歩き人たかちです(@takachi_aiina)
はじめは「何でもいいかな」と思い、モンベルで適当に買ったスタッフバッグ。
しかし、形、大きさ、素材、ドローコード、滑りの良し悪し・・・意外に奥が深いアイテムでした。
\ 使い始めて出てきた不満点 /
◾︎ 丸底は大きくなるほど中身が見づらい
◾︎ 素材によってはザックのウレタンコーティングと干渉して出し入れしづらい
◾︎ スタッフバッグのウレタンコーティングで衣類が引っかかる
なんか使いづらいな、と思いながら"丸底"のスタッフバッグを使い続けていましたが、気になっていたブランドのスタッフバッグが再販されたのを気にチェンジ。
ラストフロンティアデザイン(LAST FRONTIER DESIGN) の「ウルトラライトスクエアサック / Ultra Light Square Sack」
広口デザインのスタッフバッグは、自分のパッキングスタイルや面倒くさがりの性格に合っていました。
軽量コンパクトで、登山にはかなりおすすめ。スタッフバッグを探している方、丸底タイプは微妙だと感じている方は、参考にしてみてください。
ラストフロンティアデザイン(LAST FRONTIER DESIGN)とは?
「ラストフロンティアデザイン」は、2021年に始動したガレージブランド。
北海道やアラスカの大自然を旅する中で、"欲しい"を形にした山道具です。取り扱い店は少ないですが、オンラインストアで購入できます。
パンツもリリースされ、徐々にラインナップが増えています。
丸底タイプ・防水性高めのスタッフバッグを使わなくなった理由
サイズ | ◾︎ 5L:∅16×H28cm ◾︎ 10L:∅20×H35cm |
重量 (実測) |
◾︎ 5L:26g ◾︎ 10L:36g |
素材 | 40デニール・ナイロン・リップストップ [ハイドロプロコーティング] |
所有しているサイズは、5,10,20L。5Lは小物入れ、10Lは衣類用。
20Lはテントを入れたりしていましたが、シングルウォールがメインになり、不要になりました(大きい)。
現在は、モンベル「メッシュギアコンテナ」の雨対策などに使用しています。
\ 丸底・防水性高めのスタッフバッグをやめた理由 /
◾︎ 大きくなるほど中身が見づらい
◾︎ 素材によってはザックのウレタンコーティングと干渉して出し入れしづらい
◾︎ ウレタンコーティングで衣類が引っかかる
◾︎ 防水性が不要になった
パッキングのとき隙間ができやすい
丸底タイプは「パッキングがしやすい」といわれ、スタッフバッグの主流の形。
縦にパッキングすることで、横に積むよりも"見やすい・取り出しやすい"メリットがあります。
しかし、個人的には、"隙間ができやすくてパッキングしづらい"と感じました。
パズルのようにカチッとはまればいいですな、微妙に埋まらない隙間が出ると面倒。縦よりも、横にして押し潰す方が自分には合っていました。
そもそも、小物用と衣類用で、スタッフバッグは使ってもせいぜい2〜3枚(基本2枚)。
シュラフはスタッフバッグに入れないし、レインウェアも入れないし、電子機器類はジップロックだし・・・
大きくなるほど中身が見づらい
1〜2L程度の小さいサイズはいいですが、5Lくらいから"中が見づらい"と感じます。
ポーチで細かく仕分けるのが面倒なので、小物はまとめてガバッと入れたい性格。ポーチやスタッフバッグの重量もバカにならないので、仕分けるほど荷物は重くなります。
取り出したいものが一目でわからない、ガサゴソ探る、などが次第にストレスになりました。
素材によってはザックのウレタンコーティングと干渉する
ザックの内側がウレタンコーティングの場合、素材によっては干渉して滑りが悪く、出し入れがスムーズではありません(UL系の「X-Pac」などは問題なし)。
縦に入れたときの、出し入れの引っかかりがストレスになりました。シルナイロンなど、滑りのよいスタッフバッグがおすすめ。
ウレタンコーティングで衣類が引っかかる
使用していたモンベル「ライトスタッフバッグ」は、内側がウレタンコーティングで、シームテープも施されています。
防水性を高めた仕様ですが、"ウレタンコーティングは滑りが悪い"ため、衣類が引っかかりやすい。
ナイロンとかフリース素材の滑りが悪く、秋冬の衣類の出し入れが特にストレスとなりました。
防水性が不要になった
ごみ袋でザックの中身の防水対策をするようになり(インナーパック)、スタッフバッグの防水性が不要になりました。
「ライトスタッフバッグ」は完全防水ではないので、"絶対に濡らしたくない"もの向けではない。
「中途半端だな」とも感じたし、防水性が不要ならもっと軽量にできる。
