歩き人たかちです(@takachi_aiina)
フリースは"かさばる"ことがデメリットで、次第に使わなくなりました。
現在は、化繊の中綿ジャケット、いわゆる「アクティブインサレーション」を使用しています。
\「アクティブインサレーション」についてはこちら/
しかし、今でもずっと愛用している、フリースと同じ類のウェアがあります。
デメリットを越えてくるモンベルの名品「トレールアクション」シリーズです。
3シーズンの縦走では使いませんが、冬の日帰り山行や雪山、日常では大活躍。手放せないフリースです。
「トレールアクション」シリーズ概要
\「トレールアクション」シリーズ /
◾︎ トレールアクションジャケット
◾︎ トレールアクションプルオーバー
◾︎ トレールアクションタイツ
◾︎ トレールアクションニーロングタイツ
◾︎ トレールアクショングローブ
◾︎ トレールアクションバラクラバ
◾︎ トレールアクションネックゲーター
*2024.9現在の情報(Kids除く)
上半身、下半身、グローブ、ネックゲーター、バラクラバと、全身「トレールアクション」で包めます。
*モンベル公式サイト「トレールアクション」シリーズのページはこちら
抜群の縦横ストレッチ
「.トレールアクション」シリーズには「ストレッチクリマプラス」という素材が使用され、縦横2方向に抜群のストレッチ性を発揮。
画像出典:モンベル
バネのように伸びがよく、腕の上げ下げや曲げ伸ばし、肩を回してももつっぱり感は全くない。
スキーやスノボ、クライミングなどの身体全体を使う激しいスポーツにもおすすめです。
身体にフィットするデザイン
「トレールアクション」シリーズは、ジャケットもパンツも少し細めのつくり。
身体にフィットさせて隙間をなくすことで、保温性を向上しています。
モンベルの通常のフリース「クリマプラス100」と重ねてみると、「クリマプラス100」の方がゆとりがあります。
表地はツルッとして裏地は起毛
「トレールアクション」シーズンは、他のフリースと違い"表地がツルッとしている"ことが特徴。
他のウェアを上から羽織る(はく)とき生地が干渉せず、雪も付着しづらいことがメリット。
内側は起毛しており、空気を蓄えて保温性を向上。
実際に使用している「トレールアクション」シリーズのレビュー
①【 トレールアクションパーカ 】
レディースSサイズ実測:291g(旧モデル)
\ 特徴・お気に入りポイント /
◾︎ サムホール付きで保温性UP
◾︎ 肩がラグランでストレスフリーの着心地
◾︎ フィット感がちょうどいい
◾︎ 胸・内側ポケットが便利
◾︎ 雪山は特に使いやすい
◾︎ 汚れ・ヘタリ・使用感が出にくい
フードがバラクラバになる
出典:モンベル
ジッパーをすべて上げると、簡易のバラクラバになる仕様。フードの上からヘルメットも被れます。
フードなしの「トレールアクションジャケット」もありますが、パーカを選んだのはバラクラバになるから。
Sサイズで測ると、首からの立ち上がりは約12cm。スッポリ被った状態で肌が露出している部分は、縦9〜10cm、横13〜14cm(多少の誤差あり)。
頭周りのストレッチ性も全体と同じなので、フードを被った状態で振り向いてもノンストレス。隙間が少なく、通常のフードよりも温かいです。
バラクラバは被ったり脱いだりが面倒ですが、フードなら脱着も体温調節もスムーズ。フィット感は、単体のバラクラバには勝てませんが、自分がいく雪山の範囲ならこれで十分。
通常のバラクラバは鼻まで覆うのでサングラスが曇りやすいですが、トレールアクションパーカは鼻下あたりまでなので曇らづらい。そこも好き。
袖はサムホール付き
ご紹介している自身のものは旧モデルですが、モデルをチェンジをして袖に"サムホール"がつきました。
出典:モンベル
手首を覆えるため、旧モデルよりも保温性が高くなっています。
モンベルの他モデルに比べて少し腕の長さがあるので、「サムホールほしいな〜」と思っていました。新モデルが羨ましい。
