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菅平牧場から周回登山。展望の四阿山と猫耳の根子岳を歩く

関 東 • 甲 信 越

2021.9.12(日)
天気:曇り☁︎
気温:山頂10℃
〜13℃
風:西南西3〜4m/s

歩き人たかちです。

群馬と長野に跨る四阿山と根子岳。青空と根子岳の写真に惹かれ、ここは晴れの日に☀︎と思いつつずっと行けずにいました。前日から天気予報は雲り気味の予報に変わり、当日の朝には雲雲雲マーク…好転を願うも結局一日曇り空☁︎

青空と根子岳は叶いませんでしたが、四阿山と根子岳の鞍部はとても美しく、アルプスの眺望も楽しめて大満足の山行◎

 

【アクセス】

 

◾️菅平高原行き上田駅お城口3番乗り場

上田駅(8:15) ー 菅平高原ダボス(9:10)

運賃:500円

 

長野県 上田市内観光 /路線バス/貸切バス ー 上田バス株式会社
上田バス株式会社のサイトです。上田市内の路線バス、菅平高原行きバス、定期観光バスの時刻表や路線図をご覧頂けます。「信州の鎌倉」と称される歴史と文化遺産観光の移動、また別所温泉への移動は、ぜひ当社をご利用下さい。

 

【行程】

 

菅平高原ダボス(バス停) ー 四阿山登山口 ー 少四阿 ー 中四阿 ー ▲四阿山 ー 大隙間 ー ▲根子岳 ー 展望台 ー 四阿山登山口 ー 菅平高原ダボス

▲CT:6時間35分(登山口から周回)
*バス停往復含み8時間5分

▲歩行距離:周回約10km
*バス停往復含み約17km

 
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四阿山と根子岳、どちらから?

四阿山と根子岳の周回には、どちらを先に登るか議論が多々あります。根子岳から四阿山の時計回りが一般的なようですが、四阿山を先にした反時計回りの方が楽だと言われています。

私自身も最後まで悩みましたが、四阿山から登る反時計回りを選択。理由は、①根子岳の眺望が素晴らしいので、後半余った時間を珈琲タイムにしたい②もし午後から晴れたら根子岳と青空を拝めるかもしれない③アルプスを正面に見ながら下山したい…などの理由から。車の台数に対してすれ違いはそれほど多くなかったので、反時計回りの方が多いのかな?という印象でした。

反時計回りのネックとしては、四阿山から鞍部(大隙間)までの急坂が下りになること。怪我のリスクを考えると急坂は登りにしたい派ですが、すごく長いというわけではないので下ることにしました。標高差は300m弱。根子岳への登り返しは200m弱。

ただ、この区間はとてつもなく滑りやすいです。傾斜が急であることよりも、どこに足を置いても滑ることがとにかく厄介でした。北斜面で日当たりがあまり良くないので基本的に湿っています。"岩と木の根に足を置いたら100%滑る"というくらい滑ります。前日、当日の天気が悪いと足場は相当悪くなると思います。

段差が大きいので登るのも一苦労ですが、下りが苦手、急傾斜は膝が痛くなる、怪我のリスクなどを考えるようであれば根子岳からの時計回りがいいと思います。

根子岳→四阿山の時計回りの場合は、四阿山からの下りが単調になります。所々開けますが、笹藪区間が多いので疲労も相まって「まだ!?」となりそうな感じ。

しかし、根子岳から下るときの四阿山の展望は素晴らしいです。鞍部から根子岳を正面に登ることに憧れていましたが、実際に歩いてみると、根子岳から四阿山を正面に下る風景が、私の中ではベストでした。笹原と樹林のコントラストが非常に綺麗で何度振り返ったことか。

コースタイムは反時計回りの方が20分多いだけで、大して変わりません。体力や登り下りの苦手意識、天気、太陽の方向(正面にして歩くか背にして歩くか)見たい風景、ゆっくり休みたい場所などを考慮して決めるといいと思います。

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笹藪ズンズン。菅平ダボス〜中四阿

*バス停〜登山口〜少四阿〜中四阿:CT 2時間55分*

戦国大名真田氏の家紋である「六文銭」デザインの上田駅。

上田駅8:15発のバスに乗車。登山者は10名ほど。菅平高原ダボスへの始発は7:05ですが、間に合わないので第2便で出発。

ダボスのバス停にはお手洗いがあります。反対側には「菅平レジャーセンター ダック菅池」という喫茶店のある施設がありました。

バス停から登山口までは3.5km。約270mの標高差をダラダラと登っていきます。Googleで調べると右から回った方が100m近いのでそちらから行きましたが、左から行くのがスタンダードのようで、私以外の方々はそちらへ。

