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モンベル「U.L.フォールディングポール 100」調節しない軽量コンパクトな折りたたみ式ポールで山歩きをちょっと楽に

山 の 道 具

歩き人たかちです。

アウトドアギアで、今回はじめて購入した"トレッキングポール"

山歩きで膝痛になることは今のところなく、手に持って歩くのが煩わしくて使っていませんでした。しかし、まだまだ長い山歩きの人生を考えて購入することに。

5,6年くらい前だったか、モンベルの「U.L. フォールディングポール」シリーズに"100cm"という長さが仲間入りして歓喜。

チビが使えるU.L.ポールきたー!!

ということで、いつかポールを購入するときは「U.L. フォールディングポール100」と、兼ねてより決めていました。それからだいぶ時間が経ちましたが、ついに手に入れました。ちゃっかり上代変更前に買うというね。

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トレッキングポールを購入した理由

ずっと使っていなかったトレッキングポールを突然購入した理由。それは大きく2つ。

◾︎ 膝への負担軽減(人生長く歩きたい)
◾︎ テ・アラロアで必要だと考えた

膝への負担軽減
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ポールそのものからちょっと逸れて膝のお話を。一般的に「体重が1kg増えると膝への負担は3〜5kg増える」といわれています。重い荷物を背負う登山において、膝への負担は計り知れない・・・

「はじめからトレッキングポールに頼りすぎると、山を歩く筋肉ができない」と教わったことも、トレッキングポールを使っていなかった理由の一つ。「まだいらないかな〜」が続いて今に至っていました。

登山中の膝痛はないものの、30代に入ってから身体を大事にしようと思うことが増えました。きっかけは、昨年の南アルプス南部の縦走。1日目、易老渡から光岳を目指しましたが、食料と水でパンパンのザックを背負い、易老岳へのえげつない急登で「膝がかわいそうだなあ」と。

20代後半までは「身体は丈夫だから」と、体力に任せてガンガン登っていました。しかし、軟骨の消耗が激しく、下山になるといつも痛むという30代の知人もいるし、気がついていないだけで損傷が進んでいるかもしれない。テント泊縦走とロングトレイルが特に好きなので、しっかり考えようと思いました。ちょっと遅いかもしれないけど・・・

膝痛の予防には、膝周りの"筋力と柔軟性"が大切。膝痛の原因はさまざまですが、多くは膝を支えている筋力が落ちて膝周りが不安定になり、軟骨への衝撃が増えることで痛みが生じます。筋力が衰えると軟骨の摩耗を早め、また、摩耗した軟骨は元には戻りません。いかに摩耗スピードを遅くするかが、人生長く歩く鍵。

一応毎日ストレッチをして柔軟性は維持。膝の筋力トレーニングは"スクワット"が一番です。以前山でお会いした60代の方に、「40代の頃は医者に通うほど膝が痛かったけど、毎日スクワットをしていたら膝の痛みが全く出なくなった」というお話を聞きました。

膝の内部が痛む場合は深刻とも聞きますが、外部が痛む場合は基本的に筋力と柔軟性が原因のようです。


膝痛に関しての本はこちらがおすすめ。構造を理解し、どんなストレッチが効果的かなど、わかりやすく記載されています。


テ・アラロアで必要
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コロナで先延ばしになっているニュージーランドのロングトレイル「Te Araroa」

スペインの巡礼路から帰国したときにテ・アラロアのことを知りました。しかし、そのときは開通してまだ2年半くらいで情報が皆無。社会人になってお金を貯めたら歩こうと思っていた憧れのトレイルです。2023〜2024年のシーズン、ようやく計画を実行予定。

テ・アラロアでは渡渉がとにかく多いため、トレッキングポールは必要だと考えています。チビで渡渉がそもそも不利だし、流れの速い川もあるためバランス補助としても必要だなと。

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トレッキングポールの選び方

トレッキングポールは大きな区分からモデルを絞り、細かい仕様の違いで自分に合うものを選びます。

◾︎ I字型・T字型
◾︎ 伸縮式・折りたたみ式
◾︎ アルミ・カーボン
◾︎ スクリューロック・カムロック
◾︎ 長さ・重量
◾︎ その他細かい仕様

I字型 ・T字型
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トレッキングポールは「I字型」「T字型」の2種類の形があります。これは、持ち手のグリップの形状です。

