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【 テアラロア Day20/ ロングトレイルの不思議 】Puhoi Cottage Tea Rooms - トレイルエンジェル宅

Te Araroa

2023.12.20(水)
天気: 晴れ ☀︎
気温:朝13℃ / 昼25℃

歩き人たかちです(@takachi_aiina

テ・アラロア20日目。昨日は素敵なトレイルエンジェルを見つけて12kmでストップ。31年の人生で、一番美味しいスコーンを食べました。

\ テ・アラロア19日目の記録はこちら /

今日は「Stillwater」にあるキャンプ場まで歩く予定でしたが、その近くに住むトレイルエンジェルに偶然出会い泊めていただくことに。調べ忘れていた潮合わせはドンピシャ干潮だし、ロングトレイルの「なんとかなる」という不思議な力に導かれた1日。

Puhoi Cottage Tea Rooms - Perimeter Track - Orewa Beach - Silverdale Centre(ショッピングセンター) - トレイルエンジェル宅
▲ 歩行距離:31.38km
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「Orewa Beach」へ

6:20出発。ふかふかの芝生と美味しいハンバーガーで満たされ、今日も朝までぐっすり。小さいけど居心地が良さそうなPuhoi。好きだわーここ。

Puhoiには約7kmのカヤックルートあり

「Puhoi River」。ここをカヤックでゆったり漕ぐのは気持ちよさそう。車道は太陽が正面にきて暑い。ヤケーヌ大活躍。

\「ヤケーヌ」についてはこちら /

この先の「Perimeter Track」は干潮の時間に歩かなくてはいけない。トレイルノートを見ていなくて、やっちまった・・・と思ったら、ちょうど干潮の40分前。

「30分前に着くといい」みたいなことが書いてあったけどドンピシャ。今日は良い日になりそう〜。

ゴツゴツの岩礁帯散歩。夕方の穏やかな海も好きだけど、朝日を浴びたキラッキラの海もいい。

数珠状の海藻?踏むとギュムギュムッ!とした感触が足裏に伝わってくる。五感の刺激、大人こそ楽しまないと。

クリスマスまであと4日。ポフツカワの花が最盛期を迎えている。

岩には貝がびっしりとへばりつき、ソールを削りながら歩いてゆく。

一度海岸から離れて車道沿いをゆき「Orewa」に入った。お店やホテルが立ち並び、観光的な雰囲気に。

約3km続く「Orewa Beach」

普段は人のいないビーチが好きだけど、ここはなんだか好きだった。写真や動画を撮っていると散歩の人たちがポーズをとってくれて、自然と笑顔になる海外ビーチ。

「Tip Top」に吸い込まれるように入店。1スクープ$5.50、"ホーキーポーキー"を注文。

「ホーキーポーキー」はニュージーランドの代表的なフレーバーで、ほんのり?キャラメル風味のアイスにキャラメルの粒が入っていて、カリカリ食感が美味しい。

ニュージーランドの有名なチョコレート「Whittaker’s」にもホーキーポーキーがあり、それがすごく美味しい。でも、いつもミルクばかりで、その美味しさを知ったのはTA終了2日前だった・・・

キャラメル風味のチョコレートが好きな海外ハイカーが多くて(私の周りだけ?)、海外の人はキャラメルが好物なのか?

ちなみに以前訪れたときは、クイーンズタウンでパタゴニアチョコレートのアイスを食べた。めちゃくちゃ美味しいアイスで、今回は全味制覇!と意気込んできたけど、調べるとワナカ、アロータウン、クイーンズダウン、クイーンズタウン空港の4店舗のみ。

歩きながらパタゴニアチョコレートを堪能できると思っていたからがっかり。

路肩に停まっていたおじちゃんに「今日はStillwaterまで?この先、でっかいトラックも通る交通量の多いクネクネデンジャラスロードだから気をつけな!」と突然話しかけられた。

もはやTAハイカーかどうかも聞かれないところが気持ちがいい。それくらい、ハイカーが当たり前の存在になっている。

ショッピングモールでは、半袖短パンのサンタがお菓子を配っていた。靴下がサンタの顔柄でかわいい。

寿司屋がちょいちょいあるけど、並んでいるのはどこもサーモンとアボガドばかり。これが日本の寿司だと思われているのだろうか。

ショッピングモールを出るとき横断する道路は、交通量が多くて全然渡れなかった。ニュージーランドは、歩道のある場所では車が絶対に停まってくれるけど。歩道のない場所ではなかなか停まってくれない。

信号がないから、ショッピングモールを出る車も途切れるのをずーーーっと待っている・・・効率悪くね?信号つけたら?横断に10分もかかった。

交通量が多いと耳がうるさい。食べるタイミングを失ったチップスターをずっと手に持ったままStillwater」への分岐に入る。

すると、車から女性が出てきて話しかけられた。この先の車道は曲がりくねっていて危険だから良かったら乗らないかと言われ、ありがたく。

ニュージーランドの固有種の鳥「Tui」と同じ素敵なお名前のその女性は、なんとトレイルエンジェルだった。

TA沿いに自宅があり、ハイカーを見かけると声をかけるそう。「今日泊まっていかない?」と言われ、お世話になることに。2日前はアメリカとフランスのハイカーを泊めたそう。

