スポンサーリンク

マダニに咬まれて考えた登山の装備とリスクについて。アウトドアの"軽量化"本当に大丈夫?【大峯奥駈道無念の下山】

山 雑 記

歩き人たかちです。

2023年5月、はりきって大峯奥駈道を歩きはじめたものの、持教の宿でテント泊をした翌朝、足の甲にマダニが・・・

存在もリスクもわかっている。しかし、実際被害に遭わないと実感がない。マダニの被害はじめてですが、正直、咬まれるとも思っていませんでした。

縦走3日目の朝、泣く泣く下山。エスケープの林道を歩きながら、山のリスク管理や装備のことについて改めて考えました。

*実際に咬まれた写真を掲載しています。苦手な方は「マダニに咬まれた1日」の項目の閲覧をお控えください

*参考:厚生労働省HP,東京都感染症情報センター

スポンサーリンク
スポンサーリンク

マダニについて

山歩きにおいて、やっかいな吸血鬼の代表といえば"ヒル""マダニ"。しかし、生態は大きく異なり、マダニの場合は"感染症のリスク"があります。最悪の場合は死に至ることも・・・

そんな恐ろしさを持つマダニですが、やつはどこにでもいます。ヒルは山域がある程度決まっていますが、マダニは樹林帯や草むらならどこにでも。キャンプ場や公園、庭にも潜んでいます。

マダニの一生

マダニは「幼ダニ → 若ダニ → 成ダニ」と成長していきますが、吸血するのはそれぞれの段階で1度だけ。つまり、一生のうちに3回吸血し、子孫を残してこの世から去ります。

吸血期間もそれぞれですが、一番長いのは成ダニ。卵を産むために必要な栄養を1〜2週間かけてじっくり吸血します。

マダニの種類と分布

日本全土に生息するマダニもいれば、地域ごとに生息域が分かれているものも。

出典:https://jp.mypetandi.com/pet/m-shiawase-cp/lp-madani02

日本全土 ヤマトマダニ
フタトゲチマダニ
キチマダニ
オオトゲチマダニ
東日本 ヤマトチマダニ
シュルツェマダニ
西日本 タカサゴキララマダニ
タネガタマダニ
タカサゴチマダニ
  沖縄・西日本の一部     クリイロコイタマダニ  

私が咬みつかれたマダニは、主に西日本に生息する"タカサゴキララマダニ"。マダニの中でも大型で、体長は5〜9mmほど。他の種類は2〜3.5mmほどなので、倍かそれ以上の大きさで存在感がすごい。

マダニの特徴

◾︎ 春〜秋の3シーズンが活動期
◾︎ 体長は3〜10mm程度
◾︎ 吸血後は10〜20mm程度
◾︎ 長いと2週間くらいかけて吸血

◾︎ 柔らかい部位を好む
◾︎ 痛くも痒くもない
◾︎ 時間が経つと取れない

◾︎ 感染症のリスクがある

活動期は主に3シーズンですが、冬に活動する種類もいるためオールシーズン注意が必要。体長は3mm前後の種類が多く、大型のものは10mm近く。幼ダニ・若ダニが3〜7日ほどの吸血期間であるのに対し、成ダニは1〜2週間ほどかけてじっくり吸血します。ヒルと同じく吸血後は体長が何倍にもなり、こちらも見た目がね・・・ 

マダニは柔らかい部位を好み、脇や太腿、ふくらはぎ、二の腕などに移動してガブッと決め込みます。

私が不幸中の幸いであったのは、咬まれた部位が"足の甲"であったこと。目につく部位であったため、すぐ気がつくことができました。

咬まれた日の夜は靴下を脱いで就寝。足だけ露出していたので足の甲だったのかもしれませんが、場所選びが下手なマダニに感謝。痒みや痛みは全くないため、自分では見えない部位や服を脱がないとわからない部位だった場合、何日も気が付かなかったと思います。

両親の知人は高熱が出たことでマダニに咬まれていることが発覚し、2週間入院したそうです。吸着後、ある程度膨らんできたときに違和感が・・・というケースは多いようなので、普段から身体をチェックすることが大切ですね。

マダニは吸着後3日くらい経つと、ピンセットでの除去が困難になります。皮膚と口器が固着してしまい、皮膚の切開が必要になることも。早期の除去が重要です。

そして、マダニに注意しなければならないのは"感染症のリスクがある"から。どんな感染症かはマダニによりけりですが、最悪の場合死に至ることも。小さいけれど侮れない、とても厄介な吸血鬼。

