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「日々感謝」1200kmのへんろ道【 準備編 】

お 遍 路
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はじめに

学生時代、スペインの巡礼路を歩いたことをきっかけにロングトレイルにはまり"歩き中毒"になりました。熊野古道、北根室ランチウェイ、京都一周トレイル、六甲山全山縦走、ニュージーランドのトレッキング…。「道」を探して歩き始め、「お遍路」も気になっていた道のひとつ。いつか歩こうと誓った道で、ようやく一歩を踏み出せました。

ロングトレイルの一環として歩き始めたものの、それとは一線を画すものでした。今までの道は「歩いている」という感覚でしたが、お遍路は「歩かせていただいている」という感覚。それほどまでに出会うの方々に助けられ、支えられ、応援され・・・四国と手を繋ぎながら歩いている自分。ここまで毎日毎日「感謝」をしながら生きたことはありません。しかし、それは生きる上で一番大事な心。日常生活に埋もれてしまっている感情が常に目の前にある日々。それが、お遍路でした。

人は古来より自然の恵みに感謝をしながら生きてきました。人は支え合い、その優しさに感謝をしながら生きてきました。祈りだけではない、人として一番大事な心がここにある。だからこそ、人はへんろ道を歩き続けるのだと感じました。

お遍路は「人の文化」であり「心の文化」

そんな、日々感謝をしながら歩いた46日間の物語を綴ります。

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コロナ禍のお遍路について

コロナ禍のお遍路事情

※2020年10月~12月時点です

コロナによりお店や宿では休業、廃業が相次いでいます。最近まで営業していた宿やお店が突然閉業していたり、HPに記載がなくても営業していないお店があったり。宿や食事処、食料品店などが1,2軒しかないような小さな街は特に注意が必要で、事前に電話で確認すると安心です。また、地元の方は「今後廃業になるところがもっと増えるだろう」と話していました。それほど大打撃を受けています。

しかし、逆にお遍路の地図には載っていない新しいゲストハウスや民泊ができていることも。情報は常に変わるので、宿を調べるときは地図とGoogle Mapを使いながら調べていました。

観光地以外では、ほとんどお遍路さんしか宿泊しないような宿もたくさんあります。コロナで歩く人が一気に少なくなり、営業が危ういというお話も聞きました。それでも「ここが無くなったら歩く人が困るから」と、リスクを抱えながら営業を続けてくださっている宿もあります。

「県外から来てほしくない」という住民の方ももちろんいらっしゃいます。しかし、四国の方々がお遍路の文化、特に"歩き遍路の文化"がなくなってしまうのではないかと心配していたことも事実。「コロナに負けずに歩きに来てほしい」と話してくださる方も多かったです。

私が歩いたときは訪日のお遍路さんはほぼ0に近く、ツアーも少なめということで非常に静かなお遍路でした。地元の多くの方は「静かに歩けて、本来のお遍路を感じられるね。」と。コロナ前は特に歩きブーム、お遍路ブームになっていたので、その点では気持ちを鎮めて歩けたことはよかったかなと。

宿泊施設・お接待所

民宿や旅館の他、宿坊、通夜堂、善根宿に関しても、お休みしているところが多くありました。利用する場合は、事前に電話で確認した方がいいです。コロナ収束後も(収束するのか?)再開するのかしないのか、微妙なところもあると思います。

個人の方が開いている無料宿泊施設なども「しばらく宿泊を中止します」となっている場所が多かったです。宿で繋ぐ場合は特に、代替案を考えながら。野宿の場合も、コロナにより野宿禁止になっている場所もあったりします。

このような状況だったので、宿繋ぎで歩く方は苦労している印象でした。休業の宿が多いエリアでは、営業している宿に予約が集中して満室になります。宿泊人数を限定している宿も多いので尚更。電車で少し先、あるいは戻って泊まり、翌日の始発で前日の地点からスタートするという手段を取っている方も多数。

それに比べて、野宿スタイルのお遍路は気が楽でした。荷物は重くなりますが、予約戦争が大変そうだったので野宿スタイルが一番いいなと。

お接待所に関しても、ほとんどの場所で「お接待はお休みします」という貼り紙がありました。ご高齢の方を中心にお接待をしてくださっている場所が多いため、これは致し方ない。それでも、自宅でのお接待を続けてくださっている方もいて、本当に感謝の一言に尽きました。