  特徴
I字型 ◾︎ バランス補助
◾︎ 2本使いで推進力を得られる
◾︎ 重い荷物を背負う際の負担軽減
◾︎ 起伏の多いトレイル向け
T字型 ◾︎ バランス補助(主に1本使い)
◾︎ 普段の歩行に近い感覚で使用
◾︎ 握る力は少なくて済む
◾︎ 起伏の少ない整備されたトレイル向け

[  I字型  ]

画像出典:モンベル

登山で主流な「I字型」。バランス補助に加え、2本使いをすることで"推進力"を得られます。ちょっとした補助として1本での使用も可能ですが、よりよいバランス力と推進力を求めるならば2本で。

履き慣らしの登山靴で30km弱縦走するという失敗登山がありましたが、練習用に先輩から借りていたトレッキングポールにすごく助けられました。歩く気力がなかった中、I字型の推進力でなんとかゴールした苦い思い出。

グリップは軽く握るだけでストラップに荷重をかける使い方をしますが、正しく使うには慣れが必要になるアイテムです。I字型は正しく使うことで本来の機能を発揮するので、近場の低山で練習すると強い味方になります。

[  T字型  ]

画像出典:モンベル

「T字型」のトレッキングポールは上から手を乗せる(被せる)形になり、面積が広く、I字型に比べて握る力も少なくて済むので楽に使えます。

1本使いが主流ですが、2本で使っている方もいます。I字型のような推進力を得るためのものではありませんが、普段の歩行に近い場面での"歩行の補助"として。起伏の少ない、整備された登山道に向いているので、ちょっとした低山やハイキングなどに。

画像出典:モンベル

I字型とT字型を合わせたハイブリッドモデルも。登りではI字型、下りでは体重をかけやすいT字型というように、状況に合わせて使い分けられます。

伸縮式・折りたたみ式
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トレッキングポールは、「伸縮式」と「折りたたみ式」に種類が分かれています。

  特徴
伸縮式 ◾︎ 長さの調節幅が広い
◾︎ 耐久性が高い
◾︎ 収納時のサイズは長め
◾︎ 分解可能で中のメンテナンスは容易
折りたたみ式 ◾︎ 軽量コンパクト(ザックに収納できるモデル多数)
◾︎ 長さ調節不可 or 少しだけ可能
◾︎ 修理に融通が効かないことも

[ 伸縮式 ]

「伸縮式」は上・中・下段の太さが異なり、上段に中・下段が収まるタイプ。I字型の伸縮式は、トレッキングポールの中でも一番種類が豊富なスタンダードモデルです。安心感のある歩行(バランス)補助がほしいという方に最適。調節の幅も広いため、さまざまな場面で活躍します。

折りたたみ式に比べて収納時のサイズは大きく重量もありますが、耐久性は高め。上・中・下段すべて分解できるため、修理の際は各パーツを交換するだけと容易です。

[  折りたたみ式  ]

折りたたみ式は基本的に上中下段の太さが同じで、紐などで連結されています。細めで軽量コンパクトなモデルが多く、負担のかかる場面などでちょっとした補助を求める方やトレラン・スピードハイク向け。U.L.思考な分耐久性は犠牲になりますが、ザックの中にすんなり収まるサイズ感のものも多いです。

デメリットとしては、長さ調節不可のモデルが多いこと。中には上段で多少の調節ができるものもあります。選択する際は、登り・平地・下りのそれぞれで長さが問題ないか要確認。

使い方は少し限定されますが、登山スタイルに合う場合は良い味方。

素材の選択
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  特徴
アルミ ◾︎ 粘りがあり折れる前に曲がる
◾︎ カーボンよりも重い
◾︎ 比較的安価
カーボン ◾︎ とにかく軽い!
 →腕など上半身への負担を軽減
◾︎ 粘りはなくいきなり折れる
◾︎ 価格が高い

[  アルミの特徴  ]

アルミは素材特有の粘り(しなり)があり、衝撃が加わった際は折れる前に曲がります。それ以上の力が加わればバキッと折れますが、カーボンに比べると少なめで安心感があります。

