2020.11.10(火)
高知県土佐清水 晴れ☀ 18/10℃
歩き人たかちです。
今日は37番岩本寺から80.7km、高知県最後の岬「足摺岬」の38番金剛福寺に到達します。弘法大師が足を摺って辿り着いたことが由来の岬。往復はせずに西海岸を回って土佐清水を目指していきます。お寺と岬以外に「竜宮神社」に寄り道。室戸岬とは違い、リズムも身体も十分にできあがっているため、心にゆとりを持ちながら道と風景を楽しみます。
お遍路無料宿泊施設「金平庵」
*じんべえ広場~金平庵:8.5km*
5時に起床。寒くなかったせいか、お腹いっぱい食べさせていただいたせいか、1度目が覚めただけでぐっすり熟睡。
昨日、漁師のお兄さんが行っていた「船から見る、燃えるようにボォーーーッと上がる朝日が好き」という言葉で港に向かいたくなってちょっと行ってみました。
夜明けはまだだけど、空は赤い線を引いて朝がくることを静かに叫んでいました。気温は10度。昨日の四万十川に比べれば全然寒くない。今日も天気が良さそうです。
戻って、ごはんを食べて6時過ぎには撤収完了。車中泊の男性がお接待と言って野菜ジュースをくださいました。男性も出発すると。御年65歳と仰っていました。ゆっくり行くから抜かしてねと。
じんべえ館長は朝の散歩に行ったのか、寝床が別の場所にあるのか見当たらず、私も出発。漁港の人が仕事でちらほら出勤し始めていました。「おはよう!今日は寒いね~!」と言われたけど寒くない。四国を歩いて、やはり温かい地域の人は寒がりの人が多いのかなと。それか、自分が寒さに強いのか。強いとは思うけど。
お礼を言って、6時半頃出発。
足摺岬へは歩き遍路の道が何箇所かありますが、国道を歩いた方がいい気がします。東海岸は特別荒れているという訳でもないですが、西海岸は迷うこともあるとか。
下って登ってというような、国道で良かったなという場所もありました。ただ、国道の場合は歩道があったりなかったり。民宿くももを過ぎたあたりは車に気を遣うカーブ多めだった印象です。遍路道が山の中へ入る場所は歩道がないところが多いです。
以布利港からは車道を歩きました。はじめから迷ってつまずくのも嫌だったので、正確な国道にしました。
以布利港とお別れ。ありがとうございました。
2ヶ所目の歩き遍路道は通りました。
ロープを張られた岩場を下ります。
細めの道。
荒れた竹林をさらに下ります。
使われてるのかいないのかわからない休憩所。かつては栄えていたのかな。扉は怖いので開けませんでした。
ここから登っていきました。国道で良かったな…という感じ。
林道に合流。
国道に戻りました。
以布利方面。漁師の皆さんは今日も海に出ているのかな。船も見えます。
海が本当に綺麗です。西海岸も楽しみ。
ひたすら太陽に向かって歩いた高知県。明日からはしばらく太陽を背にします。暑かったけど、眩しかったけど、温かくて楽しかった。
高知県には「柏島」という場所があり、そこは高知県の中でも特に綺麗な海だとお聞きしました。「ダイビングでぜひまた来てね。」と。
弘法大師が歩いたとき、ここはどれほど険しい道だったのだろうか。ここまで何日かかったのだろうか。名前のせいかもしれないけど、高知県は空海を感じることが多いです。
窪津漁港に着きました。
窪津漁港のあとの歩き遍路道はとても歩きやすかったのでおすすめです。
東屋があり、車中泊の男性が休んでいました。以布利港からはじまるへんろ道はちょっと歩きづらかったようで、このあとは全部国道を行きますと仰っていました。
足摺岬も室戸岬のように海が一望の中を歩くのかと思いきや、そうではありませんでした。窪津漁港を過ぎたあと、ほとんど見えなくなります。足摺岬の4〜5kmくらい手前になってやっと見えだしたくらい。
海見ないのか…と歩いていきます。室戸は平坦でしたが、足摺岬は緩やかなアップダウンを繰り返します。
海も見えなくなったのでひたすら歩くと、無料宿泊施設の「金平庵」がありました。金平さんが建てたへんろ小屋だとか。
はじめは四万十川からここまで歩くことも考えましたが、最近どのようになっているのかの情報が見当たらなかったので、じんべえ広場にしました。
ドアはないので外気は入ります。どこから集めたのだろうというようなものや、表彰状が飾ってあったり。
最近人が泊まった形跡はなさそうです。埃を被っていない比較的綺麗なカップは置いてありましたが。
蛇口をひねってみましたが、水は出ませんでした。
洗濯機も電源はつきません。
現在はかなり荒れている感じです。以前の状態がわかりませんが、ここで野宿をしたという人の情報も結構ありました。萩森リストには載っていますが、歩く人も少ないし今はほとんど使われていないと思います。
どこもかしこも土埃とカビがすごい。じんべえでストップしてよかった。
簡易トイレがありますが、こちらも使用できるかは不明。
へんろ小屋の看板にはあと6.5km。標識は6km、Googleは5.5km。いつも通りバラバラ。Googleを信じます。
足を摺らなかった。38番「金剛福寺」
*金平庵~金剛福寺:5.5km*
5kmを切ったあたりで、また海が見えました。しかし、遠い。
急カーブの場所には、車の接近を知らせる伝言掲示板みたいなものもありました。人の接近だったかな?
