大台ヶ原の春 ②【桃の木山の家-日出ヶ岳】

東 海 ・ 近 畿

2022.5.8(日)
天気:晴れ☀︎
気温:山の家15℃/日出ヶ岳14℃
風:北西8〜9m/s

歩き人たかちです。

大台ヶ原の山旅2日目。昨日は、大杉渓谷登山口から桃の木山の家まで、大杉谷ブルーにときめきながら歩きました。

今日は、桃の木山の家から東大台ヶ原の山頂"日出ヶ岳"を目指します。山の家からは登り、登り、登り・・・ひたすら登り。標高差は1225m、距離は約10km。昨日よりもダイナミックな峡谷歩きと滝群。そして、新緑とシャクナゲが咲き始めた道。大台ヶ原のさらに奥へ、深く、入ります。

  行程
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桃の木山の家ー七ツ滝ー光滝ー隠滝ー堂倉滝ー粟谷小屋ーシャクナゲ坂ーシャクナゲ平ーミネコシー▲日出ヶ岳ー正木ヶ原ー尾鷲辻ー神武天皇像ー分岐ー大蛇グラー分岐ーシオカラ谷吊橋ー大台山上駐車場(心・湯治館)

▲コースタイム:8時間30分
▲歩行距離:約13km

岩壁と急坂。山の家ー粟谷小屋

*桃の木山の家ー七ツ滝ー光滝ー隠滝ー堂倉滝ー粟谷小屋:CT 3時間30分

4時頃目が覚めるもまだ暗い。ゴロゴロ二度寝をしながら5時15分布団から抜け出す。今年から大台ヶ原のバスが変更になり、平日、休日関係なく16時発の1本となりました(停車駅も変更となっています)。そのため、みなさんあまり急ぐ様子もない感じ。

↓時刻表(令和4年版)↓

朝食は5:30スタート。早いもの順のようで、廊下には列がズラリ。その隙間からお弁当を受け取り、そそくさ準備して6時頃出発。

今日はスッキリ晴れ予報。ヒルも大丈夫そうですが一応ジョニーを噴射。

新緑が好きすぎる。

桃の木山の家、さようなら。また泊まりたいですね。

大杉峡谷には、このような警告看板がちょこちょこあります。

 

朝はさすがに涼しいかと思いきや、この時点で温度計はすでに15℃。風が吹けば爽やかですが、風がないと少しムシッとした感じで早速暑い。しかも今日は登りっぱなし。ゆっくり行こう。

水が素敵な大杉峡谷。

大杉峡谷の岩壁歩き。空荷で戻ってくる人たちもいました。七ツ釜滝を見て戻ってきたようです。桃の木山の家までで登山口に戻る人もちらほらいます。

堂倉滝までは、濡れていたら嫌だな〜踏み外せないな〜という岩場や細めの道をチラチラ歩きます。今日もお天気なので歩きやすいですが、やっぱり天気大事。

しかしながら、大杉峡谷のブルーは惚れ込む色ですね。しっかり立ち止まらないと、よそ見で転滑落しそう。無意識に見てしまう自然美。

ほどなくして"七ツ釜滝"

段々になっているお釜に落ちるスマートで美しい滝。山梨の西沢渓谷のような滝ですね。ここには休憩所があります。

 

 

 

七ツ釜滝吊橋

橋の先からは、まさに峡谷歩き。川にぐっと近くなり、端の岩場を歩いていきます。

 

そこまで長くはないですが、一番楽しかった道。夏なら思わず川に飛び込んでしまいそう。水の中を見てみたい一心。

 

鎖が続く。

右側の岩壁を歩いてきました。

鎖が終わると、大きな岩場区間。この辺りは以前の大崩落地帯。2014年、10年ぶりに大杉峡谷ルートが全線開通したということで、非常に大きな崩落だったそうですね。大きなブロック状の岩がゴロゴロしており、10年かかるよな〜という感じ。むしろ、よく通行できるようになったなーと。

岩場が終わると広い河原に出ました。気持ちのいい場所で、休憩にちょうどよさげ。

再び登っていきます。

 

"光滝"。奥ゆかしい滝ですな。

ぐんぐん登って隠滝吊橋。

一旦平坦な道となり、"与八郎滝"の標識が途中にありました。草の間から下方に見えたやつかな?

