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高山植物が咲き乱れる礼文島でトレッキング三昧#2【礼文林道・桃岩展望台】

北 海 道

2021.6.25(金)
天気:曇り☁︎晴☀︎
気温:20/15℃
風:東 11〜13m/s

歩き人たかちです。

礼文島2日目。今日は、「礼文林道」「桃岩展望台コース」の2つを繋げてトレッキング。天気は午後から晴れる予報ですが、期待しすぎると落ち込むことが多いのであまり気にせず。

礼文林道には見頃を迎えている"レブンウスユキソウ群生地"があります。林道を緩やかに歩き、続けて桃岩展望台コースへ。桃岩展望台コースは、礼文島でも有名な花のトレッキングコースで、利尻島の展望を望みながら歩くことができる絶景の人気のコースです。

花を愛でながら気ままに歩きます。

【行程】

 

宗谷バス
フェリーターミナル6:30→香深井6:42

香深井~礼文林道コース香深井起点(20分)~ね宇遠内分岐(20分)~礼文滝分岐(50分)~レンジャーハウス(30分)~礼文林道コース元地起点(40分)~桃岩展望登山口(10分)~桃岩展望台(30分)~元地灯台(1時間50分)~北のカナリアパーク(55分)~民宿さざなみ(40分)

★コースタイム:6時間45分
★歩行距離:約18km

 

民宿さざなみから礼文林道コースの起点までは6.4km。歩くことも考えましたが、今日は時間があるのでバスで。フェリーターミナルから乗ったのは私1人だけでした。

礼文島はバスの全区間が「自由乗降区間」なので、降りたい場所を伝えればそこで停めてくれます。

香深井バス停で降りようとしたら、「礼文林道行くの?もう少し先で降ろしてあげる。」と言われ、一番近い場所で降ろしてくださいました。ありがたや。

バス停付近から1.5km程歩くと起点があります。テントを忘れたために急遽民宿になりましたが、当初はこの香深井にある「緑が丘公園キャンプ場」に泊まる予定でした。

礼文林道と、明日歩く「西海岸8時間コース」の起点の場所にあるキャンプ場なので、その点はとても便利です。

香深井~礼文林道~桃岩展望台コース~元地灯台~バス停知床までのコースは、北海道新聞創刊70周年を記念して選定された「ほっかいどう 100の道」とのこと。

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レブンウスユキソウ。礼文林道

*香深井~レンジャーハウス~元地側入口:CT 2時間20分*

 

 

山の方へと歩いて起点に到着。

海側は太陽が見え隠れしていますが、山側はどんより。

 

林道を歩いていると、化け物級の水芭蕉。奥の2つは見たことのある大きさですが、手前のものがその2倍くらい、自分の背に迫るほどに成長しています。水芭蕉の可憐さの欠片もないな。

お花がポツポツ。

西海岸8時間コースの"宇遠内分岐"に到着。

明日はここからスタートする予定ですが、「こちらからは標識が整備されておらず危険が伴うため、スコトン方面から歩いて下さい」との看板がありました。

あら、そうなの?と、ここで知る。スコトン岬をスタートにする場合、バスの到着が7時半頃とちょっと遅い。もう一つのキャンプ場「久種湖畔キャンプ場」にも泊まりたかったので逆から計画しました。ルートの詳細は確認しましたが、帰ってから改めて調べることに。

利尻島ほどではないですが、礼文島でもコマドリがよく鳴いています。礼文島も熊、蛇、キツネなどがいないので、野鳥が多く生息。

緩やかな登りで非常に気持ちがいい。

先へ進んで行くと、樹林帯が終了し笹原に。頭上が開け、風当たりも強くなります。

終わりかけのハクサンチドリとゴゼンタチバナ。

ヨツバシオガマ

 

 

薄日が差すようになってきました。海の方にはガスの切れ目が見え始め、予報より早めに晴れそうな予感。

ぼちぼち歩いていると「礼文滝」との分岐に到着。

 

