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【九州公共交通機関の山旅③】九重の百名山!主峰「久住山」と九州本土最高峰「中岳」を周回!赤川登山道はどんな道?

九 州

 

2021.10.28

歩き人たかちです@takachi_aiina

九州の山旅3日目。昨日は、由布院から九重へ移動。長者原登山口から入り「タデ原湿原」を散策し、ススキが揺れる坊がつるキャンプ場でテント泊。秘湯「法華院温泉」に浸かり、九州らしい山の時間を堪能しました。

 1日目:鶴見岳・由布岳一気登山
 2日目:九重(長者原 → 坊ガツル)
★3日目:九重(中岳・久住山 → 赤川登山口)
 4日目:祖母山(神原登山口 → 避難小屋)
 5日目:祖母山(避難小屋 → 宮原コース)
 6日目:南阿蘇カルデラ散歩
 7日目:阿蘇山(根子岳)→ 帰宅

\ 2日目「長者原・坊ガツル」はこちら /

今日は九州本土最高峰の「中岳」と、九重連山の主峰「久住山」を周り、「赤川登山口」に下山します。昨日とは雰囲気がガラリと変わり、火山の九重を堪能しました。

【1日目】
長者原登山口 - タデ原湿原散策 - 雨ヶ池越 - 坊がつるキャンプ場


▲ コースタイム:2時間
▲ 歩行距離:約5km
▲ 累積標高差:+370m / -170m

【2日目】
坊がつるキャンプ場 - 法華院温泉山荘 - 北千里ヶ浜 - 久住分かれ - 御池 - ▲ 中岳 - 池ノ小屋 - 御池 - ▲ 久住山 - 赤川登山口

▲ コースタイム:6時間30分
▲ 歩行距離:約8km
▲ 累積標高差:+770m / -970m
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2日目のコース概要

 

「北千里ヶ浜」経由で「中岳」と「久住山」を巡る

 

法華院温泉山荘から岩場の道を上がると、平坦で広大な「北千里ヶ浜」。噴煙を上げる「硫黄山」の近くを通るため、九重の中でも"火山"の雰囲気が満載です。通過の際は有毒ガスに注意。立ち止まらず進むのが無難。

また、霧が発生しやすいため道迷いに注意。ケルンに従って歩きます。

「久住分かれ」までは岩場の斜面。黄色のペンキマークがつけられています。「久住分かれ」まで登ると、展望がよい稜線歩き。少し登ると「中岳」と「久住山」の分岐に到着。

「中岳」周辺はコースが多く、「天狗ヶ城」や「御池」など好きなルートで登頂可能。

「中岳」と「東千里ヶ浜」の道には、"滑落注意"の看板があります。この区間に道標はなく、設置されているアンカーや鎖は"設置者不明"。傾斜も急なので、利用する場合は要注意。

「中岳」との分岐から「久住山」への道は岩がゴロゴロした斜面で、山頂周辺は大きな岩場。黄色のペンキマークがあるので、視界不良の際はそれに従って進みます。

赤川登山道

 

久住山に直登する「赤川登山道」は、土砂崩れの影響を受け、現在コースの大半が階段になっています。下り利用は良かったですが、登りは単調になりがち。

山頂周辺は急な岩・ガレの道でロープ箇所もありますが、階段から下は緩やかな傾斜で歩きやすい登山道。

登山口付近に渡渉が1箇所ありますが、大雨の影響で木橋が流失しやすいため、最新情報の確認を。水量が多い場合渡渉が困難、あるいは渡渉不可となります。

訪れたとき木橋は流失状態でしたが、ローカットの非防水で濡れずに渡れました。

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九重連山「中岳」と「久住山」周回登山

 

天気:晴れ☀︎
気温:6時:-5℃ / 9時:5℃前後
風:北 6〜7m/s

坊がつるキャンプ場 - 法華院温泉山荘 - 北千里ヶ浜 - 久住分かれ - 御池 - ▲ 中岳 - 池ノ小屋 - 御池 - ▲ 久住山 - 赤川登山口

▲ コースタイム:6時間30分
▲ 歩行距離:約8km
▲ 累積標高差:+770m / -970m

寒すぎた「坊がつるキャンプ場」の朝

 