農道や別荘地の脇を登っていきます。

やがて左折組と合流して真っ直ぐ伸びる車道をひたすら。山よりもこういう道が疲れますが、ウォーミングアップということで。

途中に"料金所"があります。料金所から上は私有地になるので、徒歩も車も払います。高校生以上200円、小中学生100円。牧場のチケットをいただきました。

 

まっすぐまっすぐ歩いてようやく登山口。登山届のポスト、トイレ、売店があります。日曜日ということで、駐車場はいっぱい。

根子岳と四阿山は登山口で道が分かれます。準備を整え四阿山方面へ、10時に出発。山頂まで4.6km。

牛にご挨拶。お邪魔しますね〜。

すぐに登山口。スタートが遅いので、笹藪区間はがつがつ登ります。

はじめは牧場を左手に見ながら。足元はねちょねちょ。

牧場から離れると綺麗な森に入っていきます。途中にちょっとした団体がいましたが、キノコ採り集団でした。

 

 

川を渡り、広葉樹の爽やかな森歩き。マイナスイオンでとても涼しく、空気が綺麗で、呼吸も足取りも軽やか。

 

ひまわりのような地衣類。

雨の日は相当ぐちゃぐちゃだろうなというポイントもいくつか。

そのうち長い笹藪区間がはじまります。「藪漕ぎ」という情報が多かったですが、掻き分けるような藪漕ぎではありませんでした。基本的には一人分の幅がしっかりあり、笹藪ロードとしては歩きやすかったです。道も明瞭。

道が覆われつつある場所も数箇所ありましたが、ガサガサするところは大体数メートルで終了。ただ、雨の日や早朝先発だとかなり濡れると思います。この時間はすでに通行者も多く、乾いていました。足元は全体的に滑りやすいので要注意。

いつクマが出てきてもおかしくない雰囲気。笹藪遭遇を2度体験したので、ちょっと苦手。

 

しばらく登っているとお花もちらほら。

ヤマハハコ

ツリガネニンジン

ガンバ!

展望がひらけました。完全な曇りですが、アルプスの山並みが綺麗に見えます。

マツムシソウ。マツムシソウは虫たちに人気ですね。

枯れたミネウスユキソウ

登山口から1.8km、「小四阿」に到着。四阿山はまだまだ先。

リンドウも麗しい綺麗な青紫に。ふっくらしたリンドウを見ると秋の訪れを感じます。

たまに休憩スペースがあったり。

再び笹藪。

 

ワレモコウ

ウメバチソウ

「四阿高原」との分岐。地図では破線になっています。

山頂まで半分を過ぎました。

 

ズバッとひらけて、浅間山からアルプスまでぐるっと見渡せます。

根子岳方面。青空との境目は近いようで遠い。青が見えるだけでもいいか。

中四阿まで展望歩き。このあたりにはミネウスユキソウがたくさんありました。

イブキジャコウソウ

シラタマノキもたくさん。名前も色もフォルムもかわいい。

「中四阿」に到着。ピークは微妙に巻く形です。

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2つの祠。中四阿~四阿山

*中四阿~分岐~四阿山:CT 1時間10分*

中四阿を過ぎて山頂へ少しずつ近づいています。ここから再び笹薮ゾーンに入りぐっと登っていく。

 

アザミ

 

 

この辺りが一番薮でした。長くはありませんが、足元は滑りやすく岩もあるので要注意。

 

樹林帯を抜けると緩やかになります。

ピークがちょこんと。

 

根子岳方面からの道と合流。

この分岐に出る少し前に、後ろから「もうー道間違えたじゃん、最悪だよー。」という男性の声。「〇〇のせいだぞ、おまえがこっちだって言うからー。」と、どうやら親子のようす。後ろに子連れの人いたっけ?と思ったら、先ほどの樹林帯ですれ違った、子ども2人を連れていたお父さんでした。

どこから来てどこへ向かいたかったのかはわかりませんが、そんなに子どもを攻めなくても・・・まだ小学3年生くらいの男の子。子どもが「こっち!」と言っても、大人がしっかり確認するべき。「最悪」を連呼されていて、男の子もしょんぼり気味。せっかく頑張って登ってきたのに、このことで山を嫌いにならないといいけどなあ。

分岐から山頂までは700m。緩やかに歩いていくとポコっと山頂。

階段までくればすぐです。ここは展望がよい。

 

