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日々感謝。1200kmのへんろ道。【8日目:23番薬王寺】

お 遍 路

2020.10.27(火)
徳島県日和佐町 晴れ☀︎23/12℃

歩き人たかちです。

昨日は道を間違え2kmロス。今日はゆっくり出発を決め込みました。明日は高知県に入りますが、薬王寺からついに果てしない国道55号を歩き出します。

今日は約26km先の「まぜのおかキャンプ場」を目指します。阿波海南駅近くのへんろ小屋「香峰」は宿泊NG。宿泊できる「へんろ小屋宍喰」まで行くにはまた36km歩かないといけないので、キャンプ場でストップすることに。なお、ここから辺から室戸岬までの区間は計画的に宿なり野宿場所を考えておかないと、何もない…という可能性もあります。

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今日はここだけ。23番「薬王寺」

*ホテル白い燈台~23番薬王寺:1.9km*

ホテル白い燈台の朝食は6:30から。海を一望できるレストランでしっかり朝ごはんをいただきます。

フリードリンクに珈琲やらカプチーノもあって、久々にカプチーノをチョイス。昨日メンテナンスした道具を片付け、ゆっくりと8:30頃出発。

晴れると海の青がより綺麗。

ホテル白い燈台の手前700mには「えびす洞」という景勝地があります。遊歩道があり、時間があればと思いましたがありませんでした。晴れていれば素敵な海と奇岩の景色だと思います。

今日は23番の薬王寺だけのお参り。2km程なので、ゆっくり街を見ながら。

薬王寺の「瑜祇塔」が見えました。華やかで目立ちます。

ポストいいなあ。

薬王寺前の商店街にはトリックアートがありました。上手く写真が撮れませんでしたが、結構迫力あり。

*まめぼんカフェ*

古民家の可愛いカフェ発見。

パスタやピザのイタリアンメインのカフェ。

ここには「レディースセット」というパスタ・パン・サラダ・ケーキ・珈琲or紅茶の豪華セットというのがあるそうです。平日¥1,330、土日祝¥1,450という嬉しいセット。

カフェでごはんとデザート頼むと¥2,000近くなるので、ごはんを食べたあとにゆっくりしたいときは嬉しいですね。

築90年の古民家とのこと。古民家カフェいいですね…いまだにどこにも寄っていない。

まめぼんcafe
店舗情報 | Welcome to our homepage

着きました。

【 23番 薬王寺 】

本尊:厄除薬師如来
宗派
:高野山真言宗

開基
:行基(創建726年)

発心道場最後の札所。高地に通じる国道55号線沿いにあり、順うちではここで初めて海を見ます。薬王寺のシンボル「ゆぎ塔」は、四角い屋根に五柱の相輪が立ち、下方が円筒形という独特の形をした一重塔。高野山真言宗別格本山の薬王寺は、厄除けのお寺としても全国的に有名です。堂宇を焼失したとき、本尊は光を放ちながら自ら飛び去ったと伝わり、新しい薬師如来像が安置さると再び光を放ちながら戻ってきました。しかし、後ろ向きに納まったため「後ろ向き薬師」と呼ばれています。そのため、本堂の裏側に回って参拝する人も多いです。本堂に向かう石段は33段の女厄除け坂、42段の男厄除け坂からなり、賽銭を置きながら上り、厄落としをするのが習わし。

参照:四国お遍路88ヶ所歴史読本
著者:株式会社エディスタ

本堂

本堂の本尊にユニークな云われがあるとも知らず(上記お寺紹介参照)表だけ見て終わりました。飛び去って、戻ってきて、後ろ向きに納まっちゃったって何、かわいいんですけど。

大師堂

境内は順路に従って進んで行くような感じでした。あとでHPを見ると、細かい部分に結構見所があったようで、まだお寺の見方が下手なまま。

薬王寺に着いたとき、何やらお経が聴こえると思ったら山門前で「托鉢」をしているお遍路さんがいました。帰りにもまだやっていましたが、1日中やっているのか…。薬王寺は多いらしいですが、場所によっては禁止にしているところも結構あるようです。

