大キレットへの道。4泊5日の北アルプス②【黒部五郎岳】

北 ア ル プ ス
Processed with Rookie Cam

2020.8.16-8.20

歩き人たかちです。

昨日、天気が崩れることもなく、素晴らしい景色の中を歩いて薬師岳に登頂。2日目は黒部五郎岳へと向かい、黒部五郎カールの中へ。

ずっと憧れていた黒部五郎小舎でのテント泊にワクワクの1日ですが、コロナ禍で静かなアルプスの登山道では熊さんもこんにちは。

 1日目:折立ー薬師岳
2日目:薬師岳ー黒部五郎岳
 3日目:黒部五郎岳ー双六岳ー槍ヶ岳
 4日目:槍ヶ岳ー大キレットー北穂高岳
 5日目:北穂高岳ー奥穂高岳ー上高地

2020.8.17(2日目)
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曇り☁︎→晴れ☀︎→小雨☔︎→曇り☁︎
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薬師峠キャンプ場ー太郎平小屋ー▲北ノ俣岳ー中俣乗越ー▲黒部五郎岳ー黒部五郎小舎

▲コースタイム:7時間10分

 

北の奥。薬師峠ー北ノ俣岳

*薬師峠ー太郎平小屋ー北ノ俣岳:CT 2時間15分*

今日のコースタイムは7時間10分。昨日に比べれば短めなので、6時頃のゆっくりスタート。

テント場から朝日は見えないので、染まっていく空を見ながら朝ごはんを食べて撤収。

あの雲は天気が崩れるやつではないか?

 

とりあえず今の青空を楽しむ。太郎平小屋へ戻ります。この山域は本当にいいですね。

太郎平小屋に到着すると、小屋の方が珈琲片手に外を眺めていました。最高ですね。

黒部五郎方面への木道を歩いて直ぐに「黒部五郎、双六、三俣のキャンプ場は完全予約制です」との看板が。あれ?と思いましたが、これはお盆と連休用。ネットでは、特定日は完全予約制となっていたので、大丈夫なはず。

せっかくなので太郎山に寄り道。誰もおらず、とても静かでした。個人的にここ好きです。

ずっと歩いていたい。

ちょっと怪しい雲が多め。薬師岳の山頂は電波(au回線)がありましたが、キャンプ場は圏外でした。山頂で天気を見ておけば良かった。

最近楽天モバイルに変えてみましたが、やはり山ではdocomoが強いなと思います。以前に比べると繋がりやすくなったと思いますが、やっぱりdocomo回線に戻そうか。

薬師岳が名残惜しい。

穏やかで静か。遠い山域ですが、だからこそ何にも代えられない価値がある。

チングルマもおわり。綿毛に水滴がついてキラキラしています。

以前、3日間の休みを取ったらこの山域しか晴れマークがなく、1日目に雲ノ平、2日目に水晶岳、鷲羽岳、3日目に新穂高下山と、2泊3日で駆け抜けました。休みが限られているので仕方がなかったですが、ゆっくり歩きたかったという気持ちが残りました。

また来ることができて幸せだ。

緩やかに上がります。

少しずつ勾配を上げていき、ガレ場に。

登り切ったところはまだ北ノ俣岳ではありません。

しかし、薬師岳も綺麗に見えて絶景の休憩スポット。

山頂まではここから15分程。

奥には綺麗な形の笠ヶ岳。

向かっている黒部五郎岳、そして奥には槍ヶ岳。Kさんとは明日、槍ヶ岳でお会いします。今日出発しているはず。

 

 

北ノ俣岳到着◎

先程休憩したので、ぐるりと見回してそのまま先へ進むことにします。

ハイマツに熊。北ノ俣岳ー黒部五郎岳

*北ノ俣岳ー中俣乗越ー黒部五郎岳:CT 3時間5分*

 

北ノ俣岳を下り、ハイマツ帯を歩きながら赤木岳へ登り返しますが、ハイマツ帯に入ってすぐなにやら異変が。

風の音も混じって初めはよく聞こえませんでしたが、前方でガサガサ…ガサガサ…

やばい、デジャヴ…

すぐに鈴を鳴らしながら後退しました。30〜40mくらい離れたところで見ていると、ハイマツから熊がジャンプ!!!

