歩き人たかちです(@takachi_aiina)
2023.12.31(日)
天気:曇り ☁︎→大荒れ☂
気温:山頂8~10℃
テ・アラロア30日目。昨日は、ハミルトンからMt.Pirongiaの登山口にある「Kaniwhaniwha Campsite」まで、悪路をスキップしつつ気持ちが良い牧場を歩きました。
土曜日なのに、車でアクセスできない広いキャンプ場には3~4張り。街のゲストハウスとは違う、静かな夜がとても良かった。

Kaniwhaniwha campsite -(Tahuanui Track)- viwe point - Pirongia Summit - Pahautea hut
▲ 歩行距離:7.8km
今日は、800kmを超えてようやく登山らしい登山の日。年末年始をどこで過ごそうか考えていましたが、タイミングよく山の中になり楽しみにしていたMt.Pirongia。
初めての山年越しがニュージーランドになることにわくわくでしたが天気は大荒れ予報。さらに、ここ山で悲劇が・・・
ドロドロの森「Mt.Pirongia」
珍しくテントで暑さを感じ、インナーシーツだけで寝ていたけど22時過ぎに寒くなって寝袋にもぐった。
\「インナーシーツ」についてはこちら /

6時頃出発。10時頃から雨マークがついていて、雨が降る前にできるかぎり上を目指す。
Mt.Pirongiaにはコースがいろいろありますが、TAは「Tahuanui Track」を登る。山頂まで8km、コースタイム4時間。

歩き始めてすぐドロドロ。"どこまで足を汚さずに行けるかゲーム"になっていて、いたる所に足跡がある。

枝やシダの枯葉が置かれて少しでも沈まないようになっている箇所もあるけど、ニュージーランドでは早めに諦めた方が疲れない。どうせ最後は泥まみれだから。

クマもいなければ人もいない。今日は鳥も鳴いていない。悪天に向かっているから?
ニュージーランドの山は瑞々しくてとても綺麗だけど、意外と花は咲いておらず、森の景色はそんなに変わらないから立ち止まることも少なく黙々と登る。

泥を抜けるといったん歩きやすくなった。8kmかけて959mの山に登るから、はじめは緩やか。
でも、軽快に歩いているつもりが1時間に2kmくらいのペース。10時頃には小屋に着こうと思っていたけど、なぜか思い通りに進まない。

苔が綺麗だ。

ニュージーランドの森の主役は苔とシダ。シダの枯れ葉ほしいけど大きすぎて・・・

傾斜が増すと同時に泥が酷くなり、そのうち泥沼地獄と化した。何度も沼にハマりながら、転ばないようにだけして遅々と進む。
足元ばかり気にして周りを見る余裕がなく、せっかくの登山、せっかくの森を全然楽しんでいなかった。早く小屋に着いてくれ、と思っていた。
ニュージーランドの泥の楽しさがまだわからず、受け入れ切れていない自分もいる。早くトンガリロ行きたい、南島行きたい、スキップしちゃおうかな・・・とか思うこともある。
12月スタートのハイカーは少なめで(11月が一番多い)、もう10日ほどTAハイカーに会っていない。その寂しさが少し沈んだ気持ちを後押ししてしまいそうになる。
\「12月スタート」にした理由 /

空が開ける場所も出てきたけど、10時を過ぎて予報通り雨が降り出した。道は相変わらずドロドロで、1時間に1.5kmくらいしか進まない。

ニュージーランドの森で楽しみにしていた「ゴブリン・フォレスト(悪鬼の森)」。曲がりくねった奇形の樹木を苔が多い、絵本の世界にいるような不思議な感覚になる。この森が本当に綺麗。
ニュージーランドのゴブリン・フォレストで有名なのは「タラナキ山」。南島に移る前に行けたら行きたい山。

道が細く、草に覆われているところでは上半身もびしょ濡れ。でも、レインウェアは暑いし、足元ドロドロでザックを下すのも気が引けるし、降ったりやんだりだから傘で登っていた。

「viwe point」に着いたけど、もちろん何も見えない。風が寒い。というか、小屋までまだ2kmあるのか・・・

ここから少しボードウォークがあったけど、ボードがない場所はドロドロ。雨も降っているし。

あと1〜2m長かったら泥沼にハマらないのに・・・というところが多い。

山頂に到着。展望台あり。天気が良くても展望台に上がらないと景色は見えない、かな?山頂から小屋まで1km30分、もあるのか・・・最後まで泥は続く。
今日の宿「Pahautea Hut」

