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ニセコのシンボル蝦夷富士「後方羊蹄山」真狩から比羅夫へ独立峰の百名山を歩く!北海道山旅#5

北 海 道

2023.7.14(金)

 1日目:東京→札幌→清里町
 2日目:▲ 斜里岳

 3日目:▲ 羅臼岳
 4日目:ウトロ → 阿寒湖
 5日目:▲ 雌阿寒岳
 6日目:ウポポイ→ チロロ林道
 7日目:▲ 幌尻岳
 8日目:富良野観光 → 倶知安
★9日目:▲ 羊蹄山
 10日目:天候が回復せず帰宅

歩き人たかちです。

北海道の山旅9日目。前回幌尻岳をチロロ林道コースで登り、翌日富良野でメロンを堪能。友人と別れて札幌駅から倶知安へ移動しました。

計画では幌尻岳の次はトムラウシ縦走でしたが、天気が悪いため羊蹄山とチェンジ。倶知安に到着してから知りましたが、ヒグマの頻出により白雲岳避難小屋・テント場ともに利用禁止の状態。結果オーライですが、事前の情報収集大事だな…

羊蹄山はキャンプ場に泊まろうと考えていましたが、雨のため急遽ゲストハウスを予約。倶知安の町はカフェがたくさんあり、駅の近くにスーパーもあるためとても便利。コンパクトで歩きやすい旅人向けの町でした。

ちなみに、幌尻岳で雨の中カメラを使っていたら白飛び現象が起こってしまいました(自業自得)。よく拭いてシリカゲルを入れたジップロックの中に3日くらい放置したら直りましたが、羊蹄山はスマホの写真でお送りします。

       行程
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天気:霧 → 雨 → 霧 →時々晴れ
気温:13℃
風:北北西2m/s → 南1m/s

真狩登山口-2合目-3合目-4合目-5合目-6合目-7合目-8合目-9合目-羊蹄山避難小屋-9合目-▲ 羊蹄山-三角点(旧山頂)-9合目-8合目-7合目-6合目-5合目-4合目-3合目-2合目-比羅夫登山口

▲ コースタイム:8時間40分
▲ 歩行距離:12.8km
▲ 累積標高差:+1494m
                      -1529m

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各コースへのアクセス

羊蹄山には「比羅夫コース」「真狩コース」「京極コース」「喜茂別(比羅岡)コース」4つのコースがあり、一応すべて公共交通機関でアクセスすることが可能。それを活かして、登りと下りで違うコースを歩くのがおすすめです。

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比羅夫コース

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鉄道から一番近いコースなので、徒歩オンリーも現実的なコース。

  比羅夫コース
徒歩 ・「比羅夫駅」から3.8km(約1時間)
・「倶知安駅」から8.2km(1時間50分)
バス ・倶知安駅発着
・道南バス(郊外路線バス)
「ルスツリゾートホテル前行き」
・バス停「羊蹄登山口」
・バス停から登山口まで2km(約30分)
特徴 ・バスで約10分
・倶知安駅から一番近いコース
・比羅夫から登り、真狩下山も◎
・半月湖一周も楽しめる
半月湖野営場 ・登山口にあるキャンプ場
・無料
・水道、トイレ(冬期は閉まる?)あり
・情報はこちら
蝦夷富士小屋 ・登山口から一番近い宿泊施設
・素敵なゲストハウス
・HPはこちら

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真狩コース

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真狩コースは函館本線から離れるため、アクセスはバスが現実的。

  真狩コース
バス ・倶知安駅発着
・道南バス(郊外路線バス)
「ルスツリゾートホテル前行き」
・バス停「羊蹄自然公園入口」
・バス停から登山口まで1.9km(約30分)
特徴 ・バスで約30分
・真狩から登り比羅夫下山も◎
・バス停近くに「羊蹄山湧水」あり
羊蹄山自然公園
真狩キャンプ場
・登山口にあるキャンプ場
・フリーサイト¥1,500(協力金+使用料)
・お高めだけど広々して気持ちがいい
・コインシャワーあり
・情報はこちら