おお、やっぱり熊だった。走ってどこかへ逃げましたが私の角度からは良く見えず。後ろから下ってきた親子チームがピーーー!と笛を一吹き。「猛ダッシュで駆け下りたからもう大丈夫だよ」と教えてくれました。

7月に尾瀬でも大きなガザガサがあり、姿は見ませんでしたがおそらく熊。今まで一度も見たことがなかったので、初めて野生の熊を見たドキドキ感と、ちゃんと逃げるんだという安心感。開けた場所で警戒心が薄れていましたが、自然に対する"怖い"という気持ちは大切にしないと。

人気の山域ですが、今年は人が少ないですね。

赤木岳のピークは巻きます。

黒部五郎さんも近づいてきたか。

たまらん。

薬師岳の雲が消えましたね。

歩いてきた道です。

赤木岳を越え、残すは黒部五郎岳への登り。写真だとちょっとのっぺりしていますが、聳え立っています。こちらの雲が怪しくなってきました。

黒部五郎岳までもう少しなだらかなコースなのかと思っていましたが、意外にアップダウンがあります。

黒部五郎岳まではガレ場の急登。風があったのでクールダウンしながら登れましたが、無風快晴だとなかなかきつそう。

 

展望は最高なので振り返りながら。結構登ったかしら。

分岐まであとちょっと。

 

ガレ場を登り切ると"黒部五郎の肩"。山頂からの稜線ルートは破線になっており、カールへ下る道が一般的とされています。この分岐に荷物をデポして山頂へ。

山頂まで15分ですが、水だけ持って空身で行ったので10分もかかりませんでした。

黒部五郎岳に到着◎

雲が厚くなり始めていましたが、ギリギリ富士山も見えて大展望でした。今日の宿泊地、赤い屋根の黒部五郎小舎も見えます。

↓黒部五郎岳からの眺望↓

 

ゆっくりしたかったのですが、10分くらい滞在するとポツポツポツポツ…雨。あー荷物…と、仕方なく退散。

不思議の国。黒部五郎岳-黒部五郎小舎

*黒部五郎岳ーカール鑑賞ー黒部五郎小舎:CT 1時間50分*

黒部五郎の肩へと戻り、荷物を回収して"カール経由黒部五郎小舎"方面へ。

カールの中へと入り込んでいきますが、カール側も結構な急登です。どちらから登っても急登。

カールを見下ろしつつ、明日の山を遠くに眺めつつ下るのはいいですね。雨はポツポツ→やむ→ポツポツ→やむの繰り返し。本格的に降りそうで降らない。

急登終了。

岩と草の共演。造形美が凄まじい。

雲ノ平のような"他とはちょっと違う"という空気感。涸沢カールは全体が見渡せて、出入口がはっきりしているので入り込んでいる感覚ですが、黒部五郎カールは迷い込んでいる感覚。不思議の国のアリスの気分。

緑と灰の世界がとにかく美しいのです。青空も素敵だと思いますが、曇りのグレー感が空を曖昧にしている感じでとてもいい。黒部五郎カールの世界感を際立てています。

小屋までは壁を下りきった地点から1時間前後。晴れていたら日向ぼっこでもしたいところですが、雨がどうも怪しい。

早めに小屋に着いた方がいいなと周りの方も少し急ぎ足。でも、ここから抜けたくないですね。

中日を作ってここ一帯の写真を撮るという方もいらっしゃいました。それほど美しく、また来たときは私もそうしたい。

 

カール内に点在する岩が大きくて凛々しい佇まい。全体が男性的な印象で本当に格好良い場所です。"黒部五郎"という寒い名前にも合っていますね。剱岳の岩とはまた違う美しさ。

地図には「水」マークがついていますが、特に水場の看板があるわけではありません。湧き水が沢のように流れています。水量が多いところもあれば少ないところもあり、季節によって変わると思います。浄水器があれば問題なし。