なんか寒かった気がする・・・と曖昧な記憶で4時半頃起きると、吐いた息がまっしろ。

だいぶ冷え込んだな、とジッパーを開けようとしたらテントはバリバリに凍って霜だらけ。テント内に干していた手ぬぐいもカッチカチで、温度計を見ると-5℃。

久住山の最低気温が4℃の予報だったので、寒くても0℃くらいかな〜と思ったのが間違いでした。「坊ガツル」は周辺より冷え込むようです。

窪地で風はなかったので、それが救い。これで風があったら動くまでかなり時間を要しました。

白湯とスープを飲み身体を温める。東京に比べて日没が遅い分、日の出も遅い(この時季6時半)。暗い中ちまちま撤収を始めるも、テントが冷たすぎて進まない。霜をびっしり付けたままスタッフバッグに突っ込み、雑に撤収完了。

山々のシルエットが浮かび上がり視界がはっきりると、ススキが揺れていた爽やかな秋の坊ガツルは、一面に霜が降りた白い世界に様変わりしていました。

寒いけど幻想的

山が赤く染まり始めた6時半頃出発。法華院温泉山荘まで15分くらいですが、冷え切った朝の風景がとても素敵で30〜40分かけて歩きました。

\ 霜が下りた「坊ガツル」の朝 /

川からは靄が上がり、少しばかり尾瀬のよう

法華院温泉山荘周辺は坊ガツルほど寒くならないようで、テントにも霜が降りていませんでした。

テント場の人に「坊ガツル、寒かったでしょう」と言われました。「友人が坊ガツルに泊まっているけど、坊ガツルは寒いし、温泉が近いから自分は山荘のテント場にした」とのこと。

山荘から見ても坊ガツルは白い

「北千里ヶ浜」への道(すがもりコース)は、山荘の奥から続いています。

法華院温泉山荘 - 久住分れ

 

山荘の裏手からコンクリートの坂を上がる

コンクリート道を抜けると山道になり、岩場を登っていきます。傾斜が増し、日が当たり始めると朝の寒さは嘘のようになくなり、防寒着をすべて脱ぐ。

坊ガツルにはまだ日が当たらず寒そう。太陽の暖かさは偉大だ。

三俣山の裾をなぞるように登り、最後は完全な岩場になりました。ゴロゴロ地帯を抜けると・・・

だだっ広くて平坦な「北千里ヶ浜」に到着。昨日の自然林やススキ地帯とはまったく異なり、"THE 火山"の雰囲気が漂っています。

硫黄山からはモクモクと噴煙が

「すがもり越避難小屋」方面との分岐。岩に矢印が書かれているのみで、看板などはありません。

ケルンに従って南へ進みます。「植物保護なんちゃら」と書かれた黄色い棒がある程度の間隔で立てられているので、ケルンと棒に従います。

視界があれば迷いませんが、このあたりは"霧多発地帯"となっており、ガスや霧で視界不良のときは要注意。

硫黄山の壁がかっこいい。風向きによって有毒ガスが結構流れてくるようなので、このあたりは立ち止まらず。

平坦が終わり、登りに入ります

北千里ヶ浜を歩いている人は誰もおらず、「久住分れ」まですれ違いゼロ。火山を感じる山は、宇宙感があって面白い。

右手のピークは「星生山」

北千里ヶ浜が見えなくなった

岩はさらに大きくなり、傾斜も増す

しばらく登ると「久住分れ」に到着。星生山方面に少し行くと「久住山避難小屋」があり、トイレがあります(冬季閉鎖)。

久住分れ - ▲ 中岳

 

稜線にはガスが残っていましたが、ちょうどよく消えそう。

「久住分れ」から少し登ると、「中岳」と「久住山」の分岐に到着。「赤川登山道」から下るので、先に中岳を周ります。

「久住山」のガスも晴れた

のびやかに、大きくうねる九重の山々

手前のピークが「天狗ヶ城」で奥が「中岳」。天狗ヶ城を越えるか、巻いて「御池」を周って行くか。

池の畔でまったりしたい気分だったので「御池」を選択。

池の周りは風が穏やかで、ここで朝ごはんタイム。今朝、凍ったおにぎりをお茶漬けにして食べようとしましたが、寒くて気分が乗らなかったので。

静かな水の音を聴きながらおにぎりを頬張る。太陽の温もりで眠くなる。

そのまま池の縁を歩いて中岳へ向かいます。少し奥には"池ノ小屋(避難小屋)"があるので、悪天候や風が寒いときはそちらで休憩を。

なだらかに登り、天狗ヶ城からの道と合流すると、中岳は目と鼻の先。

天狗ヶ城。景色は良さそう

九州本土最高峰「中岳」登頂!