マダニ媒介の感染症

日本国内での報告例が多いのは「日本斑紋熱」。その他、アウトドアマンとして注意すべきは「SFTS」「ライム病」

SFTS
(重症熱性血小板
減少症候群)

ウイルスを保有しているマダニに咬まれたり、
マダニに咬まれて感染した動物の体液などにより感染。

・主にチマダニ属、タカサゴキララマダニからの発症例もあり
・潜伏期間は6日~2週間程度
・発熱や消化器症状(おう吐、下痢など)、
倦怠感、リンパ節のはれ、出血症状など
・致命率は30%ほど

主に西日本で注意喚起されていた感染症ですが、
近年東日本にも広がりつつあります。
ライム病 ライム病ボレリアを保有したマダニに
咬まれることによって感染。

・主にシュルツェマダニが媒介
・潜伏期間は3~32日
・感染初期、咬まれた部位に赤色の丘疹が
生じ、環状に紅斑が広がっていく
・筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、全身倦怠感など
・病原体が全身に広がるとさらなる症状を発症
・重症化により死亡することも

寒冷な場所を好む、北海道に多く生息
するシュルツェマダニが主に媒介。
北海道では平地でもみられるが、
本州では800〜1000m以上の山に生息
日本紅斑熱 病原体(リケッチア)を保有する
ダニに咬まれることにより感染

・潜伏期間は2〜8日
・刺し口は赤く腫脹し、中心部にかさぶたができる
・頭痛、発熱、倦怠感など
・発生報告が多い感染症
・死亡例もあり
ツツガムシ病 日本紅斑熱とほぼ同じ症状

・潜伏期間は10〜14日
・治療が遅れると重症化や死亡のリスク
その他 ・クリミア・コンゴ出血熱
・回帰熱
・ダニ媒介脳炎
etc…

「SFTS」は2011年に特定された感染症。ウィルス感染であり、有効性が確立された抗ウイルス薬は現在ありません。重症化や致死率が高い感染症のため、特に注意が必要です。

「日本斑紋熱」や「ライム病」は投薬により治療できすが、いずれも有効なワクチンなどはなく、咬まれないように予防するしかありません。

スポンサーリンク

マダニの予防と対策

ワクチンなどで予防できないマダニは、基本的な対策を講じるしかありません。

◾︎ 肌を露出しない(長袖・長ズボン)
◾︎ ズボンの裾を靴下に入れる
◾︎ 虫除けを使用する

虫除けに関して、一番効果的なのは"ディート"を主成分とするもの。蚊・アブ・ブヨ・マダニ・イエダニ・サシバエ・ツツガムシ・南京虫など、あらゆる虫に有効です。しかし、ディートは安全性の問題があり、子どもの使用はNG、あるいは使用回数に制限があるものが多いです。また、衣服の繊維を傷めることも。

そこで、子どもや肌が弱い方が使用できる虫除けとして認知されているのが"イカリジン"を主成分としているもの。ディートと同じような効果があり、肌にも優しいためこちらを選ぶ人もいると思います。デメリットとしては"蚊・アブ・ブヨ・マダニのみ有効"ということ。

イカリジンはマダニにも有効ですが、幅広く対応させるならディートを主成分とする虫除けが◎


ディート濃度30%。肌が弱くなく、長時間、幅広い虫対策に使用したい場合はこの程度の濃度のものを。


ディート濃度10%。濃度を少し下げたい方や子どもと使用したい方など(年齢制限・使用制限あり)。


ディートではなく"イカリジン"使用の虫除け。


天然成分の虫除けとして人気のハッカ油。多用途なので、持っていて損はありません。


普段はこちらのディート不使用のものを使っていますが、環境に優しいので効果があるかは正直微妙。虫の多い季節にはあまり期待できませんが、香りは気に入っています。


 

マダニを自分で除去する器具もありますが、上手く取らないと口器が残ってしまうため、病院にすぐ行けない状況の場合にのみ使用とした方がいいです。
 

[ マダニに咬まれてしまったら ]

もし、マダニに咬まれてしまったら・・・

マダニを自分で取るのは簡単ではありませんが(できる限り病院へ!)、一番有効な方法は"塩漬け"のようです。マダニにたっぷりの塩をのせ、水で少し濡らしてベタベタさせます。10〜15分くらい放置して塩を除くと比較的簡単に取れるようです。

