北の紅葉。旭岳を歩く。

北 海 道
Processed with Rookie Cam

2021.9.27(月)
天気:晴れ☀︎
気温:姿見駅9℃/山頂7℃
風:南西3m/s → 6m/s

歩き人たかちです。

日本で最も早く紅葉する大雪山系。8月下旬に山頂から徐々に始まり、9月中旬頃に姿見駅周辺でピークを迎えました。続いてロープウェイの斜面も見頃に。

今年は雨で落ちたり傷んだりする葉が少なく、綺麗に色づいたとか。特に黄色の発色がよく、数年ぶりの当たり年。調べると、2017年が当たり年だったようです。

7月のお花畑の頃、旭岳-トムラウシ山の縦走を計画していましたが、天気が芳しくなく中止。大雪山は「カムイミンタラ」と呼ばれ、その意味は"神々の遊ぶ庭"。トムラウシ山は"大雪山の奥座敷"とされ、「トムラウシ」"花の多いところ"という意味。誰もが唸る広大なお花畑が大雪山の魅力であり、どうしてもこの時期に縦走したいのですが、また来年。

また、秋は目を見張る紅葉が広がる大雪山系。「今年は黄色が本当に綺麗だ」との情報に、勢いで北海道へ飛びました。

長居ができず、旭岳の日帰り登山のみ。北海道の山旅としては最高にコスパが悪いですが、そんなことはどうでもよくなるほどの素晴らしい山歩きとなりました。広大で、豊かで、どこまでもいつまでも歩き続けたい大雪山系。

9月27日の時点ではロープウェイからの紅葉や高原沼周辺がピークを迎えており、裾合平のチングルマは終わりかけ。冬支度を始めている中、最後の色合いを楽しませてもらいました。

【行程】

ホテルケイズハウス-旭岳ロープウェイ山麓駅-ロープウェイ姿見駅-姿見の池-▲旭岳-間宮岳-中岳分岐-中岳温泉-裾合平-ロープウェイ姿見駅

▲コースタイム:7時間30〜8時間

△歩行距離:11.7km

旭岳へのアクセス・前泊

旭川駅から旭岳ロープウェイへのバスが出ています。旭川空港経由のバスもあるので、旭川空港利用が便利です。

今回は、いや毎回ですが…直前ということもあり、旭川空港利用は高すぎる。ということで、新千歳空港から札幌駅に出て、札幌駅から旭川駅への高速バス、旭川駅からロープウェイへのバスと乗り継ぎ節約。長旅になりますが、安く抑えたければ…

【アクセス】

新千歳空港(9:40着)-札幌駅(10:33着)

◾️高速あさひかわ号
札幌駅(11:20発)-旭川駅(13:25着)
*片道¥2,300/往復¥4,350

◾️いでゆ号
旭川駅(15:11発)-旭岳温泉入口(16:44着)
*片道¥1,450/往復割引無し

*高速あさひかわ号*

*コロナの状況によって運休の便が出る場合があります。ご注意下さい。

北海道中央バス
北海道内観光名所・スポットを巡る定期観光...

*いでゆ号*

66番 旭川空港経由 旭岳線 – 旭川電気軌道株式会社

高速あさひかわ号は、7時から40〜1時間に1本の間隔で運行しています。今年の4月から"予約制"のあさひかわ号の運行も始まりました。予約制と非予約制で時間帯と運行数が異なります。

予約制は"通常運賃+¥1,000"で並ぶことなく乗車できます。2座席1名なので、隣に人が座ることもなく広々使えるという特別仕様です。

あさひかわ号は朝早い便が一番混むようで、満席になることもあるかもしれないという情報。7時、8時台の便でなければ満席になることは稀で、隣がくるかこないかくらいの乗車率だとか。

十勝岳に訪れたときに利用しました。平日のお昼近い便で、半分に満たない乗車率。今回は連休明けの月曜日。紅葉期で登山者も多かったですが隣はおらず。ハイシーズンの休日や連休は予約しておくと安心なのかな?という感じでしょうか。希望の便の1本あとになっても大丈夫な余裕があれば、予約しなくてもいいかと。

飛行機が少し早く着いたため10:40のあさひかわ号にもギリギリ間に合いましたが、急がなくていいかと思い予定通り11:20に乗車。ただ、10:40のバスに乗れば旭川駅での待ち時間も25分程度で、15時頃には旭岳の麓に着きます。

