歩き人たかちです。
夏山の日焼け対策ほど苦手なものはありません。
日焼け止めは汗で落ちる(顔)
アームカバー暑い
手袋も暑い
etc…
残った対策は、帽子、サングラス、てぬぐい頰かむり。
おかげさまで、毎年こんがりしています。
そんな、何もかも暑くて嫌いという私のような人間にぴったりの日焼け防止アイテム「ヤケーヌ」。
ヤケーヌ登山をしている人、結構見かけるようになりました。
ひと夏ヤケーヌを使ってみたので、ご紹介します。
↓サングラスと日焼けについてもぜひ↓
ヤケーヌとは
「ヤケーヌ」は、日焼けや暑さ対策の商品を取り扱う丸福繊維の商品。
農作業からスポーツまで、あらゆるシーンで活躍する"息苦しくない日焼け防止専用マスク"です。
数年前からあったようですが、今年に入ってから知りました。
形はこんな感じ。
鼻から首の前後ろまでカバーしてくれます。
サイズ | 横:約23.5cm(最上部) 約31cm(前面フレア部) 縦:約27.5cm(最長部) 約14〜15cm(首後ろ) |
重量 | 実測35g |
*採寸は多少の誤差がございます |
35gで、負担にならない重さ。サコッシュの中に忍ばせておいても邪魔になりません。
ヤケーヌの特徴・仕様
息苦しくない・水分補給可能
ヤケーヌ一番の特徴といえば
◾︎ 息苦しくない
◾︎ 装着したまま水が飲める
画像出典:丸福繊維
口元が開いていて、吐いた息はそのまま外へ抜けるので、マスク内がこもりません。
マスク登山をすると十分な酸素が取り込めず苦しいですが、口元からバンバン空気が入ってくるので全く問題なし。
画像出典:丸福繊維
そして、着けたまま水を飲むことができる。すごく何気なくて、すごく単純なことだけど、すごく画期的。
できる限りストレスフリーでいたいし、暑い夏は余計な動きをしたくない。このシステムはとても便利でした。
サングラスがくもりにくい
口元が開いているおかげで、サングラスもくもりにくい。
瞬時に危険を察知したり、安全な歩行が求められる登山においてはこれも大事。
ちょっと息が上がるような登りでも、とりあえずくもりませんでした。
ただ、"くもらない"ではなく"くもりにくい"なので、100%くもらないわけではないかと。
トレランやスピードハイクなど、運動量が多いとくもる場合もあると思います。
首元までしっかりガード
ヤケーヌは顔と首で生地が2段階になっていて、首の後ろまでしっかりガードしてくれます。
後ろはマジックテープで留める仕様。スナップボタン式もありますが、着脱が容易で故障の可能性が低いマジックテープにしました。
首周りに日焼け止めを塗るの面倒だし、てぬぐいを巻くことも多いので、できれば塗りたくない。
襟シャツを着ていても完全には防げないし、てぬぐいを綺麗に巻いてもいつの間にかぐちゃぐちゃになっていたり、暑くて取ってしまったり。
肌にピタッと触れず、サラリと日除けしてくれるところがとてもいい。
耳が痛くならない
マスクと同じく耳に掛けて装着しますが、調節リングで紐の長さを調節することができます。
調節幅も十分。
マスクのように耳の裏側が引っ張られる感覚はなく、優しく掛かっているだけ。
通気性(生地)・UVカット
素材はポリエステルで通気性あり。アウトドアには嬉しい吸汗速乾です。
生地自体も涼しげですが、口元が開いていることで通気性、換気は十分。
生地にもこだわっていて、アレルギーテストやUVカット性能試験をクリアした日本製。長時間の使用を考え、"肌触り"と"着け心地"のいいものが採用され、柔らかくて優しい着け心地です。
画像出典:丸福繊維
また、ヤケーヌは後からUV加工しているのではなく、生地にUVカット効果のあるチタンを練り込んでいます。そのため、洗濯を繰り返しても効果は落ちず、半永久的に使用可能。
画像出典:丸福繊維
カラーによってUVカット率が異なります。黒系は光を吸収、白系は光を反射。白系のものは生地からの反射によって日焼けをすることもあるので(Tシャツやアームカバー然り)、どちらかというと暗色系がおすすめです。