薬王寺の隣には「薬王寺の湯 偕楽荘」があります。日帰り入浴可能。かなり有名な温泉だそうです。

薬王寺の湯 偕楽荘 Top
薬王寺の名水はラドンとメタホウ酸を多量に含んだ天然水で、その天然水に八種の漢方薬草を浸し作られる漢方薬湯が有名です。

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国道55号のはじまりと指の違和感

*薬王寺~遍路小屋「日和佐」:5km*

今日のお参りが早速終わってしまい、ゆっくりキャンプ場へ向かいます。

すぐ近くの「道の駅 日和佐」

ここは今でも野宿が許可されています。どんな場所か見てみました。

おー広い東屋。いいなあ。と見ていると、その近くにさらに

半個室!

え、何これ、めちゃめちゃいいじゃないか。テント張れるし。

薬王寺の湯があって、近くにコインランドリーもあって、コンビニがよければコンビニもある。食料、水、トイレも困らない。野宿は許可されている。最強の野宿地「道の駅 日和佐」

いわや道を知らず、鶴林寺から40km近くあるし、浜ルート歩きたいしと諦めましたが、歩いてしまえば良かった。いや、太平洋露天風呂も良かったですが、悔しいと思う程いい環境。日和佐の野宿、おすすめです。

"野宿をする場合は施設にお申し出ください"というような貼り紙がありました。本当にありがたいですね。

ということで、国道55号のはじまり。

すぐ近くのコインランドリー。

山羊が自由な感じにいた。

日陰が嬉しい。あんまりないんです、日陰。

2kmちょっとくらい歩いた場所に休憩所。民家の前にありました。

国道感あります。

「日和佐トンネル」。歩道しっかり。

トンネルを抜けると阿波尾鶏レストラン「odori」の看板。

と、その前にへんろ小屋発見。

小屋には「かめ遍路休憩所」とありますが、「遍路小屋日和佐」です。屋根が甲羅、ちょっと出てる庇が顔、亀の形してます。

2階建てのへんろ小屋。

薬王寺を出てから、足の指にちょっと違和感がありました。嫌な感じ。知ってるーこれ…

ちょうどよくへんろ小屋が現れたので、、足の状態を確認することに。靴下を脱ぐと、やはり…右足の小指の先にマメさん

昨日、道を間違えた後に早歩きをしたのが駄目でした。アスファルトは硬いので、土に比べてマメができやすいです。(個人的な経験上)スペインを歩いたときに嫌というほど経験し、荷物の重さもあるので気を付けていましたが、できてしまったものは仕方ない。

針で水を抜く応急処置を試みましたが、微妙な大きさで刺そうとするうと痛みがあたので一先ずやめました。圧迫しないように中敷きを抜くといい感じ。マメパッドを細く切り、テーピングで固定して、再出発。

マメができると、普通の歩行ができていた昨日までがなんと幸せだったかと感じます。まあ、ゆっくり歩けばいいか。

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食料を求めて牟岐町へ

*遍路小屋日和佐〜牟岐町ローソン:11km*

「odori」がありました。

メニューは全て¥1,000を超える値段でしたが「ほんとの親子丼」がめちゃめちゃ美味しそうで気になりました。

しかし、営業時間が11時~だったので残念ながらスルー。ここから10km先の牟岐駅周辺まで行かないとしっかり食べられるようなお店はありません。日和佐で何かしら食料を買っておいた方がいいです。

阿波尾鶏と海部野菜の食べられるお店odori
徳島県美波町にある産直レストラン。徳島のブランド鶏”阿波尾鶏”を使ったレストランメニューや、産直に並ぶ海部地域の旬な食材の情報をお届けします。徳島県産の食材でつくるオリジナル商品はオンラインショップでも販売中。

