歩き人たかちです(@takachi_aiina)
モンベルのダウン、種類多すぎ。何が違うの?
モンベルのダウンを検討するとき、誰しも思うことではないでしょうか。
東京で着るにはどれがおすすめ?
今度、北海道に旅行するんだけど
海外にオーロラ観に行くんだけどどれがいい?
軽くて暖かいアウトドアブランドのダウンは、肩が凝らないし、街着に最適。寒い季節こそ「私服」として取り入れたい。
近年は、街で使いやすい「黒」が充実していますが、人気モデルの需要があるサイズ(M,L)は売り切れるのも早い。
今回は、旅行や日常の「トラベル&カントリー」の部門を合わせた中から、モンベルのおすすめダウンジャケット&コートを9つご紹介します。
ダウンの「フィルパワー」とは?高品質が軽さと暖かさを実現
ダウンの品質を表す「フィルパワー(FP)」とは、ダウンの"かさ高さ"の数値。数字が大きいほど高品質です。
同量のダウンで比べたかさ高さ
出典:モンベル
高品質なダウンは羽毛がフワッと広がり、"少量で保温力が高い"。そのため、軽量なダウンウェアをつくれます。
モンベルでは、650/800/900/1000FPのダウンを使用。一般的には、"700FP以上が高品質"といわれます。
ファストファッションでは550〜600FP、アウトドアブランドでは800FP以上の製品が多いです。
生地の「構造」による暖かさの違い
暖かさの違いは、"生地の構造"にも関係しています。
\ モンベルに採用されている構造 /
② 独自のシングルキルト構造
③ ボックス構造
④ 三枚差し構造
① シングルキルト構造
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出典:モンベル
表地と裏地がくっつく形で縫製されているものが"シングルキルト構造"。
主に、薄手・中厚手のダウンに採用されています。
表地と裏地が縫い合わされている部分にはダウンがないため、縫製部分より"冷気の侵入"が発生。
このような箇所は"コールドスポット"と呼ばれます。
② 独自シングルキルト構造
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出典:モンベル
上記のシングルキルト構造の縫製を少なくし、コールドスポットを最小限に抑えたものが"独自シングルキルト構造"。
縫製を少なくすることでダウンの面積を増やし、保温性を高めています。
③ ボックス構造
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出典:モンベル
生地の間に隔壁を設け、表地と裏地を縫い合わせていないものが"ボックス構造"。
コールドスポットをできるかぎりなくし、広い空間でダウンが潰れにくいため、ロフト(かさ高さ)を最大限発揮して保温性を高くする構造です。
主に、厚手以上のダウンに採用されています。
④ 三枚差し構造
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出典:モンベル
ボックス構造に生地(表)を1枚足したものが"三枚差し構造"。
表地に縫い目がないため、コールドスポットが発生しにくいことが特徴。極寒地(南極など)のモデルに採用されています。
出典:モンベル
ほか、シングルキルト構造に表地を足した"三枚差し構造"もあります。
通常のシングルキルト構造よりも暖かく、縫い目のない表地により見た目もスッキリ。「トラベル&カントリー」のモデルなどに採用されています。
ダウンの"厚さ"の選び方!モンベルスタッフは何を着ている?
