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ハイキングから家族登山まで。奥秩父の紅葉ハイクなら西沢渓谷へ

関 東 • 甲 信 越

2021.11.6(土)
天気:晴れ ☀
気温:9時 → 3℃/12時 → 6℃
風:南西1〜2m/s

歩き人たかちです。

高山では続々と冬の便りが届き、紅葉前線が低山にも下りてきた11月初旬。両親を誘って西沢渓谷のハイキングへ。

以前、同じ時期に甲武信岳に登った時、徳ちゃん新道入口までの紅葉に圧倒されました。あれから何年も経ってしまいましたが、西沢渓谷に行かなきゃ!と、思い出したように両親を誘い山梨へ。急だったので土曜日になってしまいましたが、紅葉期はとても混むので、平日か早朝がおすすめです。

西沢溪谷周回コース上にある100名瀑"七ッ釜五段の滝"付近では、今年6月の大雨により歩道が崩落、通行止めにより周回できない状況が続いていました。しかし、10月下旬に迂回路が設置され、方丈橋を渡った場所から"軌道跡の道(下山道)"へ上がることが可能に。周回コース折り返し地点にあるトイレも使用可能です。

       行程
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バス停「西沢溪谷入口」-西沢山荘-吊橋-フグ岩-方丈橋-迂回路で軌道跡の道へ-大久保沢出合-山ノ神-ネトリ大橋-バス停「西沢溪谷入口」

▲ コースタイム:3時間50分

▲ 歩行距離:約10km

    アクセス
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◾︎ 山梨交通

塩山駅(8:30)-西沢渓谷入口(9:30)
西沢渓谷入口(14:40)-塩山駅(15:40)

山梨交通

西沢渓谷 | 山梨交通株式会社
西沢渓谷 | 山梨交通の公式ウェブサイトです。路線バス、高速バス(山梨・甲府~京都・大阪・名古屋・長野・成田空港・羽田空港・新宿など)、自動車学校、駐車場、サービスエリアなどの事業に関する情報を提供しています。

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しっとり紅葉しっとり渓谷

西沢溪谷入口-方丈橋:CT 2時間弱

紅葉期の土曜日ということで、少し早めに塩山駅へ。コロナ以前の記録を見ていると、塩山駅のバス停には人が溢れ、バスは臨時便合わせ3台での運行という状況。甲武信岳、乾徳山へ向かう人も同じバスに乗るので、非常に混みあいます。また、大菩薩嶺へのバスも塩山駅から出ているので、バス停には人がわちゃわちゃ。

8:12塩山駅着の電車がありましたが、一本早い電車に乗り7:49塩山駅に到着。この時点でバス停には10人程。思ったほどではありませんでしたが、それから続々と並び、臨時便は1台。1時間バスに乗るので、座る場合は早め早めが吉です。

乾徳山への山道を往復して西沢溪谷入口に到着。今年のピークは11月1日〜3日あたりだったようですが、まだ綺麗です。

 

吊橋までは舗装道が続きます。バス停から20分程歩くとトイレと東屋があるので、ここで出発の整えを。

この東屋を初めて見た時は感動そのもの。テントを張りたくなる素晴らしい空間です。

圧巻の雑木林の紅葉に両親も歩が進まず。自然を見ると自然な笑みが溢れますが、その様子を見るのはやはりいいものです。急だったので一人で行こうと思っていましたが、声を掛けてよかった。

 

甲武信ヶ岳へ続く「徳ちゃん新道」の分岐を過ぎ、荒廃している西沢山荘。とても素敵な場所にありますが。

ここからは自分も未知の世界。

 

ここから道が細くなり、左側は高い急な斜面になっています。紅葉に見惚れて、写真を撮るのに夢中になって、うっかり足を踏み外さないように。

俳句による注意喚起。

葉が落ちている木々もありますが、秋の日差しが気持ちよい。黄色も赤もオレンジも茶色も、全部青空に映える。

鶏冠山ちょこん。

 

二俣吊橋を渡る。

全体的に渋滞して待つほど混んではいませんでしたが、細い道では常に前後を気にして歩く状況でした。ゆっくり歩く、ゆっくり写真を撮る場合はやっぱり平日がいい。

11月上旬の文化の日あたりは気持ちよく晴れることが多く、この時期は毎年希望休を出して山を歩いていました。自分の中で、11月の一週目は一年の中で一番晴天率の高い日となっています。

冷たくて優しい風が吹き抜ける。風がオレンジ色かのように感じます。

奥には「大久保の滝」

滝見のスポットから急斜面を階段で上がっていきます。

斜面を上がって少し歩くと下っていきます。ここから西沢本流沿いを。一段とひんやり。

 

西沢溪谷の名物"お釜"も出てきました。日の当たるところは、これぞ西沢溪谷という水の色。流れが滑らかで美しい。

本流沿いの道は滑りやすい石の上を歩いて行きます。所々鎖がついているので、バランスを取りながら。

ハイキングのような緩やかな道ですが、道は細く、スニーカーだととても滑りやすいです。実際に滑ってお尻を打っている人もいました。ご注意を。

 

