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「日々感謝」1200kmのへんろ道#7【21番-22番】

お 遍 路

2020.10.26(月)
天気:晴れ ☀︎
気温:徳島県阿南市22/11℃

歩き人たかちです。

お遍路7日目。昨日は、長めのロードを経て、たくさんの方々と交流。最後にお遍路の2番目の難所とされる「鶴林寺」の山を越え、小学校の跡地で初めての野宿。

今日は、昨日に続き「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」の3番目、朝一で太龍寺を打ちます。そして、平等寺を経て美波町まで。最後の方では道を間違え2kmのロス。広大な太平洋を目指す36kmのへんろ道。

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プチ野宿情報

23番薬王寺前にある"道の駅 日和佐"は野宿が許可されています。すぐ近くには薬王寺の湯、コインランドリーがあり、とてもいい環境。個室のような東屋がgood!

太龍寺から「いわや道+国道回り」で歩くなら薬王寺まで約35km。「いわや道+浜ルート」なら約38km。浜ルートの場合、道の駅の4km程手前に「恵比寿浜キャンプ場」もあります(1人用テントで1泊¥500)。

太龍寺下山後の「道の駅わじき」から薬王寺までの間は、へんろ道を逸れないとお店がありません(2020.10現在)。食料を調達できる場所が限られているため、薬王寺手前で野宿する場合は22番平等寺を打ち終えたあと「あらたの駅」経由で歩くか、予め薬王寺までの分を背負うか。私は浜ルートで歩きましたが、途中には海を眺める素敵な遍路小屋もいくつかあり、そのあたりで野宿でも良かったなと思いました。

歩き始めて一週間。山越えとロード歩き、身体のことを考えると薬王寺までは厳しいかと思いキャンプ場かgo to利用で「ホテル白い燈台」を検討。平等寺を出発する時間で決めることにしました。


道の駅 日和佐

道の駅日和佐
N E W S

恵比寿浜キャンプ村

301 Moved Permanently

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徳島県最後の難所。21番「太龍寺」

大井小学校-太龍寺:4.5km

3:00頃、ふと目が覚めると声が聞こえました・・・お坊さんと尼さんのご夫婦がもう準備をしている。今日は23番薬王寺まで行くから早めの出発とは言っていたけど、早すぎないか・・・と思っているうちに出発。一つひとつお寺にかかる時間が長いので、それを考慮してのこと。歩くのはとても速いですが、お2人がお寺にいる間に追いつき追い越し、歩いている途中でまた抜かされるという感じで昨日は歩いていました。

私はゆるゆる5:30頃起床。山と川の間の町。標高は40mくらいですが、朝晩は結構ひんやりしていました。

今回、お遍路のために新しくモンベルの「ULドームシェルター1型」を導入。初めてシングルウォールのテントを使いましたが、これがなかなかいい。お遍路ではペグを打てないシーンも多々あるため自立式を選びました。その後、山岳地帯でも使用していますが、とても気に入っています。

6:30出発。小学校を出るとすぐに大きな休憩所がありました。

大きなソファが2つに、お店のカウンター席で使われているような椅子。テーブルにはみかん。ゴミ箱まで設置され、なんともありがたい休憩所。住民の方々が管理してくれているそうで、感謝感激。

 

「那賀川」に架かる橋を渡り、太龍寺への山道へと入っていきます。

山と川。一晩ありがとうございました。

 

はじめは舗装道を緩やかに歩いていきます。

3.8km手前には「お遍路さん お接待水道」と書かれた水場がありました。太龍寺前の水分補給はここで。

緩やかに山の中へ。途中に東屋がありました。

なだらかな道が早朝散歩にぴったり。川からのひんやりしたマイナスイオンで身体が目覚めます。

どこから登って行くのかと思っていたら、1.6km手前でようやく。

お、太龍寺は階段ではないか?