モンベルのダウンには、薄手・中厚手・厚手・極厚手(南極などの極寒地用)があります。日常使用は「極厚手」以外。
寒がり、暑がりは人それぞれなので一概には言えませんが、参考までに。勤めていたときの、大体のご案内&購入データです。
東京 (比較的温暖な地域) |
◾︎ 真冬以外は「薄手 + 中で調整」 ◾︎ 真冬は中厚手(寒がりの方は厚手) |
日本海側・東北〜北海道 (雪が頻繁に降る寒い地域) |
◾︎ 防滴・防風の「中厚手 + 中で調整」 ◾︎ 防滴・防風の厚手 (北海道は広いので地域差が大きい) |
緯度が高めの海外旅行 | ◾︎ 防風性のある厚手 |
東京の場合、真冬は「中厚手」か「厚手」に分かれていましたが、寒がりでなければ中厚手で十分な場合が多い(年齢にもよる)。
厚手の場合、暖房のきいた電車内では暑くて着ていられません。
私自身もそうですが、たとえば「アルパイン ダウンパーカ」を着て電車に乗ると汗をかくレベル(寒がりの人は普通に着ていた)。
寒い地域や雪山には適していますが、東京ではオーバースペック。私の場合、街で着るなら中に着るものはかなり薄くします。
東京のスタッフの使用率が多かったのは、ひと冬通して"中厚手"のモデル。私も、真冬は中厚手を使用していました。
「ライトアルパインダウン パーカ」と「パーマフロスト ライトダウンパーカ」の使用率が高かったです。
*現在は新しいモデルが増えているため、もう少しバラつきがあると思います。
日本海側の雪が降る地域や標高の高い地域、東北以北では"防滴・防風"のモデルがおすすめ。
ダウンを"濡れ"から守ってくれて、防風機能が加わるだけで暖かさは段違いです。
「黒」は売り切れる!街着でオシャレなモンベルのダウンジャケット&コート9選
街着で人気の「黒ダウン」があるモデルの中から、おすすめを9つ紹介(女性モデルは「黒」がない場合あり)。
\ ダウンジャケット /
◾︎ イグニスダウン パーカ
◾︎ パーマフロスト ライトダウンパーカ
◾︎ ネージュダウンパーカ
\ ダウンコート(トラベル&カントリー) /
◾︎ ハスキーコート
◾︎ トラベルダウンロングコート(女性)
◾︎ コルチナダウンコート(女性)
◾︎ ダウンライナーコート(男性)
*「トラベル&カントリー」は、男性・女性、それぞれにしかないモデルもあります
① スペリオダウン ラウンドネックジャケット
薄手 / 800フィルパワー・EXダウン
モンベルの大人気商品のひとつ「スペリオダウン ラウンドネックジャケット」。
出典:モンベル
モデルチェンジで"光沢のないマッドな生地"になり、アースカラーも展開されて、街着としてより合わせやすくなりました。
裏地には、静電気を防止する"帯電加工"が施され、女性用は"独自シングルキルト構造"で保温性も向上。
モンベルで唯一の丸首デザインで、秋はアウター、冬はコートの下に着るインナー、どちらでも使いやすい1着。
夏は、登山の防寒着として持ち歩いているので、私はオールシーズン使用しています。
出典:モンベル
丸首のベストや半袖のほか、男性用はビジネスコートに合わせやすい"Vネック"もあります。
人気商品で売り切れることが多いため、在庫が豊富な10〜11月あたりの検討・購入がおすすめです。
ちなみに、ベストを祖母にプレゼントしたところ、ハロゲンヒーターの熱さで生地に穴が空き(かなり近くで座っていた)、ダウンがファサーッ!と宙を舞い・・・燃えなかったのは不幸中の幸い。
ナイロンなので、「火」の近くでは特に注意。キャンプの焚き火などでもご注意ください。
② イグニスダウン パーカ
出典:モンベル
薄手 / フィルパワー1000・EXダウン
モンベルで最高品質の"1000FP"を使用している「イグニスダウン パーカ」。
生地にゴアテックスの「ウィンドストッパーファブリクス」を採用し、防滴・防風仕様(縫い目はシームテープ処理がされていないため、完全防水ではない)。
防風性があるため、保温性が高い薄手モデル。"防風性のない中厚手"くらいの暖かさがあります。
光沢がかく、"独自シングルキルト構造"の縫製がオシャレな見た目を演出。街着のメインジャケットとして使いやすいです。
③ パーマフロスト ライトダウンパーカ
中厚手 / 800フィルパワー・EXダウン
街着のダウンとして大人気の「パーマフロスト ライトダウンパーカ」。
ゴアテックスの「ウィンドストッパーファブリクス」で防風・防滴仕様。中厚手なので、冬を通して使いやすいモデルです。
パートナーにおすすめして、今年で9年目の冬を迎えます。プライベートだけでなく、スーツのジャケットの上に着て出勤しているので、12〜2月の間はほぼ毎日着用。防風性の高さを気に入っています。
自転車通勤・通学にもおすすめ
「黒」は売り切れるのが早いので、気になる方はお早めに!