夏山で使用してみた
使用は主に森林限界より上。太陽の光が遮られるような樹林帯では使っていません。
実際に夏山で使用してみた感想は
◾︎ 真夏の登りではやっぱり暑い
◾︎ なだらかな稜線では快適
◾︎ 日焼けはしっかりガード
◾︎ ずり落ちてこない
◾︎ 雪山でもかなり使えそう
夏ど真ん中、山の上でも暑さが苦しい時期の登りでは暑かったです。生地で覆われているという事実には抗えず、登りで取ってしまうこともしばしば。
暑い時期は、てぬぐいを頬かむりしているのが自分には一番いいみたい。
しかし、アップダウンの少ないなだらかな稜線や下り基調の道では活躍。何より、しっかりガードされている感じはとてもよかったです。
暑すぎて汗が止まらないときは日焼け止めを諦めることもありますが、塗らずとも焼けている感じは少なめでした。
塗り直しが面倒なとき、危険な岩陵帯が続いてタイミングが掴めないとき、汗で流れてどうしようもないときなどは強い味方。
また、曇り空で日焼け止めいいや〜なんてときも役に立ちました。涼しいと登りでも着けやすい。
快晴が紫外線量100%だとすると、曇りは50〜70%程の量といわれています。曇りでも焼けるので、日焼け止めは塗った方がいいですが…
ヤケーヌで済ませちゃえ〜というズボラな自分にはとても便利でした。
鼻周りはゴム仕様で、マスクのような芯は入っていません。生地はストレッチ性があり、のびがいいです。
画像出典:モンベル
コロナ禍初期、マスク代わりに流行ったモンベルの"WIC.クールネックゲーター"。
このような商品は他アウトドアメーカーにもありますが(耳に掛けるタイプも)、ヤケーヌの口元が開いている仕様には勝てないなと。ヤケーヌ、やはり快適です。
あとは、個人的に雪山登山で使えそうだなと。
雪山といえど、天気がよければ暑い。ネックウォーマーも暑いことが多いので歩行中はほとんど使いませんが、この程度の生地なら火照りすぎずちょうど良さそう。
雪山こそ、太陽と照り返しで上下から紫外線が襲ってくるので、冬に試してみようと思います。
↓お気に入りの日焼け止めもよろしければ↓
ヤケーヌの種類
購入したのは一番スタンダードな形ですが、ヤケーヌにはさまざまな種類があります。
スタンダード | マジックテープ or スナップボタン カラーが豊富 |
ワイド | スタンダードよりも4cm幅広 |
目尻プラス | 目元・目尻もカバーできる 耳カバー付きもあり スナップボタン |
ロング | スタンダードよりも 前後ろ5cm,後7cm長い |
セパレート | マスクと首元が分かれる3way |
スポーツ型 | フィット感向上 スナップボタン |
クール | 発汗で冷える素材を使用 スナップボタン |
[スタンダードタイプ]
[ワイドタイプ]
[目尻プラス 耳カバーあり・なし]
目尻プラス、耳カバーはいらないかなと思ってスタンダードにしました。ハットなら耳は覆えるし。
耳を覆ってしまうと、落石や野生動物などの音に鈍くなる可能性もあるので。また、目尻に生地があることで、視界が少し狭くなるのかな?と。
まとめ
山行スタイルや体質、体感によって日焼け対策は人それぞれ。夏に限らずオールシーズン必要なことですが、ヤケーヌは"暑さと汗"問題が大きい夏山の強い味方だと思います。
特に、「強い日焼け止めは使えない、使いたくない」という方にはとてもいいのでは。
スペインの巡礼路を歩いたとき、韓国の女性の多くは黒い布をぐるぐる巻きにして日焼け対策をしていました。そんな「絶対に焼きたくない!」という人のプラスアイテムとして非常に便利だと思います。ロングトレイルにも◎
35gでしっかりガードできる「ヤケーヌ」。
負担にならない重さなので、オールシーズン使っていこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、応援よろしくお願い致します。
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