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【ザックの中身】40L以下で南アルプス4泊5日!夏山縦走の持ち物と軽量化のコツを紹介!

山 の 道 具

歩き人たかちです(@takachi_aiina)

カリッカリのUL(ウルトラライト)ハイカーに、私はなれません。マダニの被害を受けたし、山でコーヒーを淹れたいし、快適に眠りたいし…

でも、荷物はできる範囲で軽くしたい。身体への負担が少ないと、軽快に、余裕をもって山歩きを楽しめます。

ULハイカーとは言い難いけど、できる範囲で軽量化はしている。「荷物コンパクトだね」と声をかけていただき、ギア談義をすることもあります。

たとえば、4泊5日のテント泊。どんな荷物で歩いているのか、ザックの中身をご紹介します。

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【住】ザックとテントまわりのギア

【ザック】37L!if you have(イフ・ユー・ハブ)「hug」

1週間以内のテント泊で愛用しているザックは、if you have 「 hug」。初めて購入した軽量ザックで、かれこれ6年の相棒です。

\「hug」の詳細はこちら /

使用しているSサイズは容量37L。ポケットをフル活用すれば、40Lくらいの容量になると思います。

基本的に、2,3泊以上のテント泊で使用(1,2泊は山と道「mini2」)。

テントはサイドポケットに収納しています。一番最後に片付けるものなので、外のポケットに収めて撤収をラクにしようと思いました。

ザックの一番上に入れてもいいですが、結露でびしょ濡れになったとき気を遣うのが面倒で。中はインナーパック(ゴミ袋)で防水対策をしているため、サイドポケットなら濡れていても気になりません。

休憩中にテントを乾かすことが多いので、サッと取り出せるのもメリットです。

マットは縦にしていることが多い(横だと邪魔になりやすい)

写真ではマットを外付けしていますが、荷物の量によって中だったり、外だったり。1週間近い縦走は食料があるので、はじめは中、減ってきたら外(引っかかるので、できれば中がいい)。

ニュージーランドのロングトレイル「テ・アラロア」では、ヤマダパックス「Backpack45」(リニューアルして45Lは廃盤)を使用しました。海外のULザックが体格、背面長にとことん合わなかった救世主。

\「ヤマダパックス」の詳細はこちら /

【テント】シングルウォールでULに!モンベル「U.L.ドームシェルター1型」

北アルプス / 表銀座「大天井荘」のテント場(キイロのテント)

テントは現在、3シーズンは主に"シングルウォール"を使用。モンベルの「U.L.ドームシェルター 1型」です。

\「ULドームシェルター1型」の詳細はこちら /

八ヶ岳の青年小屋、6月初旬。夜中に激しい雹が降り、ステラリッジの安心感に包まれた。

2020年、お遍路を歩くためにテントを新調しました。それまでは、"ダブルウォール"ステラリッジテント1型を使用。

天候や季節によって使い分けますが、軽さと撤収のラクさから「ULドームシェルター」の頻度が圧倒的に多くなりました。

もう一段階上の軽量化として、"フロアレステント""ワンポールテント"の検討もしましたが、大峯奥駈道でマダニの被害に遭い、軽量化の考えを改めることに。

\「マダニ被害」の詳細はこちら /

山岳地帯で使うことが多いため、形は"ドーム型"が安心。

天気予報で風が2〜3m/sだったのに実際は10m/sあった、なんてことも山では珍しくありません。リスクを考えると、樹林帯でのキャンプと山岳地帯のテント泊、環境に合ったものを使うのが安全。

