歩き人たかちです(@takachi_aiina)
軽い・涼しい・臭わない・汗染みが目立たない
そんな夢のような化繊シャツが・・・ありました!
伊豆のアウトドアショップ「SANKAKU STAND」と、アウトドアブランド「AXESQUIN / 凌」が共同開発したオリジナル商品「ムササビシャツ」
化繊の消臭・防臭には限界があるため、試しては「やっぱり臭うよね〜」を繰り返していました。しかし、夏仕様の「ムササビショートシャツAir」は臭わない・・・!
2泊3日の谷川岳馬蹄形・主脈縦走でも、5泊6日の南アルプス縦走でも最後まで臭いませんでした。ウールが暑くて着られない私には、まさに救世主であり、化繊シャツの革命児。
\ 「ムササビシャツ」はこんな方におすすめ /
◾︎ ダボつかないゆとりシャツがほしい
◾︎ 汗染みが目立たないシャツがほしい
◾︎ おしゃれで機能的なシャツがほしい
◾︎ 夏山縦走を化繊シャツで乗り切りたい
◾︎ ウィンドシェルでの行動は少し暑い(代謝のいい人)
◾︎ 私服に山シャツをガンガン取り入れたい
\ 山と道「UL ショートスリーブシャツ」もおすすめ /
サンカクスタンド × アクシーズクインの「ムササビシャツ」とは?どこで買える?
2022年に長袖の「ムササビシャツ」、2023年に半袖の「ムササビショートシャツAir」が販売され、それ以降、「ムササビ」シリーズが続々登場。
伊豆の修善寺にある「SANKAKU STAND」は、アウトドアメーカーに勤めていたご夫婦が開いたアウトドアショップ。
「AXESQUIN」は「MOUNTAIN EQUIPMENT」や「EXPED」を展開するアウトドアブランドで、「凌(シノギ)」もその一つ。
共同開発のオリジナル商品「ムササビシャツ」は、サンカクスタンド店長まるちゃん(女性)の"女性でも快適に着られる男女兼用ウェアがほしい"という思いから誕生しました。
男女兼用サイズは基本的に男性に合わせたつくりなので、女性にはダボつきがち。AXESQUIN「凌」の商品を見ても、一番小さいサイズで着丈が70cmだったり(デカすぎ!)
私自身も、いっつも!サイズ感に悩んでいます。そんな"男女兼用"に物申してくれたまるちゃん、ありがとう。
涼しさを追求した長袖シャツ「ムササビシャツ」
*2024年にモデルチェンジしました。細部のデザインや素材が変更になっています。ご紹介するのは旧モデルです。
長袖の「ムササビシャツ」は、凌の「ヒトリシズカ」(販売終了)が原型になっています。
サイズ | 男女兼用:XS〜XL |
重量 | XSサイズ実測104g *新モデルは平均75g |
素材 | 旭化成ELACTION X 30dn×30dn ( ナイロン81%、ポリウレタン19% ) *新モデルはナイロン100%。素材の情報は見当たらず… |
\ 「ムササビシャツ」のポイント /
◾︎ 袖丈が短く邪魔にならない
◾︎ 通気性が高く夏の長袖シャツに最適
◾︎ 全方向のストレッチ性があり動きやすい
◾︎ ミニポケット横にサングラス用ループあり
腕を広げれば、まさにムササビ。肩・腕・脇周りがゆったりしており、幅広い体型に合うデザイン。ザックを背負ったときに引っ張られて窮屈にならないよう、身頃も広めにつくられています。
モンベルの女性Sサイズと比較すると、腕の長さはほとんど同じ。脇周りがだいぶゆったりです。
袖丈は短く、邪魔にならない、グローブと干渉しない仕様。袖口は少し広めのつくりで、風が入るように。
もともと通気性の高い素材ですが、"ゆとり"がプラスされて一段と涼しい。普通のシャツだと暑いな〜、と感じる初夏頃まで着られます。
襟シャツはストレッチ性がないものも多いですが、「ムササビシャツ」は全方向ストレッチ。どんな動きにも追従します。
