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【裏銀座縦走②】笠ヶ岳から三俣山荘へ!晩秋も美しい双六岳と三俣蓮華岳

北 ア ル プ ス

 

2022.9.30

歩き人たかちです@takachi_aiina

裏銀座縦走2日目。昨日はながーい"笠新道"を歩き、笠ヶ岳山荘のテント場に1泊。稜線に着く頃には真っ白になってしまい、山頂はお預けでした。

今日は、山頂でご来光を見たあと、双六岳と三俣蓮華岳を経て三俣山荘へ。すっきり晴れ渡った秋空の北アルプス。渋い笠ヶ岳と、賑やかな双六岳。何度でも歩きたくなる、双六岳の楽園へ。

 1日目:新穂高温泉-笠新道-笠ヶ岳
★2日目:笠ヶ岳-双六岳-三俣山荘
 3日目:三俣山荘-野口五郎岳-烏帽子小屋
 4日目:烏帽子小屋-高瀬ダム
天気:晴れ☀
気温:朝2℃ / 午後13℃
風:北東→東 1~2m/s


▲笠ヶ岳山頂ピストン-笠新道分岐-大ノマ乗越-弓折岳-弓折分岐-花見ベンチ-双六小屋-▲双六岳-丸山-▲三俣蓮華岳-三俣山荘

▲ コースタイム:7時間50分
▲ 歩行距離:15km
▲ 累積標高差:+1200m/-1400m

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笠ヶ岳から三俣山荘へ!紅葉終盤の双六岳と三俣蓮華岳の稜線漫歩

 

笠ヶ岳でご来光

 

4時起床。テント内は1〜2℃で、結露はパリパリに凍っていました。寝袋から出るのが億劫というか、出たくない季節。

さすがに3シーズンのシュラフ(モンベル#3)では寒いので、SOL「エスケープビビィ」を今回お試しで持ってきました。今までダウンやレインウェアを着込んで寒さ対策をしていましたが、使ってみることに。

冷気をシャットアウトしてじんわり温かさを感じるのは良いですが、ビビィとシュラフの間は結露するので、シュラフはやはり濡れますね。

\ SOL「エスケープビビィ」詳細はこちら /

気合いを入れてシュラフから抜け出し、テント以外をパッキングして山頂へ。

5時のテント場より。大きな窪みは大キレット。今日の日の出は5:34。

テント場はほぼ無風でしたが、山頂に近づくごとに北風が吹きつけてきます。7人ほど、山頂で待機中。

5:40頃、大キレットの窪みから太陽が☀︎「なんてちょうどいいところから〜」と、みんな自然と笑みがこぼれる。最高の1日が始まりました。

華やかな北アルプスの中では渋めの笠ヶ岳ですが、展望はピカイチ。あらゆる稜線と山々を眺めるのは気持ちがいいですね。

それにしても、山頂で朝日を見る人は意外に少ないのか?小屋の前でも見られるけど、もう少しいると思った。

 

\ 笠ヶ岳山頂より /

6時頃、テント場へ下山

 

小屋から山頂までは15分ほどでした。登りやすいガレ場ですが、浮石に注意。

笠ヶ岳山荘さようなら。山荘にも泊まってみたいですね。

すっかり明るくなり、撤収開始。凍った結露を振り落とす。撤収が冷たい!

 

さて、まずは双六岳へ。昨日お預けとなった景色を堪能しながら歩きます。

笠ヶ岳 - 弓折分岐

笠ヶ岳 - 大ノマ乗越 - 弓折岳 - 弓折分岐:CT3時間40分

 

今日はどこまでも見える。昨日歩いた道が、まったく違う道に思える。晴れていると、気分も上がる。

笠ヶ岳は、渋くて、かっこよくて、とってもいい山でした。長い笠新道は登る価値がある。綺麗な笠形を何度も振り返る。

笠新道の分岐では、昨日、笠新道でお話をした男性が休憩をしていました。笠ヶ岳で百名山95座目とのこと。

前職で、同期から「百名山の暖簾にバッジを集めている」という話を聞き、浪漫を感じて百名山を人生の目標の一つにしました。この笠ヶ岳で89座目。

正直、何度もやめようと思ったし、暖簾があるから気になるんだ!と、捨てようともしました。好きな山を好きなように登ればいいじゃん、と。

しかし、浪漫を感じた頃の自分にとってはとても大きな目標で、未知の世界にわくわくしていた気持ちに最後まで寄り添ってみよう、と続けることに。その代わり、百名山だけが目的にならないように、できるかぎり自分が好きな"縦走"で。