宿やお店だけでなく、お寺も危機であるのは同じ。巡拝者の減少によりお寺の収入も落ち込み気味とのこと。そのため、へんろ宿で「おへんろリレー」というものが開催されていました。宿の方がへんろ道を歩いてお参りし、次のへんろ宿へとバトンを繋いでいくというもの。

今は車やバス、タクシーで周る方も多いですが、根本にあるのは"歩きへんろ"。「歩きへんろが無くなることは、お遍路の文化が無くなること」といっても過言ではないと。四国の方々はお遍路の文化を本当に大切にされています。

コロナにより、ネットにある情報とはまるで違うことが多々あります。状況は日々変化し、最新情報は現地でしか確認できないことも多いため、直前の確認が吉。

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野宿について

お遍路の文化とともにあるのが"野宿の文化"。といっても、野宿が公に認められているわけではありません。四国で(日本で?)公認の野宿場所は一箇所だけ。

大洲市の「十夜ヶ橋」の下

四国での野宿は、お遍路文化に対する住民の方々の理解があるからこそ成り立っています。迷惑に思う方ももちろんいらっしゃるので、マナーを守り、立つ鳥跡を濁さずで。

主な野宿場所

◾︎ へんろ小屋
◾︎ キャンプ場
◾︎ 公園
◾︎ 道の駅
◾︎ 橋の下
◾︎ 川岸
◾︎ 海岸
◾︎ 
施設の軒下や広場(許可を取って)

◾︎ バス停
◾︎ 無人駅
◾︎ 通夜堂
◾︎ 無料宿泊所

お遍路の野宿場所が一覧になった有名な"萩森リスト"。宿や善根宿の方々みんな知っている萩森さんという方。2日目に泊まったゲストハウス「チャンネルカン」でいただきました。ゲストハウスやへんろ宿にちょこちょこ置いてあるそうです。へんろ宿の方から「萩森リスト持ってる?」と聞かれることも多々ありました。

毎年更新されているようですが、載ってるけどやってないとか、最近禁止になった場所もありました。

現在は(記事更新時)、萩森さんのHPもできたようでネットからリストを閲覧できるようになっています。


萩森 善根宿 HP

Just a moment...

以前に比べて「野宿していいですよ」という場所は少なくなっています。特に道の駅は要注意。近年、宿泊禁止にしているところが増えています。実際に、3ヶ月前くらいのブログでは宿泊可であった道の駅でテントの許可をいただこうとしたところ、「すみません、ちょっと前に野宿禁止になりまして…」とのことでした。野宿者のマナーが悪いことによるトラブルなど、住民からの要請によって禁止にしている場所が多くなっているようです。

「野宿可能」というな広場なども、管理されている方がいれば許可を取った方が無難です。周囲の方に一言挨拶をすれば安心してもらえます。公園やバス停など住宅が多い場所を利用する場合も、暗くなってからテントを立てて明るくなるとともに撤収というように。

女性の野宿について

コロナにより歩き遍路が激減し、訪日のお遍路さんもいないため野宿遍路自体少なかったです。女性の野宿者は1人お会いしたのみ。

地元の方には何度か「気を付けなよ~若い女の人は特にね。良い人ばかりじゃないからね~」と注意喚起されました。"女性だから危ない、男性だから安心"というわけではなく、野宿であればどこでも誰でも危険が伴います。しかし、狙われやすいのが女性であることは否めません。

幸い私は危ない目に合うことはありませんでしたが、野宿に限らず、女性男性に限らずお遍路さんの事件はちょこちょこあるようです。「表には出ないだけでいろいろあるからね。絶対安心っていう場所はないから。」と、地元の方やへんろ宿のご主人からもお話をお聞きしました。

住民の方も、1人助けたら全員助けなければならなくなります。「助けてもらえてよかった」では終わらない。野宿者は特に、事件が起きることで住民の方々に迷惑をかけてしまうという意識で行動する必要があります。地元の方しか知らないこともたくさんあるので、都度、情報を聞きながら判断すると良いと思います。