バスターミナルの乗り場は"札幌駅東口"を出ると案内があり、5分もかからず辿り着きます。あさひかわ号の乗車券は15番乗り場にある券売機で購入します

11時頃に乗り場に行くと6人くらい並んでおり、10分前には20人くらいは並んでいました。

2時間程で旭川駅に到着。

バス乗り場は駅前に広がっています。ロープウェイまでの"いでゆ号"は降車時の支払いでOKですが、ローソンで前もって切符を購入できるようです。バス乗り場近くにローソンがあります。

7年ぶりの旭川駅。旭川駅は天井が広く、とても綺麗です。

駅の中にコミュニティスペースみたいなテーブルもあるし、座る場所も多く、待つにはとても便利な駅。

テーブルには勉強する学生、ごはんを食べる人、本を読む人などそれぞれ。こういうのいいですね。年齢に関係なく好きなように使える感じがほっこりする。

札幌駅東口の改札を出て、構内にあった燻製専門店"The Smoke Shop"の燻製鮭のり弁当とザンギを購入してみました。今年の5月に札幌駅にオープンしたようで、6月に北海道に訪れたときも気になったお店。

鮭もザンギもしっかり燻製されて、すごく美味しかったです。値段もそこまで高い訳ではなく、鮭のお弁当は690円、ザンギは380円。他にも燻製たらこ弁当、燻製サバ寿司、燻製ザンギ弁当など。どれも大体600円台で、買っている人も多かったです。

燻製のチーズやサーモンなど、お土産にできるものもたくさんあり、どれもこれも美味しそうでした◎

*The Smoke Shop*

熟練の職人による贅沢燻製 The smoke shop

旭川駅の南口には、石狩川の支流である忠別川が流れ、ベンチもありゆっくりできます。

札幌駅は高いビルに囲まれていますが、旭川駅はのんびりした雰囲気ですごく好きです。10:40のバスに乗ればバスの乗り継ぎは便利ですが、旭川でゆっくりしたい気持ちもありました。駅にはイオンが直結し、スーパーやフードコートがあるので、直前の買い物やごはんにも困りません。

イオンの中のお店で珈琲を。札幌と石狩にお店がある"TOKUMITSU COFFEE"のコーヒーバッグ。今回はミルを持ってこなかったので、コーヒーバッグで。こういうものを物色するのが旅の醍醐味。とても美味しい珈琲でした◎

旭川駅からバスに乗って旭岳の麓にきました。

すでに夕方。本日のお宿は"ケイズハウス"です。近くには東川青少年野営場もあり、テント泊も可能。夏の縦走計画ではここに泊まろうと思っていましたが、今回は弾丸なので宿で。ケイズハウスはバス停「旭岳温泉入口」の目の前です。

入ると広い共有スペース。部屋は個室とドミトリー両方あり、ドミトリーにしました。

共有スペースの一番奥にはテントがあり、中には椅子が置かれてキャンプ気分でくつろげます。ジェンガやオセロ、子どものおもちゃなどがたくさん置いてあるので、ご家族で楽しめるお宿。

ハンモック、すごく気持ちよかった。大きな窓からは旭岳を望めます。

キッチンがあるので、食材持ち込みで料理もできます。フリーの珈琲やお茶も。朝は5:00になると自動で珈琲が抽出され、食パンを無料でいただくことができます。

売店にはちょっとした食料やアイス、お土産品。

お風呂の前には卓球台がどーんと置いてあり、洗濯乾燥機も。

部屋はログハウス風の作りで居心地がとてもよかったです。女性用ドミトリーはベッドが6つ。洗面台もありました。カーテンなどはないので、気になる方は個室がいいと思います。

今日は自分を含め2人。山には登らないけど、麓を散策して楽しんでいるという北海道在住の女性でした。昨日は十勝岳の紅葉を見に行ったとのこと。

十勝岳のときは"凌雲閣"という温泉宿に泊まり、望岳台の方へ歩きました。凌雲閣周辺の紅葉がピークを迎えており、すごく綺麗だったとのこと。十勝岳は望岳台からのピストンの人がすごく多かったですが、凌雲閣から富良野岳を眺めつつ登るコースもすごくよかったので、横断がおすすめです。

ごはんを食べていたら、女性がお裾分けをくださいました。お酒が飲めない体質でご一緒できないことが申し訳ないですが、ドミトリーはこのような交流があるのでとても楽しい。