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京極コース

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  京極コース
バス ・倶知安駅発着
・道南バス(郊外路線バス)「喜茂別行」
・バス停「京極バスターミナル」
・バス停から登山口まで3.8km(約1時間)
特徴 ・バスで約30分
・倶知安駅からのスタートだと登山開始が
遅くなるから前泊がいい

京極スリーユーパーク
キャンプ場

・バス停〜キャンプ場1km(12分)
・キャンプ場〜登山口3.2km(50分)
・テント1張¥500で良心的
・ロケーション抜群
・近くに温泉、スーパー、コンビニあり
事前予約制
・情報はこちら

「京極スリーユーパークキャンプ場」は利用料が安くロケーション抜群。温泉やスーパー、コンビニも近いため、京極コースから比羅夫へ抜けるのもいいなと考えていました。

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喜茂別(比羅岡)コース

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  喜茂別(比羅岡)コース
バス ・倶知安駅発着
・道南バス(郊外路線バス)「喜茂別行」
・バス停「比羅岡入口」
・バス停から登山口まで3.5km(45分)
特徴 ・バスで約40分
・登山口近くに「比羅岡避難小屋」が
あるが、朽ち果てている
Rusan Village
(ルサンキャンプ場)
・バス停近くのキャンプ場(400m)
・¥2,000(入場料+フリーサイト使用料)
・HPはこちら

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コース概要

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比羅夫コース

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全体的に岩多め。2合目までは緩やかな樹林帯で、それ以降徐々に傾斜を上げていく。真狩コースほどドロドロしていなかったが、滑りやすい傾斜もあるため転倒注意。岩にも泥がつき滑りやすい。1合目を過ぎれば展望がところどころあり、道幅も広くなり歩きやすい。真狩コースのように笹をガサガサする箇所は少なく、朝露にも濡れにくい。変化に富んでいて、個人的にはいいコースだと感じた。

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真狩コース

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4つコースの中で一番ロングな真狩コース。岩場は少ないが、滑りやすい粘土室の道が淡々と続く。道が細めで笹をガサガサ行く箇所も多く、朝露や雨などで濡れやすい(半袖だと痒い)。8〜9合目あたりまで変化が特になく単調なため、樹林帯が苦手だと飽きる可能性大。展望が開けたあとは気分よく登れる。お鉢の岩場コースはゴツゴツしており、場所によって手足を使いながら進み山頂へ。

バス停近くに「羊蹄山湧水」があり、美味しい水を補給してから登れます。また、「真狩豆腐工房  湧水の里」という美味しいお豆腐屋さんもあり、真狩コースを下山すれば立ち寄れますね。他にも「そば屋 いし豆」や、ちょっと歩きますが「まっかり温泉」など、真狩地域は結構楽しそうです。

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京極・喜茂別コース

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歩く人が少ない静かなコース。特に喜茂別は少ないと思われる。距離が短い分傾斜が急で、上記2コースと比べて整備もそこまでなので歩きづらいとのこと。ヒグマは基本的にこちら側のコースにいると聞きました。

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ゲストハウス「たびつむぎ」

 

今回お世話になったゲストハウス「たびつむぎ」。倶知安駅から徒歩10分ほどの静かな立地にあり、宿から羊蹄山を綺麗に望めます。

◾︎ 羊蹄山、アンヌプリ岳の送迎あり
◾︎ 山以外の送迎も相談次第では可能(オーナーがとても優しい)
◼︎宿がすごく綺麗、素敵

登山者に嬉しい送迎ありのゲストハウス。3時〜7時の間で、計画に合わせて送迎してくださいます。連泊の場合は下山後のお迎えもあり(1泊の場合は往路のみ)希望すれば温泉への送迎まで。

登山口への送迎は時間が決まっている宿が多いと思いますが、この「たびつむぎ」は個人に合わせて送迎してくれるのが大きなポイント(同じような時間に出発する人がいれば揃える)。下山時もコースによって連絡を入れる場所が決まっており、送迎時間に合わせて下山を急ぐ必要はありません。