そして、ミニポケット横にある、ワンポイントカラーがかわいいループは"サングラス掛け"。落としがち、失くしがちなサングラスを"目に見える場所に"と配慮されたデザイン。
ミニポケットは、サングラスが半分ちょっと入るサイズ感。ちなみに、行動食「MANA BAR」がジャストフィットするという遊び心。
\ 「ムササビシャツ」の詳細はこちら /
*2022年販売当時の製品紹介ページです。モデルチェンジ後の紹介ページがないため、気になる方はサンカクスタンドのInstagramをご覧ください
通気・換気抜群の半袖シャツ「ムササビショートシャツAir」
長袖の「ムササビシャツ」を原型としてつくられた、半袖の「ムササビショートシャツAir」。さらに通気性の高い素材が採用された、夏に特化した半袖シャツです。
サイズ | 男女兼用:XS〜XL |
重量 | XSサイズ実測122g |
素材 | 「COOL DOTS」 ポリエステル100% |
\「ムササビショートAir」のポイント /
◾︎ 腕周り・身頃が広く風を取り込みやすい設計
◾︎"羽織もの"を考慮してのサイジング
*ミニポケットやサングラスループに関しては「ムササビシャツ」と同じなので割愛
「ムササビショートシャツAir」では、「COOL DOTS」という素材を採用。もともとスポーツ用として開発された素材です。通気性・速乾性・吸水性・撥水性・ストレッチ性・防シワ性を備える、万能素材。
生地にドット状の無数の穴があり、空気の循環を促します。数値でみると、通気性は「ムササビシャツ」の2倍とのこと(*旧モデルとの比較。現「ムササビシャツ」は同レベルの通気性素材に変更)
山と道「UL ショートスリーブシャツ」との比較。腕周りや身頃はかなりゆったりめで、風がバンバン入ります。
さらに、ガゼット部分は"丸型"で、少しでも風が入るように。どこまでも涼しさを追求したデザインです。
\「ムササビショートシャツAir」詳細はこちら /
*販売ページがなくなっていたので、2023年発売当時の商品紹介ページ
「ムササビシャツ」はどこで買える?通販は?
◾︎ サンカクスタンド 店頭
◾︎ サンカクスタンド ONLINE SHOP
「ムササビシャツ」はサンカクスタンドの店頭かオンラインショップのみの販売。
人気商品なのですぐに売り切れてしまう & 販売は年に1回(?)のようなので、ほしいときに買えないのがちょっと残念。
毎年5〜6月頃販売されています。HPやYouTube、Instagramで告知されるので、気になる方は春前からちょこちょこチェックを。
店舗とオンラインショップの在庫は分けているようなので、オンラインショップで完売でも店頭にあるかも?
半袖シャツ「ムササビショートシャツAir」を実際に使ってみた!
2023年6月〜11月頃にかけて、あらゆる縦走で使用しました。山と道「UL ショートスリーブシャツ」とともに、夏の山シャツの決定版!ようやく、日本の暑さに耐えうる山シャツに出会えました。
\ 「ムササビショートシャツAir」ここがすごい /
◾︎ 滝汗の夏山縦走でも臭わなかった!?
◾︎ 汗染みがほとんど目立たない!
◾︎ 袖丈長めで涼しい日焼け対策
◾︎ 女性でも着こなせる男女兼用ゆとりシャツ
通気性抜群で蒸れをにがす!涼しい要素もりだくさんの高機能換気シャツ
肉眼でもわかる無数の通気孔。隙間という隙間から入る風。腕をバサバサ振れば蒸れが一気に逃げていく。
素材の通気性も高いですが、それ以上に"ゆとりサイズゆえの換気"が優秀。
結局、熱がこもるのが暑いので、常に風(空気)が入って衣服内が換気されれば快適。腕周りも広いので、脇に直接風が当たるのは本当に涼しいです。
レインウェアも、下がガバガバにあいて換気抜群のポンチョが一番蒸れないといわれますが、それと同じ。
5泊6日でも臭わない!?化繊シャツの革命児
一番の驚きは"化繊なのに全然臭わない"こと!