ケイズハウスの嬉しいポイントは、宿泊者は下山後に無料で温泉に入れること(14:00〜19:00)。これはかなり素敵。露天風呂もあり、源泉掛け流しのすごく気持ちがいい温泉です。「ここは泉質が本当にいい」と、日帰り温泉だけ入りにくる地元の人もいました。

この宿からロープウェイまでは1km程。車道を登っていき20分くらいです。旭岳ロープウェイの周辺には他にも宿がありますが、リーズナブルに済ませたい方にはおすすめです◎

*ケイズハウス北海道*

https://kshouse.jp/hokkaido-j/index.html

霜の芸術。姿見駅-姿見ノ池

*旭岳ロープウェイ山麓駅-姿見駅-姿見ノ池:CT 20分*

朝5時、珈琲が抽出されるとともに朝ごはん。食パン無料は知らずごはんを買ってきたので、珈琲だけいただきました。

気温は12度くらいで、思っていたより寒くはありませんでした。ロープウェイを使わずに登る人たちは5時頃出発。下山を歩きにするのも良さそうですが、今回は上から。

"旭岳の紅葉を見る"というだけの勢いできたので、コースをよく考えていませんでした。"層雲峡"の方へ縦走しようと思っていましたが、紅葉期は"裾合平"がおすすめだと。広大なチングルマ王国を緩やかに歩くコースで、途中には"中岳温泉"という秘湯もあり、秋の山歩きにはぴったり。ロープウェイ-旭岳-裾合平を周回するコースに決めました。

層雲峡も気になりますが、トムラウシ山への縦走時にそちらから入ることに。今回、"黒岳石室"のテント場で1泊してゆっくり周りたかったのですが、9月19日に営業終了していました。石室自体にも泊まってみたい。

同室の女性が車に乗せてくださるとのことで、お言葉に甘えてロープウェイまでワープ。連休中は下の方まで車が連なり、ロープウェイに乗るのも一苦労だったとのこと。紅葉がピークの山は平日でも混むので、ピークをちょっと過ぎた平日が歩きやすくて好きです。

この時期は始発が6時30分で、15分前に扉が開放されます。6時前に並びましたが、こんなもん。

澄んだ青い空には旭岳が聳え、近くの川では朝靄が。ワクワクが止まりません。はじめましての山に心が躍る。

ロープウェイで窓側を確保。

出発とともに眼下に広がる赤、黄、オレンジ、緑。噂通り、黄色がとても綺麗でした。黄色は茶色が混ざってしまうことが多いので、真っ黄色は見応え抜群。

トムラウシ山から続く十勝岳連峰もくっきりはっきり。斜面の色づきがよくわかります。

ちなみに、個人的なおすすめは午後のロープウェイ。早朝は斜面全体にはまだ太陽が当たりません。それでも綺麗でしたが、午後、特に14時を過ぎて黄色が混ざった淡い夕方の日差しが当たる頃がものすごく綺麗です。

↓下山時のロープウェイからの紅葉↓

*15:20のロープウェイに乗車しました。

↓動画↓

あっという間の空の旅で姿見駅。気温は9℃で自分にとっては登るのにちょうどいい気候。女性とお別れし、私は山歩きへ。まずは"姿見ノ池"まで700m。

早速歩き始めますが、霜が降りた草の美しさよ。これは朝だけのお楽しみ。初っ端から進まない。クリスマスカラー⭐︎✴︎

旭岳を正面に、のろのろとぼとぼ。そんな時間が一番好き。旭岳、大きいなあ。

小さな紅葉にメロメロ。まさに芸術の秋。

シラタマ。

ウロウロしながら"姿見ノ池"に到着。

エメラルドグリーンに映る活火山。煙が小さくシューシューしてる。小さくはないけど、どしんと構える旭岳を前にすると小規模に見える。自分はもっともっと小さい。

テーブルベンチがあるのでゆっくり鑑賞できます。ここで朝ごはんもいい。

脇には立派な避難小屋。緊急時以外の利用は禁止。

北海道の屋根。姿見ノ池-旭岳

*姿見ノ池-旭岳:2時間30分*

地獄谷の縁を辿って頂上へ向かいます。足元は登るごとにガラガラと活火山の様相に呈していく。石を踏みしめるのとは違う感触と音。一気に火山を感じます。

振り返ると広すぎる大地。

同じ火山でも富士山とはまた違う。山自体のスケールは富士山に及びませんが、広大な裾野は負けてない。山一つひとつに個性があり、うまく言葉にできないその雰囲気に寄り添いながら歩くのが楽しい。