私自身、出発前は頻度多めで野宿を考えていましたが、実際に野宿をしようとするとやはり緊張しました。山のテント場やキャンプ場とは違い、動物よりも人間の方が断然怖い。「できる限り野宿はしないで」と夫から言われていたため、基本的にはキャンプ場を利用。四国には無料のキャンプ場も多いです。無料だと管理人さんはいないし、出入りも自由なので野宿と変わりませんが。

通夜堂や善根宿の利用についても同様。女性、男性関係なく利用できるので事件が起こりやすい環境です。女性が初めに申し込んでいたら男性はお断り、男性が先であれば女性はお断りという場所もありましたが、それは数える程。通夜堂は予約ではないので、どんな人がいるかは掛けになります。

何はともあれ野宿は自己責任。しかし、野宿のときは住民の方々にとても優しく接していただきました。そういう記憶が一番強く残っています。予定を常に考えておく必要もなく、自由に歩くことができる。野宿の魅力はそこにあり、もう一度歩くなら野宿の頻度を増やしたいとさえ思いました。

四国の優しさに包まれ過ぎて事件に巻き込まれるとは考えられない気持ちでしたが、頭の片隅には置いておく必要があります。

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出発までの準備

地図

使用したのは、一般社団法人へんろみち保存協会が発行している「四国遍路ひとり歩き同行二人」の地図編。

歩き遍路の中では定番の地図であり、宿やへんろ小屋、コンビニ、スーパー、温泉などの情報が記載されています。私が購入したときは2016年版が最新でした。4年前の地図だったので、宿やお店の情報は記載と違うことも多々ありました。道路が新しくなっている場所も。現場は常に変化しているので、Googleや地元の方、他のお遍路さんに最新情報をいただきながら歩くのがベスト。最新版でも、コロナ禍では休業廃業の変化が著しいので要注意です。

ただ、この地図は方位や縮尺が統一されていないので、見づらいこともしばしば。徳島から高知に入ったらいきなり縮尺が変わっていたり、距離が違うことも結構ありました。距離に関しては、へんろ道のシールや道標もバラバラではありますが。そのあたりもGoogle Mapで確認しながら歩いたり。

そんなこともありお勧めされたのは、英語版の地図「Shikoku Japan 88 Route Guide」。これは、方位も縮尺も統一されており、「地図は北が上」という認識の人にはとても見やすいと思います。地名や峠の名前は日本語明記もされているようで、大きさもコンパクトで持ち運びしやすい。私は地図をザックのサイドポケットに丸めて入れていたので、その点は黄色の地図の方が柔らかくて扱いやすかったですが、地図としての見やすさや方位、縮尺を優先するのであれば英語版をお勧めします。


いっぽ一歩堂

【遍路地図 英語版】Shikoku Japan 88 Route Guide 2023| お遍路用品/四国巡礼用品 通販&販売ショップ[いっぽ一歩堂]
【遍路地図 英語版】Shikoku Japan 88 Route Guide 2023|番外札所の情報を加え、製本も堅固になった第8版。本書は歩き遍路必携の書「四国遍路ひとり歩き同行二人」宮崎建樹著をベースにした英語版です。 88ヵ所寺院、沿道の宿泊施設、トイレ、休憩所、コンビニ、郵便局、公共交通機関等々を掲載し、さら...

計画

◾︎ 出発3日間くらいの宿泊場所
◾︎ 野宿できる場所の確認
◾︎ キャンプ場の確認
◾︎ 寄り道したい場所

綿密な計画は立てず、とりあえずスタート直後3日間くらいまでの宿泊場所をなんとなく考えていました。身体が慣れていない歩き初めからガツガツ行かないよう無理のない範囲で。

実際に歩き始めると考えていた日程とは全く違うものになることが多々あるので、宿を予約する場合も2,3日先くらいまでに留めた方がいいです。

1日20kmで計算して全日程の宿を予め予約したという方のお話もお聞きしまさたが、結局20km以上歩けるから予約を全てキャンセルしたそうです。大変だっただろうな・・・

宿の場合、私は基本的に前日に予約をしていました。コロナ禍でお遍路さんが少なかったため前日でもどこかしら空いていることがほとんどで。しかし、1,2軒しかないような場所もあるので、そういう場合は少し早めに予約をした方がいいです。

