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ジャブジャブ渡渉とプチ沢登りの「斜里岳」旧道から新道へ周回で歩く日本百名山!北海道山旅#1

北 海 道

2023.7.7(金)

 1日目:東京→札幌→清里町
★2日目:▲ 斜里岳

 3日目:▲ 羅臼岳
 4日目:ウトロ → 阿寒湖
 5日目:▲ 雌阿寒岳
 6日目:ウポポイ → チロロ林道
 7日目:▲ 幌尻岳
 8日目:富良野観光 → 倶知安
 9日目:▲ 羊蹄山
 10日目:天候が回復せず帰宅

歩き人たかちです。

この記事を投稿している現在、日本百名山も残り2座となりました。大学卒業後アウトドアメーカーに就職し、同期の話を聞いてアウトドア人生の一つの目標としてはじめた百名山。経験の浅かった自分にとってそれはとても大きな目標で、途中で嫌になったことも数知れず・・・しかし、あの頃のワクワクしていた気持ちに最後まで寄り添ってみようと続けてきました。「ロングトレイルが好きだからできる限り縦走で、一生に一度の山もあるだろうからできる限り晴れ☀︎の日に」という自分のスタイルを守りつつちまちまと。

北海道は日数が必要なので、どうしても残りがち。まとめて登る計画をようやく実行しました。結果的に後半の天気がグズグズで、トムラウシ縦走は諦めて山旅終了。どうしてもカムイミンタラのお花畑を見たいので、来年に持ち越しか・・・

そんなことで、途中で友人と合流しつつ、ペーパードライバーが北海道5座を歩いてきました。北海道を公共交通機関で周る人は非常に少ないと思いますが、もし、同じような境遇の人がいればアクセスも参考にしてみてください。

    アクセス(1座目斜里岳 )
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◾︎ 飛行機:Spring Japan
成田(17:15)-新千歳(19:00)
◾︎ 鉄道
JR新千歳空港(19:30)-札幌駅(20:08)
◾︎ 夜行バス:イーグルライナー
札幌中央バスターミナル(23:15)-清里町・新栄(5:25)-清里町駅(徒歩約40分)
◾︎ タクシー:斜里ハイヤー
清里町駅(6:45 *7:00予約)-清岳荘(7:05)
       行程
ーーーーーーー
天気:雨→ 霧・ガス → 晴れ
気温:樹林帯17〜20℃ / 山頂13〜15℃
風:北西→西北西10〜13m/s

清岳荘-下二股-(旧道)-上二股-山頂手前-▲ 斜里岳-山頂手前-上二股-(新道)-熊見峠-下二股-清岳荘

▲ コースタイム:7時間20分
▲ 歩行距離:10km
▲ 累積標高差:+1050m
                      -1050m

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北海道の山旅ベストシーズンは?

◾︎ 晴れを狙う → 6月上旬〜中旬
◾︎ お花を狙う → 7月( 開花時期は山ごと )

北海道の夏は7月に入ると雨が多くなり、8月,9月はさらに増えます。春の次に6月が比較的安定していると言われますが、その年次第。よく晴れる6月もあれば、グズついた6月もある。

「北海道は梅雨がない」と言われますが、"蝦夷梅雨"と呼ばれるグズグズ期間があります。正式な定義はありませんが、オホーツク海の高気圧の影響で冷たく湿った空気が流れ込み、太平洋側やオホーツク海側でどんよりした雨の日が10〜2週間程度続くような現象。6月中旬〜下旬頃が多いようです。

また、本州の梅雨前線の影響を全く受けないというわけではなく、道南の方は特に受けやすい。本州が梅雨明けすると前線が上がってくるため、アルプスシーズンだ!となる頃、今度は北海道がグズグズしてくる。これが7月下旬あたり。

残雪やお花の状況は山によって違うし、お花目的だと7月の計画が多くなると思いますが、地元の人に聞くとやはり6月上中旬は比較的晴れが多いようです。今年は中旬前からちょっとグズグズしていたようですが、7月上旬はよく晴れていて。滞在中は1日に何回天気変わるのよってほど予報も実際の天気もコロコロ変わり、もうどっちに転ぶかわからない。北海道の天気はなかなか難しいです。