ニュージーランドのロングトレイル「テ・アラロア」では、"フライとインナーの一体型のダブルウォール"を選びました。

結露に強い"モノフィラメント"を使っている「ZEROGRAM / ゼログラム」です。ニュージーランドは結露もなかなかですが、とても快適な4ヶ月でした。

\ゼログラム「スルーハイカー1p」の詳細はこちら /

出典:ZEROGRAM

2024年モデルは、日本限定カラーの「Niagara Mist」に。白系は、テントの中が明るくて好きです。いいなあ。

【インナーシート】グランドシートは使わない!SOL「エマージェンシーブランケット」を使用

軽量化を始めた頃から、"グランドシート"を手放しました。

フロアの保護や防水対策として使うものですが、使わなくても、そんな簡単にフロアは破れないなと(地面の状況による)。

ただでさえ、結露でテントがびしょ濡れになるのに、グランドシートまでびしょ濡れ(加えて、土や泥まみれ)になるのが面倒で嫌でした。

SOL「エマージェンシーブランケット」は、繰り返し使えるタイプのエマージェンシーシート。ガサガサ音も少なく、インナーシートと兼用できて一石二鳥です。

できれば使いたくない"緊急時用"だけで持ち歩くのはもったいないので。

ニュージーランドのロングトレイルで4ヶ月使用。アルミ蒸着が薄くなり、破れた箇所はダクトテープで補修しながら。

【シュラフ】ハーフレングスで軽量化!モンベル「ダウンハガー ハーフレングス #3」

シュラフは、モンベル「ダウンハガー800 ハーフレングス#3

身長が147cmで、ダウンの範囲が肩までくるため、ぴったりサイズの使い方をしています。

スペックが一段階低い#5と同じような重量で、一段階上の暖かさを確保。

\「ダウンハガー800 ハーフレングス#3」の詳細 /

パッキングのときは、スタッフバッグを使いません。インナーパックで防水対策をしているため、底に広げて押し潰します。防寒着のダウンなどを一緒に押し潰すことも。

スタッフバッグは隙間ができやすいため、極力使わないようにしています。

【マット】クローズドセルがらく!ロールマットがお気に入り

マットは、一通り使ってみて"クローズドセル"に戻りました。

空気を入れるタイプ(エアマット、インフレータブルマット)は、準備と撤収が面倒で手放しました。

寝返りを打つときに「ギュム、ギュム」と音が鳴るのも好きではなく、長期のロングトレイルではパンクのリスクもある。

現在は、ザックの中に収納できる"ロールマット"を愛用しています。

\「クローズドセル」に戻った経緯はこちら /

サーマレスト「リッジレストクラシック」と、山と道UL Pad 15+を使い分けています。

耐久性は「サーマレスト」が圧倒的によいので(UL系のマットはちぎれやすい)、長期のロングトレイルでは「サーマレスト」を使用。

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【衣】4泊5日の着替えは?軽量化のコツ!

左:行動着 / 右:着替え

4泊5日の衣類は写真のとおり。左が行動着で、右が担ぐ着替えです。

◾︎ パンツ1本
◾︎ 就寝時(兼予備)のシャツ1枚
◾︎ 温泉後のブラトップとショーツ1枚ずつ
◾︎ 温泉後のワンピース1枚
◾︎ 予備の靴下1足
◾︎ 予備のてぬぐい1枚

縦走中、行動着は毎日同じ。化繊でもニオイにくいものが増え、"ハッカ油"を使えば大して気になりません。

\ 夏山で愛用の「山シャツ」はこちら /

遭難のリスクを考え、"乾いた衣服"を1セットは持ち歩くようにしています。また、"着替えは行動着としても使えるもの"をチョイス。

コットンは行動着として使えないため、化繊かウール。靴下は、泊数が少なくても予備を必ず。温泉に入らないならば、ワンピースは省きます。

\ 軽量化のコツ /

ショーツも縦走中は変えません。その代わり、"おりものシート"を使用し、それを毎日交換します。個人的に15cm以下は小さいと感じていて、しっかりカバーできる17cm程度を愛用。薄いものなら気になりません。