頭上がひらけると気持ちが良い。
途中に「天笠紅茶」という、なんだか愉快なお店?小屋?がありました。小屋の前にある「自遊料金」という看板が気になる。何を意味していたのか。
海が結構見えてきた~と思ったらまた見えなくなる。
地図上にあった「大カーブ」という道路がありませんでした。Googleを見てもそんなカーブにはなっていなくて、どうやら道路が変わったようで。
この先のも海が見えたり見えなかったり。
この先に「天狗の鼻」があるようです。足摺岬の周辺も散策できるようになっています。
ヤブツバキのトンネル。足摺岬周辺にはたくさんあります。
そろそろ、そろそろ…を何回か続けると足摺岬!
お寺の前に岬の展望所に寄り道。
足摺ブルーが眩しい。果てしない。
ちょうど誰もいないときに登ったので、180度+ちょっとの青さを独り占め。素晴らしい。室戸岬に続き、最高の天気で迎えてくれました。
お寺に向かいます。
ついにここまで来たか。山門をくぐるのがとても感慨深いです。四国の半分くらいを歩いてきました。高知に入る手前でできた小指のおマメはほぼ完治しています。大きなトラブルなく歩いて、足を摺ることもなく。
岩本寺の次の日にお接待してくださったおじいちゃんに、室戸と足摺はどちらが辛いか聞いたとき「室戸はまだ身体ができあがってないことが多いから、室戸の方が厳しい」と仰っていました。感覚的にもそうでした。足摺岬は完全に楽しんでいました。
高知県の一番の修行の道は室戸だな。
観光バスが何台か止まっていましたが、足摺岬の観光のようでお寺はそこまで混んでいませんでした。
山門を入る前からたくさんの人に「歩いてきたの!?」と驚かれ、応援していただきました。今日の天気のように、清々しく晴々した気持ち。
境内に入ります。
本尊:三面千手観世音菩薩
宗派:真言宗豊山派
開基:弘法大師(822年)
四国西南端、88ヶ所で最南端、足摺岬の崖の上に建つ金剛福寺。札所間の距離は四国最長です。かつて、極楽浄土は西にある、補陀落は南の海にあると信じられていました。中世には補陀落浄土を目指して小舟で海に出る者もおり、足摺岬は「補陀落渡海」の出発地として憧れの地でした。弘法大師はこの地を訪れた際、あまりの険しい道のりに足摺ったと伝えられています。
参照:四国お遍路88ヶ所歴史読本
著者:株式会社エディスタ
頭を撫でながら御願い事をすると叶うという「大師亀」。弘法大師は海亀に乗って不動岩に行き修行したと伝えられています。
金剛福寺は大きな池のある静かなお寺でした。水が静けさを強調するせいか、とても居心地の良い場所で頭の中も静かに整理できました。
歩けば歩くほど、手を合わせる時間が長くなっていきます。
はじめは「無事に歩き通せますように」「家族が健康で過ごせますように」という2つだけでしたが、ここまできて願いよりも感謝の気持ちの方が断然大きくなっていました。ここまで本当にたくさんの方に支えていただきました。一人ひとりの顔が浮かびます。
「手を合わせることは感謝をすること」
お遍路を歩きながら感じました。お遍路は「人の文化」であり「心の文化」だと。
今までのロングトレイルでは「道を歩いている」という感覚でしたが、お遍路は「歩かせていただいている」という感覚です。だからこそ、ロングトレイルとは一線を画すものだと思いました。お遍路の記憶は、ロングトレイルとしては残らないなと。
「なぜ人はお遍路を歩くのか」。岩本寺へ向かう途中に考えました。人は、自然の恵みや他人の優しさ、助け合うことに感謝をしながら生きてきました。現代では見えにくくなっているもの。でも、お遍路ではよく見えます。見ずに歩ける人は一人もいないはず。
人が生きる上で一番大事な心である「感謝」。お遍路にはその心があります。だから人はお遍路を歩くのだろうと、ここに来て思いました。自分なりの答えを1つ見つけました。
ロングトレイルは「生」を感じ、お遍路は「感謝」を抱く。