アームカバーでも感じますが、サムホール付きで手を半分覆うだけで、体感温度は変わります。袖が余らず、スッキリする点もいい。
肩はラグランでストレスフリーの着心地
肩には縫製がなく、"ラグラン"仕様。肩幅を気にしなくてよく、縫製がないことで動きやすい。
腕を前にぐーっと持っていくような動作もスムーズ。
"着ていない"という大げさですが、フリースとしての存在感は少なく、ストレスフリーの着心地。
腕を動かすクライミング、スキーやスノボなどのスノースポーツ、アウトドア全般におすすめ。
フィット感がちょうどいい
全体的なフィット感は、緩すぎず、キツすぎず。すっきりしたデザインなので、ザックも背負いやすい。
山で、「トレールアクションパーカ」の中に着るものは、以下3パターン。
② 薄手半袖アンダーウェア + 長袖
③ 中厚手アンダーウェア
基本は、着脱できるように①か②。雪山では脱がないこともあるので、その日の天候によって③を選択(曇りがち、風が強いなど)。
個人的には、下に長袖を2枚着ると少し動きづらくなるため1枚にしています。
下に長袖を1枚着た状態。少しゆとりがあるくらいがちょうどいい。
胸・内側ポケットが便利
ポケットは、胸ポケット、腰ポケット(外側左右)、内ポケット(左右)の5箇所。
胸ポケットは変な形ですが、iPhone13proがすっぽり収まります。
寒い時期、特に雪山ではスマホなどのバッテリーの消耗が激しいので、心臓に近い、温かい場所に入れておくと消耗を抑えられます。
厳冬期の谷川岳でスマホがブラックアウトしたことがありました。充電は十分だけど、何も反応しない状態に(下山後復活)。サコッシュの中(身体側)に入れていましたが、寒さに耐えられなかったようで。
胸ポケットはザックと干渉しないし、手袋をはめているとサコッシュの開閉も煩わしくなるので、すぐに取り出せる胸ポケットは便利。
グミとか、寒さで硬くなりやすいものを入れておくのもいいです。
内側には、昭文社の登山地図くらいの大きさのポケットがあります。
手袋やネックゲーターをサコッシュに入れておくと失くしがち(落としがち)なので、冬の小物を入れるのに便利なポケット。
雪山では特に使いやすい
「トレールアクション」シリーズは、表地がツルッとした素材で、"雪が付着しづらい"フリース。
起毛していたり、毛足の長いフリースだと、雪に少し触れただけで付着してしまいます。「ちょっと休憩・・・」と座ろうものなら、裾に雪がびっしりと。
「トレールアクション」シリーズを使い続ける理由の一つは、"雪山で使いやすい・動きやすい"から。
化繊の中綿ジャケット「アクティブインサレーション」もよく使いますが、フリースのメリットは"風通しがよくオーバーヒートしづらい"こと。
急登では、「アクティブインサレーション」は脱ぎたくなるけど、「トレールアクションパーカ」は着続けられる、という場面も少なくありません。
雪山では、脱ぎ着がとにかく面倒なので、本当に重宝しています。
\ お気に入りの「アクティブインサレーション」はこちら /
汚れ・ヘタリ・使用感がわかりにくい
フリースは、使用しているうちに見た目のヘタリや薄汚れが気になってきます。色の薄いものは特に。
モンベル「クリマプラス100」。写真ではわかりにくいですが、5年ほど使用して(冬のみ)全体的に薄汚れています。襟や袖口は特に汚れやすい。
毛足が短くなったり、クタっとしてきたり。ガンガン使うものなので別にいいですが、部屋着に回ることもしばしば。
同じく5年以上使用した「トレールアクションパーカ」(更新時、約9年使用)。
表地がツルッとしていて毛足がないので、使用頻度は「クリマプラス100」より高いですが、パッと見の使用感はそれほどありません。
細身のデザインなので、クタッとした感じやヘタリも出にくい印象。色落ちも特になく、緩くなったとも感じない。
ヘタリを一番感じるとしたら、内側の起毛地。新品はやはり、ふわふわしています。
②【 トレールアクションタイツ 】
「トレールアクションタイツ」もおすすめ!