デメリットは、カーボンよりも重量があること。長い時間手に持っていたり、使わずに背負う場合は、その重量が多少負担になることも。カーボンに比べるとどうしても重量はネックになりますが、アルミのポールでも軽量なモデルはあるので許容できる範囲で選択すればいいのかなと。

[  カーボンの特徴  ]

カーボンは"とにかく軽い"ことがメリット。長時間の使用でも、背負う場合でも負担を減らせます。

デメリットは、"一点集中の力に弱い"こと。素材自体の強度は高いですが、アルミのような粘り(しなり)はないため、強い衝撃が加わると大抵バキッと折れます。曲がるだけならその後も使えますが、折れてしまったらその先の行程で使い続けることは難しい。

トレッキングポールの修理は、カーボンが圧倒的に多いです。デメリットを受け入れた上で軽さを優先したいという方向け。

しかし、トレッキングポールのつくりもさまざまなので、必ずしも「カーボンだから折れやすい」という訳ではありません。接続部のつくりやポールの径、カーボンの素材自体も進化しているため、デメリットを補うためにどのような構造になっているかなどを見極めるといいと思います(アルミも然り)。

画像出典:モンベル

伸縮式で上段アルミ、中・下段カーボンというように、耐久性と軽さのバランスを考えたハイブリッドなモデルもあります。例えば、モンベルの「アルパイン フォールディングポール」。

ツイストロック・レバーロック
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調節時のロックには「ツイストロック」「レバーロック」があります。スクリューロック、カムロックなど呼び方はいろいろ。

  特徴
ツイストロック ◾︎ レバーロックよりも構造がシンプル
◾︎ パーツが少ない分多少軽量の場合も
◾︎ 雪山では回す部分が氷結することも
レバーロック ◾︎ ワンタッチで素早く調節可能
◾︎ パーツが一番複雑
◾︎ 雪山でも使いやすい

[  ツイストロック  ]

画像出典:モンベル

ツイストロックは、繋ぎ目のパーツを回して長さを調節するシンプルな構造。中にはストッパーのパーツがあり、これは消耗品。交換用パーツの販売があるため、すり減ったり割れたりした場合は交換します。

故障や不具合に関しては、「回しても閉まらない」「回らない」「伸縮できない(動かない)」など。中のパーツが消耗していたり、パーツと本体の間に入りこんだ砂などが固着することで不具合が生じます。

使用すると中には水蒸気が溜まり、パーツの隙間には砂や塵が入り込むため、下山後に使ったまま放置していると上記のような不具合が生じます。使用後は、アウトドアギアに大切な"乾燥"が必須。上・中・下段すべて分解できるため、バラして砂埃を綺麗に拭き取り、中をしっかり乾燥させることで防げます。

雪山では"氷結して回せない"ということがあるため、オールシーズン使う場合は、その点に要注意。また、メンテナンスでバラしていて、いざ使おうとしたら中段がない!なんてことにもご注意を。

[  レバーロック  ]

画像出典:モンベル

レバーロックはレバーの開閉で調節するワンタッチ構造。ツイストロックよりも素早く調節できるため、面倒臭さがありません。

構造というかパーツはトレッキングポールの中で一番複雑なので、破損や故障のリスクは高くなります。パーツはネジで留められているため、登山中にネジの緩みが生じると少し厄介。使用中に「カチッと留まらない!緩くて引っ込んでしまう!」とならないよう、使用前は要確認。あるいは、ミニドライバーなどを持っておくか。

重量はスクリュータイプと変わらないものもありますが、ものによっては少し重さがあります。雪山ではツイストロックのような氷結は少ないため、オールシーズン使いやすいです。

長さ・重量
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平地で肘が90度に曲がるくらい

長さの目安でよく言われていますが、個人的には"90度より少し下"がちょうどいい。平地で推進力を得る場合、ちょっと腕が下がっていた方がストラップの重力をかけやすいと感じるので。計算式も一応あります。

「身長の65%の長さ(身長 × 0.65)」

自分の場合は、147× 0.65=95.55cm。目安なので店舗で試すのが一番です。

重量に関しては、「軽い」「重い」と感じる重さは人それぞれ。店舗で少し試したくらいでは、その重量がどれほど負担になるかは正直分かりません。

アルミのあとにカーボンを持つと明らかに楽だし、その逆も然り。犠牲になることがそれぞれにあるため、メリット・デメリットを理解した上で選びます。

アウトドアギアは山で実際に使ってみないとわからないので、友人、知人に借りたり、レンタル品で試せると一番いいかなと。

その他の仕様
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基本的なつくり以外で、メーカーやモデルごとに仕様や素材は細かく異なります。