ただ、腹部を摘んでしまうとマダニの体液が入ってしまうため、除去には注意が必要。そのため、塩漬けにしたあと、皮膚に乗せられるような小さなカップを使用して(ペットボトルの蓋とかポイズンリムーバーの蓋とか)、さらに"アルコール漬け"にすると自然と浮く(離れる)ようです。

マダニの大きさや吸着具合により取れる・取れないはあると思いますが、すぐに病院へ行けない場合は試してみるといいかもしれません。ただし、取れたとしても感染症を引き起こす可能性があるため、病院で抗生物質を処方してもらうことをおすすめします。

スポンサーリンク

マダニに咬まれた1日

夜明けの悲劇

大峯奥駈道3日目の朝、夜明けの薄明かりの中靴下をはこうとしたら・・・ん?

一瞬血の塊かと思いました。しかし、足の甲に血が出るような怪我はしていないし、そもそも痛くもない。よく見ると脚がある・・・

やられたーーーーー!!!

昨夜、足を拭いているときはいなかったので、寝ている間にやられました。ツンツンすると脚をピクピクさせながら、足の甲にしっかり吸着しているマダニ。実物をはじめて見ましたが、結構デカい。下山後調べると、咬みつかれたのは"タカサゴキララマダニ"。主に西日本に生息し、マダニの中でも大型種。一目で"虫"とわかる存在感。

念願の大峯奥駈道、ショックで少しの間思考停止状態。持教の宿から先へ進むとエスケープが難しい。というか、どこで下りても熊野本宮大社経由となり特に変わらない。本宮に下山しても皮膚科はないし、皮膚科のある地域まで出るのは時間がかかる。しかも、木曜日だから今日下山しないと週明けまで病院に行けない可能性もある。

悔しさのあまり、せめて玉置神社まで・・・という思いがつい過ってしまいましたが、いかんいかんと振り払って下山の支度。

幸い、持教の宿は林道でエスケープしやすい場所。地図を確認すると、下山地点のバス停「池原」から奈良県の「大和上市駅」へバスがある。しかし、1日1便・・・一体何時発なのか、電波がないからわからず。大和上市駅発ならきっと間に合う。しかし、池原発の1便なら早い時間かもしれない・・・一か八かで下山しましたが、結果、駅に向けて出発する1便だったため、間に合いませんでした。

バスは7:23発で、下山が8:00前(あと30分早く出発していればという悔しさ)。しかし、熊野市と繋ぐ巡回バスが他にあり、遠回りですがその日のうちに大阪まで出て皮膚科に行けました(木曜日は休診や午後休診が多いことも知らず、探すのも時間がかかりました)。

皮膚科前の自己処置

ガーゼを被せてマダニとともに下山し、バス待ちの間にとりあえず行った自己処置は・・・

ワセリンで窒息死させる(ワセリン法)

マダニはヒルと同じく無理に剥がすのはNG。簡単に取れるものではなく、頭や口が残ってしまいます。また、マダニの身体を摘んでしまうと体液が入ってしまうため、基本は触らないこと。マダニにあまり圧迫をかけないように、靴紐は緩めで下山しました。林道だったからできたことですが。

ワセリン法は自己処置として有効とされています。ワセリンやハンドクリームを覆い被せて窒息死させる。初期の場合はこれにより取れやすくもなるそう。たっぷりのワセリンをマダニに覆い被せて30分ほど放置すると、窒息死します。

触れない限り動かなかったマダニも、ワセリンで覆うと苦しくて逆立ち状態でもがいていました。それでも口は離しませんでしたが・・・そして、20〜30分くらいで動きが止まりご臨終のよう。

ワセリンは万能なので、日常でも山でも持ち歩いています。ハンドクリームやリップクリーム、化粧水などに代わる保湿剤として、また、靴擦れ予防や傷口の保護など多用途でとても便利です。

ガーゼを再び被せて大阪へ。皮膚科前に最終確認してみましたが、ワセリンにより取れやすくなっている感じは特にせず、しっかり吸着。死んだからか脚がピーンってなってる。

エスケープが難しかったり、すぐ病院へ行けないという場合、とりあえず窒息死だけでもさせておいた方がいいと思います。時間が経つことで皮膚との固着はしてしまうかもしれませんが、生きているよりはいいでしょう。