雨が強めになってきてレインカバーを装着。行かねば…

造形美を楽しんだあとはちょこちょこ樹林帯の中を。

小屋はそろそろだと思うけど雨が結構しっかり降ってきて、「まぁいいか」状態だったレインウェアを仕方なく着る、ではなく被って歩き出すとすぐに小屋でした。そんなもんですね。

しかも小屋を前に雨が上がり、晴れ間まで。レインウェアの出番は5分弱。何だよーという感じですが、雨の中テントの設営は面倒なのでナイスタイミング。

草原の中にあるような赤い小屋がかわいい。

黒部五郎小舎は、コロナ対策を徹底されていました。テント泊の人は小屋には一切入れません。売店は外なので問題なし。水道は外に2つありますが、テント泊の人はトイレ側を使用してくださいとのこと。水道には石鹸も置かれていました。

売店でお金のやり取りをするときも「トレーには触れないでください」との文言が。危機感を抱えながらも、できる限りの安全策を講じての営業。頭が下がります。

テント場は小屋からちょっとだけ歩いた先にあります。笠ヶ岳が綺麗に見えました。

 

14時頃到着したときはまだ3張程度。平らな場所多め。

先に到着していた方々は「いやーすぐ晴れて良かったね。設営してたら雨が強くなってきて、ギリギリでテントに逃げ込めたけど」とのことで。

本当によかった。おかげさまで濡れたテントを乾かしてから設営できました。

折立から入り黒部五郎岳を目指す人は、ここまでの行程が一緒のことが多いので、昨日薬師峠キャンプ場で一緒だった方が結構いらっしゃいました。「疲れましたね~お疲れ様です。」とスッと会話が始まるのがいい。ここからは雲ノ平方面、新穂高、槍ヶ岳などバラバラ散らばります。

お話した方の多くは"高天原温泉"をコースに組み込んでいました。みなさん口を揃えて「最高だったよ〜」と。この山域訪れるなら行きますよねー…憧れです。またの機会に。

雲ノ平からの逆回り人とはコースや水場の情報交換を。ここは電波が全く繋がらないので(3大キャリア全てアウト)、他の登山者からの情報がすごく貴重。本来の山の交流ができるような感じでとても和やかでした。

しかし、天気が一体どうなっているのかはみなさんモヤモヤで「ヤマテン見たいな~」と。売店のところに天気予報は掲示されていますが"富山の天気"なので、ヤマテン…とね。

*小屋から10分くらい歩けば電波があるようです。

小屋も快適そうで泊まってみたい。

水を汲みに行ったら大失態。2Lのプラティパスと0.6Lのソフトボトルを持ってきました。水場で2L入れて水道横の細長いテーブルに立てておいて置いていたところ、バランスを失って落下。あ、と思って拾うと水がドバドバドバ…

あーーー!!!

水がたっぷり入ったプラティパスは小石に当たり見事に穴あき。小石が中にちょこんといらっしゃる。まさかの2Lを壊すという。

正直、2Lは大きくて使いずらいな、1Lの方が好きだと感じていましたが、今壊れなくてもいいじゃない。立てて置いた自分が悪いのですが。

幸いここの山域は小屋も多く、定期的に水を汲めるので死にはしない。しかし、0.6Lではやっていけないので小屋でポカリスエットを購入。双六小屋でも汲めるので、とりあえず1.1Lで行くことに。

このあたりは1日の行程が長くなりがちなので、テント場も20時にはピタッと静まり返りました。疲れているし、明日も早いし。ペルセウス流星群も今日は雲が広がって見られそうにありません。全行程でここの夜が一番静かでした。

ずっと歩きたかった黒部五郎岳方面。穏やかな風景とカールが本当に美しくて、魅力溢れる1日となりました。黒部五郎小舎のテント場も飾らない素朴な雰囲気で、とってもいい場所でした◎

3日目は双六岳から西鎌尾根、そして槍ヶ岳を目指してKさんと合流です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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