衣類は、長方形の平たいスタッフバッグに収納。お気に入りのラストフロンティアデザイン「Ultra Light Square Sack 8L

形状がパッキングしやすく、寝るときは枕にしています。

\「Ultra Light Square Sack 8L」の詳細はこちら /

https://takachi-ho.com/%e3%82%ac%e3%83%90%e3%83%83%e3%81%a8%e9%96%8b%e3%81%8f%e6%a8%aa%e9%95%b7%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%83%e3%83%95%e3%83%90%e3%83%83%e3%82%b0%e3%80%82last-frontier-design-%e3%80%8cultra-light-square-sa

\ 軽量な「カルカワンピース」がおすすめ!/

夏山の防寒着は、化繊のアクティブインサレーション。レインウェアも防寒着として使います。

\ モンベル「UL サーマラップパーカ」詳細 /

\「レインウェア」についてはこちら /

レインウェアもスタッフバッグは使わず、フードの中にパンツも入れ込んでしまいます。

レインカバーを使うなら、その中に入れるのもあり。3点セットにしておけば、レインカバーを探す手間もなくなります。

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【食】縦走の食料とクッカー・火器・ボトル類

4泊5日自炊のときの食料

山小屋グルメも好きなので、食べたいもよがあれば山小屋を頼ります。

すべて自炊の、あるときの南アルプス4泊5日の食料がこちら。栄養やエネルギーは考えていません。夏は特に、"暑さにやられても食べられるもの"が大事。

*入れ忘れましたが、非常食としてアルファ米も持参します。何食かは泊数次第

できれば、山でも生米を食べたい派。このときの縦走はエネルギー消費が激しいだろう、とラーメンではなくお米にしました。インスタントラーメンのときもあります。

生米でも、メスティンを使えば"放ったらかし炊飯"ができるので、時間があれば簡単です。

1合炊いて、3分の2は夕食、3分の1は翌日のおにぎりに(塩昆布やふりかけ持参)。

スープ類はラップに包み、ゴミも軽量化。気圧による膨らみもありません。魚肉ソーセージも、袋から出した状態で持っていきます。

ちなみに、ゴミ袋は「BOSS」の防臭袋がおすすめ。おむつ入れとしても定評がありますが、抜群の防臭力でまったく臭いません。

モンベル「O.D.ガベッジバッグと同じ大きさのMサイズを使用しています。「O.D.ガベッジバッグ」は臭いを完璧に閉じ込められないため、泊数が長い場合、防臭袋との併用がおすすめ。

クッカー・火器・ボトル

ガスバーナー使用のときの火器・クッカー

ガスバーナーのときは、チタンのクッカー(500ml)とチタンのマグカップで軽量に。マグカップはクッカーに収まる大きさを選択。

個人的には、箸とスプーンの組み合わせが一番最適で、割り箸を少し短くしたものを使用。万が一のために、浄水器も必ず持参。

コーヒーが大好きで、削らない嗜好品なので、荷物が重くてもコーヒーミルを担ぎます。

\「コーヒー」のギアについてはこちら /

お米を炊きたいときは、メスティン(or シェラカップ)と固形燃料。

燃料台はそのときどきで、エスビット「ポケットストーブ」のときもあれば、風防と100均のお皿(あるいはそこら辺の石)で済ませることも。

燃料は、旅館などで使われる青いやつ。25gか30gが山の炊飯にはちょうどよいです。

エスビットの専用の固形燃料もありますが、クッカーの底に煤がつくので、私は好みません。

お油を沸かすときは、ナイフで4分の1〜半分(水の量になる)に切って使用しています。

メスティンで石を利用した軽量バージョン

1泊のシェラカップ炊飯。エスビット「ポケットストーブ」を利用。

無印のレトルトは、炊飯しながら温める形式(蓋の重しにもなる)。

風防は、VARGO「アルミニウム ウインドスクリーン T-420」を愛用(38g)ゴトクとしても使いやすく、お気に入り。

アルコールストーブも何度か使いましたが、自分には合っていない、思いやめました。点火、消化、アルコールの持ち運びなどに気を遣い、面倒に思いました。

水の運搬は、基本的にプラティパスのソフトボトル(1L)。水場の状況次第で決めます。

以前は2Lも使用していましたが、縦走中、たんまり補給したプラティパスを地面に落として小石に直撃。見事に穴が空きました。それ以降、リスク回避で1Lを2つ持つようにしています(山小屋でペットボトルを購入し、縦走はできた)。