「三俣山」方面

「久住山」方面

すっきりとした秋晴れの九重連山。平日ですが、たくさんの人が歩いています。

御池でお話した地元のおじいちゃんに「冬が綺麗だからまたおいで」と言われました。地元の方々は冬の九重が推しのようで、みなさん雪景色を絶賛。

ついミヤマキリシマや紅葉を追いかけたくなりますが、地元民情報は確実。冬、気になるな・・・

中岳からは「東千里ヶ浜」へ下り、久住山へ登る計画でした。おじいちゃんに「そっちから行くん?気をつけてなあ」と、見送られましたが・・・

中岳 - ▲ 久住山

 

できるかぎり同じ道を通らないように山を歩きますが、こちらの道、誰もこない。

とりあえず進んでみると、「東千里ヶ浜」へ下る道に注意看板がありました。

「この先、道標はありません」
「保護柵・手すりはありません」
「アンカー・鎖は破損しています(設置者不明)」

誰も来ない理由はこれ。地図に「ロープ、ハシゴあり」と記載がありますが、それらの設置者は不明らしい。

見た感じも結構急斜面。下りだし、下調べが甘かったので、来た道を戻ることにしました。

ついでに避難小屋を覗く

ここから「稲星山」方面に下り、登り返して久住山へ向かうコースもありますが、アップダウンが面倒なので分岐まで戻りました。

梵字

中岳と久住山の分岐まで戻り、本日のメインディッシュ久住山へ。

山頂付近は大きな岩場

九重連山の主峰「久住山」登頂!

中岳と久住山は距離も近いし、標高は5mしか変わりませんが、風景がまるで違う。

「沓掛山」方面。次は牧ノ戸から歩きたい

圧倒的な風景が広がっている

中岳よりも広いので、大休止にはぴったりの山頂。突き抜けるような青空の下、九重との別れを惜しみました。

久住山 - 赤川登山口

 

名残惜しく下山開始

「赤川登山道」は歩きにくい道だったようですが、豪雨による土砂崩れの被害を受けて整備されました。コースの半分以上は階段ですが、以前に比べ、遥かに歩きやすくなったようです。

はじめは岩、ガレ急斜面。赤川登山道は展望がいいコースです。

メジャーコースに比べると大変な道ですが、"静かに歩きたい人にはおすすめ"とのこと。南斜面の紅葉も綺麗、という情報もありました。

赤が映える箇所もあり、今回歩いたコースの中では一番紅葉が綺麗。というか、今年は紅葉が遅めで、ここまでほとんど見ていませんでした。

坊ガツルで紅葉の斜面に囲まれる想像をしていましたが、ちょっと早かったし、ハズレ年でもあった。花も紅葉も難しいですが、計画通りにいかないのが自然であり、だからこそ面白い。

また来いよ、ということですね

狭い箇所、ロープ箇所もありました

急な岩場から細い道を抜けると、階段が始まりました。

ひたすら階段ですが、段差が低いのでリズミカルに下れます。

山で階段があると「階段かよー」と文句を言っていますが、整備は大変な作業なわけで。この階段がなかったらもっと酷い道なわけで。歩けることに感謝せねば。

下までずーっと続くと思っていましたが、途中山道だったり、昔の階段だったり。

南斜面は温かいせいか、狂い咲きしているミヤマキリシマが結構ある。ピンクの絨毯を見に、また来ます。

川の音が聞こえる・・・

下るほど傾斜は緩やかになり、赤川温泉の硫黄の匂いがぷんぷん漂ってきます。

渡渉の川に出ました。ピンクテープの地点から渡ります。

このときは夏から木橋が流失したままで、最新情報は「水量が多い場合渡渉不可」でした。3日前雨予報で、そのあと2日間晴れ。

水量は問題なく、石伝いで渡れました。確かに増水したら岩は全部川の中に隠れるサイズ感ですが、通常の水量であれば非防水ローカットでも濡れません。

渡渉は2回ありました

一気に下ってきて、九重とはお別れ

最後は林道を歩いて駐車場に出ます。駐車場のトイレは故障中でした。

ここから一番近いバス停は、約9km歩いた場所にある「久住支所」。そこから「豊後竹田駅」までのバスが出ています大野竹田バス。14時前のバスを目指してロード歩き開始。