とはいえ、北海道で一括りにはできないし、結局天気に合わせて移動するのがベスト。公共交通機関とはいえ、日程を組み替えた山もあります。キャンプ場や車中泊がほとんどで予約に縛られていなかったというのもありますが、柔軟に対応できるのが一番ですね。

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公共交通機関のアクセス

斜里岳の最寄り駅は「清里町駅」ですが、登山口までのバスないためタクシーか徒歩(15km)。電車の本数も少なく、移動に時間を取られるため、札幌からの夜行バスを利用した日帰り登山で計画しました。

前泊も後泊もしませんでしたが、登山口にある"清岳荘"はおすすめ。女将さんは優しく宿はとても綺麗で、素泊まりのみですが、1泊¥2,120(寝具貸し出し停止中?)。テラスからの眺めも◎

清岳荘

清岳荘(斜里岳山小屋)|観光情報|北海道清里町
北海道清里町公式ホームページです。町の情報や行政情報、観光情報などを配信しています。

イーグルライナー
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札幌と知床を結ぶ夜行バス"イーグルライナー"。以前、知床五湖や網走を旅したときにも利用した便利な夜行バスです。ただ、知床から札幌に戻る場合は昼便しかないのがデメリット(あるだけマシ)。

清里町のバス停は、駅から3kmほど離れた「清里町・新栄」。最寄りということでここで予約をしてしまいましたが、結果的には、次の降車場所「斜里バスターミナル」での降車が正解でした(タクシーの関係で)。

ちなみに、夜行バスに斜里岳登山者がいればタクシー利用の可能性が高いので、相乗りの相談をするのがベストです。今回登山者が1人いましたが、羅臼岳の可能性もあるし、「清里町・新栄」では降りないだろうなあと思って話しかけませんでした。結果的にその方も斜里岳で、相乗り仲間を探していたとのこと(斜里ハイヤーは台数が多いため予約せず、斜里バスターミナルの方に誰かいればと思っていたようで)・・・バスの降車場所は運転手さんに相談すれば変更できると思うので、こういうときは話しかけるべきですね。

イーグルライナーは"コンセントなし"の夜行バスです(1台だけコンセント付のレアなバスがあるらしい・・・)。北海道は路線バスでもコンセントを使える場合もありますが、逆に夜行バスでも使えない場合もあるため要注意。車の旅とは違い、充電関係はかなり重要。

北海道中央バス

北海道中央バス
北海道内観光名所・スポットを巡る定期観光...

斜里岳のタクシー会社
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[ 清里ハイヤー ]

◾︎ 営業時間:8:00〜
◾︎ TEL:0152-25-2538
◾︎ 清里町駅〜清岳荘 約¥4,500
◾︎ 台数が少ないため早めの予約が◎

営業開始が8時なので、夜行バスの流れで利用するには待ち時間が長くなります。一応問い合わせましたが営業間外の利用は不可で、斜里ハイヤーを勧められました。台数が少ないため休日に利用する場合は特に、早めの予約がいいと思います。対応はとても良かったです。HPがないため、何時までの営業かは要確認。

[ 斜里ハイヤー ]

◾︎ 営業時間:7:00〜24:00
◾︎ TEL:0152-23-2100
◾︎ 営業時間が長くて台数も多い
◾︎ 清里町駅〜清岳荘 ¥8,450(7時予約・送迎料+早朝料?で¥4,000割増)

清里ハイヤーよりも営業開始が1時間早く、夜行バスの停留所「斜里バスターミナル」は知床斜里駅の目の前なので、夜行バスの人は斜里ハイヤー利用が多いそうです(直前まで周る順番を悩んでいたこともあり、あまり深く考えずに予約して失敗)。

朝一番に清里町駅からの予約をした結果、割増料金は¥4,000。予約時の電話では「¥6,500〜¥7,000くらいです」と言われましたが、実際には大きく上回り、え?という感じ。一応話してみましたが「あー、¥4,000プラスと言われたので・・・」とのこと。こういうときは大体の値段ではなく、割増料金がいくらなのかをはっきり聞いた方がいいですね・・・

ちなみに下山時も斜里ハイヤーを利用する(かつ、知床方面へ向かう)場合、清里町駅へ行くよりも知床斜里駅まで行ってしまった方が安くなると言われました。清里ハイヤーが予約できればそれが一番安いですが、空きがなくて斜里ハイヤーになる場合はその方法がいいそうです(要事前確認)。