頭ではわかっているけど、北海道の山を訪れる度にスケールの違いを思い知らされる。これが北海道、これぞ北海道。

十勝岳連峰も晴れています☀︎

素敵な色合い。流れのある斜面フェチかもしれない。

ザクザクと結構登ってきました。爽快なんてとっくに通り越して羽ばたけそうな感覚。登山道が滑走路のようです。

登るほどに風が強くなる吹きっさらしの大地。

太陽に思いっきり照らされていますが、10度に満たない気温と風によって急斜面でもちょうど良く、止まるとちょっと寒いくらい。秋と冬の狭間をいち早く感じます。

ゴツゴツの大地を進んでいくと、北海岳に延びる縦走路が見えてきた。

頂上までもうひと登り。

あの上で寝転びたい。

縦走したかったトムラウシ山への道が見える。気持ちがいいんだろうな〜という、歩きたい衝動に駆られる道がある。紅葉もさぞ綺麗なことでしょう。

トムラウシ山までくっきりと見えて、今から来年にワクワク。

山頂に到着しました。宇宙が見えそうな突き抜ける青!

風が一段と強くなり、何か羽織らないと寒い。

北海道の最高峰。"北海道の屋根"という呼び名にも納得。

北海岳方面も歩きたい。とてものびやかな大地。大雪山系、こんなに大きかったのかあ。想像の中の大雪山系があまりにも小さかったことを反省。想像できるわけもない。

層雲峡の方へ行きたいけれど、今回は裾合平。コースを制覇したくなるほど魅力的です。

寒いので座って休むほど長くはいられず、15分くらいウロウロと景色を楽しんで先へ。

のびやかな大地。旭岳〜中岳分岐

*旭岳-間宮岳-中岳分岐:CT 1時間20分*

旭岳を背に、急斜面を一気に下っていきます。夏には雪渓の残る場所。今は大地がむき出しですが、またすぐ雪が積もるんだろうな。

呑気に歩こうと思いましたが、この斜面が一番大変だった…

下り始めるとどんどん急になって滑る滑る滑る。上から眺めているよりも圧倒的に急。ストッパーになるものが何もない土の斜面。富士山の砂走りのように足が埋まるわけではないのでズルズル、気を抜くとステーンッ!と。

身体を横にしながら慎重に下りました。よろけながらもズルズル速く下りる人、ストックを使って慎重に下る人、シリセードみたいな格好でズルズル下る人…ソリで滑り降りたいくらいですが、それぞれいい感じに下れる方法を模索しながら。雪渓の方が下りやすいのでは…

割と長い。

やっと下に着いたときは一仕事終えた気分。

下の大地がまた異世界。火星とか木星とか月面とか、緑の生える地球とは違う場所に来たような感覚。十勝岳も異世界感がありましたが、周りが囲まれている分ここはまたちょっと違う異世界。

のっぺりしすぎてわかりにくいですが、写真の真ん中あたりが"裏旭キャンプ場"。樹木も何もないし、携帯トイレブースなどもありません。ここまで何もないキャンプ場もなかなかレアな感じ。

今後、携帯トイレブースを設置するために調査を進めているとのこと。風が強い場所なので、コストを抑えながらも頑丈なものを考えているようです。トイレットペーパーが散らばっていたりするようで、マナーに首を傾げます。持ち帰りたくないなら泊まらないでほしい。というか、こんなに美しい自然の中に捨てられることが信じられない。

北海道の山は基本トイレはないか、携帯トイレブース。そもそも山にトイレがあること、携帯トイレを回収してくれることを当たり前と思ってはいけない。

"テイクイン・テイクアウト"

北海道に限らず、基本はどこでも一緒。

ズバーーーっと開けている場所を歩くのはやはり気持ちがいい。

間宮岳に向けて斜面を登り返します。

のっぺりした空間が続きます。

青空の宇宙空間。

ピンクっぽい、縞々っぽい感じがかわいい。

北海岳との分岐地点に到着。ちょっとした腰掛けスペースがありました。中岳分岐まではここから1km。

そして、ここからがまた素敵。

双六岳のような、草が点々と生えている大地。

広い。広すぎる。

そんな空間の中に間宮岳の標識。ここ一体全部間宮岳山頂かな。

中岳分岐へと下っていきます。綺麗な三角が"北鎮岳"