また、「野宿場所」の確認もしていました。野宿で歩かれた方のブログを参考に、どこが野宿NGなのかを確認。へんろ道だからどこでも野宿OKというわけではなく、「野宿禁止」「テント禁止」という張り紙がある場所もあります。へんろ小屋も全て宿泊できるわけではありません。

四国は無料のキャンプ場も多いので、合わせてGoogleでキャンプ場の確認もしました。地図に記載の無い新しいへんろ宿やゲストハウスも結構あったので、現地でも最新情報を確認しながら寝床を決めていました。

その他、事前に寄り道したいお店や施設に関しての情報を確認(定休日など)。しっかり計画しても日程はコロコロ変わるので、考え過ぎなくていいと思います。山に何日も籠るわけではないので、そのときの直感や地元の方の話を聞いて自由に旅をするのが醍醐味。

持ち物

[  大型メインギア  ]

◾︎ ザック:if you have「hug」(37L)
◾︎ 靴:サロモン「XA PRO 3D GTX」
◾︎ テント:モンベル「UL ドームシェルター1型」
◾︎ 寝袋:モンベル「ダウンハガー800 ハーフレングス #3」→収納袋:モンベル「コンプレッションスタッフバックS」
◾︎ マット:サーマレスト「Zライトソルスモール」
◾︎ テントのインナーシート:SOL「エマージェンシーブランケット」
 

*寝袋の収納袋はゴミ袋で十分だと思いました。

[  衣類  ]

◾︎ Tシャツ2枚(化繊1、ウール1)
◾︎ パンツ2本(薄手)
◾︎ アンダーウエア2枚(化繊1、ウール1)
◾︎ ウールタイツ1枚(薄手)
◾︎ 靴下2枚(Tabioレーシングラン5本指ソックス)
◾︎ スポーツブラ2枚(化繊)
◾︎ ショーツ2枚+サニタリーショーツ1枚(全て化繊)
◾︎ 化繊中綿ジャケット
◾︎ ウィンドシェル
◾︎ リラックス着(化繊の長袖とブラトップ、ポケッタブルスカート、靴下)
◾︎ レインウェア(モンベル「トレントフライヤージャケット」「バーサライトパンツ」)
◾︎ 化繊腹巻1枚(防寒用)
◾︎ 手拭2枚
◾︎ 手袋

*手拭いは1枚しか使いませんでした。*思ったよりも暑かったので、長袖アンダーにしてしまったのは失敗。なぜアームカバーにしなかったのかは今でも疑問。*パンツ、スポーツブラもそれぞれ1枚でよかったなと

※リラックス着は減らすこともできましたが、洗濯中など快適に過ごしたかったので少しプラスで。レインウェアを活用すれば洗濯中も困らないといえば困らない。

*腹巻は軽くて嵩張らない優れた防寒アイテム。体幹を温めるだけでも違います。女性は生理中にお腹を温めるアイテムとしてもおすすめ。

※防寒着は行動中に着られるように、また気軽に洗濯できるように化繊を。歩き始めはまだ暑かったので、最後の方で少し使用した程度でした。大都市にはモンベルやユニクロがあるので、寒ければ買い足すのもあり。

*レインウェアは大きめの防水袋にまとめて収納。スタッフバッグもなるべく少なくした方が管理しやすいですが、レインカバーにくるむので十分でした。

*靴下は薄手。300〜400kmほどで踵に穴が空き、繕いながら1200km。お遍路では手洗いしながら歩けるので速乾性重視で化繊にしましたが、個人的にはウールが好きです。

[  火器・クッカー類  ]

◾︎ エスビットポケットストーブ
◾︎ 固形燃料(旅館などで使われる青いやつ)
◾︎ ライター1個、マッチ1箱
◾︎ 風防:VARGO「アルミ二ウムウィンドスクリーン T-422」
◾︎ メスティン(スモール)
◾︎ シェラカップ(420ml)
◾︎ ナイフ「オピネル#8」
◾︎ スポーク
◾︎ お皿「Fozzilsソロパック」1枚
◾︎ ソフトボトル2L
◾︎ コーヒーミル「ポーレックスミルミニ」
◾︎ ドリッパー
◾︎ 珈琲カップ
◾︎ フィルター40枚
◾︎ 珈琲豆(現地調達)