④ ネージュダウンパーカ
出典:モンベル
中厚手・800フィルパワー・EXダウン
ゴアテックス「ウィンドストッパーファブリクス」は使用されていないため、上記の「パーマフロスト ライトダウンパーカ」と比較すると、保温性はやや劣ります。
その代わり、縫い目を少なくしてコールドスポットを減らす"独自のシングルキルト構造"を採用して保温性を向上。
同じ構造でも「イグニスダウン パーカ」よりも幅の広い縫製で(縫い目が少ない)、ダウンの面積が多いため暖かいです。
⑤ U.L.トラベルダウンコート(男女)
出典:モンベル
薄手 / 800フィルパワー・EXダウン
膝丈の、薄手のダウンコート。ゴアテックス「ウィンドストッパー ファブリクス」を採用し、防風・防滴仕様。
薄手のコートはほか「スペリオダウン トラベルコート」もありますが、寒い季節の汎用性を高めるなら、防風の「U.L.トラベルダウン コート」がおすすめ。
幅広い気温に対応でき、旅行にもおすすめです。正方形の縫製が珍しく、よくあるダウンとは差をつけられます。
⑥ ハスキーコート(男女)
出典:モンベル
カジュアルに着こなせる中厚手の「ハスキーコート」。650FPのダウンで、ほかのモデルよりダウンの品質は劣りますが、その代わり"シングルキルトの三枚差し構造"で保温性を確保しています。
女性用には取り外し可能なファーが付属。フードの取り外しが可能なので、コーデに合わせて雰囲気を変えられるモデル。
撥水加工が施され、雪が降る地域への旅行やキャンプにもおすすめです。
⑦ トラベルダウンロングコート(女性)
出典:モンベル
中厚手 / 800フィルパワー・EXダウン
中厚手、膝丈のダウンコート。女性用のみの展開です。"シングルキルトの三枚差し構造"なので、通常の中厚手よりも保温性が高いモデル。
似たような商品に「ネージュダウン コート」がありますが、こちらは女性用のダウンコートの中で最も着丈が長いモデル。
多少光沢があるため、苦手な方は「トラベルダウンロングコート」がおすすめです。
サイズの幅広く、"ゆったりサイズ"も展開(要試着)。寒冷地への旅行で中に着込む場合も、窮屈にはなりません。
⑧ コルチナダウンコート(女性)
出典:モンベル
厚手 / 800フィルパワー・EXダウン
モンベル独自の防水透湿素材「スーパードライテック」を使用した、防風・防滴仕様の厚手のコート(完全防水ではありません)。
厚手に加え、"シングルキルトの三枚差し構造"なので保温性は抜群。日本の寒冷地、緯度の高い海外におすすめのモデル。
ダウンの縫製の見た目が嫌、という方には「ベルニナ ダウンコート(男性用あり」がおすすめ。シームテープ処理が施され、完全防水です。
⑨ ダウンライナーコート(男性)
出典:モンベル
中厚手 / 650フィルパワー・EXダウン
ビジネススタイルで人気の「ダウンライナーコート」。男性のみの展開です。
取り外し可能なインナーダウンが付属し、秋・冬・春の3シーズン、幅広く使える便利な1着。
インナーダウンは光沢がありますが、コートは光沢のない落ち着いた質感。襟もとなど、ビジネスシーンを意識したモデルです。
撥水加工が施されているため、雨の日の出勤にも問題なく使用できます。
まとめ
モンベルの「黒ダウン」、街着におすすめのジャケット&コートを9つ紹介しました。
◾︎ イグニスダウン パーカ
◾︎ パーマフロスト ライトダウンパーカ
◾︎ ネージュダウンパーカ
◾︎ U.L.トラベルダウンコート
◾︎ ハスキーコート
◾︎ トラベルダウンロングコート(女性)
◾︎ コルチナダウンコート(女性)
◾︎ ダウンライナーコート(男性)
モデルがたくさんあるので迷いがちですが、その分、使用する環境や目的ごとに選択肢が広がります。
体感温度は人それぞれなので、一概に「〇〇目的ならコレ!」とは言えませんが、インナーダウンなどと組み合わせても軽くて済むところは、アウトドアウェアの利点。
どれも長く愛用できるので、冬のアウターにモンベルを取り入れてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
\ 記事がお役に立ちましたら /
よろしければ、応援よろしくお願いいたします。
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