 

堂倉吊橋を渡る。次は堂倉滝吊橋でちょっとややこしい。

 

 

堂倉滝吊橋で登場する"堂倉滝"。この滝、すっごくいい◎!

滝の規模としてはそこまで大きくありませんが、迫力がありました。滝の形も綺麗ですね。水飛沫が飛んできて、ミストサウナのよう。涼しい〜

吊橋を渡ったところに休憩できるスペースがあるので、ここで腰を下ろす人も多かったです。ちょっとコンクリートになっているので、ヒルの心配もなく休憩できます。

上からの光がまたよくて、光と飛沫によって神々しい。

新緑がまたいいこと。

堂倉滝を名残惜しく出発。ここから粟谷小屋のある林道までは急登です。川から離れ、日出ヶ岳に向けてせっせと登ります。

川から離れるとさらに暑い。

しかし、待っていたのはシャクナゲ!

大台ヶ原に咲くシャクナゲは"ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)"という種類のようです。深山に咲き、日本産シャクナゲの中では一番大きいとのこと。見上げるようなシャクナゲだなあと思っていましたが、樹高は4mにもなるそうです。

粟谷小屋から先のシャクナゲ坂の方はまだほとんどが小さな硬い蕾でしたが、この辺りはチラチラ咲いていました。

薄いピンクと肉厚の緑の相性が抜群で、シャクナゲ好きですね〜

シャクナゲを見ながら登っていたら、林道に出ました。

とりあえず、粟谷小屋へ行ってみる。

 

 

粟谷小屋には、外トイレと水場があります。小屋前のベンチテーブルも使えるので、ここで桃の木山の家のお弁当を少し食べました。

ただ、粟谷小屋の外トイレのドアが微妙に傾いていて、鍵は一応締まりますが、隙間から中が見えてしまいます・・・ドアの前に立てば見えるくらいの隙間で。

トイレに入ろうとしたとき、「え、見える・・・」という感じで。誰もいなかったのでサッと済ませましたが、単独の方はご注意ください。同伴者がいれば一人見張り役にできますが。あのドア直してくれるといいな。

桃の木山の家のお弁当は、ちまき!これを食べたくて予約時にお弁当もお願いしました。唐揚げとシュウマイが一つずつ入っています。

粟谷小屋がなんだか心地よくて、気がついたら40分も休憩していました。

林道に出たあと、粟谷小屋に寄らない場合の登山道と、寄った場合の小屋近くからの登山道があります。どちらでもよかったのですが、堂倉避難小屋を見てみたかったので、林道を少し戻りました。

シャクナゲの道。粟谷小屋ー日出ヶ岳

*粟谷小屋ーシャクナゲ坂ーシャクナゲ平ーミネコシー▲日出ヶ岳:CT 2時間10分

標識の先にすぐ堂倉避難小屋。

ちょっと覗いてみましたが、窓があるし綺麗でした。粟谷小屋にトイレと水場があるので、無理なく泊まれますね。

標高を上げてきて少しずつ気温が下がっているような気もしますが、時間も進んでいるのでプラマイ0か。温度計は朝とあまり変わりませんが、吹き抜ける風は少しひんやり感。

立ち止まると気持ちがいい。粟谷小屋からの道とも合流し、シャクナゲ坂へ向かいます。

階段が出てきたところで"シャクナゲ坂"に突入。ここまでもシャクナゲがチラチラありましたが、ここから道の両脇にシャクナゲシャクナゲシャクナゲ・・・

まだ硬い蕾なので色はありませんが、ピーク時にはトンネルになるほどシャクナゲがあります。これ、咲いてたら前に進まないなあ・・・というほどのシャクナゲロード。見てみたいですね。