レディースSサイズ実測:233g
フィット感があるため、サポートタイツとの組み合わせには向いていません。伸びるので履けないことはないですが、要試着。また、裏起毛なので、タイツの生地によっては滑りが悪く、干渉します。
ウエストがゴムと紐なので、オーバーパンツの下に履いても、ベルトに干渉しません。雪山やスキーなどで使う人も多いです。
ポケットは前に2つ、ジッパー付き。後ろにはありません。
冬のアウトドア、散歩着、部屋着、何にでも使います。私は、オールシーズン"薄手のロングパンツ"を使用しており、寒さに合わせてタイツを選択。
しかし、真冬の山行は「トレールアクションパンツ」をはいて行くこともあります。これ1本で歩く方が、断然動きやすいです。
画像出典:モンベル
タイツには、膝下の「ニーロング」モデルもあり、オーバーパンツと合わせるならこちらがおすすめ。
スキーやスノボのブーツ、雪山用の登山靴やスパッツと干渉しないので使いやすいです。
③【 トレールアクショングローブ 】
モンベルの秋冬の手袋で、一番使いやすいと思っている「トレールアクショングローブ」。
レディースMサイズ実測:29g
お気に入りポイントは、やはり"フィット感"の良さ。
手が小さいので、手袋によって全体的に"あまり・ゆとり"が出てしまうことが悩み。モンベルは、女性用のラインナップが多いので助かります(男女兼用は指先があまりがち)。
\ 手袋を選ぶときのポイント /
◾︎ 指の長さ(あまりがないか、キツくないか)
◾︎ 指先と指の付け根の縫製に違和感がないか
冬用の手袋は特に、生地が厚い分、縫製箇所に厚みがでやすく、指先や指の付け根に違和感や痛みがでることが多いです。
手首の隙間もほとんどなく、アンダーウェアの袖を中に入れると、ピッタリフィットで保温性向上。
デメリットは、"入口が細めでちょっと入れづらい"こと。縫製があるので、伸びに制限がかかってしまいます。
内側は起毛。秋〜早春は「トレールアクショングローブ」をメインで使用。
雪が付着しづらいメリットがあるので、薄手ウールのインナーグローブと合わせて雪山でも使います。
*インナーグローブなら、自分は重ねられる。素材は吸湿性のいい"ウール"がよい
手のひらには、点の滑り止め。親指と人差し指は"タッチパネル対応"になっています(反応はまちまち)。
代謝がいい人にこそ手袋はおすすめ
話が少し逸れますが、暑がりや代謝のいい方にこそ"手袋"はおすすめ。
手袋をはめるだけで、薄手のウィンドシェルを羽織ったような温かさを感じます。
身体の保温は、3つの首(首・手首・足首)を温めると効果的。
ウィンドシェルを着ようかどうか迷ったときは(特に、風のない樹林帯)、手袋がおすすめです。
私自身、秋冬の1,000m前後の低山で、着脱が定まらないときは手袋で体温調節をしています。
「暑がりだから手袋はいらない」ではなく、1枚の保温着として使うと、意外にちょうどいいことも多いです。
まとめ
フリースをことごとく手放した中で、私が唯一使い続けている、モンベルの名品「トレールアクション」シリーズをご紹介しました。
◾︎ 雪の付着がなく、雪山・スノースポーツには特におすすめ
◾︎ 汚れやヘタリがでにくく長年使える
名品であるがゆえに、形や素材をほとんど変えず、長年ラインナップしています。
かさばりや重量が優れているわけではないですが、デメリットも気にならないほどの使い心地の良さ。
フリースをお探しの方はぜひ、試してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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