ひたすら55号を歩きます。

白線の横よりも、側溝の方が平らで歩きやすいことも割とあったり。

途中に「オアシス」発見。

何もない国道にこういう自動販売機コーナーがあるとオアシスですね。ガムの自販は初めて見ました。カップヌードルも使用できないと思いますが…

日和佐を抜けて牟岐町までの間、Googleでは商店が2軒程出てきましたが、営業していたかは微妙…。

やっと小腹を満たすお店発見。

牟岐駅1km手前に「パン工房WADA」がありました。かわいいフレンチブルーの建物。お腹が空いたので、食べ歩き用のあんぱんと明日の朝用にちょっと大きめのレーズンパンを購入。甘めのパンが多めだった印象。パンは食べやすいのでザックに何かしらあると助かります。軽いし。

牟岐駅が近くなると、コンビニや飲食店が出てきました。抜きつ抜かれつしていたお遍路さんたちもここで一休みの様子。

昨日のホテル白い燈台でいただいた地域共通クーポンをローソンで利用するため、そのまま進みます。キャンプ場手前では使える場所はここが最後。

ローソンの少し手前に「へんろ小屋牟岐」がありました。ここでもよくお接待がされているそうですが「お接待はお休みします」の張り紙がありました。

隣の緑の建物がお手洗いか?確認していません。お手洗いはあるという情報です。

とても綺麗。

ここは宿泊禁止です。

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小指を気にしながらキャンプ場

*牟岐町ローソン~まぜのおかキャンプ場:8.4km

牟岐町を抜けたら海沿いを歩きます。

高知県が近づいていると感じます。

途中に「鯖大師」がありました。四国別格霊場の4番札所。ここには「鯖大師へんろ会館」という宿泊所があり、お遍路さんと参拝者の人だけが泊まれます。

別格霊場は88ヶ所とは違う弘法大師ゆかりの地であり、20ヶ所点在しています。88ヶ所と合わせると、人間の煩悩の数である「108」になります。

後に合うお遍路さんに「鯖大師行きましたか?」と聞かれました。別格霊場までは見ていなかったので私は通り過ぎただけでしたが、ここには鯖を片手に持った弘法大師像があるとのことで。ちょっと見たかったですね。普通の大師像よりも、こういうちょっと変わった像を見るのはなかなか楽しいと思います。

その方は鯖大師で野宿をしたと仰っていました。駐車場に休憩するスペースがあり、野宿をさせていただけるとか。お願いすればテントも張れるそうです。

浜辺にベンチがありましたが、ここでの野宿はちょっと厳しいか。屋根とも壁ともいえないベンチがポツンとあるのみ。

なんとなくキャンプ場のHPを見ていると「予約制」でした。あ、そうだったの…と思い、その場で電話。本来はネット予約できます。「今日は余裕です。」と言われ、改めて向かいました。たまに要予約のキャンプ場があるのでHPをよく確認しないといけませんね。

浅川駅の手前でキャンプ場方面の道に入ります。案内板がありました。

小指のおマメがちょっと気になります。早く水を抜いてしまいたい…。力を入れるとズキン…。くそー、修行の高知を前にほんとやってしまった。

駅から離れていくので、どんどん静かな感覚になっていきます。

キャンプ場手前650mにお手洗いのある「浅川休憩所」がありました。大きな東屋という感じで、ここ野宿にいいじゃんと思いましたが「キャンプ禁止」の貼り紙がありました。