気合いを入れて歩き始めましたが、5分くらい歩いたところで車が止まり「乗っていきな〜」と、70代くらいのおじいちゃんが乗せてくださいました。

おじいちゃんは今日、山頂までは登らなかったけど写真を撮っていたとのこと。ちょっと耳が遠くて会話がちぐはぐでしたが、竹田市のことをいろいろ聞きました。

おかげさまで予定よりだいぶ早く到着し、霜でびしょびしょのテントを駅前で干しました。日差しが温かく、タクシーの運転手さんとお喋りしていたらあっという間にカラカラ。竹田の町を散策します。

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コンパクトシティ「豊後竹田」散策

 

宿のチェックインが16時なので、先にごはんを食べて、コーヒー豆を探します。

定食屋竹田丸福。地元の人が日常的に訪れる、大衆的なお店のようです。

メニューが豊富で迷いましたが、とり天とチキン南蛮の定食をいただきました。ボリューム満点でお腹いっぱい。とても美味しかったです。

町の角っこにあるnageia coffee(ナギアコーヒー)」。パッと目を引く明るいブルーが素敵で、古民家をこんな風にリノベーションするの、すごくかわいい。

店内にはイートインというほどの席はなく、待っている間に座るような椅子がある程度。基本はテイクアウトのようですが、オーナーと話しながらコーヒーを飲む地元の方の姿もありました。

オーナーは竹田出身の方。高校生くらいの男の子が2人、珈琲片手に「また来ます」と出て行きました。いい光景だなあ。

コーヒー豆も無事ゲット◎

浅煎りメインのお店で、珈琲豆は浅煎りと中煎りがありました。"珈琲豆を買うとドリンク一杯サービス"とのことで、カフェオレショコラをいただきました。おいしー!

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祖母山の前泊宿におすすめ!古民家ゲストハウス「竹田駅前ホステルcue」

 

本日泊まる宿は竹田駅前ホステル cueという、古民家ゲストハウス。

スーパーで食料を調達し、16時にチェックイン。ホステルは、「かどぱん」いうベーカリーカフェを併設しています。今日は臨時休業でした。

千葉県出身のご主人、福岡県出身の奥様、竹田市出身2歳の息子くんのご家族で営まれています。

ウェルカムドリンクで、奥様特性の梅シロップのソーダ割りをいただきました(お酒もあるようです)。これがめちゃくちゃ美味しかった!

翌朝知りましたが、珈琲豆の焙煎をされており、珈琲豆も購入可能とのこと。

ギギギ・・・ミシミシ・・・ギシギシ・・・という古民家ならではの音と匂いが、古民家好きにはたまらない。

もはやおばあちゃん家。青いランプ、味のあるタンス、一枚板の机。素敵すぎる。

キッチンで自炊も可能

部屋はドミトリーと個室があります。ドミトリーはカプセル型のプライベート空間。

お風呂はシャワーで、洗濯は200円。乾燥機はありません。

駅の近くに竹田温泉花水月がありますが、残念ながら木曜定休。もうひとつ、駅の反対側(宿から徒歩20分程度)に岡城天然温泉 月のしずくがあるのでそちらへ。奥様と息子くんが自宅に帰るとのことで、温泉まで送ってくださいました。

平日なので泊まりは数人。飲食店が歩ける範囲に点在しているので、夜はみなさん町に繰り出していました。宿の手作り地図を貰えます。

豊後竹田は駅から歩ける距離に温泉や飲食店、スーパーが揃っていて、歩き旅には嬉しいコンパクトシティ。すごくいい町で、すっかり気に入ってしまいました。

明日は、予約制バス「カモシカ号」を利用して「祖母山」へ向かいます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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