礼文滝コースはなかなかワイルドなコースという情報。往復2時間半なので今回はスルーしますが、礼文滝見てみたいですね。

頭上のガスも消え始め、レンジャーハウスが見えました。

晴れだしたら早い。青空の範囲が広がります。

いいねいいね。

レンジャーハウスとバイオトイレ。

結局8時半頃晴れました。レンジャーハウスの場所がレブンウスユキソウの群生地となっています。

しかし、ここから風がさらに強くなりちょっと寒い。今日の風予報は11〜13m/s。でも、礼文島では日常茶飯事か。

バイオトイレの裏から群生地へ。斜面が一面のお花畑となっています。

ありました~。レブンウスユキソウ。

美しい。夏なのに冬のようなモコモコの装いをしているところがとても好き。

 

宝石のようです。

斜面にたくさん咲いていました。群生地はあっという間に終わりますが、このあともお花畑は続きます。桃岩展望台コースには自生していないので、ここでレブンウスユキソウを存分に観察。

 

群生地が終了し、元地側入口を目指します。

チシマフウロ

レブンハナシブ。紫に黄色が素敵。

利尻島が見えました。うーん、雲の中だ。

 

エゾスカシユリ

キジムシロ

エゾシシウド?メロンパンのようだ。

 

西側の海を一望できるスポットがありました。下には元地漁港。今回は行けませんが、再訪したらホッケバーガー食べたい。

海が綺麗だー。

 

ムラサキベンケイソウ。北海道のみ自生する種です。

樹林帯になりました。風が一気になくなる。日陰が涼しい。

エイレンソウ。花は終了。

サイハイラン

車道に合流しました。桃岩が特徴的です。桃ですね。ここから桃岩展望台登山口までは650m、車道を歩きます。

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天空の散歩道。桃岩展望台コース

*礼文林道元地側入口~桃岩展望台~元地灯台:CT2時間30分*

ほどなくして登山口に到着し、さらに舗装道を登っていきます。ツアーのバスもちらほら。

晴れると気持ちがいい。

桃岩展望台300m手前までは舗装道です。

イブキトラノオ

ミヤマキンポウゲ

レンジャーハウスの方にはトイレがあります。展望台へ。

レンジャーハウスの方からも登ることはできます。

 

これが礼文島。最高だ。

礼文島に樹林帯は少なく、笹原が中心の島。それ故に強風を遮るものがなく、気象条件、自然条件が厳しくなります。

風に吹かれても可憐に咲くお花が愛おしい。

展望台に到着。

地形がかっこいい。

桃岩は、遠くから見た方が桃感がありました。元地側にある「桃台猫台展望台」から見る形が、おそらく一番綺麗かと。

礼文島の地層の中では比較的新しく、マグマが地表を押し上げ、冷やされながら球状になったとのことです。

小学生や中学生がトレッキングに来ていました。本土から来ているのか、「礼文島の海は綺麗だね~。」と聞こえてきます。生徒数が少なく、先生と生徒の距離が近い感じでのほほんとします。

レンジャーハウス側からの道は舗装道のようです。

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丸ごと美。桃岩展望台〜元地灯台

*桃岩展望台〜元地灯台:CT1時間50分*

一息ついて、元地灯台へ。

ここからは、花、海、利尻島の絶景コース。利尻山は残念ながら雲に囲まれていますが、やっぱり大きい。裾野が本当に美しい。

 

 

天国のような、天空の散歩道。これはリピーターが多いことも頷ける。

北の方も晴れてきました。

 

青と黄緑は北海道の色。

良すぎてなかなか足が進まず、立ち止まってばかり。

 

 

草原のお花畑で風を浴びて、礼文島はジブリアニメのワンシーンのような場所。

 

 

 

コロナで人は少ないのでしょう。前にも後ろにも人がいないこともしばしば。ソーシャルディスタンスは完璧。通常ならこの木道も結構混むのかな。

 

レブンキンバイソウ。眩しい光具合。

センダイハギ

 

 

歩いてきた道を振り返ると、最高度がよくわかる。

元地灯台が近づいてきました。前見たり後ろ見たり落ち着かない。

利尻さーん。

日本海の色。いろいろな場所で海を見てきましたが、沖縄の離島などとは違う濃い美しさ。高知の足摺岬ともまた違う。山も海も、自然は丸ごと美しい。

 

元地灯台に到着しました。ベンチがあり、この空間に陶酔したいですが、強風でそれどころではない。穏やかであればここでお昼にしたかった。晴れているうちに北のカナリアパークへ向かいます。

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一休み。元地灯台~北のカナリアパーク

*元地灯台~北のカナリアパーク:CT55分*

元地灯台からバス停の知床へ下る道もまた最高最上。

利尻山大きいよ~と何度も思う。8kmしか離れていないのにお互い全く違う顔。片や1721mの独立峰を持ち、片や最高地点が490mの高山植物の島。面白い。

 

ちびまるこちゃんの花輪くんのような髪型。

下ってきて、バス停と北のカナリアパークの分岐。ここから600m。

ミヤマオダマキ

 

小学校のような建物がありましたが、跡地?