山や温泉への送迎で何往復してるの?というほどのサービスで、本当にありがたい限り。送迎を含めて繁忙日意外はほとんどオーナー1人でやっているというのだから驚き・・・

オーナーはトレランをやる方で、普通の山登りだとお客さんのチェックイン時間に間に合わないからトレランだそうです。「自分も山をやるから登山者の気持ちがわかる」から、融通のきく送迎サービスを行っているとのことでした。

 

フリードリンクやバックパッカーの残していったフリーフードなど

 

大きな窓からは羊蹄山どーん!今回は残念ながら見えず

生活に必要なものはすべて揃っていて、お店の集まるエリアとは反対側なのでとても静か。しかし、スーパーも近くて長期滞在も問題なし。2段ベッドのドミトリーですがカーテンがあり、プライベートはしっかり保てます。個室もあり。共用エリアも居心地がよく、とにかく綺麗な宿。つまり、とってもおすすめです◎

羊蹄山はキャンプ場泊の予定でしたが、雨予報で急遽こちらを予約。送迎サービスがあることは後から知りましたが、大正解でした。倶知安に訪れる際はぜひ!


ニセコ宿たびつむぎ

ニセコ宿たびつむぎバックパッカーズ - 北海道倶知安町のゲストハウス
北海道ニセコの小さなゲストハウスです。倶知安市街地からほど近く、しかし閑静な地域に位置し、四季を通じて静かな立地です。宿近くには掛け流し温泉や公園もあり、のんびり過ごすことができます。個室、男女別ドミトリーあり。羊蹄山登山口への送迎もいたします。

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真狩から登る[ 真狩登山口-山頂 ]

真狩登山口-2合目-3合目-4合目-5合目-6合目-7合目-8合目-9合目-羊蹄山避難小屋-9合目-▲ 羊蹄山:CT5時間5分

6:30出発でオーナーに送迎していただき"真狩登山口"へ。羊蹄山湧水はバス停の近くにあり、一度下車して湧水を補給させていただきました。地元の方もたんまり汲みに来ている羊蹄山の恵み。

真狩キャンプ場はハイカーにとってちょっとお高めなだけあって、広くて綺麗なキャンプ場。羊蹄山に、羊蹄山から流れる風を浴びながらのテント泊・・・考えるだけで気持ち良さげ。

麓は晴れていますが、中腹あたりからガスを纏う今日の羊蹄山。これは晴れるのだろうか。風がないのが懸念事項。

 

 

麓は20℃くらいで蒸し暑い樹林帯。粘土質の道は雨上がりでねちょねちょ。真狩コースは滑りやすいとの情報でしたが、下山利用はちょっと嫌らしい感じになりそう。それもあってこちらを登りにしました。

真狩コースは展望がほとんどありません。8合目を過ぎれば徐々に開けますが、そこまでは単調な樹林帯を淡々と登ります。

 

 

二合目半・・・いる?

道は全体的に細めで、ところどころ笹がワッサワッサしています。昨日までの雨と朝露により羊蹄山でも濡れながら。それよりも痒い。

 

 

4合目に到着する頃にはガスの中に突入していました。風が本当にないので、ガスも流れず留まるばかり。しかも、途中から雨が降ってきた・・・晴れないんかい!今日も北海道の天気に遊ばれる。

 

日帰りだし気にせず歩いていたものの、雨粒が大きく、強くなってきてレインを被る。"着る"のではなく"被る"。腕は通さずフードだけ被り、肩とザックの上にバサっと乗せる。暑くてレインを着ていられない樹林帯で、なんとなく濡れなければいいやというときはそんな感じで歩いています。