 

 

それでも、咲いている株もあり、繊細な色合いに楽しませてもらいました。この先も急坂がところどころありますが、疲れを吹き飛ばしてくれます。

 

シャクナゲ平の手前でちょっとした平坦地が広がっていました。

足元に咲いている姿も。

またまた急登区間。根っこと岩の道をぐいぐい登ります。

"シャクナゲ平"に到着。急登前の平坦地の方がシャクナゲ平という感じだったな。

 

 

緩やかになって進んでいくと"ミネコシ"に到着。ここまでくれば、日出ヶ岳までもうすぐ。

 

森の雰囲気がガラリと変わりました。イメージの大台ヶ原っぽい。

ということで、山頂まで階段です。ここにきてようやく帽子とサングラスを装着。そんな感じに明るくなりました。

 

一気に暑さがやってきた。そろそろかな。

 

11:52、日出ヶ岳到着◎

あーこの感じすごくいい。ほのぼの、のびのびしてる。GW最終日。結局好天続きだったGW。

今日は、空の青がとても優しい色をしています。

展望台には先に到着していた人たちもいて、「お疲れ様でした〜今日もいい天気ですね〜」とチラホラご挨拶。辿り着いた先がこの展望だと、登ってきた感じが半端ないですね。

展望台の端っこにちょこんと座り、汗を乾かしながら日向ぼっこ。動かない分にはちょうどいい気候なんだが。

山頂からは大蛇グラ方面をぐるーっと周り、大台ヶ原の駐車場へ下りていきます。

大展望の岩。日出ヶ岳ー大蛇グラ

*日出ヶ岳ー正木ヶ原ー尾鷲辻ー神武天皇像ー分岐ー大蛇グラ:CT 1時間20分*

山頂からズラリと見えた階段と木道。正木ヶ原までは木道の道となっています。

 

段差が低めで下りやすいですが、反対側からだと暑い登りになりそう。

海も見えます。途中途中に展望所兼休憩所があり、無理なく登れる仕様。

 

振り返る。気持ちがいい!

 

何だろう、今日の空の色が本当に素敵。淡いサイダーのような水色で、笹の柔らかい色合いとすごくマッチしています。そこに、白い枯れ木がポツポツあり、すごくメルヘン。

 

この辺りも昔は苔むす森で、昔の風景写真もあったり。

下山後にビジターセンターに立ち寄りました。大台ヶ原がこのような景色になったのはいろいろな要因がありますが、その一つは伊勢湾台風とのこと。台風により倒木が増え、光が入り、また倒木を運び出したことにより林床が乾燥して苔類が減少。そして、ミヤコザサが増え、それを食べるシカが増え・・・という流れのようです。

森の中に苔びっしりの倒木がありますが、あれはあれでしっかり役割がある訳で。どんな状態でも自然には役割があるのだなーと。

正木ヶ原までくると木道は終了。山道を緩やかに歩いていくと"尾鷲辻"に着きました。駐車場へ続く道との分岐点。

 

尾鷲辻には東屋があり、なんだかすごく賑やかな笑い声が聞こえると思いきや、東屋の中にテントを張っている男女4人組が。

・・・ん?ここはテントダメじゃないか?フライを片づけている感じだったけど、1泊したのだろうか?通り過ぎる人たちもチラチラ横見。休憩所ですが完全に占領していて、うーん・・・。

 

さらに歩いていくと神武天皇像がある広めの場所に出ました。大蛇グラまでもうすぐ。

分岐点に着くと、またまた大杉峡谷を歩いてきた方々とお会いし、みなさん「大絶景ですよ〜!」と。

 

大きな岩の前に「この場所は大蛇グラではありません」の看板。でも、とりあえず登ってみました。

 