テントサイトが先に現れて1張あった。まだ降り始めだけど水浸しになりつつある。

テント泊用のシェルターと水道があり、その先に小屋があった(テント泊でも小屋内利用OK)。

TAで、ニュージーランドで初めての山小屋「Pahautea Hut」。日本の山小屋とは違う、海外らしい雰囲気があるかわいいHut。

中にはジェニーという女性が1人いた。小屋に3泊して、いろんなルートを歩いているとこのこと。今日は天気が悪いから早めに切り上げて戻ってきたらしい。

Hutには「Intentions Book」という"宿帳"が置いてあり、ここに「Hut Pass」の番号や名前、短いメッセージを書き込む。
宿帳にはTAハイカーの名前もズラリと書かれていて、自分の前後にどれくらいハイカーがいるのかや、知り合ったハイカーがいつ泊まったかの足跡を確認できるから楽しい。
日本人ハイカーの名前が1ヶ月先くらいの日付で数名。みなさん10~11月出発で、さすがに1ヶ月先だと会えないかなあ。

ガスバーナーは一面ステンレスになっているキッチンで。水道の水は雨水かな?浄水必須(そのまま飲んでいるハイカーもいるけど)。
外の水道で靴と靴下の泥を軽く洗って(翌日はさらに泥)、屋根と壁がある暖かさに感謝しながら休憩。

ニュージーランドのHutには基本的にマットレスがあるから、結構熟睡できる(自分は)。
私は小屋ではなくテントサイトを予約しているから、とりあえず寝床に荷物は置かず休憩。まあ、今日は来ない人が絶対いるから心配もしていないけど。

テント泊の男性、カルロスが帰ってきた。TAや日本の山のこと、食料のことを話した。まだ主食が決まり切らずほとんどラーメンを食べていると話すと、パンとツナ缶、ドライフルーツを分けてくれた。
\ だんだん荒れてきた /
外は嵐のように荒れ狂ってきた。標高1000m弱だけど、ニュージーランドでは高山に近い。日本の標高感覚とはまったく違う。
しばらくすると、ドイツ人のTAハイカー(ルーカス)が登場。12月21日以来のTAハイカー!テントサイトの予約だけど、「大丈夫、今日は絶対に満室にならないから!」と、私と同じく小屋を狙っていた。
ルーカスは11月7日スタート。随分ゆっくり歩いている。5〜6ヶ月の計画で寄り道しまくっているらしい。そんな、超ゆっくりハイカーもいる。
クリスマスはオークランドのゲストハウスに泊まり、どんちゃん騒ぎで全然寝られなかったと。友人と一緒ならいいけど、独りだし最悪だったとのこと。
夕食で日清のラーメンをつくっていていたら、ルーカスが「それ美味しいよね!」と。美味しいし、カロリーもあるし、大きめだし、さすがジャパンヌードル!と褒められた。素直に嬉しい。
17時半で小屋泊はまだ3人(定員20人)。もう大丈夫だろう、とルーカスと寝床に荷物を広げた。18時過ぎにご夫婦が1組来て終了。結局、小屋泊5人とテント泊1人・・・いや、キャンセル処理しなさすぎだろ。
Mt.Pirongiaでの悲劇
寝る前に明日の分を浄水しておこと思ったら・・・
浄水器がない!?!?
ソーヤーミニをボトルにつけて持ち運んでいたけど、そのボトル自体ない!キッチンにもなくてプチパニック・・・落とした?どこで!?
雨と泥でザックはほとんど下ろしていない、というか、1回しか下ろしていない。そのとき落としたとしたら、小屋の2〜3km手前。
浄水器がないとこの先歩けない。買うとしらハミルトンまで戻るしかない。電車やバスは何もないから、下山してヒッチハイクをするしかない。
とりあえずルーカスに事情を話し、浄水器を借りて明日の水を満タンにした。朝一で探しに行くしかない。泣きそうになりながらシュラフにもぐって記憶をたどると、ひとつ引っかかることを思いだした・・・
みなさん特に「山小屋で年越し!」という気持ちで来ているわけではないようで、20時を過ぎるとそそくさと寝床に入り静かになった。
拍子抜けするくらい大晦日、年越しの雰囲気はゼロだけど、私はそれどころではない。見つからなかったら、どうしよう・・・
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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