レインを着込み中のご夫婦とすれ違い、後ろから「暑いからああすればいいんだよ」という話し声が聞こえました。樹林帯では割とこれで十分だったり。

日が差して風が吹き抜ければ爽やかに登れるであろう羊蹄山ですが、今日はしっとり黙々と。広葉樹林で新緑や紅葉の季節は特に綺麗だろうな。

羊蹄山は高山植物の宝庫ですが、最盛期は6〜7月上旬あたり。上部と下部で多少のズレがありますが7月中旬は終わり気味で、上部でまだ見られるという感じ。

8合目を過ぎると徐々に低木になり、開けました。しかし、まっしろ〜

うーむ・・・となりながら9合目に到着。ここで少し道を逸れて"羊蹄山避難小屋"に寄り道。トラバースしていきます。

地図に水マークはありませんでしたが、水場がありました。浄水はした方がいいのかな。

ミヤマキンバイ

キバナシャクナゲ

9合目付近には高山植物がまだ咲いています。他にもエゾノツガザクラ、ハクサンフウロ(エゾフウロ?)、ミヤマカラマツなど。

羊蹄山避難小屋に到着。誰も休んでおらず、小屋番さんが外に出ていました。

有人の避難小屋という雰囲気。夏〜秋にかけて管理人さんが常駐しています。1泊¥2,000。

小さなストーブに大きなやかんがよい。本当はキャンプ場ではなくここに泊まりたかったのですが、時間的に厳しかったので諦めました。今回は天気も良くなかったし。晴れていればロケーションは最高だと思います。

登山バッジGET。今年のカラーは黄色と緑。その他の販売所に関してはこちら。郵送対応も可能。

外のベンチでパンを頬張りながら晴れ待ち。管理人さん曰く、ここ一週間では今日が一番天気がいいとのこと。ずーっとぐずぐずしていたようで。独立峰ということもあり、ガスりやすい羊蹄山です。避難小屋には人が徐々に集まってきて、みんな晴れ待ち休憩。

ときどき青空が薄ら見えて、晴れるか!?と期待しますが、なかなか晴れない。1時間待ちましたが様子が変わらないので、とりあえず山頂まで行ってみることに。

 

9合目に戻ってラストは多少の岩場。そして、お鉢に到着・・・あれ?

 

なんか晴れているんだが・・・

どうやら真狩側がガスってて、比羅夫〜京極側は晴れているようす。もしかして結構前から晴れてた?そういや、宿のオーナーも「羊蹄は比羅夫側から晴れる」と言ってたな。

避難小屋での待ち時間ちょっと無駄だったと思いつつ、道が見えて気分が上がる。麓は見えませんが、道が見えているだけでとりあえずよい。

 

岩場コースから山頂へ。結構ゴツゴツしています。ルンルン歩いていたらまたガスってきた。まあいいや。

晴れていたらこのお鉢歩きもすごい爽やかなことでしょう。富士山の半分ほどの標高で麓が近いので、素敵な麓景色を楽しめそう。

とりあえず羊蹄山登頂◎

あら〜真っ白。時間はあるし、風も大してないのでここで再び晴れ待ち。何人か晴れ待ちしていました。

お菓子を食べていると、エゾシマリスくん登場。登山者から餌をもらってしまったのか人懐っこい。何かくれよ〜と言わんばかりに近寄ってきて、登山者の周りをずっとうろちょろ。かわいいけど餌やりはNG。野生感がなくて動物園のリスみたい。

山頂でも1時間ほど待ちましたが、流れるガスの合間からちょっと見えるくらいですっきり晴れない。比羅夫コースまでゆっくりお鉢を歩くことにしました。

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比羅夫下山[ 山頂-比羅夫登山口 ]

羊蹄山-三角点(旧山頂)-9合目-8合目-7合目-6合目-5合目-4合目-3合目-2合目-比羅夫登山口:CT3時間35分

三角点のある旧山頂の方へ歩き出すと・・・

お?おやおや?

 

麓が見えた〜!!

雲にぽっかり穴があき、素敵な田園風景が目に飛び込んできました。山頂を振り返るもそちらはガスの中。やはり比羅夫側の方が天気がいいのか・・・羊蹄山、どこが晴れるかわからんな。


再びお鉢全体が晴れた


 

比羅夫コースの分岐に到着する頃にはまたガスに包まれましたが、蝦夷富士を楽しみました。360℃ぐるりと景色を見ながら歩ける独立峰はやはり魅力的。また訪れるときはニセコアンヌプリにも登ってみたいですね。

比羅夫コースは岩・ガレが多いコースですが、分岐からしばらくゴツゴツした道を下っていきます。

岩には泥がついて滑りやすいので、岩場の下山が苦手な場合はこちらを登りにした方がよさげ。個人的には粘土室の坂よりも岩を下る方がいいので、結果的にこのコース取りで良かったなと。

 

 