祠の周辺ではたくさんの人が休憩していて、ここかな?と思ったらそこは一歩手前。

もう少し進んで行くと山頂。12時10分到着。

山頂は細長い尾根上にあるため広くはありません。ここでごはんを食べている人も多かったですが、分岐の方が広々していて休憩には最適です。ただ、展望は山頂の勝ち。

夏場の土日祝は「パルコールつま恋リゾート」のパルキャビンが運行しているので、浦倉山方面からの登山者も多かったです。稜線歩きでサクッと楽しめそう。

山頂からは浅間山、八ヶ岳方面がよく見えます。

白馬、五竜方面。

山頂は人が多く、汗をかいた身体には風が寒いので、一通り景色を見て分岐に戻り休憩。

分岐から根子岳まではコースタイム1時間40分。このコース一番の歩きにくいゾーンに入るとともに、一番楽しみにしていた縦走路です。

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ツルツルの急坂。四阿山~根子岳

*分岐~大隙間~根子岳:CT1時間40分*

根子岳方面へ。雲は停滞したままで、青空はこちらまで広がりませんでした。

北アルプスは天気良さそうだ。

根子岳方面へ歩き始めると、早速急坂がはじまります。300m弱の標高差は一気に下ります。

岩はゴツゴツ、根っこは張り出し、土は湿っている。

 

日当たりは悪く、湿っている土がついた岩や根は確実に滑る。噂通りツルツルの急坂でした。少しでも傾斜のある場所に足を置こうとすると滑る、という感じ。できるだけ水平な場所や隙間に足を置きながら淡々と下ります。

 

段差が大きい場所もちらほら。

急な下りではストックがあると負担を少なくできますが、ここはストックの先も滑りそうな感じです。置き場を誤るとストックごとツルっといきそう。

すれ違う登りの人も苦戦気味。根子岳を爽快に下ってきたあとにこの登りはなかなかしんどそう。ゆっくり下ればいいので、今回は下りでよかったかな。

 

 

苔が綺麗な場所も。束の間の苔観察。

 

 

傾斜も緩くなってきて、下り始めて30分くらいで鞍部に出ると、猫耳の根子岳がどんと構えていました。憧れの場所に到着。ここから見る根子岳をとても楽しみにしていました。

青空ではないですが笹原に木が点在し、絵本の中にいるような雰囲気。ガスっていないだけで充分だ。

ここまでの道と比べると嘘のように歩きやすくなりました。お隣の山なのに全く違うのね。

四阿山を振り返る。

風が吹き抜けて心地よく、とても気分のいい縦走路。見惚れてなかなか前に進まない。前に進んでしまうのがもったいない。

根子岳までは200m弱の登り返しになります。天気が良いと暑いと思いますが、風もあり、今日は登るくらいがちょうどいい気候。

少し登って振り向くと、今日一番の風景。

笹原と樹林、黄緑と濃緑のコントラスト。くっきりはっきりとわかれたバイカラーがお洒落でとても美しい。しかもこの背景には白が似合う。青空は気持ちがいいけれど、曇りも悪くないし、曇りだからこその風景もある。

四阿山は、山の形が"東屋"の屋根に似ていることが名前の由来とされています。東屋好きなので、なんだかいいなと思ってしまいます。左右に綺麗に流れた山容が素敵です。

根子岳の笹原を正面に歩くことに憧れていましたが、根子岳からこの風景を正面に下るのもさぞ気持ちが良さそうで、個人的にはこちらの風景に魅了されました。

今はネットでたくさんの山の記録を見ることができるし、自分も備忘録として残していますが、何に惹かれて何を良いと思うかは実際に歩いてみないとわからない。見て感じるものは天気にも左右されるし、写真や映像だけではわからない空気がたくさん漂っている。

 

ちょっとずつ登っていると岩のある場所に。ここには「山」と掘られた石が。

登ってきたけど下りたい爽快さ。

 

 

さらに大きな岩に到着。この辺りは「鬼遊びの庭」になるのか。

草津白根山方面。草津白根山はいつ登れるようになるのか。後回しにしていると、いつ登れなくなるかわからない。渋峠から国道だけでも歩こうか悩み中の山。

根子岳山頂はもう少し先。巨石の脇をそそくさ通過。

 

 

 

今日一番の見頃マツムシソウ。マツムシソウすごく好きです。紫の花はやはり上品さが際立ちます。ウメバチソウもたくさん咲いていました。根子岳は「花の百名山」にもなっています。

根子岳に到着。

 