舟形丁石。1丁109mで開かれているようです。

やはり階段でした。昨日の鶴林寺に続き、今日も元気に階段。太龍寺も最後までほとんど階段でしたね。

舗装道になり、やがて仁王門が現れました。

[ 21番 太龍寺 ]

:虚空菩薩像
宗派:高野山真言宗
開基:弘法大師(793年)

標高520m。御廟の橋、大使の拝殿、御廟の配列が高野山奥の院と同じ配列になっていることから「西の高野」と称されています。鎌倉時代に建立された仁王門は天正の兵火を逃れ、安置された仁王像は県下最古で最大ともいわれています。

参照:四国お遍路88ヶ所歴史読本
著者:株式会社エディスタ

仁王門のあともアスファルトが続きました。200〜300mほどでしたが、仁王門に着いて気が抜けたのかアスファルトが意外に疲れました。

境内到着。納経所前のベンチに荷物を置いて、本堂へ向かいます。

鐘楼門。

月曜日の朝一ということもあって誰もいません。車の人もいない。ただでさえ山で静かなのに、これはいい。鶴林寺の麓に泊まったからこそ味わえるご褒美感。

朝一で山に登ってお参りするのは、身体的にも精神的にもすごく清々しい。

大師堂へ。大師堂は本堂のさらに奥にあり、ひっそり構えています。

大師堂


大師堂の中がやけに光っているなと覗いてみると、天井にはたくさんの吊灯篭。これがとても素敵でした。

模様がすごく繊細。大師堂のこの吊灯篭が一番素敵でした。一周できるので奥へ行くと、大師堂の裏には御廟がありました。太龍寺は弘法大師が本当に修行していたんだな〜と感じられるような、迫力のあるお寺でした。

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太龍寺の下山ルート

太龍寺からの下山ルートは以下4つ

◾︎ 車道
◾︎ いわや道・平等寺道
◾︎ 中山道
◾︎ 北地道

車道
ーーーーーーーーーー

歩行距離:阿瀬比まで6.3km
所要時間:約1時間30分

所要時間としては一番早いですが、ロード歩きなのでちょっと味気ない。山道よりロードがいい、最短で下りたいという人向け。

いわや道・平等寺道
ーーーーーーーーーーーー

歩行距離:阿瀬比集落下山まで約5.5km
所要時間:約2時間

空海が実際に下った道はいわや道で、大半の人はここを歩くとのこと。

途中でいわや道は終了し、平等寺道に変わります。全体的になだらかで、1.8kmくらい手前から急坂区間あり(*14時以降の立ち入りはお断り)

いわや道を下ると阿瀬比集落に着き、道の駅まで300mです。

中山道
ーーーーーーーーーーー

歩行距離:持福院、下田商店まで約3.5km
所要時間:1時間30分前後

急傾斜の山道ルートで、そのあとのロードも長くなります。「北地道」の案内に従うと途中で分岐があるようです。2016年度版の地図にはこのルートが記載されています。

北地道
ーーーーーーーーーー

歩行距離:道の駅「鷲の里」近くまで4〜4.5km

詳細はよくわからず。ロープウェイに一番沿った山道で、一応遍路道の札や丁石があるようです。しかし、歩く人は非常に少なく荒れ気味。わかりにくい場所もあり、おすすめはしないとの情報。


2016年度の地図に記載のある下山ルートは、車道と中山道の2つでした。最新版には「いわや道」の記載があるかもしれません。

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宿題の道「いわや道・平等寺道」

太龍寺-阿瀬比へんろ小屋:5.5km

御朱印をいただいたとき、住職さんに「ロープウェイの方へ行くと"いわや道"という空海が下った道があるから。ここを登った人の宿題みたいな道で、9割くらいの人はそこを下るよ」とおすすめされました。長い1日なので車道を考えていましたが、そう言われると行きたい気分になるし、せっかくなので山道を歩くことに(地図に「いわや道」の記載がなかったので、お話を聞いたときは「中山道」のことを言っているのだと勘違いしていました)。

「ロープウェイがもうやってるから、お茶とかカップラーメンお接待してくれると思うよ」と教えてくださいましたが、お寺のベンチで休憩したので、寄らずにそまま下山へ。

 

ロープウェイを過ぎたあといきなり下るのではなく、"舎心ヶ嶽"まで標高差70mほどをもうひと登り。

 

登ると暑い、でも止まるとひんやりする。ザックを下ろして休み、冷えた背中にザックを再度背負うと一瞬ひやっとするこの感じ、秋だなあと。

 

途中には"大師の坐像"が鎮座。鎖があり近くまで行けるようになっていますが、遠目で眺めていました。景色良さそうだし、奥まで行けば良かったかな。

舎心ヶ嶽は弘法大師が19歳のとき修行した場所。捨身覚悟の修行で、そのとき龍神が大師を守ったことから「太龍寺」と名付けられました。大師はここで虚空蔵求聞持法という、記憶力と判断力の秘法を身につけます。これは"1日1万回100日間、虚空蔵菩薩の真言を唱える"という難行でした。「空海」と改めたのは22歳のときですが、ここで「空」の思想を感得したとも伝わります。