上記でも記しましたが、病院へ行ける状況であれば、自己処理用のマダニ取りは使用しない方がよいです。ヘタに取ると口器が残って化膿してしまうので。

皮膚科での処置

① 局所麻酔
② ピンセットでマダニを除去
③ レーザーで傷口の皮膚を焼く
④ 軟膏を塗ってガーゼ
⑤ 軟膏と抗生物質をもらう

皮膚科での処置は上記の手順でした。思っていたよりも大掛かりでしたが、口器のカスが残らないようにレーザーで傷口周辺の皮膚を焼いたのは安心感あり。しかし、局所麻酔は結構痛いですね。足の甲に注射打ったのはじめてですが、部位によってはかなり痛いのでは・・・

ピンセットでの除去は結構力づくで、ブチッ!!っと音がしたくらい。大型のマダニで吸着力があったのだろうか?

自己処理用のマダニ取りで簡単に取れるとは思えないくらいの吸着力でした。先生にあの器具は実際どうなのか尋ねましたが「ヘタに取らないでください」と言われました。病院へ行きましょう。

除去後の傷口。抉れてますね・・・口でかい。麻酔により多少腫れて歩くと違和感がありましたが、翌朝には引きました。

軟膏に関して。普段は虫刺され用にステロイド軟膏(ベトネベート)を持ち歩いていますが、ステロイドは"虫刺され"用。マダニ除去後の皮膚は"傷口"のため、ステロイド軟膏はNGです。さらに悪化する恐れがあります。使用するのは"抗生剤の軟膏"で、処方されたのは"ゲンタシン軟膏"。皮膚表在性の細菌に対して殺菌効果のある軟膏で、通販やドラッグストアでは購入できません。


ゲンタシン軟膏に類似した効能を持つ軟膏はこちら。


飲み薬の抗生物質は10日分でした。マダニの感染症は潜伏期間があるため、あとから発症します。感染しているかどうかはわからないので、二次被害を防ぐために。もし、後日身体に異変があるようならすぐに病院へ。

スポンサーリンク

軽量化はどこまで大丈夫?マダニから装備のリスクを考える

今回の経験により、登山の装備について考えました。特に"軽量化"について。

◾︎ フロアレステントやツェルトのリスク
◾︎ 肌の露出
◾︎ 虫除けの成分や効能

フロアレスのリスク
ーーーーーーーーーーーーーーー

フロアレスって、マダニにやられ放題じゃん

下山しながら真っ先に思ったことがこれ。軽いし、スタイリッシュだし、ULスタイルで使っている人も多いフロアレステント。使う場所にもよると思いますが、樹林帯や草地で使う場合(特に野生動物の多い山域)、フロアレスやタープはマダニの餌食だなと。ツェルトは紐を連結させてフロアをつくるものが多いですが、完全にシャットダウンしているわけではない。

外と繋がっていることで"自然との一体感"を楽しめるギアですが、それ相応のリスクを承知した上で選ぶ必要があります。

テントを張った持教の宿の樹林帯。落ち葉や枯れ枝でふかふかしており、いかにもマダニがいそう。いつテント内にマダニが侵入したのかはわかりません。フロアレスではないためザックにくっついて侵入した可能性が高いのかなと。

そう考えると、ポケットが少ない、かつ、白など淡色のザックだと連れ込む可能性が低くなりそうですね。いずれにせよ、テントに入れる前にチェックする必要がありました。まあ、薄暗くてよく見えなかったけども。

"住"のさらなる軽量化を図るならツェルトだと考えていましたが、やめておこうと思いました。危険生物はマダニだけではないし、マダニはもう勘弁です・・・

肌の露出
ーーーーーーーーーーーーー

半袖にハーフパンツで軽やかに山を歩く"ULスタイル"。かっこいいですよね、涼しいし。しかし、やはりこれもリスク承知の上でのスタイルで、基本的には長袖長ズボンで肌を露出しないことが大切だと改めて。湿度の高い日本では悩ましいですが・・・

登山道が整備されていて広めの場合はハーフパンツでも被害は少ないかもしれません。しかし、笹や草の茂る道をガサガサしながら歩くような場合は注意が必要。どちらにせよ、休憩時に地面に座り込んだり、ザックをその辺に置いたりすることでリスクは高まります。

大峯奥駈道の翌月、谷川岳馬蹄形〜主脈縦走を行いましたが、大半が笹やら草の中をガサガサ歩くので定期的に膝下をチェック。今まで気にしていませんでしたが、経験一つで変わるものですね。基本ロングパンツですが、素足にハーフパンツはもうやらないです・・・