最大、5泊6日の南アルプス縦走で着用しました。黒戸尾根から入り、仙塩尾根を経て塩見岳に至るがっつり縦走。季節は9月下旬でしたが、急登の多いコースで初日から滝汗。
汗まみれのはずなのに、最後まで全然臭いませんでした。下山後の着替えを用意していましたが、「臭わないからいいや」とそのまま帰宅(時間の関係で温泉に入れなかった)。
通気性の高さに加え、常に換気されているので、素材自体の速乾性を上回る早さで乾いているのだと思います。商品説明にも「速乾性が高いことで雑菌の繁殖が少ない」とありますが、まさにそれ。汗だくでも、10分くらい休憩していると乾いています。
はじめは、新品だから?と思いましたが、何度着用しても臭わない。ちなみに、山と道「UL ショートスリーブシャツ」は、新品でもちょっと臭いました。
臭わない化繊シャツだなんて、暑くてウールを着られない私にとっては救世主以外の何ものでもない。
「山と道」は水が豊富な"洗える縦走"に、「ムササビシャツ」は水が乏しい"洗えない縦走"に。山域で使い分けています。
\ 山と道の"洗う縦走"に関してはこちら /
汗染みがほとんど目立たない!ベージュ系の山シャツでも滝汗上等
ニオイに加えて驚いたのは"汗染みがほとんど目立たない"こと。全くないわけではないですが、限りなく薄い!これはたぶん、撥水性の高さが理由ではないかと。
ニュージーランドのロングトレイル「テ・アラロア」に予備のシャツとして持って行きました。ときどき手洗いをしていましたが、撥水性が抜群すぎて水を弾くはじく・・・高い撥水性により繊維が保水しにくく、滝汗でもうっすら程度の汗染みなのだと思います。
はじめての着用は、6月中旬の谷川岳馬蹄形・主脈縦走の2泊3日。白毛門への急登で初っ端から滝汗。休憩時、おそるおそるザックを下ろすと・・・あれ?汗染み全然なくね?
背中は隠したいほどの色変わりを覚悟していましたが、腰回りがうっすら色変わりしているだけ。天気がよく、風もあったので、うっすらの汗染みはあっという間に消えました。
保水しにくく、サクッと乾くおかげで、ザックを背負いなおすときのベタっとした不快感や、ヒヤッとする冷たさがなくて快適です。
ニオイも抑えて、汗染みも抑えて・・・魔法のような化繊シャツですね。
袖丈"長め"は逆に涼しい!アームカバーを最小限にできる山シャツ
袖丈はXSサイズで39cm。自分の場合、ちょうど肘上くらいの長さ。
袖が長い分、アームカバーでカバーする範囲が狭くなります。通常の女性用シャツの場合、二の腕までカバーしないと隙間ができますが、肘まで袖があるので二の腕まで上げる必要がない。
アームカバーも結構暑いので、少しズリおろして(あるいは折り返して)おけるのは快適。脇も二の腕も、皮膚に直接風が当たる方が涼しいです。
前丈が短いシャツは低身長でもかっこよく着こなせる!
「ムササビショートシャツAir」は、前後で長さが15cm違います。XSの場合、前丈51cm、後ろ丈66cm。
重ね着や体型カバーを考慮して後ろは長め。邪魔にならず、風を多く取り込めるバランス設計。
仮に前丈も66cmだと、完全に服に着られてしまいますが、前丈が短いことでダボつき感が出ません。
自分の場合、着丈は55〜58cmくらいがちょうどいいので、それよりさらに短い。でも、短すぎないし、後ろが長いことで前の短さは気にならない。絶妙なバランスです。
オーバーサイズとはまた違うおしゃれ感。"サイズの合ったオーバーサイズ"という感じ。低身長でも違和感なく着こなせます。
長袖シャツ「ムササビシャツ」を実際に使ってみた!