ベンチに座り、池を眺めながら今朝いただいた野菜ジュースで一息つきます。
金剛福寺はせっせと往復する人が多いですが、室戸岬と同じくここはゆっくりしたい場所だと思いました。折角ここまで来たなら一泊したい。込み上げる思いがたくさんありました。
1時間近くお寺でゆっくりしてから、足摺岬の自然散策へ。
足摺岬周辺散策
*約1km*
足摺岬周辺には天狗の鼻から始まり、展望台、灯台、白山洞門、アロウドの浜を繋ぐ遊歩道があります。2kmくらいのようです。
門前のお土産屋さんの横から遊歩道へ入ります。展望台は行ったので、灯台を見てから白山洞門の方へ。
ヤブツバキのトンネル。
保育園の子たちがお散歩していました。こんな大海原で育ったら寛大な心を育みそうです。
灯台を見てから白山洞門方面へ。
階段を下っていくと白い鳥居がありました。
白山神社はこの岩の上みたいです。参拝はここでと書いてありますが、階段を下るときに岩から降りてくる人がいました。上まで登ったのか…?
ここからさらに階段を下ります。
大きい・・・
どうしてこんな美しい姿になるのだろう…自然の造形は本当に不思議。
洞に押し寄せる波の音に集中。耳に心地よい。でも、近くにいくと結構激しい波です。
目の前にベンチがあったのでしばらく座って波の音を聞いていました。
アロウドの浜。
遊歩道はここまで。「万次郎足湯」に行きたいので、階段を上がって国道へ戻ります。
到着。お寺からも歩いて5分ほど。
ここは無料の足湯。先ほどの白山洞門と太平洋を見渡せる、展望足湯。外に出ることはできませんが、一面ガラス張り。お湯の温度は4種類あります。
下からもいいけど上からもいい。
熱すぎず、ぬる過ぎずの場所を選んで20分程足の疲れを癒しました。
かかとがちょっと痛いと思ったら靴下に穴が空いていた。厚手じゃないし、600km近く歩いたらさすがに空くか…
足摺岬西海岸。浪漫の龍宮神社
*万次郎足湯~竜宮神社:7.6km*
西海岸を歩いていきます。目指すは今日の寄り道スポット「龍宮神社」。ここに行くにはへんろ道を結構遠回りすることになりますが、どうしても見てみたかったので寄り道。
西海岸も海が見えたり見えなかったりではあるのですが、東海岸よりも海は近くて、見える頻度も断然多い。足摺岬の断崖絶壁をじっくり見ることができるので、西海岸の方が歩いていて楽しかったです。
県道27号を下っていくと「へんろ小屋 足摺」が公園のような場所にありました。トイレは無かったと思います。
ここを過ぎるとひらけてしばらく海を見ながら歩きます。「海の見える街」というキャッチフレーズがよく似合う場所です。
遍路道は県道27号をショートカットするようにありますが、竜宮神社に行くのでそのまま県道を歩きます。
トンネルを歩いていくと「鴉の岬」がありました。
一台の車が停車していて、地元のご夫婦が椅子を出して海を見ていました。さすが、人のいない絶景スポットを知っているなと。
「展望台100m」という看板があったので行ってみました。
階段調の道を下っていくと、白い展望台がありました。上から見るよりもさらに海に近づいて地形がよくわかります。断崖から覗いている感じが強め。それにしても、本当に美しい。
ご夫婦に「頑張ってください」と応援していただき先へ進みます。
途中でさきほどのご夫婦の車が追い付き「市内に戻りますけど、乗りますか?」と声をかけてくださいました。龍宮神社に寄るのでとお断りして、再び下って行きます。
キャンプ場というのは「唐人駄馬キャンプ場」のことか?それより手前に「うすばえ桜公園」があり、東家やトイレもある広い公園で、ここでしっぽり野宿でも良さそうです。
駐車場が見えて到着。お手洗いもあります。
神社まで400m。「竜王神社」と標識にはありますが、鳥居は「龍宮神社」。
400mは下りです。帰りは登り。荷物置いていきたいな…と思いましたが背負ったままいきました。
どんどん下っていくとチラっと見えてきました。
おお!