ざまざまな理由が積み重なり、丸底タイプや防水性のあるスタッフバッグは使わなくなりました。
ラストフロンティアデザイン「ウルトラライトスクエアサック」概要・使用レビュー
小物用とウェア用に、4Lと8Lを購入
サイズ | ◾︎ 4L:15×23×13cm ◾︎ 8L:23.5×30×13cm |
重量 |
◾︎ 4L:10g ◾︎ 8L:16g |
素材 | 20デニールのシルナイロン |
\「ウルトラライトスクエアサック」のポイント /
◾︎ 薄いけど耐久性はよい
◾︎ 広口デザインでガバッと開く
◾︎ 空気が抜けやすく、横長(長方形)でパッキングしやすい
◾︎ ドローコードの開閉がラク・スムーズ
◾︎ 枕として使いやすい
軽い・滑りのよいシルナイロン
同じような容量で15gも違い、スタッフバッグの軽量化もバカにできない。
素材は「シルナイロン」で、ツルツルすべすべ。滑りが良く、パッキングでも干渉しないので、ストレスになりません。
薄いけど耐久性はよい
素材は薄いですが、シルナイロンはどれも同じような感じ。
ウレタンコーティングは"加水分解"が起こりますが、シルナイロンはその心配もありません。
登山で1年ほど使用したあと、ニュージーランドのロングトレイル「テ・アラロア」で5ヶ月弱毎日使用。破れや穴開きは特になく、耐久性も問題なし。
広口デザインでガバッと開く
横長、広口デザインでガバッと開く
何がどこにあるか一目でわかり、小物を探すこともなくなりました。
中が見づらかった、丸底タイプでのストレスが解消。ポーチで細かく仕分けたくない自分には、これが一番合っています。
衣類の出し入れもスムーズだし、ポンポン放り込めてらくちん。
丸底タイプのときの「あー、靴下どこだよー」からの全部出し、という作業もない。ぐちゃぐちゃになって、全部出して入れ直す作業もない。
空気を抜きやすく、横長(長方形)でパッキングしやすい
衣類を入れた8L
私は、底部にシュラフを入れて、その上に衣類のスタッフバッグをパッキングします。
丸底タイプは縦に入れないと空気が抜けづらく、横に入れたい(隙間をつくりたくない)自分には、その点も使いづらかったです。
8Lのスタッフバッグは、35L前後のザックの底部に収まりやすく(大きさがちょうどよい)、パッキングしやすい。
口を少し開けた状態にすれば空気がしっかり抜けるので、上に荷物を重ねながらグイグイ押し潰します。
ドローコードの開閉がスムーズ
開けるときは、指を引っ掛けてガバッと。あるいは、生地をつまんでガバッと開けます。
閉めるときは、コードロックのパーツをシャーっとスライドさせるだけ。"つまむ"動作をしなくても開閉可能です。
*公式サイトでは、動画で説明しています。こちらをご覧ください
枕として使いやす
テント泊での枕はウェアを入れたスタッフバッグですが、8Lの「ウルトラライトスタッフサック」が枕にちょうどよい。
ドローコードをキュッと締めて裏返し。適度に空気が入り、寝心地がよい。
長方形が枕として使いやすく、丸底タイプよりも快眠。衣類が少ないときは、半分に折って高さを出しています。
気に入っていた「PEAKS」の付録
数年前の、アウトドア雑誌「PEAKS」の付録だったスタッフバッグ。形がお気に入りでした。
4L程度の大きさで、実測29g。斜めにガバッと開くデザイン。「ウルトラライトスクエアサック」と同じように、中身が一目瞭然でストレスフリー。
持ち手と、中のメッシュポケットの使い勝手もよく、ボロボロになるまで使い倒しました。
「あのスタッフバッグ使いやすかったなー(汚れとボロさで捨てた)」と思っていたところ、ランドネのオンラインショップで発売されました。
出典:FUNQTEN
ただ、バラ売りではなく、3サイズのセット売り。
*ガレージブランド「UJMT.」でも、同じ形のスタッフバッグが販売されています
"角型"では、グラナイトギア「エアジップサック」も使いやすそう。5,9,12,16Lと、サイズが細かく分かれています。
まとめ
丸底タイプのスタッフバッグをやめた理由と、現在使用しているラストフロンティアデザイン「ウルトラライトスクエアサック」の紹介でした。
◾︎ 丸底ではなく広口(横長)タイプがいい
◾︎ 細かい仕分けが面倒くさい
「パッキングは縦がよい」という方には丸底タイプが合うと思いますが、スタッフバッグをあまり使わない方や、細かく仕分けたくない方には広口の横長デザインがおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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