*2024年にモデルチェンジをしました。細部のデザインや素材が変更になっていますが、旧モデル目線でご紹介します
普段、山で長袖を着ることはほとんどありません。少しほてると、すぐ体温調節をしたくなるので、冬でも、最終的には半袖アームカバースタイルになりがち。まったり低山ハイクでしか長袖は着ない(着られない)です。
「ムササビシャツよさげだなあ」と思ったのは、山での"羽織もの(ウィンドシェル代わり)"として。あと、街着として。
\「ムササビシャツ」のお気に入りポイント /
◾︎ 男女兼用サイズでも袖丈ぴったり
◾︎ 綺麗めの服装にも合う素材とデザイン
ちょうどいい涼しさ・温かさ!代謝のいい人におすすめしたい長袖山シャツ
ウィンドシェルをすぐに脱いでしまう人・・・
私です。
ウィンドシェル自体は好きで、山にも持って行きます。しかし、実際あまり着ません。本当に風が寒いときくらい。結局、テント場や山小屋、電車・バスの中での着用がほとんど。街着として使う方が多いかも。
ウィンドシェルは"防風アイテム"ですが、代謝がいいために、防風具合が逆に暑いと感じてしまう。風のない樹林帯では、なおさら蒸れがち。
ずっと、薄々気がついていましたが、自分はウィンドシェルとの相性が良くないでは?と。だからこそ、「ムササビシャツ」にビビビッ!ときました。
十分な"ゆとり"による涼しさと、ある程度の"通気性"が行動中にちょうどいい。
「防風するほどではないけど、少し抑えたい」
風を大幅にシャットアウトするのではなく、ある程度のシャットアウトで私は十分(暴風ではなく、普通に行動できる範囲の風)。本当に寒いときはレインウェアでいい。
スナップボタンで好きなだけ開けて、閉められる。換気も体温調節も簡単。私は、ウィンドシェル代わりの"羽織もの"として使うことが多いです。
袖丈ぴったり!女性が着やすい男女兼用の山シャツ
半袖ならなんとかなることもありますが、長袖は袖丈がどうにもならない。ついでに着丈も。
短めにデザインしてくれた店長まるちゃん、ありがとう!と叫びたい。それくらい袖丈がぴったりです。
「袖が邪魔にならないように」
「グローブと干渉しないように」
この2点を考慮したつくりですが、改めて、女性も安心して着こなせる山シャツです。
山でも街でもオフィスでも!?あらゆるコーディネートで着こなせるおしゃれ山シャツ
*2024年のモデルチェンジで細部の形と素材が変更になっています。旧モデルは綺麗めのコーディネートにも合わせやすい見た目ですが、現モデルはアウトドアよりのデザインだと感じます。ここでは旧モデル目線でご紹介します
パッと見、アウトドアウェアかどうかわからないツルッ!テロッ!とした生地感(*現モデルはザラッとしているらしい)。サングラスループのワンポイントカラーが、ちょろっとカジュアル感を出しています。
生地感が、オフィスカジュアル系の綺麗めパンツやスカートにも合うなあ、と個人的に思います。前後の丈の長さが違うので、前だけインするとなんかそれっぽいし(?)
山と道の「UL シャツ」はオフィスまではいかないと感じていますが、「ムササビシャツ」はかなりオールマイティに使えるアイテムかと。
夏は冷房ガンガンにかけているカフェとか職場も多いので、カーディガン代わりにバッグに忍ばせておけるのもよい。シワになりにくく、嵩張らないので小さめバッグにも入ります。
山であまり長袖を着ないこともあり、「ムササビシャツ」は街着利用が断然多いです。とっても気に入っています◎
まとめ
伊豆のアウトドアショップ「サンカクスタンド」と、アウトドアブランド「アクシーズクイン / 凌」の共同開発、オリジナル商品の「ムササビシャツ」をご紹介させていただきました。
◾︎ 消臭・防臭効果の高い化繊シャツ
◾︎ 汗染みが目立たない山シャツ
◾︎ 縦走はウールより化繊派
◾︎ ウィンドシェルを暑いと感じる・ウィンドシェル代わりのシャツを探している
◾︎ おしゃれで機能的な山シャツ
◾︎ 山でも街でも職場でも使える山シャツ
上記のような山シャツをお探しの方には「ムササビシャツ」シリーズおすすめです。
販売は現在1年に1回、5〜6月頃。また来年も販売されることを願っています。
今回ご紹介したシャツ以外にも、カーディガンやアロハシャツなど、ムササビシリーズは増えています。気になる方は「SANKAKU STAND」のHPをチェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
\ 記事がお役に立ちましたら /
よろしければ、応援よろしくお願い致します。
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