歩き人たかちです(@takachi_aiina)
デザインで選びがちなハットやキャップ。自分の頭に"しっくり"くるもの、見つけるの意外と難しくないですか?
「何か被ってればいいか」と思いがちですが、実は奥が深い山の帽子。
ビビッとくるものがなかなか見つからず、キャップもハットも何個試したことか・・・

そして、ついに出会った最高峰!リッジマウンテンギア「ベーシックキャップ」。
登山の帽子選びのポイントと、どハマりした「ベーシックキャップ」をご紹介します。
「RIDGE MOUNTAIN GEAR」とは
画像出典:RIDGE MOUNTAIN GEAR twitter
リッジマウンテンギアは、山と道に勤務されていた黒澤雄介さんが独立して立ち上げたブランド。
山と普段の生活の境界線を無くすような、山でも街でも"シンプル"に過ごすためのものづくりがコンセプト。
長く愛用しているものは、デザインも機能も結局「シンプルイズベスト」ですね。
山の帽子の選び方
\ 選ぶときのポイント /
◾︎ ツバの長さ
◾︎ 深さ・サングラスとの相性
◾︎ 素材
◾︎ 軽さ・携行性
◾︎ メンテナンス
◾︎ 調節パーツ・アクセサリー類
登山、トレラン、釣り、サイクル、ヘルメットと併用・・・目的ごとに変わりますが、ここでは"登山"での選び方を解説します。
形状・サイズ
帽子の形状は大きく分けてハットとキャップがあり、その中で天井部が"丸い or 平ら"ものに分かれています。
画像提供:モンベル / 作成:筆者
キャップの場合、丸型を「ベースボールキャップ」、平型を「ワークキャップ」と呼びます。
ベースボールキャップは頭の形に近いため隙間ができにくい形状。対して、ワークキャップは隙間ができやすい形状。
しかし、頭の形は人それぞれなので「フィット感がいい」「しっくりくる」と感じる方を。
サイズ感は好みもありますが、大きすぎるとズレやすく風の影響を受けやすい。ぴったりすぎると夏場暑かったり、髪の毛がぺったんこになる。
個人的には"少し調節してぴったり"くらいの大きさが適度だと感じています。危険箇所や強風時はギュッと締めてズレない、飛ばないように。樹林帯では緩めて風を通せる(蒸れを逃せる)ように。
「低山 or 高山」「森林限界を超える or 越えない」などを考慮するとよいです。
ひさしの長さ
同じメーカーでも、種類ごとに微妙に違う"ツバの長さ"。数ミリ~1cm程度の違いで結構変わります。
\ それぞれのデメリット /
◾︎ 長い:視界が悪い、風の影響を受けやすい、岩場で当たりやすい
個人的なベストは6〜7cm。日除になりつつ、視界の邪魔にならないと感じる長さ。8cmだと少し邪魔な気がします。
日除けのことだけ考えて選ぶと失敗する可能性があるので、幅広いシーンで使えるものがおすすめ。
深さ・サングラスとの相性
◾︎ 深い:視界が悪い、耳に当たって邪魔
被り心地を左右する帽子の"深さ"。登山では大事なポイントであり、深さが合わなくて(ネット購入)手放した帽子もいくつかあります。
また、"サングラスとの相性"を確認するのも大事。生地とサングラスのテンプル(耳にかける部分)の重なり具合によっては痛みが発生するため、試着の際はサングラスとともに。
素材
頭は非常に汗かきやすい部位(&蒸れやすい)なので、コットン素材は避けて、速乾性のあるポリエステルかナイロンがベスト。
\ 生地選びのポイント /
◾︎ ストレッチ性
◾︎ UVカット加工
◾︎ 撥水加工
風通し(蒸れにくさ)
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帽子は長時間被るため、夏場は風通し(蒸れにくさ)が重要。生地の薄さや通気性、メッシュ素材など、体質に合うものを。
ストレッチ性
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ストレッチ性があるとフィットしやすいですが、頭の形状や被り心地の好みで選択すればいいと思います。
私の場合、調節してぴったりなものを好むので、ストレッチ性は特に気にしていません。
UVカット加工
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UVカットのものが多いですが、加工が施されていないものもあるため念のため確認を。
撥水加工
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保水すると重量が増し、頭が冷えるので撥水加工のものがおすすめ。
レインキャップ(ハット)を晴雨兼用で使う人もいますが、蒸れやすいので夏場はあまりおすすめしません。
軽さ・携行性
帽子の重量を気にしない人も多いかもしれませんが、軽い方が楽ではある。キャップなら30〜40g、ハットなら50〜55g程度が比較的軽いと思います。
素材や調節パーツ、ツバに芯材が入っているかなどで重量は変わりますが、これらは使い勝手に関わるので、軽ければ軽いほどいい!というわけではありません。
携行性に関しては、"ツバに芯材が入っているか"で大きく変わります。
◾︎ 芯材なし( or ソフトタイプ):風でめくれるデメリットはあるが、軽量で丸めやすい
被らないときは丸めてサコッシュやポケットに入れておきたい、という人は芯材なしがおすすめ。
私の場合、夏場の樹林帯では暑くて被らないことも多いので、芯材なしのタイプを好んでいます。
メンテナンス
帽子は型崩れの可能性があるため、洗濯表示が"手洗い"になっているものも多いです。
芯材が入っていない( or ソフトタイプ)は洗濯機可の場合もあるので、手洗いが面倒な場合は洗濯機で洗えるものがおすすめ。
調節パーツ・アクセサリー類
調節パーツの使い勝手、あご紐の有無、日除けアイテムの取り付け可否など。
メーカーによっては、顔周りや首元の日除けアイテムを装着できるようになっています。必要であれば確認しましょう。
\ 日焼け対策には「ヤケーヌ」がおすすめ /
リッジマウンテンギア「ベーシックキャップ」のスペック
素材は、東レの「Stunner®」という撥水性、防風性、透湿性を備えたナイロンを100%使用。
特に耐久撥水性に優れており、長期間撥水機能が持続。使うたびに洗濯していますが、4年使用した現在も高い撥水効果を発揮しています。
汗止め部分は「COOLMAX®ファブリック」という、吸水速乾性のあるポリエステル100%の素材を使用。汗だく登山でも汗の流れをしっかり止めてくれて気になりません。
ツバの芯材がソフトタイプで、調節パーツも最低限。重量は39gと軽量です。
「ベーシックキャップ」の使い心地をレビュー!
他の帽子を被れなくなったほどしっくりきた「ベーシックキャップ」。2025年現在、4年愛用しています。
\「ベーシックキャップ」の特徴・魅力 /
◾︎ 深さとツバの長さが絶妙
◾︎ ハットストラップ不要!ゴムで微調整 & しっかり固定
◾︎ ツバの芯材はソフトタイプで携行性抜群
◾︎ 洗濯機で洗濯可能
◾︎ シンプルで街着にも合わせやすい
頭にフィットする丸いデザイン
丸い、いわゆるベースボールキャップで、頭の形にフィットしやすいデザイン。見た目はごく普通の6枚接ぎの帽子ですが、これが妙に被りやすい。
深さとひさしの長さが絶妙
画像出典:リッジマウンテンギア
妙に被りやすい秘密は、"しっかり被れるけど深すぎない"絶妙な深さ。耳の上部付け根にギリギリ到達しないような深さです(頭の大きさによる)。
以前、山と道「メリノキャップ」を使っていましたが、もう少し深さがほしいと思い手放しました。
ひさしの長さは山と道の方が0.5cm長かった(当時のモデル)ですが、少し浅い分日除け効果が十分ではないと感じていました。浅いと風に飛ばされやすくもなります。
「Basic Cap」は深めの被り心地とひさしの長さにこだわっているため、シンプルながら"すごくちょうどいい"と感じる。
ハットストラップ不要!ゴムで微調整 & しっかり固定
サイズはワンサイズですが、ゴムで調節可能。パーツも簡易的で使いやすい。
ゴムのメリットは"微妙な調節ができる"こと。調節ゴムの長さは約20cm。「ほんのちょっと」が可能なので、フィット感が向上します。
画像出典:リッジマウンテンギア
ゴムを締めても上部はふわっとしており、全体的な圧迫感はない。丸ゴムを使用していますが、ゴロつきや締めたときの痛みは生じていません。
また、ゴムはギューっと締めてしっかり固定できるため、あご紐やハットストラップがなくても飛んでいきません(心配な方はハットストラップを)。
風速15m/s前後の稜線を縦走したときも、強く締めただけで大丈夫でした。
ツバの芯材はソフトタイプで携行性抜群
シンプルで街着にも合わせやすい
現在は使いすぎて色褪せていますが、どこにでもサッと持ち出せるボーダレスさがいいですね。

