歩き人たかちです(@takachi_aiina)
山に泊まるとき、"口腔ケア"はどうしていますか?
からみがき、歯みがきシート、飲み込める歯みがき粉、ガムを噛む・・・など人それぞれ。
私はしっかりみがきたいタイプなので、天然由来成分の"飲み込める歯みがき粉 + フロス"を使用していました(通常の歯みがき粉は山小屋も基本的に吐き出しNG)。
しかし、天然由来成分の歯みがき粉は"賞味期限が短い"。山だけで使い切るのは難しく、日常的に使うには経済的な負担が大きい、ことがデメリット。
「カムガキ」を知ってからは、準備、携行、使用がとてもらくになりました。職場での使用や防災用品としておすすめです。
今回は「カムガキ」と、アウトドア環境で使いやすい"水不要で飲み込める"歯みがきタブレットをご紹介します。
「TSUYOMI株式会社」について
「カムガキ」の研究開発と販売を行う「TSUYOMI株式会社」は、2018年より"携帯する歯みがきタブレット"の研究開発を行い、日本初のタブレット型歯磨き粉の販売をスタート。
水が貴重なアウトドア環境や被災地、飛行機などでも十分な口腔ケアができる、かつ、軽量で持ち運びに便利な「タブレット歯みがき」を開発しています。
タブレット歯みがき「カムガキ」概要
\「カムガキ」の特徴 /
◾︎「マウスウォッシュ」にも「歯みがき粉」にもなる
◾︎ 化学合成成分・アルコール不使用!自然への吐き出しOK
◾︎「JAXA」で認められた歯みがきタブレット
少量の水で使える
\「カムガキ」の使い方 /
② 泡を口全体になじませる
③ 水ですすぐ or 歯ブラシでみがく
何度もすすいだり、コップいっぱいの水は必要なく、一口(コップに1cm)程度の水があればOK。少量で済みますが、使用後は"水ですすぐ"が基本です。
「マウスウォッシュ」にも「歯みがき粉」にもなる
「カムガキ」は噛むと泡立ち、水ですすげばマウスウォッシュとして、歯ブラシで磨けば歯みがき粉になります。
マウスウォッシュと歯みがき粉は通常分かれていますが、「カムガキ」は状況に合わせて使い分け可能。
化学合成成分・アルコール不使用!自然への吐き出しOK
「カムガキ」は成分に水を使用しておらず、化学合成成分やアルコールなどは不使用。
天然由来成分と植物原料でつくられており、身体や自然環境に悪影響を与えないため、アウトドア環境で吐き出しても大丈夫。
紫外線吸収剤など体に有害な成分は無添加ですが、パッケージには「食品ではありませんので飲み込まないでください」と記載があります。
\ 吐き出す理由について /
万が一飲み込んでも安心・安全な成分で構成しておりますが口腔内のバイオフィルム(細菌のかたまり・歯垢)や食べかすを含んでいる為飲み込まないようご注意ください。
引用:TSUYOMI株式会社
\ 配合成分 /
「JAXA」で認められた歯みがきタブレット
「TSUYOMI株式会社」の歯みがきタブレットは、水が貴重な宇宙空間にも最適な製品として「JAXA」に認められ、2022年に初搭載されました。
国際宇宙ステーションで使用されているものは、「mouthpace」という日本の四季を感じられる天然香料を使用した専用のものです。
実際の使い心地は?歯みがきタブレット「カムガキ」の使用レビュー
◾︎ ガムのような味で美味しい
◾︎ 必要な分だけ携行!液漏れの心配なし
◾︎ ペーストタイプより衛生的に使える
◾︎ 無理なく使い切れる容量
歯みがき粉として十分な泡立ち
タブレットを噛み砕くと、シュワシュワ〜と泡立ちます。泡が広がったら、いつも通り歯ブラシで歯みがき。
ペーストタイプの歯みがき粉と同程度の泡立ちがあり、使用には十分です。
ガムのような味で美味しい
味は「レモンミント」と「フォレストミント」の2種類で、私が使用したのは"レモンミント"。
レモン味のガムやラムネのような"食べ慣れた味"という感じで美味しい。子どもも使いやすいと思います。
個人的には、ミント味の歯みがき粉より使いやすい。
必要な分だけ携行できる手軽さ
1泊2日なら、無印の「クリームケースS」に3粒入れて携行。重量はケース込みで5g!