よき景色。

いつの双眼鏡だろうか。美術品みたいになっている。

岩からさらに下っていくと、わいわい声が聞こえて大蛇グラに到着。

おおー!思っていたよりも傾斜がある!!そして、岩肌がツルツルで滑りやすい。

岩壁の絶景ですが、先の方へ行く人行かない人で分かれていました。「これ以上無理!」とか、「生きた心地がしない」というような声がチラチラ聞こえてきます。

これは、雨の日はさすがに嫌だな・・・という感じ。10歳くらいの男の子も「無理!怖い!俺戻ってるわ!」と。

やっぱり写真で見ているだけではわからないですね。写真よりすごいこともあれば、写真ほどではないことも。調べれば何でも情報が出て来る時代ですが、体験に勝るものはない。

紅葉の時期は、手前の岩がちょっと色づくようです。

尾根のシャキーンとした感じがかっこよい。

新緑がポツポツと綺麗。

分岐へ戻ります。東大台の展望はこれで終了。駐車場へ向けて下山します。

大台ヶ原。大蛇グラー心湯治館

*大蛇グラー分岐ーシオカラ谷吊橋ー大台山上駐車場(心・湯治館):CT 1時間40分*

大蛇グラからシオカラ吊橋経由の道はゴロゴロした道。シオカラ川まで下り、そこから登り返しとなります。

 

 

シオカラ谷に到着。暑い日のオアシスですね。

 

吊橋を渡り、石段を登っていきます。段差が微妙に高く、地味にくる。

最後の方は、入山制限されている西大台と隣接しています。若干入っている?展望のいい区間と比べると、静かな森の雰囲気。

ミヤコザサの道をさらに登ると駐車場まで300mの道標があり、下山完了。

大台ヶ原発のバスは2台停まっていました。駐車場には、物産館と食事処、ビジターセンターがあり、バスの待ちの人もいっぱい。

ビジターセンター

物産館。暑さに負けてアイスを買う。

心・湯治館

明日、西大台ヶ原を歩くので、今日はここに泊まります。 

ロビー

 

予約したのは、登山用の相部屋。安く済ませようと相部屋にしましたが、今日は私だけということで、大広間に一人ポツンと泊まりました。

一応、1号室、2号室とドアが2つありますが、部屋の真ん中にはアコーディオンカーテンがあり、一部屋を2つに分けられる仕様。

コンセントは2つくらいしかないので、相部屋の場合は特に山小屋と同じ感じです。ゴミもお持ち帰り。

お風呂は17時〜20時。洗い場が4つで、浴槽も4人くらいまでの広さ。石鹸類はボディソープだけあり、シャンプー・リンスは各自持ち込み。ドライヤーは受付で貸し出しがあります。

口コミでいろいろ書かれていましたが、標高1600m近い宿。お風呂に入れるだけでもありがいですね。スタッフさんはとても優しく、温かいお宿でした。

1泊朝食で予約したので、夜は食堂で適当に。夕食の時間が18:00〜19:30で、その時間内であれば、食堂を自由利用できます。給湯器があるので、お湯を使って食べるものであればOK。自炊室はなく、駐車場周りも火器は使えません。

この日は自分を含めて13人。外も静かで、さっさと就寝しました。ここは星が綺麗に見えるようですが、ぐっすり寝ました。

*心・湯治館*

大台ケ原の宿泊施設|東大台・西大台|ハイキング
大台ケ原の宿泊施設”心・湯治館”。大台ケ原の自然が織りなす幾多の恩恵を多くの皆様に感じていただきたいという想いを馳せながら、心ともども充足していいただける”心の湯治場”を目指しています。

大杉谷ブルーに導かれ、深い深い峡谷の中を彷徨い歩いた2日間。一歩一歩標高を上げ、自然の造形美に寄り添いながら日出ヶ岳に登りつめるこのコースは、「大台ヶ原満喫したー!」という気持ちでいっぱいになった道でした。

明日は、大台ヶ原の豊かな自然が残る"西大台ヶ原"の森歩き。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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