海に向かって伸びた岩の先に赤い鳥居があります。
複雑な地形。色。何もかもがしっくりくる空間。そのまま龍宮城に行けそうな、浪漫のある神社です。
神社方面へ向かいます。
誰もいないのがまた最高。静かで、温かくて、不思議で、浪漫で…。いい。今まで行ったことのある神社の中で一番良かった。お遍路中の寄り道の中で一番良かった。
こじんまりしていて、鳥居の赤は映えますが、あくまでも海が主体というように、主張していないところがすごくいい。
この先に龍宮城があるんだ、きっと。吸い込まれそう。
いやはや、かっこいい。1時間くらい過ごしていました。その間も誰も来なかった。
高知県の海のBGMともついにお別れかーと寂しさを感じます。海は空が広くていい。気がついたら2週間くらい高知県にいます。その間心は解き放たれっぱなし。高知県、いいなあ。
ここから今日の寝床の街までまだ9kmあるので渋々戻ります。
土佐清水のチョコと銭湯
*龍宮神社~COFFEE SHOP TOP~旭湯:9.5km*
今日は海に心が満たされまくり。西海岸最高。
入口の鳥居を入ってすぐ、「絶景」と書かれた看板があったので、ついでに行ってみました。山道を登って行くと、ちょっとしたひたけた空間に出ました。でも、周りの植物がちょっと高めだったので、私にはこれが限界。龍宮神社を見れば、まあ、ここはいいかなという感じ。
再び県道27号をひたすら歩きます。
西海岸は水色強めの印象。
遍路道に合流。
大浜の街の手前で、海にかなり近くなりました。海はこの距離感がいいですね。
トンネルでも行けますが、大浜の街の中へ入っていきます。
細い生活道を曲がりくねりながら。
とても生活感のある街でした。おばあちゃん、おじいちゃんがちょこんと座って井戸端会議とか、洗濯物や靴の干し方とか、近所の人との立ち話とか、飾らない必要十分生活ってこのことだなと思うような街。
最低限の豊かな暮らしがきっとここにはある。どの家も“隠しているものなんかありません”というような雰囲気。人と街が一体となっている空気感。ないものは助け合って生きているのだろう。人間の営みを感じました。
「スーパーなくても海があるじゃん。魚がいるじゃん。」そんな声が聞こえてきそうです。
なんだか、自分の身の回りにあるものを考えていました。「なんでそんなに飾るの?」というものを自分も持っています。あの服いるかな?あのバック要らなくないか?頭の中で次々断捨離。自分に対しての疑問がどんどん浮かびます。ロングトレイルをしていると、人間に本当に必要なものって、実は全然ないということを実感します。依・食・住は背負える。
遍路道の案内もたくさん置いてありました。
県道に戻る手前の階段に「六部堂」というものがありました。
どうやらここで宿泊できるようですが、賽銭箱を壊されたという貼り紙…。罰が当たるとは考えないのでしょうか。
大浜の港町を抜けたあと、山のへんろ道は「迷いやすい」という情報がありました。ここは県道を歩くのが無難だと。周辺の宿でも「入らない方がいい」と言われることが多いとか。そのまま県道を歩きます。
ここも下り基調で歩いていくと、今日の街である土佐清水の市街地が見えました。
海を挟んだ向こう側に見えてはいますが、地形的にぐるっと回りこむので、見えてから結構距離があります。
15時過ぎにようやく街に入りました。
「もし西海岸を回るなら」と、ゲストハウスまあるのご主人に教えていただいた珈琲屋さんがありました。それが「COFFEE SHOP TOP」。ここのチョコレートがすごく美味しいとのことです。高いけど、良かったら寄ってみてと。
小さめの可愛いお店。
奥には常連であろうお客さんたちが談笑していました。
チョコというのは板チョコでした。
パッケージからして高級チョコ。種類がたくさんあり、見てもわからないので店主の方に相談。甘すぎない、歩くのにちょうどいいものを聞くと、おすすめされたのが「cacao70%」のもの。「ちょっと待っててください」とカウンターに戻り、70%のものを試食させてくださいました。うまい・・・。甘すぎず、苦すぎず。
ガーナ、タンザニア、ハイチの違いが自分にわかるかは不明。馴染みのある「ガーナ」をチョイスしましたが、ハイチとかにすれば良かっかも。ハイチのチョコって食べたことないよな、たぶん。