飲む用は、普通のペットボトル(1L)。浄水器を取り付けられれば何でもよい。

画像出典:EVERNEW online shop

友人おすすめは「EVERNEW エバーポリタン2L。昔ながらのポリタンクです。

たたむことはできませんが、パッキングしやすい形状。破損のリスクは回避できます。山でも使っている人をちょこちょこ見かけます。

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日用品とその他

洗面用具

液体やシートは、ジップロックや小分けボトル(無印、モンベル)を利用して使う分だけ。

日焼け止めを落とすためのクレンジングシートは、使う分だけジップロックに。

身体を拭くウェットシートも同じようにしますが、水場があればてぬぐいを濡らして拭きます。

歯をケアするフロスは、ケースから出して小さなジップロックに。あるいは、あらかじめ日数分切り、無印の「クリームケースS」に入れて。

フロスは"強靭な糸"としても使えるため、エマージェンシーと兼用でもいいと思います。

ニュージーランドのロングトレイルの途中で壊れたサンダル。フロスとアロンアルファで補修して帰国まで。

歯みがき粉も、無印の「クリームケース」に入れます。オーラルピースの25mlを使用していたこともありますが、コスパが悪いのでやめました。

山では"歯みがき粉NG"のところも多いので、自然由来100%の飲み込めるタイプを使用しています。

消臭関係は、すべて"ハッカ油"。ドライシャンプーを使っていたこともありますが、使わなくなりました(慣れ)。

保湿は"ワセリン"を使用。リップクリーム、ハンドクリーム、顔の保湿、怪我の保湿、靴擦れ予防など、ひとつで何役にもなります。

顔に使うので、純度の高い「ホワイトワセリン」を使用。

私は、山では化粧をしないため、化粧品は持っていきません。その分、洗面用具は軽めだと思います。

電子機器

泊数が長いときは、カメラの予備バッテリーもひとつ(ミラーレスは電池持ちが悪い)。

ヘッドランプは充電式に買い替え、乾電池の使用をやめました。イヤホンは、充電しなくてよい有線タイプ。

テント泊では、「キャリーザサン」のソーラー充電式のランタンを必ず持参します。

\「キャリーザサン」の詳細はこちら /

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まとめ

4泊5日のテント泊時の荷物をざっくりとご紹介しました。

他にも、エマージェンシーやサングラス、傘などの小物も少しありますが、軽量化しやすい「衣食住」は、こんなところ。

エマージェンシーなどは、改めてご紹介できればと思っています。

普段のベースウェイトは特に測っていませんが(あまり気にしていない)、南アルプス4泊5日(すべて自炊)の荷物で、2Lの水を含み13kg弱くらいだったと思います。

軽量化しすぎるとリスクが大きくなるし、快適性も手放さなければならない。自分にとって最適なバランスを考えるのが大切です。

コーヒーや本など、山の楽しみまでストイックに削ると"軽量化が山の目的"になってしまうので、あくまでも"無駄(不要)なものを軽くする"意識がよいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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コメント

  1. こんにちは!
    私も身長が150センチ未満なので(笑)とても参考になりました。
    山と道のthreeを愛用していますが、背中がだるくなることがあり…hugは初めて知りました!興味ありです。
    他にもシュラフのハーフサイズとか消臭袋とか、とても興味深く読みました!

    • コメントありがとうございます!返信が遅くなり、申し訳ございません。

      参考にしていただけてとても嬉しく思います!山と道のthree、背中が合わず断念しhugにたどり着きました。こちらも売り切れ状態で手に入りにくいですが、個人的にはとてもおすすめです!

      シュラフに関しても、小さいからこそできるワザですね(笑)逆に武器にしてしまおうというスタイルです^^
      山歩き、楽しみましょう!

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