この時間に、ここを歩いていたからこその出会い。一期一会に感謝。

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今日の宿「トレイルエンジェル宅」

Tuiさんは息子さんが3人おり、1人はTAをハイク中。12月4日にスタートし、クリスマスに自宅に到着するとのこと。調整しながら歩いているんだろうな、と微笑ましい。

アボガドとトマトにバジルソースをサラッとかけた簡単なランチをいただいた。Tuiさんの手作りパウンドケーキも。

「コーヒーは何がいい?」と聞かれ"ブラック"と答えるとエスプレッソが出てきた。ああ、そうだった。

ニュージーランドでブラックコーヒーを頼む場合「Long Black」「Americano」なる(エスプレッソは「Short Black」)。アメリカーノの方がよりお湯が多いようだけど、日本のアメリカンとはまた違うらしい。

このときはなんとなくブラックと答えたけど、ニュージーランドで一番美味しいのは結局「フラットホワイト」だと思う。

猫のピッドゥロー8歳と、モルモットが2匹。接し方を見ていると、Tuiさんから動物大好きオーラをバンバン感じる。とても素敵な方。

機械音のような鳴き声の鳥は何だろう?とずっと気になっていたけど、それがTuiだった。日本では聴かないような不思議な鳴き方。

ハイカーの野菜不足を気遣って、間食に野菜スティックまで!

広いゲストルームでのんびりして、夕食は庭でTuiの鳴き声を聴きながら。ご主人ともうすぐ高校を卒業するという息子さんとともに、ハンバーグとマカロニパスタをお腹いっぱいいただいた。

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大きな渡渉「Okura River」の迂回路が閉鎖されている!?

オークランド直前には、潮合わせの大きな渡渉「Okura River」がある。

干潮でもなかなか深いらしく、私の身長だと干潮ドンピシャでもウエストは超えそう。下手したら泳がないと渡れないかも。

しかし、事前に"2kmくらい遊歩道を迂回すれば橋がある"という情報を得ていた。

Tuiさんに渡渉のことを聞かれて計画を話すと、なんと、数年前から遊歩道と橋が閉鎖されていると・・・まじかーーー!?

トレイルファミリー(仲間になって何人かで歩いているハイカーたちのこと)の場合助け合いができるけど、私はソロ。ゆえに、渡渉にはかなり慎重。チビだし。

誰かしらはハイカーがいると思うけど、いない可能性もゼロではない。他の選択肢は「EAST COAST ROAD」まで戻って車道を歩く。

実際、渡渉を回避するために交通量の多い車道を歩いたり、バスでオークランドにスキップするハイカーもいるらしい。

渡渉後は高いキャンプ場しかないし、できれば明日オークランドに到着したい。というか、ホテルを予約してしいる。

迷っていると、Tuiさんが「渡渉終了地点まで車で送ろうか?」と提案してくれた!!

Tuiさんに出会っていなかったら、明日の私はどうしていただろうか?明日には明日の成り行きがあるのだろうけど、困っているとなぜか助けてくれる人が現れる。ロングトレイルは、そのタイミングがいつも絶妙で不思議。

"人生なんとかなる"。このことを私は、確実にロングトレイルから学んでいる。同時に"人は1人では生きていけない"ことも実感する。

「ロングトレイルは人生の縮図」とよく言われるけど、感情に振り回されながら出会いと感謝を繰り返して強く、優しくなっていく様が人生そのものだと思う。

一件落着したあとは、旅好きのTuiさんと談笑。スリランカの発音が何度聞いても「シュランカ」に聞こえてしまい、「ニュージーランドは訛りが強いから聞き取りにくいでしょう?」と地図を見せてくれた。

Googleの翻訳機能を使えばスムーズかもしれないけど、TAではほぼ使わなかった。画期的だけど、どうも苦手。

ジェスチャーをしながら一生懸命伝えて、聞いて、お互い理解したときの"通じ合った!"という満面の笑みは、旅の醍醐味でもある。

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トレイルエンジェルとの出会いを楽しむFacebookグループ

Facebookに「Te Araroa Trail Angels」というグループがあり、トレイルエンジェルとの交流を楽しめる。

私はこれを知らず、Tuiさんに「ぜひ活用してね!」と教えていただいた。

宿泊地や迂回で困ったときはもちろん、トレイルエンジェルとの交流を楽しみたいハイカーが多く利用している。

自分の投稿にトレイルエンジェルが応えてくれることもあれば、地名検索でトレイルエンジェルの投稿を見たり、他のハイカーの投稿を見てトレイルエンジェルに直接連絡をしたり。

私は、基本的に直接連絡をしてテントを張らせていただいた。1泊いくら、と提示している人もいれば提示がない場合も。無料や「Koha」という寄付制度にしている人もいる。

交流はもちろん、家庭料理やリアルな海外生活に触れることができ、宿やキャンプ場よりも断然楽しい。北島は特にトレイルエンジェルが多いので、活用がおすすめ!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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