ちなみに、マダニの被害を受けたことのある知人は休憩時に小さめのレジャーシートを敷き、ザックを直置きしないようにしていました。もう勘弁だと言っていましたが、今はその気持ちがよくわかる。レジャーシートを持ち歩かずとも、ザックの置き場をできる限り岩の上やベンチにするだけでもリスクを減らせると思います。


ベンチのちょっとした汚れや濡れが気になるときに便利なミニブランケット。手のひらサイズで持ち運びの負担もなく、とても使い勝手がいいのでおすすめ。


虫除けの成分や効能
ーーーーーーーーーーーーーーー

虫除けは実際どの程度効いているのか。振りかけて満足していたし、できる限り肌に優しいものを選んでいましたが、成分とか効能をしっかり考えるようになりました。

オーガニック系のものだと「ディートフリー」「天然由来成分100%」「アルコールフリー」などですが、肌にも環境にも優しいものは虫にも優しい(と思っています)。実際に使っていますが、効果があるかといわれれば、正直よくわからない。虫が少ない季節ならいいかもしれませんが、最盛期にはやはり厳しい。馬蹄形でブヨに刺されまくり、顔をボッコボコにして帰宅・・・(防虫ネット忘れた)

必要なとき以外虫除けを使うことはほとんどないのですが、成分や効能をしっかり吟味して、山に入る前から予防する必要があるなと。これを機にエマージェンシーグッズは見直しです。

スポンサーリンク

計画段階のリスク管理について

今回の反省点は、"エスケープ後の公共交通機関を調べていなかった"こと。エスケープルートは見ていたものの、バスの時間までは調べていませんでした。

ある程度バスがあるならいいですが、今回は1日1便(奈良直行のバス)。地図に記載のない巡回バスがあったことで結果オーライとなりましたが、なかったらどうなっていたことやら(巡回バスも2便のみ)。最寄り駅は30km先、タクシー会社も30km先、ヒッチハイクしようにも車が全然走っていない。

今回は運が味方してくれただけ。今後はエスケープ後の公共交通機関の"時間"までしっかりと調べます。

スポンサーリンク

まとめ

マダニの生々しい写真を掲載して申し訳ありませんが、リアルをお伝えできればと。

"大丈夫だろう"

存在はわかっているものの、まさか本当にやられるとは・・・という気持ちでした。

咬まれた部位が目に入る足の甲だったこと、エスケープしやすい場所だったこと、なんとかバスがあったこと。すべて不幸中の幸いで、運に助けられただけ。

軽量化や自然の一体感と山のリスク。これに関しては、バランスを考えないといけないと強く思いました。

危険生物はマダニだけではないし、一匹では済まない可能性も。テントは今のまま、外と遮断できるものを使います。経験によって荷物が減ることもあれば、増えることもある。そんなことを学びました。

どこにでも潜むマダニ。くれぐれもご注意ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

よろしければ、応援よろしくお願い致します。

コメント

  1. 道具選びなどいつも参考にさせていただいていますが、
    今回もとても参考になりました。
    処置が間に合って良かったですね。
    怖い、気をつけるべきもの、色々聞いていてもなかなか自分ごととしては捉えにくく(それではいけないのですが。)、、
    これから少し見直ししてみます。
    (過去のレビューからhugを買いました。鬱陶しいくらいに周り自慢しまくるお気に入りです。他にも色々。ありがとうございます)

    • Reiko様

      コメントありがとうございます!また、ブログをご覧いただき、ありがとうございます。参考にしていただけて、とても嬉しいです!

      やはり実際に体験してみないとわからないものですね。リスクはどこにでもあるのに、まさか自分が…と驚いてしまいました。時間が経っても忘れないように、私自身もしっかり見直したいと思っています。

      hug、お気に召していただけて良かったです!素敵な相棒と夏山お楽しみください♪

      これからも、どうぞよろしくお願い致します。

  2. とても勉強になりました。ありがとうございます。写真もとてもわかりやすくていいと思います。
    エスケープルートで調べておくべきこともなるほどと思いました。

    • はる様

      コメントありがとうございます!また、ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

      体験しないと気が付かないことがたくさんあるので、少しでもお役に立てて幸いです^^できる限りリスクを回避しながら、山歩きお楽しみください!

      これからもどうぞよろしくお願い致します。

Copied title and URL