しっとり。名のついた岩や滝、お釜を見ながら。夏も冷たそうな水。

 

 

滝は"迫力"のイメージですが、丸い滝壺が段々になり可愛らしい景観。岩肌が滑らかで柔らかさがあります。

 

ここは滑ったらドボン。この時季にドボンしたらかなりきついので慎重に。

マイナスイオンたっぷりで潤う。苔もいきいきとした緑。

「竜神の滝」。日陰でも水の色が綺麗です。周囲の紅葉と水の色、サイズ感などがとてもマッチしていて、個人的に一番好きな滝でした。

 

 

白い糸のように流れる「恋糸の滝」。手前の木々の歯が落ちているので見えますが、緑の時季はあまり見えないかも。細い滝も繊細さがあって美しい。

「貞泉の滝」

まん丸だったり楕円だったり、一つひとつ形が異なるので楽しい。

 

ここは、梅雨時期などの増水時に渡れなくなることもあります。

まだまだ続く渓谷ハイキング。

 

 

方丈橋の少し手前、休憩にちょうどいい広めの空間がありました。西沢溪谷の折り返し地点にはベンチもあるようですが、現在通行止めなのでここでお昼ごはん。

ほとんど日陰ですが、大きな岩が風除けになりいい感じ。もう少し奥へ行けば日が当たります。

見上げると紅葉がお見事。黄金に輝く木々を見上げながらのお昼タイム。「綺麗だね~」しか出てこない。

迂回路は急斜面を上がって行くので、お腹をしっかり満たして出発。ここから方丈橋までは10〜15分程度。

 

この辺りは斜面から水がチョロチョロ流れていて、とても滑りやすくなっています。

光と影は美しい。

 

方丈橋に到着。奥には100名瀑である「七ッ釜五段の滝」の下部が見えます。

橋を渡った先から迂回路へ。急斜面にハシゴやロープ、鉄パイプの階段が設置されぐんぐん上がって行きます。ここは渋滞になりやすいポイント。

 

足元は滑りやすい。

「よくこんなところに迂回路作ったね~」という声が周囲から聞こえてきます。おかげさまで周回できたので感謝。

上の橋が見えたら終了。下山道に合流。

 

折り返し地点のトイレまでは戻る形で250m。母は途中まで行って「遠いからやめた」と戻って来ました。

橋の途中から見える五段の滝。

ここからは「軌道跡の道」を歩きます。昔はトロッコが通っていた場所で、非常に緩やかで歩きやすい道となっています。

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軌道跡をゆるゆると

迂回路終了地点-西沢溪谷入口:CT 1時間40分

岩場や急斜面もなく、緩やかな軌道跡をゆるゆる歩く。これぞハイキングというような道。

下山道が緩やかな道だと安心ですが、左側は高い急斜面なので要注意。先程まで歩いていた本流沿いの道が遥か下のように感じます。

鶏冠山の頭だ。

広葉樹のこんもりした斜面がかわいい。紅葉期は特にパッチワークのようになって素敵です。

大雪山から秋が始まり、今年もいろいろと歩きましたが、色づきに関してはここが今年一番の紅葉トレイル。

奥秩父は燃えるような紅葉をする山が多く、秋の山歩きには本当におすすめです。ピーク時には空が青だかオレンジだかわからなくなるほど燃えます。素朴な雰囲気の山小屋も多く、"山"という雰囲気を一番感じる場所だと思っています。奥秩父大好き。

 

「こんな紅葉は初めて見たな~」と両親もご満悦。足元にはトロッコ跡も残っています。

緩やかに下り続けて展望スポット。鶏冠山の形気に入りました。甲武信ヶ岳は右のピークのさらに奥。

 

本当に綺麗な斜面で、最後まで見上げ続けました。

子どもの頃は大きかった親の背中。両親の存在はいつまでも偉大ですが、いつの間にか「滑らないかな」「転ばないかな」なんて心配するようになりました。ちょっぴり寂しさはありますが、自分が山歩きを始めなかったら、この歳で両親とどこかへ行くということはほとんどなかったかもしれない。

 

 

緑が混ざるのも風情があって好き。黄色、オレンジ、赤がより強調されます。

終わってしまうのが惜しい。

終盤に「近道」がありましたが、そのまま緩やかな道を歩いて西沢溪谷入口へ。

 

途中途中で大分寛いだので、14:20頃バス停に到着。14:40のバスに乗る人たちがすでにゾロゾロと並んでいて、これは座れないかもなあ…と思っていたらやっぱり座れませんでした。朝と同じく臨時便と合わせて2台での運行。

気になっていた西沢渓谷、とても素晴らしいトレイルでした。新緑の時季もさぞ綺麗なことでしょう。その時季は石楠花も咲くので、また訪れたい場所です。夏場もひんやりした渓谷が気持ちよさそうで、どの季節も楽しめると思います。

現在は迂回路になっており、その部分が急斜面となっていますが、全体的には緩やかで、特に軌道跡の道は本当に歩きやすい。渓谷の岩場は滑りやすいですが、コースタイムも4時間弱なので、ゆっくり歩いても十分な道のりで、家族でのハイキングにもぴったり◎

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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