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【 テアラロア Day13/ 時間に縛られる潮合わせ 】Whananaki Holiday Park-Tidesong B&B

Te Araroa

2023.12.14(木)
天気:曇り ☁︎ → 晴れ ☀︎
気温:朝13℃ / 昼22℃

歩き人たかちです(@takachi_aiina)

テ・アラロア13日目。昨日は何があったわけでもなく、誰にも会わず、ホリデーパークの小さなキャビンでさっさと寝ました。

\ テ・アラロア12日目の記録はこちら /

今日は打って変わって、初めての"潮合わせ"にてんてこまい。ボートで川を渡り、急げ!と急かされるまま歩き、お腹まで濡らしてジャブジャブ渡渉。マングローブの芽に足を切りながら、気がついたら40km超え。急に目まぐるしくなり、へっとへとの1日。

Whananaki Holiday Park- Whananaki Walkway- Ngunguru-(ボートで渡渉)-Nikau Bay Camp-「Horahora River」渡渉-「Taiharuru Riuer」干潟歩き-tidesong
▲ 歩行距離:42km
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ボートで川を渡り「ジェームス邸」へ

4:30起床。せっかくキャビンに泊まったのに、マットレスが合わずよく眠れなかった。

海外のマットレスは身体に合わないことが多くて(無駄に沈む)、結局、自分のテントが一番熟睡できる。

ヘッドランプを点けて、5:10出発。潮が引いた川の桟橋を渡り、砂地を歩いて「Whananaki Coastal Walkway」へ。

牧場内をうろちょろするトラックで、道があちこちあって何度かコースアウト。途中でオレンジポールに気がついたけど、最初からあったのか?

枝が1本あるだけで雲泥の差

泥沼地帯は、なぜか幅が広い沼を渡らせようとしてきたので、幅が狭くて被害が少なそうなところを探す。

誰かが置いたのか、ポフツカワの枝が1本不自然に置かれている場所を発見。泥に浸からず、なんとか渡れた。

案内に従いながら、4WDトラックとか、牧場とか、ちょこちょこ進んでゆく。

なんか生えてる

天使のハシゴ!いいことあるかなー

ニュージーランドでは、おもちゃのようなかわいい車を結構見かける。Kより小型で、このくらいなら運転できそうだな。

ポストも個性があって、見るのが楽しい

最後にサイクルロードを歩き、ようやく「Ngunguru」に着いた。

フィッシュ & チップス屋、ピザ屋、コンビニ的な小さなお店が並んでおり、念願のフィッシュ & チップスを食べることに。

しかし、注文の仕方がわからない上に、スタッフのお姉さんの英語の訛りが強くて(人のせいにするな)、さっぱりわからず。

とりあえず、"Hoki(ホキ)""Dori(ドリ)"を選ぶらしく、少し安かったHokiにした。どちらも白身魚。

「Anything else ?」と聞かれ、「Nothing.」と答えた数分後、揚げられたHokiがファミチキのような姿で出てきた。

チ・・・チップスがない!?!?

私は、「フィッシュ & チップス」というセットの食べものだと思っていて、チップスも当然ついてくると思っていた。

しかし、「フィッシュonly」か「&チップス」のメニューだったらしく、チップスはオプションで頼むらしい。

$6.5だったし、魚だけとは思わなかった(チップスをつけると$10〜11くらい)。お姉さんの英語を少しでも理解していれば・・・しゃーない。

でも、Hokiは美味しかった。油で胃がもたれそうだったから、チップスなくてよかったかも。結局、この日以降「フィッシュ & チップス」は食べなかった。

集合時間まで余裕があり、海を眺めながら日記を書く。日陰にいると風が寒い。12月で「寒い」のか。湿気がないから、汗もすぐに乾く。

指定されたピックアップポイントへ向かうと、ハイカーが何人かいる!何日ぶり!?歓喜!

なんと、4人もハイカーがいた(昨日のホリデーパークの人たちはいなかった)。しかも、Kerikeriで別れたエリックも!

迂回路が面倒だから、コースから少し外れた道を歩き、昨日はビーチに泊まっていたらしい。

あとは、ヨーロッパ系のご夫婦(国は忘れた)と、イギリス人の男性K(ケイシー?ケシー?だったかな)。

Kは「F●CK!!」を普通に連呼するハイカーで、第一印象は「ちょっと怖い」だった。

矢印がさす方向は海(川)

集合時間の13時になっても、ジェームスが来ない。対岸のキャンプ場だから見えるけど、人影がない。

エリックは、のほほーんとカモメの動画を撮っていて、KはFワードを連呼していた。

ちなみに、ジェームスのボート代は$15(現金)。ボートを利用しない場合、ロードを約25km迂回しなければならない。

13:20、ようやく対岸に人影が見えて、ブォオーーーーーン!!というエンジン音を響かせながらボートが到着。浅瀬を歩いてジェームスのもとへ。

ライフジャケットを受け取り、乗り込む。3人しか乗れないため2往復。私は、ご夫婦と一緒に。


\ エキサイティングなボート /


エリックたちが到着

ザックが吹っ飛ばされそうな勢いで、あっという間にジェームス邸(キャンプ場)に到着。エリック達の到着を待ち、中へ入った。

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「Horahora River」と「Taiharuru River」を渡渉