*猫のボトルは香川県の「プシプシーナ珈琲」で珈琲豆と購入したもの。ただ欲しかっただけでこれに豆を入れて持ち歩こうかなと思いましたが、すぐに送り返しました。

*燃料は固形燃料。無くなりそうになったらAmazonを利用し、ローソンで受け取る方法を考えていました。四国全体でローソンが多かった印象です。

*OD缶、CB缶は指定の捨て方が自治体によりさまざま。アルコール燃料は漏れが心配。手に入りやすいのはCB缶で野宿の方もよく使用していますが、ゴミ問題が付き纏います。使い切って空き缶のところに捨てているという野宿者がいましたが、これはNG。コロナ自粛中も、ゴミ収集車の爆発事故が何度かニュースになっていました。HPや現場で「旅の途中で出たガスボンベを空き缶のゴミ箱に捨てないで下さい」と訴えている道の駅もあるくらいです。

[  洗面用具・日用品  ]

◾︎ 歯ブラシ、歯磨き粉、フロス
◾︎ 純石鹸:顔、身体、洗濯兼用
◾︎ シャンプー、リンス(50ml) 
◾︎ 化粧水(50ml、途中買い足し)
◾︎ カミソリ:ホテルのアメニティ
◾︎ 毛抜き
◾︎ くし・鏡
◾︎ 目薬:日焼け用(高知は海沿いが厳しい!)
◾︎ ハッカ油:消臭、虫除け
◾︎ 日焼け止め:お湯と石鹸で流せるもの
◾︎ ワセリン:保湿、靴擦れ防止など
◾︎ マスク:洗えるものと不織布1枚
◾︎ 生理用品

*洗面用具はモンベルの「トラベルキットパックM」に。フックが付いていて吊るすことができるので、使い勝手抜群です。 

*シャボン玉石鹸は普段洗顔で使用している純石鹸です。石鹸素材100%で顔、身体はもちろん洗濯もできます。

*シャンプー、リンスは30mlくらいで良かったなと。銭湯用に持ち歩きましたが、販売しているので持たなくても困りません。短髪の男性は石鹸で洗っている方も多かったです。純石鹸であれば全身洗えるので便利。

*ワセリンはハンドクリームやリップクリームなどを別々にする必要がないのでおすすめです。マメ防止や怪我の保護膜などにも使用できてとても万能。

*一週間コンビニも何もない!なんていう場所はないので、最低限の量を持って買い足しながら歩けばOK。

[  エマージェンシー系  ]

◾︎ 豆パッド・絆創膏
◾︎ ガーゼ
◾︎ ムヒアルファEX
◾︎ テーピング
◾︎ 裁縫セット(針、糸、安全ピン)
◾︎ 常備薬
◾︎ 爪切り
◾︎ クリップ1個
◾︎ アクセサリーコード(2mmを5m)
◾︎ ダクトテープを巻きつけたペン
◾︎ リペアシート
 
[  小物系  ]
◾︎ ヘッドランプ
◾︎ 電池(予備1回分も)
◾︎ ソーラーパフ
◾︎ バッテリー:20000mA
◾︎各充電ケーブル
◾︎ 三脚:ゴリラポット 
◾︎ サングラス
◾︎トイレットペーパー
◾︎ ウェットティッシュ
◾︎ 洗濯ばさみ3つ
◾︎ ビニール袋2枚
◾︎ レインカバー
◾︎ 折りたたみ傘
◾︎ ゴミ袋:モンベル「OD ガベッジバッグ」
◾︎ イヤホン
◾︎ サバイバルナイフ
◾︎ エコバッグ
◾︎ 日記用のノート・ペン

*洗濯ばさみには、輪っかを作った紐をつけてザックに吊るせるようにしました。靴下を手洗いしたときなど、翌日乾かしながら。

*ビニール袋は有料なので、スーパーにある薄いビニールをガベッジバッグに入れて使用していました。果物の皮や珈琲の粉など、水分の出るゴミにも安心。

上下にバックルがあるので、ブラブラ揺れないようにしっかりと取り付けられます。

[  お遍路用品  ]