清岳荘に後泊して片道だけ歩こうかと思いましたが、移動日が増えるのが面倒だったのでやめました。

斜里ハイヤー

安全・安心・快適に目的地へ - 斜里ハイヤー
斜里ハイヤーは、タクシー事業を中心とする斜里町青葉町のタクシー会社です。 私たちは、お客様の安心安全をお約束し、お客様お一人おひとりに愛されるタクシー会社を目指しています。 是非普段の生活に、お仕事に、観光に斜里ハイヤーをご利用ください。

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斜里岳コース概要

下二股までの渡渉
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清岳荘を出発して林道を抜け、樹林帯に入るとすぐに渡渉が始まります。上二股までの渡渉回数は13〜15回。石飛びで渡れる箇所もあれば、水の中に入ることも。この日は脛程度の水量でしたが、増水して膝あたりまでくるとハイカットでも濡れます。濡れないように頑張るよりも、沢に入ってジャブジャブ渡る方が気持ちがいいし、斜里岳の醍醐味だと思うので、非防水の靴で楽しむのがおすすめ。ピンクテープが定期的にあるので、迷うような箇所は特にありません。

旧道コース
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滝を見ながら、滝の脇を歩きながら登るプチ沢登り気分の旧道コース。ロープのある滑りやすい急坂や、濡れているのっぺりした岩などを越えていきます。ほとんどの人は旧道を登りで利用しますが、個人的にも登り利用がいいかと。下り利用はちょっと厄介な感じ。雨の日はさらに滑りやすく、増水時は水が結構かかることもあると思うので要注意。

新道コース
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樹林帯と気持ちのいい稜線を歩く新道コース。斜里岳の勇姿が綺麗で、裾野が広い清里町を眼下に見ながらの稜線歩きは爽快です。熊見峠から下二股までは急坂もあり、結構ドロドロしていて滑りやすい。清岳荘を起点とするなら、周回がおすすめ。

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プチ沢登り[ 清岳荘-上二股 ]

清岳荘-下二股-(旧道)-上二股:CT3時間10分

民家がポツポツあるだけの大きな道路で1人ポツンと降車。運転手さんも「本当にここでいいの?」というような感じで・・・(バスの予約とタクシーの配車、ちょっと失敗)

人も車もいない果てしなくまっすぐな道路、広大な大地、キタキツネがカラスに追いやられている・・・斜里岳は雲の中で見えないけど、北海道の大地を感じる。

遠目に真っ黒な物体がこちらに近づいてくる。え、うそ・・・こんなところにクマ!?!?と鼓動がドクドクしましたかが、上下真っ黒なジャージを着た猫背のおじいちゃんがチャリンコでゆ〜っくり前進。ギーコギーコ「おはよ〜」ギーコギーコ・・・おじいちゃん、北海道で上下真っ黒はあかんて。

そんな静かで広大な清里町を40分くらいトボトボ歩き、近くのセイコーマートに寄って駅に到着。まだ施錠されていて中には入れませんが、外に公衆トイレとベンチがあります。タクシーは7:00予約でしたが、6:45に来てくれました。

清里町駅から清岳荘までは15km、車で20分。清岳荘に不要な荷物を置かせていただき(女将さん、とっても優しい)いざ出発。天候の回復が遅れ気味で、晴れ予報から午前中雨予報になってしまった斜里岳。

北海道出発の少し前、愛用しているストックのストラップを外そうと改造を試みて失敗。成功したと思って持参したら、ここで失敗していることに気がつきました。そのことは、下記記事にて↓

 

樹林帯からすぐ林道になり、雨がポツポツ・・・仕方なくレインを羽織る。せっかくの沢歩きだというのに、この天候はちょっと残念。林道から再び山道へ入ると、すぐに斜里岳名物の渡渉スタート。

下二股までの渡渉は15回くらい。非防水のトレランシューズだし、濡らす気満々だし、初っ端からジャブジャブ切り込む・・・ひゃ〜冷たくて気持ちがいい!!山の水が足をひんやり優しく包み込む。雨で濡れるのとは雲泥の差。斜里岳ならではの楽しみ方を存分に味わいながら。

 