到着後、すぐにジェームスの渡渉講義が始まった。

時間がないためジェームスはめっちゃ早口で、それを聞き取ろうとしている私の顔が険しかったせいか、「すごく早く喋っちゃったね、大丈夫?」と気を遣ってくれた。

\ とりあえず聞き取ったこと /

① 最初の「Horahora River」の干潮は15:30頃で、13:30にはジェームス邸を出発しなければならい
② これから渡るなら、ジェームスの太ももの深さ( = 私のウエスト)くらい
③ 干潮をすぎると、チビな私が真っ先に渡れなくなる
④ 干潟のほう「Taiharuru Riuer」の干潮は16:30頃だから、そっちはちょうどよいだろう
⑤ マングローブの芽があるところは靴で歩かないように(傷つけないように)
⑥ 今時期の干潮の時間を考えると、今日渡ったほうがよい
⑦ 今日の宿泊場所は「Tidesong B&B」がベスト(ご夫婦がめちゃくちゃ親切で超おすすめ)
マシンガントークにポカン顔のまま「OK」と言った私にエリックが、「今日はTide songに泊まろう。渡渉が無理そうだったら、バックパックを持ってあげるから」と。優しい。

干潮・満潮の時刻表

講義の内容だと、13:30にはジェームス邸を出発しなければならないのに、すでに14時。

渡渉地点までは約5kmの道のりで、全部歩いていると間に合わないため途中まで車で送る、という段取りになった。

2kmほど送ってもらい、残り3km。「15時を目指して頑張れ!」と見送られた。

ドキドキしている自分に対し、170〜190cmの足スラリなみなさんは、わりとゆるーく歩いていた。こればかりは、仕方ない・・・羨ましい。

潮合わせの渡渉は初めてだし、私は一刻を争うので、一番早いエリックに必死についてゆく。日本のアップダウンを舐めるな!という気持ちで、ひぃひぃ歩く。

14:50、「Horahora River」に到着。エリックに合わせて靴を脱いだけど、ここはまだ脱がなくてもよかった。

エリックを先頭にジャブジャブ入る。エリックで太もも中間くらい。私はおへそが濡れた。


\「Horahora River」を渡渉 /


風はあるものの、川の流れは穏やかで、お腹の深さでも流されるようなことはない。

しかし、河口ということで、この川にはエイが普通に泳いでいる。尻尾に毒針があるので、普通に危ないし、刺さった?見た?人もいるとかなんとか・・・

渡ったときは知らなかったし、必死すぎて川の中に何がいるかも考えなかった(濁っていて見えない)。

お腹を2回濡らして、なんとか渡渉終了。次は、マングローブの泥道。

マングローブの黒い泥、けっこう臭い。牛のフンに似たようなニオイがする。

靴下で歩く人もいるようだけど、ニオイが染みつくらしい。普通の泥でさえ、何度洗っても泥水が出てくるのに、マングローブの泥はキツイ。

マングローブロードが終わり、泥漬け真っ黒な足のまま靴下と靴をはく。次の干潟まで、ロード歩き約8km。

エリックと抜きつ、抜かれつ、「Pataua」に入った。「Pataua River」は橋で渡り、住宅地を抜けると「Taiharuru Riuer」の干潟に到着。

潮が引いている場所は靴で歩き、途中からまた靴を脱いでピチャピチャ。

マングローブの芽

サインのポールを目指して歩いていたら、マングローブの芽が出始めているエリアに入っていた。トゲのように出ている芽を踏むと、めっちゃ痛い。

痛い!痛い!と叫びながら最短で脱出したが、足の裏が何箇所か切れて流血。普段、どれほど靴に守られているかを痛感した。

トゲトゲ地帯に近づいてはいけない

ジェームスが言っていた"ボードウォーク"の入口を見失い、エリックが「Tidesong」に電話。そのまま干潟を歩き、船乗り場のハシゴから上がった。

エリックが手を差し出してくれたけど、ヒョイッと上がってしまった(申し訳ない)。

「Taiharuru Riuer」の中にポールがあった。どの程度の深さかはわからない。明日はいったい、どうなるんだ?

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今日の宿「Tidesong B&B」

Tidesong B&BはFar Out(アプリ)でも評判のよい宿だったけど、まさか泊まることになるとは。

「前もって連絡をしたほうがよい」と書かれていたけど、流れで決まったし、それどころではなかった。

しかし、急な訪問にも関わらず、快く歓迎してくれた「ローズ / Ross」と「ヒュー / Hugh」?(うまく聞き取れなかった)。とても優しいご夫妻。

水道で足を洗い、バスタオルまで用意してくれた。エリックが先に洗ったのに、私が洗い終わるのを待ち、「先に使って」とタオルを差し出してくれた。どこまでも優しいエリック。

カップがおしゃれ!

「疲れたでしょう?」と、コーヒーと手づくりマフィンをいただいた。美味しい!

ニュージーランドは「フラットホワイト」が主流なので、"ドリップコーヒー"に感動。しかも、自分の好みの味で・・・

30分ほどするとKが到着。ご夫婦は結局来なくて、「Horahora River」のあとヒッチハイクをしたのかもしれない。

左:シャワー / 右:キャビン

トイレとシャワーは外にあるものを使う

キャビンは2人用

自宅の少し先に小さなキャビンとテントエリアがあり、キャビン$20、テント$15。

キャビン裏のテントエリア

エリックはテント、Kはキャビン。$5しか変わらないので、私もキャビンを選んだ。何より、疲れた。

しかし、キャビンの中は蚊だらけで(扉が開いていた)、テントが正解だったか・・・と思ったら、Kが虫除けスプレーを借りてきた。

どのくらいやったか知らないけど、ほぼ全滅。その代わり、部屋がめっちゃ「ブッシュマン(虫除けスプレー)」臭くなった。相当やったか?

兎にも角にもエキサイティングな1日で、時間に縛られる潮合わせの渡渉は必死だった。緊張している暇もなかったけど、再びエリックに助けられながら、なんとか「Tidesong B&B」に到着。

虫除けスプレーのニオイなんて覚えていないほど爆睡したかったが、Kのいびきがなかなかうるさかった・・・

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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