◾︎ アンチショック機能(バネ)の有無
◾︎ グリップの素材・形状
◾︎ ストラップの素材・調節機能
◾︎ バスケットの大きさ・形状
◾︎ シャフト連結素材(フォールディング式)
◾︎ 修理対応について

アンチショック機能
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衝撃を吸収する"アンチショック"という構造になっているモデルがあります。中にバネが入っており、衝撃により受ける負担を和らげてくれる機能。

ロードや岩のような硬い地面に対して特に効果的ですが、個人的にはそこまで重要視しなくてもいい機能かなと思っていたり。この機能によりどれほど恩恵を受けるのかは正直不明で、パーツが増えることで重くなったり、故障に繋がる方が厄介だななんて。

グリップの形状・素材
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グリップの形状が自分の手にしっくりくるかどうかを確認。しっかりした凹凸があるものからフラットなものまでバリエーション豊か。男女兼用と女性用では大きさも異なるため(全体の長さも変わります)、手の大きさによって選択。また、細かい長さ調節をしなくて済むよう、グリップ自体が長めのモデルもあり便利です。

素材は「EVA」が主流になっており、「コルク」は少なくなっている印象。気泡素材であるEVAは吸汗性に優れているため、夏場の暑い時期でも快適に使うことができます。コルクは手に馴染む素材で、EVAほどではありませんが汗も吸ってくれます。

ストラップの素材・調節機能
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ストラップの素材も丈夫なものからモノフィラメントのような風の通しのいいものまでさまざま。

出典:モンベル

軽量で保水しないモノフィラメント。通気性に優れ、夏も快適。

ストラップの機能をしっかり活用する場合、ピタッと肌に接触しているため結構暑さを感じます。雨の日は濡れて乾きづらかったり、汗と混ざって嫌な臭いを発したり。モノフィラメントのような素材は個人的に好きです。

また、ストラップの長さを調節するシステムがスムーズかどうか。中には調節できないモデルもあります。

バスケットの大きさ・形状
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トレッキングバスケットは、地面や岩の隙間などに深く入り込まないようにするためのパーツ。

雪山用のより大きなスノーバスケットに交換できるものは多いですが、それだけでなく"より小さい"ものに交換できるモデルもあります。

画像出典:モンベル

例えばモンベルでは、バスケットの一部が欠けているデザインの「コンパクト トレッキングバスケット」が販売されています。収納時の嵩張りを抑え、かつ、軽量化されたもの。

*「U.L. フォールディングポール」シリーズは、スノーバスケット不対応となっています。

シャフトの連結素材
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フォールディング式は、多くの場合コード(紐)でシャフトが連結されています。「この紐の耐久性はどうなのか」という声もありますが、私自身これに関するクレームやマイナス意見はほとんど聞いたことがありません。

画像出典:Yahoo!ショッピング

ブラックダイヤモンドでは、コードを保護するために樹脂で覆っているモデルも(かつ、スピーディに接続)。

修理対応について
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自分の身代わりになって折れたり曲がったりするトレッキングポールは、修理が非常に多いギアの一つ。思わぬ場面でバキッと、ボキッと、なりがち。

安いものではないので、すぐに修理対応してくれるアフターサービスがあるメーカーのものを選ぶと安心です。メーカーによっては「正規店舗での購入品以外は修理不可」という場合もあるので要注意。

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モンベル「U.L.フォールディングポール 100」を選んだ理由

"軽量コンパクト"ということはもちろん、それ以外で「U.L. フォールディングポール100」を選んだ理由は主に以下の3つ。

◾︎ 90cmから使用可能
◾︎ シンプルな構造で故障が少ない
◾︎ ツェルトをギリギリ張れる長さ
*ワンポールテントの場合は長さが足りません

90cmから使用可能
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身長の65%を目安にすると、自分の適性な長さは95cmほど。