右岸と左岸を行ったり来たり。石飛びで渡れる場所もあれば、水の中に入る場所も。ミドルやハイカットで濡れるか濡れないかは水量次第。斜里岳はプチ沢登りを楽しむのが一番だと思います。

清岳荘はもともと登山道の途中にあったのですね。ちょっとした休憩スペースのようになっていました。

渡渉を終えて"下二股"に到着。ここで旧道と新道に分かれています。

旧道は、連続する滝の脇を歩きながら登っていきます。滑りやすい泥の急坂や濡れた岩を次々と越えてゆく。

 

雪の重みで枝が登山道側に倒れているので、それらを跨ぎ、くぐりつつ。羅臼岳・斜里岳・雌阿寒岳は道東3座としてツアーが組まれていることが多く、この日も3,4ツアー入っていました。長靴で歩いている人もいましたね。

雨は徐々に弱くなり天候は回復しているものの、あたりは真っ白。水に触れながらのため晴れを狙っていましたが、結局雨とガス。それでも十分楽しいのですが。


見晴ノ滝

 


 

雲華ノ滝

個人的には、この滝の脇を登るのが一番良かった。プチでも久々の沢登りがすごく楽しくて、天気はもうどうでもよくなっていました。これは旧道はを歩くべき。

 

楽しくてあっという間に滝ゾーンが終了し"上二股"に到着。ここには携帯トイレブースがあります。

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ガス斜里[ 上二股-斜里岳往復 ]

上二股-斜里岳-上二股:CT1時間50分

傾斜は緩くなり、少し水の流れる登山道を歩いていく。プチ沢登りが終わると今度は展望が恋しくなり、晴れないかな〜晴れないかな〜とゆっくりめに。予報ではお昼過ぎから晴れるらしいけど、午前中には登頂してしまう・・・

 

チシマヒョウタンボク

 

樹林帯を抜けるとガレ場になり、真っ白な中から早朝出発の人たちが次々と。ガレ場を登りきると、休憩にいい広めのスペース。ここにザックをデポして山頂へ向かう人もいるようですが「ヒグマ誘因のためザック残置禁止」との貼り紙がありました。

山頂まであと30分。ああ、着いてしまう。ガスが晴れる気配はないな・・・最後はハイマツ帯で、ホシガラスがバサバサッと飛び去る。高山植物があちこちに咲いている。

 

ヨツバシオガマ

コケモモ

 

ヤマオダマキ

まっしろしろすけ斜里岳登頂◎

ああ、斜里岳の360度見たかったあ・・・きっと、裾野が大きくてとっても雄大な景色なのでしょう。心の眼で・・・

山頂は風が強く、風が弱いところで15分くらい待機してみましたが晴れる気配なし。太陽すらどこにあるのやら。晴れるときは一気に晴れるくせに、それがいつなのかわからないのがガスの難しいところ。諦めて下りはじめたら晴れるというのは、あるある上位。

1時間くらい滞在する余裕はありましたが、寒いから下山。稜線で何か見えればいいか。

ウコンウツギは、受粉前と受粉後で花の色を変えます。写真のように内側の線が黄色いものは受粉前で、受粉すると赤くなります。虫は赤色が見えないらしい。受粉しているかどうかなんて人間にはわかりませんが、ウコンウツギは楽しませてくれます。

夏の花については、下記記事にまとめています。ご興味ある方はどうぞ↓

休憩を取りながら晴れ待ちする人も。いやーどうしよう・・・うーん、下ろう。

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尾根歩き[ 新道下山 ]

上二股-熊見峠-下二股-清岳荘:CT2時間20分

ガスだとこうもスタスタ下るかというくらい、自分もみなさんもスタスタスタスタ・・・こうなったら早めに下山して、歩けるところまで歩こうという算段(タクシー代節約)。うまくいけばタクシー乗らずに済むかもしれない。

ガレ場を下り、樹林帯へ入っていく。あと少しで上二股ということろで光が入りはじめた・・・え?まじ?