"御鉢平"が大きく見えるようになりました。地図には"有毒温泉"とあります。

下ってきました。層雲峡から旭岳に縦走、またその逆の人は結構いますが、裾合平を最初に周回する人は少なく、やはり旭岳からの反時計回りが多いようです。

中岳分岐に到着。ここから裾合平を経由して旭岳ロープウェイに戻ります。

旭岳往復の人も多く、こちらは人が少なめ。4連休明けということもありますが、ロープウェイに並んでいたほど混んでいない印象。

いよいよ楽しみにしていた裾合平。すでに晩秋で雪がいつ降ってもおかしくない旭岳。昨年は9月26日に初冠雪でした。2021年は10月6日に初冠雪。平年より11日遅く、観測以来過去5番目に遅いのだと。思っていたほど寒くなかったのも納得。

チングルマ王国。中岳分岐-裾合平

*中岳分岐-中岳温泉-裾合平:CT 1時間40分*

お美しい…

ピーク時はもっと赤が目立つと思いますが、この空間を歩いているだけで幸せ。旭岳とは全く違う空間です。火山の旭岳、宇宙の間宮岳、チングルマの裾合平ということで、今日の第三章に突入。

小さい紅葉たちに気を留めるのが好き。

とても歩きやすい斜度でルンルン。

あの奥へと歩いていくのか。最高だ。

気持ちがいい道をしばらく下ると、中岳温泉に一気に下っていきます。

じゃじゃん。歩いてきた人だけの秘湯。

手を付けると温かい。下の方は水ですが、上の方は場所によって熱かったりちょうどよかったり。

先にいた方がちょうど出たタイミングだったので、足湯をして癒されました。

こんな景色の天然温泉。テント型の携帯トイレブースがありました。

この辺りは地図上で"ヒグマ注意"になっているのでご注意を。

秘湯の先へ進むと、こちらがまた綺麗。肉眼で見たものを写真で表現できないことがもどかしいですが、オレンジ空間。草もみじが所々綺麗です。下の川を渡ります。

そして、この奥からはチングルマ王国。

かわいい。

チングルマの葉の多くは茶色になり綿毛も終了していましたが、ところどころ残っていました。

噂通りのチングルマ王国。ピーク時は圧巻だろうし、お花畑もすごく綺麗だろうな。

ミヤマリンドウが残っていました。

人がいない。天国です。ピークも見たいけど、ここは人のいないときに何も気にせず、考えず、ふわふわ歩きたい。

チングルマの終わりをこれでもかというほど見届けました。

弾丸で北海道の山を1座だけ登って帰るというのは、コスパを考えるととても悪い。北海道まで飛ぶなら何座か周るべきだよなーと思っていましたが、そんなことはどうでもよくなっていました。こんなにも素晴らしい空間を歩けている「今」に価値がある。

人間は何年、何十年、何百年先の未来さえ想像できます。自分が死ぬことまで想像できる。想像力は人間に与えられた優れた能力ですが、未来を想像できるからこそ怖くなったり不安になったり、想像力に振り回されてしまう。他の動物では当たり前の「今」を蔑ろにしてしまう人間。しかし、本当に大事なのは「今」なんだと、本に書いてありました。

山を歩いたり、海を潜ったり。自然の中にいると、何も考えず「今」に喜ぶ自分がいる。「今」を一生懸命生きている動植物に囲まることで本能が刺激される。素晴らしいと思ったならそれでいいじゃないかと、コスパを気にして来なかったらこの光景を見ることはできなかった。

分岐に到着しました。ロープウェイまで残り2.9km。紅葉期はロープウェイ姿見駅から裾合平の方へ進み、愛山温泉へと下る人も多いようです。チングルマ王国を抜け、ラストハイク。

北海道の山は大きい。裾合平-姿見駅

*裾合平-鏡池-ロープウェイ姿見駅:CT1時間40分*

ここからも緩やかーに。

ナナカマドの赤がまだ残っていたり。

旭岳には雲が。

この綿毛たちはパキッとした感じで元気ですね。

風景の中に溶け込む男性。一人静かに座っている姿がとてもいい。どこを見渡しても果てしなく続いています。

今日のコースタイムは8時間程。それでも、地図を見るとそれは大雪山系のほんの一部に過ぎません。この広さは実際に歩いてみないとわからない。でも、大雪山系だって北海道のほんの一部。北海道は広いし、日本は広い。世界はもっともっと広くて、人生100年だとしてもすべてを見ることはできない。

産まれてからずーーーっと旅をすることができればなあ…なんて思ったり。生きるためには食べなきゃいけないし、働かなくてはいけない。せっかくこんなに美しい地球に人間として産まれたのに、地球を見る時間が圧倒的に足りない。