そんな思いを振り返りながら、穏やかな稜線を歩いてゆく。

槍ヶ岳は今日もかっこいい

笠ヶ岳~双六岳の稜線はだいぶ静か。テントは7張でしたが、小屋泊もそんなに多くなかったのかな?天気は最高だけど、さすが平日。

\ 稜線からの景色 /

 

双六小屋と、その奥に聳える鷲羽岳が見えた

「秩父平」への案内板。ガレ・ザレの道を下っていきます。

ああ、幸せ・・・

黒部五郎カールを少し思い出すような雰囲気。巨岩群のグレーと、ハイマツのグリーンのコントラストが本当に美しくて虜になったカール。秋もきっと綺麗だろうな。

ハイマツの中を進み、振り返ると秩父岩の絶壁

ハイマツを抜けて、「オオノマ岳」の方へ登り返し。

 

下り切ると「大ノマ乗越」で、弓折岳に向かって再び登り返す。

弓折岳への登り返しの途中が一番急だった

秩父岩方面。大きめのアップダウンでした

昨日、林道やわさび平小屋で見かけた人たちと何人かすれ違いました。笠新道を下りにするなら双六岳方面から。

登り切ると、なんとも穏やかな空間

「弓折岳」到着。少し登ったハイマツの中にある山頂。とても小さな山頂ですがベンチが置かれており、景色もいいので一休み。

弓折岳より

「弓折乗越」に近づくと、賑やかな声が聞こえてきました。

「弓折乗越」に到着。小池新道と合流して人も増え、渋い雰囲気から華やかな雰囲気に変わりました。

弓折岳 - 双六岳

弓折岳-弓折分岐-双六小屋-双六岳:CT2時間20分

 

4度目の双六岳。いつも夏なので、秋は初めて。

西鎌尾根

北アルプスの稜線の中では、今のところ「西鎌尾根」が一番好き。また歩きたいなあ・・・

鷲羽岳をバッグにした双六小屋の景色。この景色も好きですねえ。

「双六小屋」に到着。テント場に泊まったことはありませんが、笠ヶ岳も見えてとっても気持ちよさそうなので、またいつか。

 

双六小屋で水を補給。トイレは200円

双六小屋で少し休んで出発。軽食がいろいろありますが、双六岳の滑走路で大休止したい。ケーキも美味しいです。

双六岳に向けて一気に登る

一番下の「巻道ルート」の分岐。丸山も、三俣蓮華岳も通らず三俣山荘に直行する道です。歩いたことはないですが、上から見た限り気持ちよさそう。

もう少し上がると、次は「中道ルート」の分岐。このルートは、双六岳をスルーして三俣蓮華岳へ向かいます。夏は高山植物が綺麗で、途中には良い休憩スペースもあり、個人的には好きな道。

分岐からさらに登る。双六小屋が小さい

ラストスパート

槍ヶ岳に向かってのびる滑走路

岩場を登りきると、なだらかなメインロード。振り返ると、槍ヶ岳に向かって一直線に走る一本道。槍ヶ岳に飛びたくなるような絵。絶景を前に、テントを乾かしながら大休止。

1時間ほどこの空間を堪能。双六岳の山頂は一番奥ですが、個人的にはこの空間すべてが山頂。秋色の双六岳も素敵ですね。

ただ、双六岳はいつもドローンを飛ばしている人がいて、人工的な音が・・・自分の運が悪いのか?

\ 双六岳漫歩 /

何度でも振り返る

 

「双六岳」登頂!笠ヶ岳が小さくなった

 

三俣蓮華岳へ向かいます。ここから先の稜線も最高です。

双六岳 - 三俣山荘

双六岳-丸山-三俣蓮華岳-三俣山荘:CT1時間50分

夏とは違う、渋味が溢れる北アルプス

「丸山」に向かう

途中、雷鳥3羽に出逢いました。背中の方まで冬毛が目立ち、衣替えが進んでいるよう。

\ 冬毛が目立ちはじめた雷鳥 /

鷲羽岳が大きくなる。丸山から下り、再び登り返すと「三俣蓮華岳」。

下に見える道が「巻道ルート」

「三俣蓮華岳」に登頂!

