパッツを使用することが多いので、裾の生地の厚みが出ないことも◎
裏地付きの厚手トレッキングパンツは重いし、中厚手のパンツも中途半端で使用していません。寒さに応じて"薄手のパンツ+アンダーのタイツ"で調節しています。しかし、冬の日帰り山行ではトレールアクションタイツで歩くこともしばしば。厚手のパンツのような重みもなく、とても軽快に歩けます。
シルエットがすっきりしているので、ちょっと買い物に行ったり、散歩をしたりするにも抵抗なく使用可能。
1本あれば何にでも使えるので、一度足を通していただきたいアイテムです。
↓トレールアクションタイツ Women’s↓
トレールアクショングローブ
冬のお気に入りグローブ。それも「トレールアクショングローブ」。
素材 | ナイロン47% ポリエステル36% ポリウレタン17% |
重量 (W’s M実測) |
29g |
好きなポイントはやはり"フィット感の良さ"。
手が小さいということもあり、全体的に余りが出てしまうことが個人的な悩み。フィット感よくはめられる手袋が非常に少ないですが、モンベルは女性用がしっかりあるのでありがたい。
試着時は全体のフィット感と指の長さ、指先と指の付け根の違和感を確認。冬用の手袋は縫製箇所に厚みがでやすく、指先や指の付け根に違和感があることが多いです。
トレールアクショングローブは生地が柔らかくストレッチ性がいいので、違和感はなく操作性もよし。
入口部分の隙間もほとんどなく、アンダーの袖を中に入れるとよりピッタリフィット。
ただ、フィット感がいい分入口が少し細めなので、ちょっと入れづらいと感じる可能性も。
グローブの内側もウェアと同じく起毛になっており、とても温かいです。
秋〜早春はこれメインで5年くらい使用していますが、伸びやヘタリも少なく、まだまだ使えます。
掌には点の滑り止め。親指と人差し指は"タッチパネル対応"になっています。
人差し指は割と反応しますが、親指が少し鈍い。個体差があると思いますが、指の腹よりも縫製近くの生地が厚くなっている部分の方が反応がいい。全然反応しないモデルもあるので、それに比べると十分かなという感じ。
雪山でも使用しますが、オーバーグローブのインナー手袋としてはほとんど使用していません。裏地がついている分、指先の縫製箇所に多少厚みがあり、操作性がいまいちなので。また、"吸湿性"はウールの方がいいので、薄手のウール素材の手袋を使用しています。
秋冬の手袋登山
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話が逸れますが、暑がりや代謝のいい方には"手袋登山"がおすすめです。
冬の低山などで、「ウィンドシェルやフリースを着るのは暑い、でも何も着ないとちょっと寒いかな…」というようなシチュエーションがあると思います。
そんなときのちょい足しアイテムとして"手袋"が活躍。
普段手袋はそんなにしないという場合も、上記のようなシチュエーションでは手袋をするだけで"ちょうどいい"と感じることも。私自身、1000m前後の低山では手袋で体温調節をすることも多く、"脱ぎ着が定まらない"というときは活用してみてください。
↓トレールアクショングローブ Women’s↓
まとめ
トレールアクションシリーズは「買ってよかった」と思うアイテムの中でもかなり上位で、長く愛用しています。
お気に入りポイントは多数ありますが、やはり"温かくて動きやすい"ことが一番。
パーカではまり、パンツを買い、手袋を買い…いつの間にか全身トレールアクションが完成していました。アウトドア、フィットネス、普段着、寝巻き、本当に何にでも使えるアイテムです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、応援よろしくお願い致します。
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