義務教育とか、嫌いな科目の勉強とか、そんなのどうでもいいのでは?とか思ってしまうほどの威力と魅力が自然にはある。小さい頃から好きなことを好きなだけ追いかけられる人生って、すごくいい気がするけどなあ。

2010年から自転車で地球を旅して、その途中で子どもを2人産み、家族でさらに旅を続ける夫婦がいます。子どもたちは産まれたときから様々な国の文化や自然に触れて、将来どんな子になるのか、なぜか自分がワクワク。地球にどんどん飛び出していく感じがCOOLです☆

*パッシュファミリーの旅のようす*

https://www.ylia.ch/

急斜面もなく、ひたすらなだらか。裾合平周辺は"歩く"ことを存分に楽しめます。

今日は旭岳を360度ぐるりと眺めています。

奥に、鏡池とロープウェイ姿見駅が見えました。終わってしまう。

ふぁっさふぁっさ。秋だ。

鏡池までくると、人が急に増えました。姿見駅周辺は一周30分くらいで楽しめるので、お昼を過ぎてから訪れる人も多いです。

この時期は霜が降りた草が本当に綺麗なので早朝がおすすめ。ただ、ロープウェイ斜面の紅葉は午後が輝く…やはり1日を通して自然の変化を楽しむのがベスト◎

水面にチラリと映る姿もお美しい。

帰りは姿見ノ池には寄らず、そのままロープウェイ駅に戻りました。

大きな雲が来た。旭岳さよなら。

ロープウェイは20分感覚で運行しています。姿見駅の売店の"お山の手づくりコロッケ"が気になっていましたが、売り切れでした。まあ、そうだよね。

ロープウェイに乗り込んで窓際確保。朝とは反対方面に。まだしっかり晴れているし、期待していた午後の紅葉を。

出発してすぐに息をのむほどの美しさ。模型なのでは?と思ってしまうほど。

今年は当たり年だとみなさん口にしていますが、初めての私でも当たりだなーと思うほど、本当に綺麗です。黄色がここまで綺麗に色づいた紅葉を見たのは初めてかもしれません。それくらい圧巻でした。

ロープウェイを使わずに下山することも可能ですが、やっぱり上から見てよかったと思います。登山道も素敵な感じでしたが、このミニチュア感を味わうにはロープウェイ。

緑、黄色、オレンジ、赤。なぜそんなに美しいの。

あっという間に下山。

山麓駅にもお土産がいっぱい。バッジの種類は上と下の売店で微妙に違いました。朝は並んだままチケットを買って乗り込んだので売店を見ておらず、とりあえず下には全部揃っているのかな?と思いましたが、姿見駅でかわいいなあと思ったナキウサギデザインのものがありませんでした。

近くのホテルベルモンテにもちょっとした売店があるとのことで、そちらを見に行ってみるとナキウサギ発見。こんな高級なホテルでバッジだけ買って退散。

帰りは車道を歩きケイズハウスへ。車道脇も綺麗です。

宿泊者は下山後の温泉無料ということで、ありがたく入らせていただきました。昨日は時間的に薄暗い露天風呂でしたが、今日は明るい露天風呂。白樺の香りを楽しみながらゆっくり身体を温める。

バスの時間まで共有スペースでまってりして、17時32分のバスに。

旭川まで来たなら釧路湿原にも行きたかったなあとか、とにかく行きたいところが尽きない北海道。来年はまた時間をとって長旅をしたい。

今回は急遽北海道へ飛んできましたが、一日中旭岳を歩いて、感動して、秘湯にも入って、大大大満足の日帰り登山でした。今までの日帰り登山で一番充実していたのでは?というくらい景色がコロコロ変わって、どこを歩いていても歩き始めのように心が躍っていました。

ピーク時はかなり混雑するので、若干ピークを過ぎた連休明けの今日はなかなか良い時期だったなと。もちろんピークを見ることができれば素晴らしいですが、ゆっくり立ち止まりたい私にはちょうどよかったと思います。

大雪山では"高原沼"の紅葉もピカイチで、ここも行きたい場所の一つ。ヒグマの密集地帯で出没頻度によって規制がかかることも珍しくありません。層雲峡からさらに14kmほど。バスは層雲峡までしかありませんが、"大雪山高原山荘"に宿泊すれば送迎があります。

*1年が123日の温泉宿 大雪山高原山荘*

1年が123日の温泉宿 大雪高原山荘

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