双六岳の上空にあった雲がこちら側に流れてきて完全に日陰。寒い。

三俣山荘のテント場もすっぽり覆われて寒そう。結露で湿気たシュラフは乾かないな。鷲羽岳を正面に下ってゆく。

ガレ・ザレを下り、巻道ルートと合流。そのあとはハイマツ帯をどんどん下る。合流地点から三俣山荘までは約30分。

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三俣山荘のテント場と名物のジビエシチュー

 

ハイマツ帯の岩場を抜けて、鷲羽岳どーん!の三俣山荘のテント場。三俣山荘近くから上の方までサイトがあります。

今朝はゆっくりめの出発で15時頃到着。良い場所は埋まっていました。小屋に近い場所はハイマツに囲まれた空間で、鷲羽岳の半分より上が見える感じ。小屋から遠いほどロケーションは良いです。

以前は小屋に近いところでしたが、今回は展望優先で。ハイマツ帯の方が温かそうですが、空いてるサイトはお隣さんがかなり近かったので、結局一番上の方に張りました。

 

三俣山荘はいつでも賑わっている

三俣山荘の食堂はとても素敵で、窓枠に槍ヶ岳がすっぽり入り絵画のよう。以前はランチでオムライスをいただきましたが、めちゃくちゃ美味しいのでおすすめ。サイフォンの珈琲やアップルパイ、ケーキも美味しい◎

今回は、夕食の"ジビエシチュー"が目的。テント泊でも、受付時に申し込むことができます。¥2,800(小屋泊の人は¥2,600)とお高めですが、軽食・デザート・珈琲を頼んだら同じような値段になるので、今回は夕食を。

テント場に戻り、完全に乾いていない冷たいテントを設営。凍っていた結露がポロポロ落ちる。まだ凍っていたのか。湿気ったシュラフを気休めに広げ、鷲羽岳を目の前に珈琲で温まる。

今日の夕日は雲に隠れ気味で、鷲羽岳が赤く染まりそうで染まらず。2回戦目、17:40〜の夕食へ。

夕食のジビエシチュー

ごはんはおひつでおかわり自由。ポテトサラダ、ニンジンの酢の物、マカロニ、グレープフルーツ。

鹿肉がゴロっと入っていて、ニンジンや玉ねぎ、ズッキーニ?などが煮込まれて、めっちゃくちゃ美味しい!!寒いとエネルギー使うし、温かくて美味しいごはん大事。

喫茶メニューには「ジビエ丼」もあります。パスタが人気?売り切れでした。

ケーキは「りんごのシブースト」「レアチーズケーキ」。以前食べたアップルパイはありませんでした。ケーキの種類はそのときどき。

夕食のあと、喫茶は夜の部として営業再開。食堂では、伊藤新道の写真のスライドショーが流れると案内がありました。見ないでテント場に戻りましたが、小屋泊なら永遠にこの空間にいたい。

三俣山荘のTシャツは以前モンベルでしたが、現在はBRINGというブランドになっています。アウトドア界隈では、ボクサーパンツが特に人気。

「BRING」は、服から服をつくる会社。繊維を原料にまでリサイクルして再び服をつくる、というもの。繊維のリサイクルは一度切りなので、"原料に変えて何度でも"というサステナブルな取り組み。

笠ヶ岳から双六岳への稜線は、静かでとても良かった。展望も文句なし。双六岳〜三俣山荘も、何度歩いても飽きません。このあたりは本当に素敵な山域です。

明日は、ついに「裏銀座」へ。水晶小屋から先は未踏の地。表銀座から眺めていた稜線はどのような道なのか。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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コメント

  1. 40年近い昔、夏の終わりに新穂高〜鏡平〜双六〜三連〜黒部五郎〜太郎兵衛平とダイヤモンドコースを歩きました。双六の稜線、本当に良いところですね。山はとても静かでした。喉が乾いて双六小屋でカルピスを頼むと、とても濃くて、水筒の水で薄めながら有りがたく味わいました。山小屋のサービスも随分と豪華になっていますね。近年はソロのテント泊、それも女性が多いようで、夏のテン場はテントであふれかえっているみたい。黒部五郎のカール、下は岩ゴロゴロでジャングルみたいでしたが、稜線下の登山道は天国への階段、高揚感、半端でなかった。誰もいない黒部五郎、また行ってみたい。裏銀座も歩いてみたいし、赤牛岳も遠いあこがれの山。行きたいところだらけ。

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