あとは、ココナッツシュガーと足摺黄金糖の2種類から選びます。足摺黄金糖は土佐清水産の黒糖で、後味はほんのり黒糖。スタンダードにココナッツシュガーを選びました。
保冷剤まで入れてくださいました。
サンドの種類もたくさん。
銭湯に行くので珈琲は飲みませんでしたが、ちょっといいチョコを持っているということで、気分が上がります。
この土佐清水には「旭湯」という昔ながらの銭湯があります。今日はホテル泊まりですが、せっかくなので銭湯でのびのび湯に浸かることにしました。
昭和レトロな街の中。
銭湯の中には、常連さんたちのものと思われるお風呂セットがズラリと置かれた棚がありました。上から下までびっしり。小さなカゴにシャンプーとか石鹸が入っています。愛されているのだと、その棚を見れば一目瞭然。
銭湯の洗い場には固定されたシャワーがあったのですが、これが立って使うのにちょうど良い位置に固定されていました。鏡も完全に立ったときの位置に設置されていて、非常に珍しいつくり。逆に座るとちょっと使いづらい。
入った時は貸し切りで、足を伸ばして全身にたっぷり湯を浴びました。大きなお風呂は疲れが取れます。
いい湯でした。
ビジネスホテルで鰹のお接待
*旭湯~サニーマート~ビジネスホテル土佐清水:1.1km*
スーパーで食料を調達してホテルに向かいます。
明日は土佐清水から国道321号で、昨日以布利の前に通った大岐へ抜けます。ビジネスホテル土佐清水はその321号沿いにあるので、明日行動しやすい。コインランドリーも近くにあるので便利。
街から少しずつ離れ到着。
ネットのレビューは正直良くなかったのですが、寝るだけなので立地で選びました。外観は普通のホテル。玄関も。とりあえず、すごく静まり返っている。
チェックインをすると、受付で水を一本下さいました。でも、部屋の冷蔵庫にも1本入っていました。
鍵をいただいて2Fの部屋に行きます。今日はどうも私1人のようす。このホテルいつからあるのか、段ボールがめっちゃ積まれた部屋が奥にありました。全体的に片付け途中という感じの雰囲気。
部屋は普通。レビューに「暗い」とありました。確かに、一番明るくしても暗めでした。
とりあえずコインランドリーへ。さらに290m奥へ行った場所にあります。ホテルに戻ると、関係者らしき男性が受付の女性と話していました。挨拶をすると「あなた、鰹は食べられる?」と聞かれ、「今からさばくからあとで部屋に持って行くよ」と。
え?ホテルでカツオ貰えるの?
とりあえず夕ごはん。廊下にレンジがありました。すると、受付の女性が鰹を持って来てくださいました。
「少しで大丈夫です。」と言いましたが、たっぷりの鰹が届けられました。ニンニクつき。
ニンニクと一緒に食べると一気に身体が火照りました。元気の出る美味しさ。まさかホテルにまで鰹をいただくとは…。なんだかんだ高知県では鰹をいただいてばかり。結構食べています。
食べ終わってお皿を返しに行くとまだ男性がいらっしゃって、どこか行くのか聞かれました。コインランドリーに取りに行くというと「洗濯機ならあるよ」と・・・‥。
あったのかーーー。
受付で聞けばよかった…洗濯だけでもコインランドリーだと500円もかかります。やってしまった。何事も聞くべき。
もうやってしまったから仕方ない。部屋に干して、珈琲を淹れました。
高級チョコをいただきます。机の上の照明が暗い。
柄まで素敵な板チョコ。
甘すぎず、苦すぎず、カカオはしっかり感じられる香ばしさ。とても美味しかったです。たまには高級な相棒もいい。溶けないように持ち歩き、ちびちび食べていました。
穴の空いた靴下を縫いながら今日一日を振り返ります。自信をもって言えることは「最短コースで歩くのはもったいない」ということ。東海岸往復を選択する人は「最短だから」「楽だから」と口にしていました。
でも、結果的に西海岸がものすごく良かった。どこで何と出会うかわからないので「最短」で選択するのはやっぱりもったいない。心が赴くままに歩こうと思いました。
修行の高知もあと少し。39番延光寺まではまた2日かけて歩きます。明日は山の中へ。
★本日の歩行距離:33.2km
★累計:558.8km
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