重量は1粒1gでした。しかし、20粒入りのパッケージごと測ったところ15g(乾燥剤込み)だったので、実際は1g弱ですね(1gからしか測れないやつだったので)。
「クリームケースS」は3粒が限界なので(3粒でも蓋が下まで完全に閉まらない)、2泊以上のときは「クリームケースM」か、他のケースを使用。常用の薬などがあれば、ピルケースの方が収まりがいいと思います。
以前はペーストタイプをクリームケースで携行していましてが、山行が長いほど量が難しく、1回分の量を出しながら多めに入れていました。
しかし、タブレットなら「足りない」「多すぎた」ということがなく、準備段階のストレスが減ります。
また、液漏れの心配もない。無印のクリームケースは便利ですが、液漏れしたり、蓋の開閉がすぐ壊れたり、たまにハズレあり。念のためテープで留めていましたが、その必要もなくなりました。
"飲み込める歯みがき粉(ペーストタイプ)"として愛用していた「Davids」。天然由来成分の歯みがき粉は何種類か使用しましたが、個人的には一番使いやすくてお気に入りでした。
ペーストタイプより衛生的に使える
タブレットはペーストのように歯ブラシに触れないので、他の人とシェアもしやすく衛生的。
山では、歯ブラシ自体満足に水ですすげないことが多々あるので、"歯みがき粉が菌に触れない"という安心感があります。
無理なく使い切れる容量
「カムガキ」は一番少ないもので20粒。山で1日2粒使うとして10日分。泊まりや縦走はあまりしない、という人でも手に取りやすい容量です。
「富士山に挑戦したい!」という人も家族で使いやすいし、余ったら自宅や職場で消費すればいい。
歯みがきタブレットのお試し、としてはいいサイズ感だと思います。
【デメリット】歯みがきタブレット「カムガキ」のいまいちな点
◾︎ "完全な"水不要ではない
飲み込みNG(自己責任)
製品には「食品ではありませんので飲み込まないでください」と記載されています。身体に有害な成分は使われていませんが、飲み込みはNGで推奨されていません(自己責任)。
私は、飲み込んでいます。縦走中だけなので(自然への吐き出しOKなものは飲み込めると思っている)。
吐き出しOKでも気持ち的に躊躇うのと、「吐き出さないでください」という山小屋で吐き出すのは周りの目が気になる。いちいち説明するわけでもないし。
山ではやはり"飲み込める"タイプがベストだと感じます。
"完全な"水不要ではない
「カムガキ」は"完全な"水不要のタブレットではありません。
飲み込めないので、マウスウォッシュと歯みがき粉、どちらで使用した場合も"少量の水"が必要です。
少量でも水を使いたくない、いちいち洗面台まで行くのが面倒、という場合はデメリットになります。
登山で便利な"飲み込める"歯みがきタブレット3選
身近なブランドでは無印良品にも「歯みがきタブレット」がありますが、アウトドアの中でも登山の場合は"吐き出しNG"というルールがあります。
そのため、「吐き出しても生態系に害がない天然由来成分」とか「飲み込める」といった条件付きになります。
便利だから何でもいい、というわけではないので、山でも使いやすい"飲み込める歯みがきタブレット"をご紹介します(個人的に良さそうと思っているもの)。
オーラルマウンテントゥースタブ(ORAL MOUNTAIN TOOTH TAB)
出典:ORAL MOUNTAIN(スクリーンショット)
「食品だから食べられる」「行動食にもなる」という、画期的でユニークな歯みがきタブレット(ぶどう味)。
名称が「ヒドロキシアパタイト含有食品」と、もはや食品扱いです。飲み込めるので、水は"完全に"不要!
\ 原材料 /
「ORAL MOUTNTAIN」は、日本の歯科医師により生まれたアウトドア思考のオーラルケアブランド。
登山やキャンプに適したサステナブルなオーラルギアを展開しており、ペーストタイプの歯みがき粉や歯ブラシもあります。
Soorb「トゥースタブレット」
「Soorb」のタブレット型歯みがき粉は、"分解されるまで500年かかる"という、再利用が難しい歯みがき粉のプラスチックチューブ問題の解決策として開発されました。
自然由来100%の食品由来成分(卵殻由来・でんぷん由来・とうもろこし由来・植物由来)を使用しています。
*研磨剤、発泡剤、石油由来成分、漂白剤、安定剤、保存料、合成香料不使用
\ 全成分 /
全成分が少ないことに加え、国産なので安心感抜群。使用方法は他のタブレットと一緒ですが、水は少量使う仕様。飲み込めるので、水なしでもいいかな、と個人的には思います。
「SUPERBEE」Dentos エコ トゥースペースト タブ
天然成分のみでつくられ、卵を含めた動物性成分が使われていない"ビーガン対応"の歯磨きタブレット。
原産国はタイで、北部の山岳地帯で手作業でつくられています。味は、強め(辛め)のミントのようで、口コミでは味の好みや使い勝手(粒が大きめらしい)に対する評価が分かれている印象。
登山的な条件はクリアしていますが、海外製品の香りや味が苦手な私としては、手を出すのは少々躊躇う・・・
まとめ
歯みがきタブレット「カムガキ」と、環境的なルール・制限がある山でも使いやすい"飲み込める"歯みがきタブレットをご紹介しました。
富士山のような"水がまったくない(買うしかない)"環境ではもちろん、扱いやすさや携行面から幅広いアウトドア、日常生活、防災用品としてもおすすめです。
登山の口腔ケアに悩んでいる人、荷物を軽量にしたい人など、ぜひお試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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