見上げると青空チラリ。下山あるあるーーーーー。あるあるすぎるんだよなあ、もっと辛抱しなさいってか。とはいえ、すっきり晴れたのは山頂から下で、山頂はまだガス率高め。登り返しても問題ない時間だけど、山頂のガスが完全に取れるかは微妙なところ。葛藤しましたが、諦めました。それよりタクシー代減らそう。

 

下山は新道へ。少し歩くと"竜神の池"への案内。名前に惹かれて進んでみましたが、GPSを見るとそこまで近くもなさそうで戻りました。すると、お一人下ってきたので「ここってなんか有名な池ですか?」と聞くと、「いやー、一回行ったことあるけど記憶になくて。記憶に残らない程度だと思いますよ」とのこと。じゃあ、いいか。

ちょっとドロっとした道をゆく。さっきまでレインウェアがちょうど良かったのに、晴れたらもう暑い。

 

小ピークに上がると展望がひらけて清々しい稜線歩き。いやはや、よいではないですか。旧道の沢登りも楽しかったけど、新道の稜線歩きもこれまたよい。山頂のガスはなかなかすっきり取れず、登り返しても大して変わらなかったかな。

熊見峠はハイマツの中なので、その少し手前の展望箇所で一休み。山頂の分まで堪能していると、竜神の池への道で会った方がやってきた。池の感想を聞くと「池塘みたいな池で、まあ、特に見なくても・・・」と。

そこからいろいろ話をしていると、その方も明日羅臼岳に登るとのこと。関東からフェリーで北海道に来ており、なんと、羅臼岳まで車に乗せていただくことに!斜里岳下山後はタクシー→電車→バス→タクシーと乗り継いで木下小屋へ向かう予定でしたが、おかげさまで・・・

下山は各々のペースで、清岳荘でまた待ち合わせることに。本当に、感謝感謝です。

リンネソウ

よいしょとよいしょと"熊見峠"に到着。下二股までここから一気に下ります。束の間の稜線歩き、とても良かった。

この下りはなかなかのドロドロ地帯で(雨上がりでもあり)、急坂もちょこちょこ登場。ドロねちょと格闘しながら、再び汗を垂らしながら。

岩にも泥がついていて滑る。慎重に淡々と下ると下二股に到着し、泥靴とパンツの裾を洗いながらジャブジャブ渡渉。晴れたから、朝よりも気持ちがいい。

 

 

清岳荘に帰還。荷物を取りに行くと、同じ夜行バスに乗っていた女性のザックが。あー斜里岳だったのかーと思って女将さんに尋ねると、女性も私のことを話していたらしい。やはり、タクシー仲間を探していたと。

女性は清里町か斜里バスターミナルかで降車地を迷ったあげく、タクシーの関係で斜里バスターミナルで降車。札幌のバスターミナルで話しかけていたら、タクシー相乗りできたなあ・・・気になったら、山旅の人には街でも話しかけるべきですね。

清岳荘すごく綺麗ですね〜と話すと「よかったら、中もぜひ見てください」とのことで、お言葉に甘えて探索。寝床は2箇所あり、パーテーションでなんとなくグループごとに分けてくれます。車の人がほとんどだから、休日でもそこまで混み合うことはないそうで。

 

広いテラスにはテーブルベンチがあり、清里町のいい展望。こんな素敵なテラスでゆっくりコーヒータイム・・・清岳荘、めちゃくちゃいいな。やっぱり泊まればよかった。

天気の関係で急遽斜里岳スタートとなり、夜行バスを利用。その日のうちに羅臼岳まで移動できるので後泊しない結果となりましたが、また登る機会があれば絶対泊まる。宿泊代も安いので、車中泊の人にもおすすめ。

そんなことで、車に乗せていただき斜里岳とお別れ。道の駅の温泉に寄ってウトロへ向かいました。斜里岳から羅臼岳までなかなかの移動の予定でしたが、優雅に、スムーズに移動させていただきまして。

ウトロの街を抜けるといよいよ知床の奥へ。知床五湖より先に行くのははじめて。ヒグマ出そうだな〜という雰囲気にのまれていく。

ホテル地の涯に到着し、その奥の登山口にログハウスの木下小屋。北海道2座目はヒグマ密集地帯の羅臼岳。木下小屋のことについては、羅臼岳の記事にて。

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斜里岳から羅臼岳への移動に関して

電車とバスの本数は少なく、タクシーの営業時間は短い。夜行バスを利用することで、その日中に斜里岳から羅臼岳まで移動しようと計画しました。ありがたいことに車に乗せていただいたため、この区間の公共交通機関利用は無くなりましたが、一応記録しておきます。しかし、個人的には清岳荘を利用して無理なく移動することをお勧めします。