大好きすぎて色違いを購入
「ベーシックキャップ」のデメリット
個人的にはあまりデメリットを感じていませんが、あえて挙げるなら・・・
◾︎ 強めの向かい風だとツバがめくれる
◾︎ メッシュ素材よりは蒸れやすい
ワンサイズで頭周り60cm程度まで
「ベーシックキャップ」はワンサイズ。頭周りが60cm前後の場合は、取り扱いのある店舗で試着した方がいいと思います。
たとえば、モンベルのキャップのXLサイズは頭周りが60〜61.5cm。このあたりのキャップがちょうどよい場合はキツい可能性があります。
強めの向かい風だとツバがめくれる
ツバの芯材がソフトなので、強めの向かい風を受けるとピラッとめくれます。
今まで使った感じだと、風速3〜4m/sで自転車に乗るとピラピラめくれる。自転車だと一定の風圧を受けるため、少しストレスに感じることも。個人的には、山の方が気にならないです。
めくれることにストレスを感じる場合、しっかりめの芯材が入ったタイプがいいかと。
メッシュ素材よりは蒸れやすい
透湿性がある素材ですが、防風性も備えているためメッシュ素材に比べると蒸れやすいです。
とはいえ、真夏の暑さでも脱ぎ捨てるほどの蒸れを感じたことはありません。
メッシュすぎると秋冬は寒いですが、「Basic Cap」は適度な透湿性と防風性によりオールシーズン使えます。
とにかく涼しいのがいい!という方は、「Mesh Basic Cap」がいいと思います。
ハットタイプ「イナフハット」もいい!
「Basic Cap」の被り心地が良すぎて、ハットタイプの「Enough Hat」もポチってしまいました。

ツバは後ろが少し短くなっていて、ザックや手ぬぐいに干渉しにくい。調節パーツは「Basic Cap」と同じです。
キャップの方が視界良好なので登山では基本的にキャップですが、たまにハットを使用。耳までカバーしたい人にはおすすめです。
「Enough Hat」の詳細は、リッジマウンテンギアの商品ページをご覧ください。
まとめ
登山の帽子選びのポイントと、4年愛用しているリッジマウンテンギア「ベーシックキャップ」を紹介しました。
なかなか奥が深い山の帽子。デザインで選び、何度も買い替えている人も少なくないのでは?
◾︎ 軽量性も考慮したい
◾︎ 扱いやすい帽子がほしい
◾︎ 山と街で兼用したい
上記のような帽子をお探しの方、特に"フィット感にこだわりたい方"は、ぜひ「Basic Cap」をお試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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