えっちらおっちら車道を登って行くとありました。

入口入ってすぐ管理棟があります。

管理棟外のくつろぎスペース。よさげ。

ここは「まぜのおかオートキャンプ場となっていますが、フリーサイトもあります。モンベルのカードを持っていれば100円引になります。

キャンプ場は広々。言われた通り余裕でした。

お手洗い、シャワー施設が近い場所に設営。

大きな炊事棟は反対側。

オートキャンプの方が何組か、フリーサイトは私を含め2張のみ。

お手洗いとコインシャワーの施設。

コインシャワーは屋根の下が空いており、外気が入ってきてちょっと寒かったです。

100円で5分間。

ドライヤーもあります。

コインランドリーは管理棟の中。管理棟のお手洗いがすごく綺麗でした。お遍路で一晩泊まるには十分すぎる環境。むしろ、朝早く出ていくのが惜しいですね。

全てを済ませてやっと一息。珈琲を淹れます。神山温泉の道の駅で買った小さめのパウンドケーキを食べずにずっと持ち歩いていたので、ようやくここで。

おマメは、んー、まだ針を刺しづらいか…。

まぜのおかオートキャンプ場

まぜのおかキャンプ場の5.8km先に「ふれあいの宿ゆうゆうNASA」という宿泊施設があり、そこの漁火の森公園内にはキャンプ場があります。

★まぜのおかオートキャンプ場:¥1,600+税
★漁火の森公園キャンプ場:¥2,000

この2つのキャンプ場はどちらも¥2,000程するお高めのキャンプ場です。まぜのおかキャンプ場はモンベル割引きあり。漁火の森公園は温泉あり。温泉に入ると¥3,000くらいになって安宿と変わらないので、温泉は我慢してまぜのおかキャンプ場にしました。

ふれあいの宿 遊遊NASA
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室戸岬について考える

珈琲を飲みながら明日の行程を考えます。ここから先は室戸岬に向けてひたすら国道55号を歩いていきます。良い野宿場所がないのが悩み。かといって宿も微妙な距離感。

【プラン①】
第一希望は「明徳寺の通夜堂」。明日の距離は20km程の短い距離になりますが、それ以上進むとなると野宿適地がなく、宿だと37km先。おマメの足には厳しい距離。明後日、通夜堂から24番最御崎寺まで一気に行くのが一番理想です。

【プラン②】
厳しいと思いつつ、早朝出発してゆっくり37km先の「民宿ロッジおざき」まで攻める。できたてのおマメの悪化は免れないでしょう。できれば避けたい。

【プラン③】
明徳寺の7km程先にある「法海上人堂」という場所にお手洗いがあるようなので、最悪そこで野宿。ただ、平らな場所はないとのこと。周りには民家も何もなく、正直怖い。これはどうにもならなかったときの最終手段。

【その他】
ネットには、34km先の佐喜浜漁港にある大師堂で就寝できるという情報がありました。たたみ一畳分の、本当に一人分のスペース。しかし、トイレがないのが問題。佐喜浜には「マンモート」というコンビニのようなスーパーのような食品店があるので、最悪そこでトイレをお借りできるかもしれませんが。大師堂は現在も借りられるかは不明。鍵は特にないようで、出入りは自由みたいですが。

プラン①以外どれも微妙です。今日、もう6km弱先のキャンプ場まで歩いていれば、民宿ロッジおざきまで31kmくらいだったのですが。値段とマメの足を考えて手前でストップしたために、難しくなってしまった。

他に隠れた宿はないものかとGoogleを見ていると…見つけました。明徳寺と同じ東洋町に「お遍路ハウスひるねざと野根」という宿泊施設が出てきました。調べると、いい宿かどうかは微妙ですが一応営業している様子。

この宿の詳細は「お遍路ハウス四国88」というサイトに載っていました。NPOが運営しているHPで、予約管理もしています。四国のへんろ宿の情報が載っているサイトでした。地図に載っていない宿もあり「あ、こんなところに宿あるんだ」という発見がちょこちょこあったり。

HPがあったり、ネットに電話番号が載っている宿は直接電話すればいいのですが、このサイトにしか載っていない宿もあります。その場合はサイトからメールで申し込めみす。ただ、サイトのアカウント登録が必要です。番号のない宿は、このサイトから申し込む以外に手段はありません。当日の午後1時まで予約可能ということ。

お遍路ハウス四国88
「お遍路ハウス四国88」 は、 グローバルお遍路時代に、外国人と日本の若者にお遍路宿を提供し、 お遍路文化を守り育てる「心の事業」 です。利用しやすく、安価で、一人旅でも安心な宿の提供を目指しています。

明徳寺が駄目ならここにしようと思い、まとまりました。通夜堂がやっているかは明日の朝電話で聞いて、やっていなかったら「ひるねざと野根」で。とりあえず、寝床は確保できそうなので安心して就寝。

がむしゃらに歩いた徳島県がついに終わります。「国道歩きってやっぱり辛いなー」とか「暑いよー」とか、そんなことばかり考えていましたが、旅はまだまだこれから。室戸岬に向けて気合を入れなおします。

★本日の歩行距離:26.3km

★累計:197.9km

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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