トレッキングポール自体の長さは調節できませんが、グリップ部分が20cmあります。自分の手のちょうど2個分くらいの長さで、持つ位置を変えることで10cmの長さ調節が可能。最短で90cmから使うことができます。

自分の場合、下りでも100cmあれば十分なので"全長100cmで最短90cmからOK"という仕様がぴったりなのです。

シンプル構造で故障が少ない
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シンプル構造のメリットは"故障が少ない"こと。

砂が固着して動かないとか、パーツが消耗していたとか、そんな不具合が極端に少なくなります。何かあるとしたら紐が切れるか、カチッと留める"ラチェットボタン"が出てこないか。

いずれも、ダクトテープなどがあればその場凌ぎできるほどの不具合です。

ツェルトをギリギリ張れる
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ワンポールテントはポールの長さが115〜125cmくらい必要になるため(最低でも110cmないと厳しい)使えませんが、ツェルトなら100cmでも張ることは可能。105〜110cmくらいが一番いいと思いますが、チビなので多少天井が低くてもいいだろうと。

ワンポールテントに憧れもありますが、トレッキングポール自体使わないことも多く、そもそも125cmという長さは自分には必要ない。そのため、最初からワンポールテントは諦めており、さらに軽くするならツェルトだなと思っています。

ツェルトならギリギリ張ることができるため、自分に合う最低限の長さのポールを無駄なく使えます。

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基本スペックと使用感

「U.L. フォールディング」シリーズは4種類。

サイズ・重量 100(90〜100):149g
105(95〜105):152g
113(103〜113):157g
120(110〜120):163g

*カッコ内は使用サイズ
*ポイントプロテクター10gを含む
収納サイズ 100:32cm
105:34cm
113:36cm
120:39cm
素材 シャフト:アルミニウム合金 
グリップ:EVA
ストラップ:ナイロン
  *2023.4時点の情報

 

シャフトはコードで繋がれていて、上段を下げるとラチェットボタンがカチッと出てきてロックされる仕組み。

バスケットはコンパクトな半円形。折りたたんだ際に嵩張りません。

◾︎ 凹凸のないフラットグリップが◎
◾︎ 細くて片手で2本持てる
◾︎ メンテナンスが楽
◾︎ マジックテープはちょっと面倒
◾︎ ストラップ素材が少し暑い

凸凹のないグリップがいい
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凹凸のあるグリップだと、握る部分が大体決まっています。フラットなグリップは"どこを持ってもいい"という自由さがあり、それがとてもいい。

ちょっとしたバランス補助や負担軽減が目的で、しっかり握って使うことが少ないため、凹凸があると逆に使いづらいと感じてしまうのです。

片手で2本持てる
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凹凸はないし、グリップは細いため、片手で2本まとめて持つことができます(手が小さいけれど可能!)

岩場を通るときなど、ちょっと手を使いたいというときも、片手を簡単に空けることができます。楽々2本持てることにより、ポールとしての役割はそのまま果たしてくれます。片手ポール2本持ち、片手岩にしても特に問題ないところが楽ちんでいいなと。

メンテナンスが容易
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フォールディング式はバラすことができないため、メンテナンスがデメリットとされていることが多いです。しかし、個人的には楽だと感じます。

帰宅後は汚れを拭き取ってそのまま乾燥。気にするほどのパーツもないし、連結されているので、上・中・下段のどれかを失くすこともありません。

修理に関しては伸縮式よりも複雑で、修理不可となることもあるかもされませんが、そのときはそのときだと割り切っています。

マジックテープがちょっと面倒
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折りたたんだポールをまとめておくマジックテープがそれぞれ付いていますが、これがちょっと面倒だと感じました(1本使用ならいいですが)。

このマジックテープは取り外し可能なので、別のバンドで2本まとめるか、片方のマジックテープで2本一緒にまとめる方が楽だなと。"失くさない"というメリットはありますが、1本ずつザックのポールループに取り付けることもしないので。

マジックテープを取り外して2本まとめてみました。使えるといえば使えますが、もう少ししっかりしたバンドの方がいいか?

