2023.12.7(木)
天気:曇り ☁︎ 時々晴れ ☀︎ → 晴れ ☀︎
気温:朝15℃ / 昼20〜22℃
歩き人たかちです(@takachi_aiina)
テ・アラロア6日目。昨日は、雨の影響で悪路が最悪路と化しているであろう「Reatea Forest」を迂回して、「Broadwood」へ下山。
\ テ・アラロア5日目の記録はこちら /
今日は、迂回路のロードを21km歩き、「Mangamuka」でTAに合流。次なる山「Puketi Forest」の登山口にある、「Blackbridge Campsite」までの39km。
▲ 歩行距離:38.94km
迂回のロードを永遠に・・・
5:15起床。芝生が気持ちよく、まだまだ明るい20時頃夢の中へいったあと、一度も目が覚めなかった。
今日も結露がすごい。ゼログラムのインナーテントに使われている「モノフィラメント」は、結露が付着しづらい(保水しづらい)素材。
触るとしっとり濡れているけど、結露の不快感はなくほんと快適。フライはしっかり結露するから、重くなるのは一緒だけど。
6:15出発。借りた鍵を、お店のドアの前に置いておく。
「90マイルビーチ」で日焼けした足は、火傷のように水ぶくれ。いや、普通に火傷。赤くなり、ヒリヒリしてめちゃくちゃ痛い。あぐらをかくと、皮膚同士が触れて痛い。おそるべし、ニュージーランドの紫外線・・・
ポッサムー。初ポッサムは、やはり倒れていた。これって、誰か片付けるのか?
「Mangamuka」まで21kmのロード歩き。車は少ないけど定期的に通っていたから、ヒッチハイクも可能。
歩きだして1週間ほど経ち、歩行リズムとザックの重さに身体が慣れてきた。地味なアップダウンのロードを軽快に歩く。
朝は雲が広がり、昼から晴れることが多い。ニュージーランドはそういう天気なのだろうか?朝は、涼しくて歩きやすいけど。
牛の香りが漂う風景にも慣れてきた。今度はウサギが倒れていた。毎日、何かしら倒れている。
10kmくらい歩くと分岐。雰囲気でまっすぐ行こうとしたけど、一応GPSを見たら違った。距離が長い日にかぎって、なぜかこういう適当なことをしてしまう。あぶねー。
ロードに飽きて、いろいろ考える。人生最長のワイルドな道。パートナーも、家族も、文句をいわずに送り出してくれた。
やりたいことをやれる人生、夢を叶えられる人生。自分は今まで、人に恵まれてきた。本当に、幸せだと思う。感謝。
ラスト1.5kmをやけに長く感じながら、10時半過ぎに「Mangamuka」の合流地点に到着。
少し先に、ニュージーランドのコンビニ的な「Dairy」があったけど、転がっていた丸太で30分ほど休憩。湿度のない20度は快適で、汗はかくけど、ザックをおろすとすぐ乾く。
食べたいものが見つかっておらず、20km以上歩いたのにお腹が空いていない。1日目からのライスクラッカーが、やっとなくなりそう。
今回は、水はけ重視でドライマックス「Lite Trail RUNNING ライト・トレイル・ラン(1/4Crew)」を1足使っているけど、靴の中で滑る感覚が強い。中敷きの素材と相性が悪いのか?ロードはいいけど、山はたぶん歩きづらい。
根が張りそうなお尻を上げて、残り18km。少し歩くと、4WDトラックになった。
4WDトラックは、ニュージーランドでメジャーな道。4WDの旅の本が出ているし、TAでもめちゃくちゃ歩かされる。
デメリットは、"砂煙"がすごい。車が通るたびに視界が白くなり、こまかい砂を被るという人災。特に、晴れ続きで乾いていたらやばい。砂多めだと、さらにやばい。牛のミルクを回収しているようなバカでかいトラックだと、もう最悪。
気を遣ってスピードを落としてくれる人もいるけど、お構いなしにそのまま通る人も。車がくるたびに背を向けて口と鼻に腕をあてる。ゲホゲホロード。
水を汲もうとしても、牧場が近いからどの川も濁っていて、飲む気にならない。「Far Out」のコメントに「nice water」と書かれていても、全然ナイスじゃないこともある。
「Omahuta Forest」の看板。「Puketi Forest」の手前の山らしい。
日陰のない林道が暑すぎる。ニュージーランドの木、低くない?というか、枝をブワーッと広げる木が少ない?
シダの日陰で休み休み。日陰は15度くらいの体感で、汗をかいた状態だと鳥肌が立つほど涼しい。でも、日向に出ると25度以上あるのでは?というくらい暑い。
閉鎖した「Apple Dam Camping(Apple Tree Camp)」の分岐に到着。ここが閉鎖したため、DOC(ニュージーランドの環境保全省)が新しく「Blackbridge Campsite」を設けた。
暑いよーーーーー
登り続けると下りになり、沢に辿り着いた。ここが、「Puketi Forest」の重要なポイント。
この沢の水がコンクリートに乗り上げている場合、「Puketi Forest」の沢が増水していて渡渉が困難なため、迂回をしなければならない。
2日前の雨で心配していたけど、乗り上げてはいなかった。水溜まりができているから、2日前は増水していたのだろう。
注意看板もあります
迂回の場合、紫のルート(4DWトラック)で30kmほど。しかも、キャンプ場から1〜2km戻らないといけなくて、めんどくさい。
沢から登り返すと、大きなDOCサイン。ゲートを抜けると「Puketi Forest」の入口があり、その横に「Blackbridge Campsite」があった。
今日の宿「Blackbridge Campsite」
「Blackbridge Campsite」は"無料"
新しくつくられたキャンプ場なので、トイレとシェルターが綺麗。もともと駐車場だったのだろうか?
ウォータータンクも大きめ。2日前にたくさん降ったから、水の心配はしていなかった。
\ 山での(ニュージーランドでの)トイレ事情はこちら /
びしょ濡れのテントを張って、寝床を整える。休憩中に乾かすのを忘れていた。ペグはズボッとささったり、逆にささりづらかったり。
誰も来ないのかなー、と思っていたらエリック登場!やはり、「Reatea Forest」経由で歩いていた。森を抜けるまで、9時間かかったらしい。
雨上がりの酷い泥道の写真と、動画を見せてくれた。180cmほどあるエリックが、膝上まで泥に埋まりながら歩いている。私だったら股下くらいまで埋まったか。
迂回して正解だったと思うけど、山頂からの景色は素晴らしかった。やっぱり登ってみたかった気持ちもあったり。
18時半頃、ブライアンがやってきた!「Mangamuka」に泊まって釣りをする、と言っていたけど、いい沢がなかったらしい。まあ、だいぶ濁っていたし。
夜中にポッサムのサーカスがはじまるという噂だったけど、この日は来なかった。シェルターに食料を吊るしておくと、奪おうとしてドタバタ騒ぐらしい(誰も食料を吊るさなかった)。
明日は「Puketi Forest」。泥と渡渉の森だけど、ここまでビーチとロードしか歩いていないから、ようやく山を歩けることが嬉しい。
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