[ 斜里岳からの下山後 ]

① タクシー:清岳荘 → 清里町駅
② 鉄道:清岳荘駅(16:17) → 知床斜里駅(16:31)
③ バス:斜里BT(17:20) → ウトロBT(18:10)
④ タクシー:ウトロBT→ 木下小屋

*約¥12,500。ウトロタクシー時間外割増料金(¥2,000〜¥3,000)込み

ウトロのタクシーは"ウトロハイヤー"ですが、営業時間は17:00まで。電話で交渉してみましたがダメでした。しかし、斜里ハイヤーの予約をしたときに聞いてみたところ、ウトロハイヤーと相談してみるとのことで、結果的に「ウトロBTから木下小屋まで¥6,000でどうでしょうか?」と、割増で配車してもらえることに(ウトロハイヤーは対応が素っ気ないですが、斜里ハイヤーはとても親切でした)。

ウトロにある国設知床野営場かゲストハウスに泊まろうと思っていましたが、早朝のタクシー利用は結局割増料金なので木下小屋まで行くことに。ちなみに、ウトロハイヤーの早朝割増は、5時台¥3,000、6時台¥2,000、7時台¥1,000とのことでした。また、木下小屋のご主人に到着が18:30過ぎになってしまうことを伝えると「んー、まあ、そのくらいなら」とのことでした。消灯が20:00のため、できる限り早い到着がよいです。


木下小屋

木下小屋
羅臼岳登山口、世界自然遺産「知床」にある小さな山小屋です。

ウトロから羅臼岳の登山口へ向かう場合、バスは「岩尾別」までで残り3.5kmは徒歩かタクシーになります。歩ける距離ですが、結構ヒグマが出る区間なので要注意。タクシー利用が安全です。登山口にある"地の涯"に泊まる場合は送迎があります。


斜里バス

斜里バス株式会社 | 路線バス(知床線)
知床自然体験プログラム 路線バス 定期観光バス 貸切バス 知床エコツアー オリジナル商品 知床 観光 世界遺産 

秘境知床の宿 地の涯

秘境知床の宿 地の涯 | 泊まれる世界自然遺産、北海道の美食と温泉がここに
北海道、知床の「秘境知床の宿 地の涯(ちのはて)」公式サイト。登山の聖地羅臼岳でかいた汗を、源泉かけ流しの秘湯、岩尾別温泉で流すという最高の贅沢。原生林のなか、川のせせらぎを聞きながら愉しむ湯と美食。知床斜里駅から車で60分、ウトロから車で20分。

国設知床野営場のチェックイン受付は9:00〜18:00ですが、到着が遅くなる場合、電話で伝えておけば翌日支払うことも可能なようです。坂を上がったところにありますが、1泊¥400ですぐ近くに温泉あり。とてもいい野営場です。ケビンなら充電もできます。


国設知床野営場

国設知床野営場 
国設知床野営場の今年の営業は 6月1日~9月30日までとなります。 国設知床野営場の管理事務所(TEL:0152-24-2722)にて受付します。   知床八景「夕陽台 展望台」があるキャンプ場です。 キャンプ場入口。受付で利用許可を受けてから入場して下さい。 ...

ウトロの安宿なら"ボンズホーム"がよさげ。高めのホテルが多い中、バスターミナル、道の駅、コンビニに近いゲストハウス。ドミトリーですが、安く済ませたい方は。電話で直接予約をすると、ネットの予約サイトよりも安くなるようです。カフェ・レストランが併設されており、お食事も美味しそうでした◎


ボンズホーム

ボンズホーム 民宿

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コメント

  1. こんにちは
    百名山もあと少しなのですね、すごいです!

    2年前に羅臼岳や斜里岳、雌阿寒岳をキャンプしながら巡りましたが、斜里岳はセクションごとに雰囲気が変わって全然飽きない登山でした。羅臼岳の記事も楽しみにしています。

    • プッチ様

      コメントありがとうございます!
      また、ブログをご覧いただき、ありがとうございます!

      なんだかんだここまできた、という感じです。
      キャンプしながらの道東三座いいですね!北海道はやはり、外の空気に包まれて寝たい気分になります。

      5座の中でも斜里岳はとても楽しかったです◎ぼちぼち更新させていただきますので、引き続きよろしくお願い致します^^

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