*2023.8現在は1本だけマジックテープを付けておき、2本一緒にまとめています。バマジックテープ(バンド)を失くさないという利点はやはり活用した方がいいなと。

ストラップ素材が少し暑い
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ストラップの素材はクッション性のあるしっかりしたもの。その方がいいという人もいると思いますが、個人的にはモノフィラメントなどの薄めの方が好み。

調節機能の関係でモノフィラメントにはできないのかもしれませんが、春に使って暑さを感じたので、夏は結構暑そうだなと。

ストラップは不要だと切り落としている人もいますが、少ない握力で推進力を得るには必要なのでそのままにしておきます。



使っていてやっぱり要らないと感じ、ストラップを切る以外の方法を試みた結果失敗しました。ストラップを切ることで起こるデメリットもあるため、よろしければ下記の失敗談をご覧ください。

 

シャフトは細いですが、頼りなさのようなものは特に感じませんでした。ちょっと使いたいという自分にはしっくりくるようです。舗装道の登りでも、良い推進力でした。

今回、捨てる寸前のツルツルで穴が空きそうなソールのローカットを履いて歩きましたが、下りでは特にちょこっと補助があるだけで安心感が得られます。靴はギリギリまで使い倒すことがほとんどなので。

今まで使っていなかったので、何かを手に持って歩くことに違和感もありますが、そこは慣れですかね。この軽さなら負担にはならないと思います。逆に、このタイプをはじめに使ってしまうと、普通のトレッキングポールは重いとか煩わしいとかで使えないだろうなとも思います。

急登でも4本足になる分、いつも以上にスイスイ歩けた気がします(荷物は軽いですが)。今季、テント泊などで積極的に使っていく予定ですが、きっといい相棒になってくれるでしょう。

ーーーーーーー 追記 ーーーーーーー

2023年5月、大峯奥駈道を歩いたときに大いに活躍しました(マダニに噛まれて途中下山…)。1日の行程が長く、アップダウンが連続する道のりではいい相棒すぎて。立ち休憩のとき、ちょっとでも手を預けられる場所があると段違い。気温が27〜28度まで上がり、暑さも相まってへばっていたときは、これなしでは持教の宿まで辿り着かなかったとさえ思いました。もっと早く使い始めれば良かったなあ。


U.L. フォールディングポール100

https://webshop.montbell.jp/sp/goods/disp.php?product_id=1140258

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検討したMountain King「Trail Blaze」

モンベルの他に検討したものは・・・

Mountain King「Trail Blaze 」

画像出典:Mountain King

  サイズ・重量   100cm:125g
105cm:129g
110cm:138g
115cm:142g
   120cm:145g 
素材   アルミ  

マウンテンキングは5cm刻みのラインナップ。100cmで125gと、モンベルよりもさらに軽量です。ちなみにカーボンのモデルあり、そちらは100cmで105gという驚異的な軽さ。しかし、断念した理由は・・・

グリップ部分の長さがないから

グリップ部分がモンベルに比べて短いため、握る位置を変えての長さ調節はできません。平地で95cm弱が使いやすい自分にとっては、これがネックなのです。

友人がこのモデルを使用しているため、一緒に山を登ったときに少し使わせてもらいました。マウンテンキングの特徴である"握りやすいグリップ"はとても良かったのですが、登りや平地ではやっぱりちょっと長いな〜手の位置変えたいな〜という感じで。

ストラップは調節できないタイプですが、長さが合う人には使いやすいU.L.系のポールだと思います。


Mountain King 公式サイト

Mountain King|マウンテンキング |
マウンテンキングのポールは、ハイキングやトレッキング、トレイルランニングなど、アウトドアアクティビティに欠かせないアイテムです。すべてのポールは、イギリス・ニューカッスル・アポン・タインにある工場で、専任のチームによって生産されています。

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まとめ

人生長く自然の中を歩くために、身体への負担を少しでも減らそうと購入したトレッキングポール。今の私には、モンベルの「U.L. フォールディングポール100」が一番合うという結論で選びました。

ただ"100cm"というだけでは使えない。グリップが長いことによりチビでも使えるU.L.ポールに仕上げているところは、さすがモンベル。日本人の、日本人女性のアウトドアマンの意見もたくさん集まるからこそだと思います。

◾︎ 身体への負担を少し減らしたい
◾︎ 頻繁には使わないけど、ちょっとした補助がほしい

どんな使い方をしたいかによって最適なモデルは変わりますが、U.L.系のポールをお探しの方はぜひご検討ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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