◾︎ 地図
◾︎ 納経帳
◾︎ 菅笠
◾︎ 納め札

お遍路用品は最低限にしました。白衣は暑いので菅笠のみ。普段トレッキングポールを使っていないため、金剛杖も省きました。菅笠は軽くて涼しくて、日除けにはとても良かったです。

*サコッシュはロウロウマウンテンワークスのナッツパック。

[  途中で送り返したもの  ]

◾︎ サングラス:高知県を過ぎてから
◾︎ 色鉛筆:描く時間がなかった
◾︎ メスティン:あまり使わなかった
◾︎ 本:読む時間がなかった
◾︎ ペグ :途中から2本で対応
◾︎1Lボトル:500mlのペットボトルに変更

*サングラスはあった方が目にはいいですが、高知県を過ぎて送り返しました。高知県はひたすら太陽に向かってうみぞいを歩くので絶対にあった方がいいです。

*ちょっとした絵を描きながら歩こうと思っていましが、日が暮れるのが早く日記に時間を費やしていたので返送。本は、読み終わったら古本屋で受け取ってもらい新しいのを購入しようかなと考えていましたが、これも結局日記でいっぱいいっぱいでした。画面で本を読むのはあまり好きではないですが、長旅にはKindleがいいですね。

*自炊中心で考えていましたが、持ち運びに丁度良いサイズのお米がなかなか手に入らず諦めました。押麦などを活用している人もいますが、道の駅も多く、せっかくなので地域の美味しいものを食べようと。

*ペグは、山岳地帯のように厳しい環境ではないため最終的に2本だけ。へんろ小屋などではそもそもペグを使えないので。

お金・カード類

ホテルではクレジット支払いが可能ですが、民宿では対応していないところも多々あります。3万円くらい現金を持ち歩くようにしていました。小さい街にも郵便局はあるので旅にゆうちょは便利ですが、コンビニも結構あるので特に問題なし。

日本なので、正直何かあってもなんとかなるかなと。万一を考えておくことは重要ですが、海外のように固く考えすぎなくてもいいかなと。

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最後に

お遍路では、他のお遍路さんに「何日目ですか?」とか「いつから歩き始めましたか?」と聞かれることが多々あります。その度に「一日早い」「一日遅い」と、いちいち気にする方がとても多かったのが印象的でした。これは、予定や計画をきっちり立てる、きっちりこなす日本人特有のものだと感じますが、歩き旅ではそんなことを気にせず歩いてほしいなと。

スペインの巡礼路を歩いたときは、そのような会話は皆無。ごくたまに「いつ出発したのか」を聞かれたくらいで、海外の方はそんなこと1mmも気にしていません。午前中からワインを飲み「今日はもう終わりだ!10kmも歩いてないけどな!がははははは!」なんて愉快に笑っている人がたくさんいました。

お遍路でも、野宿で歩かれている方は気持ちが良いほど「自由」です。今日どこまで行くかは自分もわからない、寝床もわからないという心持ち。民家のある場所でここまで自由に放浪できるのは四国ならではだと思います。

高知で泊まった遍路宿のご主人が「以前イギリスの女性が泊まったとき、日本人は何であんなにお寺を急いで回るのか理解できない。お参りしたら次!次!と、さっさと行ってしまう。お寺を回ることが一番の目的になっている。それよりも、本堂で手を合わせて、リスペクトして、心を静かにしたときに内面で感じるものをしっかり受け取ることが大事ではないかと言っていました。」というお話をしてくださいました。

この宿に泊まる以前にお世話になった遍路宿のご主人も「お寺でゆっくりする時間を大切にしてほしい。作法よりも、空気とか雰囲気とかを感じてほしい」と。

誰と競争しているわけでもない。私自身、もう少しゆっくり歩いてもよかったなと思う場所もたくさんあります。それほど、お寺も街も自然も素敵な場所がたくさんありました。時間が許すのであればたくさん寄り道をして、たくさんぼーっとしながら歩くことをおすすめします。とはいえ歩く目的は人それぞれなので、せめて、お寺の時間と人との出会いだけでも大切にしていただけたらと。

HIKE YOUR OWN HIKE

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