岩が多いという特徴意外は同じような樹林帯。ただ、比羅夫コースは歩く人が多いせいか真狩コースよりも道が広く、笹をガサガサ行くような場所も特になく。比羅夫コースの方が歩きやすいと感じました。

4合目を過ぎると樹林帯に日が差して青空が。山頂は晴れたりガスったりでしたが、このあたりのガスは特に動かなかったようで。オーナーも「ずーっとガスをまとってて、景色が変わらなかった」と仰っていました。

 

2合目に到着してオーナーに電話。連泊する場合は下山後の送迎もしてくれます。「2合目からが割と長いんだよね〜」とお聞きしていましたが、緩やかになっていく分距離が長くなるので、ダラダラ下っている感じ。しかし、1合目までくればほとんど平坦になるのでサクサク歩けます。走りたいくらい。

 

 

比羅夫登山口に到着◎

 

前泊しようと思っていた"半月湖野営場"。駐車場に隣接しているこじんまりしたキャンプ場。真狩キャンプ場と違って展望はないし、風も吹き抜けないし、キャンパーは来ないだろうなという感じですが、水とトイレがあるので登山の前泊地としては十分ですね。屋根付きの立派な休憩所もあるので雨でも安心。サイトもフラットで張りやすそう。改装で少し前までトイレが閉鎖されていましたが、ログハウスハウス風のすごく綺麗なトイレに生まれ変わったようです。

希望者は宿に一度帰ったあと温泉の送迎もしてくださいます。私は宿でゆっくりしたかったので、スーパーの前で降ろしていただき、食料を買いつつ倶知安の町をちょいと散策して宿へ戻りました。

アウトドアの情報発信基地であるカフェSPROUT。ソファがあって、本があって、そんな空間でコーヒーを飲める感じで。ケーキとかあれば入ろうかな〜と思いましたがメニューにはなく、結構賑わっていたのでやめました。ちょっとした焼き菓子?ならあるようですが。スムージーくらいテイクアウトすれば良かったな。

自然食品の量り売りのお店があったり、美味しそうなケーキ屋さんがあったり、倶知安はゼロデイでゆっくり周りたい感じの町ですね。

そんなお洒落な町でしたが、いつも通りセイコーマートで道産ポテトを買って宿へ。大雪山の天気予報はまた変わっており、2日後からの晴れ予報は見事に雨に。しかも、最低でも1週間はグズグスの天気が続きそう・・・

ここまで来たからトムラウシだけでも登るか、せっかく登るなら晴れた日に縦走しようよという思いで葛藤。今年百名山を完登しようと思っていましたが、自分のスタイルは"できる限り縦走・できる限り天気の良い日に"というもの。ガスガス雨のトムラウシに登ったところで、どうせまた登りにくるのが目に見えている。

諦め悪く天気予報をいくつも、何度も確認しましたが希望が薄いので帰ることにしました。5座歩けたし、何より幌尻岳に登頂できたから満足だ。トムラウシの縦走はどうしてもお花の季節がいいので、また来年リベンジします。ラストは塩見岳だと思っていましたが、トムラウシかな。カムイミンタラの縦走で締めくくるなんて最高じゃないか。

夜は、今回は山ではなく温泉巡りで来たという60代の女性2人組と、たまたま2階に上がってきたオーナーと楽しくお喋りをして北海道の山旅を終えました。

学生の頃、今はなき"北根室ランチウェイ"を皮切りにこんな感じのフラフラした旅をしましたが、公共交通機関でも何とかなるものですね。道東三座あたりは心配していましたが、いいご縁もあって無事に登ることができました。

広大な大地にスケールの大きい北海道の山。1年後のお花の季節を楽しみに、トムラウシ縦走の夢をまた膨らませようと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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コメント

  1. 北海道、五座お疲れ様です。
    せっかくだから色々行きたいってなりますよね

    羊蹄山、幌尻岳と行きたい場所だったので前泊情報など、とても参考になりました。

    • プッチ様

      コメントありがとうございます!
      北海道となると欲以外の問題もあり諦めが悪くなりますね(^^;

      お役に立てて幸いです。
      ぜひ、お天気の良い日に☀︎!

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