山頂は広々していて360度の大展望。八ヶ岳から槍ヶ岳、白馬岳の方までずーっと見渡すことができ、根子岳ファンが多いのも頷けます。

ここで珈琲を飲みたかったので、美味しいパンも持ってきました。いつもは珈琲ミルでガリガリやるのですが、日没とバスの時間を考えるとそこまで時間があるか微妙だったので、今回はモンベルのアルパインサーモボトルに淹れてきました。

普段、珈琲用として使っている350mlのアルパインサーモボトル。一人分を持ち歩くのに丁度いいのでおすすめです。

しかし、根子岳山頂で温度計は10℃。風が3~4m/sあってちょっと寒い・・・太陽が出ていれば気持ちよく滞在できそうですが、風を避ける場所もないので珈琲は下山途中の東屋で楽しむことにしました。

しばしアルプスの山並みを目で追います。白馬、立山方面は特に天気が良さそう。

本当は山仲間と水平歩道を歩き、裏剱を見て室堂へ出る山行を計画していましたが、直前になって仙人池への区間が通行不可となってしまい断念。他を考えるもいまいちしっくりこなくて、直前の計画変更や予約も面倒で、各々好きな場所に行こうということになりました。

今年の夏はアルプスを歩いていないので、ようやくと思っていましたが結局行けず、行かず。仲間の「山もご縁」という言葉がストンと落ちてきて、無理に行かなくてもいいかと思い、今回は初めましての日帰り登山にしました。

夏はアルプスに行かなきゃと思ってしまうのですが、思いすぎると負担になるのでそう考えることはやめました。自然と天気と気持ちが合えば、紅葉を見に行こうと思います。

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アルプスを正面に。根子岳~登山口

*根子岳~展望台~四阿山登山口~ダボスバス停:CT 2時間10分*

根子岳から登山口までは2.6km、コースタイム1時間30分。アルプスを正面に見ながら爽快に下って行きます。

足下はゴロゴロしていて、浮石も多いので転倒注意。

 

山頂から500m下ったところで樹林帯にに入って行きます。

あとは牧場に出るまで行きと同じく笹薮区間。車の人たちはほとんど下山しているのでとても静かな山歩き。

根子岳周辺はリンドウがたくさん。

 

 

周囲には少し色づき始めているダケカンバが続きます。新緑が綺麗で、白い幹で森が明るくなるダケカンバですが、燃えるようなオレンジに色づく紅葉は圧巻です。岩木山の嶽温泉から続く「岳コース」は本当に綺麗でした。この道も綺麗だろうな。

ブナやダケカンバはいいですね。大好きな木に囲まれていると笹薮も気分よく歩けます。

 

 

アキノキリンソウ

しばらく下り続けると傾斜がどんどん緩くなってきて、東屋のある展望台に着きました。

いい東屋。

山頂から見ていたアルプスの山並みを再び。近くにこんな東屋があったら通いつめるな。

バスの時間まで少し余裕があるので、ここでやっと珈琲タイム。朝5時頃淹れてから大分時間が経っているのでぬるめになっていますが、風を浴びて、山を見て、美味しい珈琲とパンと空気…至福。登山口まであと20分というのも落ち着きます。

四阿山と根子岳の周回は歩きごたえがあり、とても良い山行となりました。展望もいいし、花もあるし、大満足。根子岳はちょっと寒くて10分くらいの滞在でしたが、ここで最後にゆっくりできて、反時計回りにしてよかったよかった。

今日を振り返りつつ、名残惜しいですが下山へ。

ここからは登山口まで階段になっています。

牧場脇を通りつつ、登山口に到着。

15時45分。駐車場の車もすっからかんになっていました。

 

 

牧場の売店でバッジとソフトクリームを。中には飲食スペースもあります。

牧場のバニラアイス。濃厚でとても美味しかったです。

バス停まで来た道を戻ります。帰りは下りだから楽々。みんなが歩いていたスタンダードな方の道でバス停に向かい、16:35発のバスに乗車。

菅平ダボスからのバスは最終が18:25なので、バスの時間に追われてスピードハイクをしなければいけないというほどではありません。スタートは遅くなってしまうで、秋は日没を気にしなければなりませんが。始発のバスに乗れば9時頃歩き始められるので、コースタイムで歩いたとしてもバスには十分間に合います。

本当は6月頃に登ろうと思っていましたが、雨で登れず秋になりました。夏場は虫が多そうな山道だし、この先はどんどん日没が早くなるし、結果的に9月でよかったなと。四阿山をピストンで歩く人もいますが、根子岳がとてもいいので、周回登山おすすめです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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