 

 

到着しました。利尻山がどーーーん。

さっきよりは雲が取れて山頂が微妙に見えましたが、完全に取れることはなさそう。

北のカナリアは観たことありませんが、ここからの利尻島の景色がとてもよく、カフェもあるので来てみました。

撮影のためイメージに合う小学校を探したようですが、良い場所が見つからずここにセットが建てられたとのこと。こんなロケーションの小学校があったら通いたい。

小学校の中には映画関連の紹介などがあり、自由に見ることができます。とりあえず見てみる。

桃岩展望台にいた中学生もいて、全員でだるまさんがころんだをやっていました。仲いいな。

カナリアカフェで一休み。2020年6月にオープンしたとのこと。テラス席がいいですが、風が強いので中で。小学校の中を見ている間に利尻山が曇ってしまった…

 

 

 

 

デザートとドリンク中心のカフェです。メニューはどれも美味しそう。

自家製シロップソーダがスッキリと美味しそうだったので、シフォンケーキと一緒に注文。梅ソーダにしました。

利尻島を見ながら、山歩き後の甘いもの。「山歩き+珈琲+美味しいもの」は欠かせない。梅ソーダもシフォンケーキもとても美味しかったです。

Wifiを使うことができ、ゆっくり過ごすのに最適。ここで、明日の西海岸8時間コースを調べます。

逆から歩く場合にわかりづらい箇所は、アナマ岩から崖の斜面を登り始める場所。入り込む箇所、登り初めの箇所に標識はありません。

10年ほど前にアナマ岩から先、さらに海岸線を歩いてしまった人がいて遭難騒ぎになったようです。そのため、スコトン岬方面から歩くことが推奨されていると。

実際に歩いた人の詳しい記録があったので、それと地図、Googleを見ながら確認。アナマ岩からどこをどう登って行くのかを確認できたので、予定通り逆から歩くことにしました。

もう一つ気になっていたのが"藪漕ぎ"。古いですが、2014年あたりの記録だと、アナマ岩から斜面を登ったあと2時間の藪漕ぎという記録が多くあります。現在はツアーを組んでいるガイドさんもいるので、2時間の藪漕ぎがあるコースでツアーはやらないだろうと予想。近年の記録では藪漕ぎに疲弊している記録も特になし。

明日のことがはっきりしたので一安心。40分くらいゆっくりして民宿へ。

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礼文島のタコカレー

*北のカナリアパーク~民宿さざなみ:3.1km*

北のカナリアパークからフェリーターミナルは約3km。車道を歩いて帰ります。

14時〜15時頃に晴れる予報でしたが、午前中〜お昼過ぎに晴れて、だんだん曇ってきました。島の天気は難しいけど、今日はいい方向に外れてくれた。

フェリーターミナルにある武ちゃん寿司の"ホッケ蒲焼丼"がすごく気になっていましたが、帰る日に食べることにして、今日は宿の食事処で夜ごはんにします。

あ〜、利尻島さようなら。

戻ってきました。

礼文島のカレーは"タコカレー"がソウルフード。肉の代わりにタコといったところでしょうか。

武ちゃん寿司で明日のおにぎりを買って、マリンストアでパンも買って民宿へ。明日は行程が長いので、少々多めに食料を持ちます。

お腹が空いたところでタコカレーを食べに。

タコがたっぷり入って、食べ応えならぬ噛み応えがあります。カレーは何でも合う。とても美味しかったです。

明日の朝は早いので、宿代も一緒に払ってお母さんにご挨拶。荷物をまとめて、暗くなる前にさっさと就寝。遅くても4時半には出発予定です。礼文島3日目に続きます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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