参照:四国お遍路88ヶ所歴史読本
著者:株式会社エディスタ

登山道からは後ろ姿ですが、ロープウェイからは正面を見ることができます。高野山の前の日、宿でお坊さんにお会いしましたが「空海さんはスーパースターですよ」と仰っていました。修行がどんな状況なのか、想像すらできません。

舎心ヶ嶽から100mくらい歩くと"いわや道"に突入。

歩きはじめると、緩やかだし、蛇行するし、いわや道ってどこを歩くルート?と疑問が。地図に記載されている山道(中山道)だと"ふだらく峠"を越えるためにさらに登るはず・・・

これ、下田商店に下るルートじゃないわ

地図には下田商店に下る山道しか記載がなかったので、いわや道とはてっきりそのルートだと思っていましたが別物でした。傾斜も進行方向もおかしいわけだ。

途中には「北地」という案内も出ていて、どうやらいくつかルートがあるらしいと。空海が下った道なのになぜ地図に記載がないのか疑問ですが。

もはやどこに下山するのかわかりませんでしたが、ところどころ「阿瀬比集落」の案内板があったので、下ったあとの無駄なロード歩きはなさそうだと期待。

ひたすら杉の木立の中をなだらかに下っていきました。道はよく整備され、とても歩きやすい。

集落まで2kmを切ったあたりで「急坂区間」という看板があり、山らしい下山道になりました。

ここまでのなだらかな道に比べると多少石ころもありますが、概ね歩きやすいです。

 

 

やがて舗装道に出て集落に到着。すぐに"へんろ小屋「阿瀬比」"がありました。ここは宿泊禁止です。

Googleで確認すると、道の駅まで300m。下田商店の方へ下山するものだと勘違いしていたため、ロードを全く歩かない結果となり小躍り気分。いわや道、とてもいい山道でした。

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大根峠を越えて。22番「平等寺」

へんろ小屋阿瀬比-平等寺:4.6km

平等寺までは"大根峠"を越えて行きます。標高差は約60m。

 

農道を歩いていくと、やがて山の中へ。う、また階段・・・となりましたが、そこまで長くはありません。

 

そのまま峠を越えて下りに差し掛かると竹林になりました。爽やかですね。

大根峠は全体的に緩やかで、とても歩きやすい道。お遍路の山道はどこも歩きやすくていいですね。

 

 

峠を越えると"へんろ小屋 大根"。どストレートな名前がよき。天井がニョキニョキと高く、かっこいい造り。大根と言われれば大根ですが、言われなければわからないですね。キノコにも見えます。入口が塞がれていて、利用停止中のようでした。

遍路小屋から5分ほど歩くと「お水をご自由にお飲みください」という水道がまたまた。太龍寺と大根峠で消費したので、ありがたく補給させていただきました。水のお接待は本当にありがたいです。

 

この100円ショップ、家の近くにほしい。柿とキウイと葉物野菜。柿もキウイも一袋7~8個入っていますね。果物食べたいけど、さすがに重いか・・・へんろ道には無人販売が多く、安くてすごく魅力的ですが持ち歩くのが苦になってしまうのが悲しい。3つくらいがちょうどいいですが、これで100円だなんて。

[ 22番 平等寺 ]

本尊:薬師如来
宗派
:高野山真言宗
開基:弘法大師(814年)

本堂への石段下には、今もこんこんと水が湧き出る「弘法の霊水」と呼ばれる井戸があります。弘法大師が修行中、5色の雲がたなびき中から黄金の梵字が現れました。それが薬師如来の姿に変わり、大師は加持水を求めて井戸を掘ったところ乳白の霊水が湧き出し、衆生が平等に救済されるようにと白水山平等寺と名付けました。「平等」は大師の重要な教えであり、動物も草木も人も、天と地と神仏も、すべてのものは存在としての価値が平等であるとします。

参照:四国お遍路88ヶ所歴史読本
著者:株式会社エディスタ

 

リアルお迎え大師。平等寺のはとてもリアルですね。眉毛にも線が入っていて、芸が細かいなあと、まじまじ。

「手舎水」はお寺ごとにカラーがあるのですが、もみじや花が水の中にあるとすごく素敵。フレッシュグリーンのもみじに見惚れてしまいました。

本堂は階段を上がります。ここで、昨日野宿でご一緒だったお坊さんと尼さんのご夫婦にお会いしました。3時頃出発されたので、てっきりもう会わないと思っていましたが、時間をかけて参拝されているので追い付きました。

再会を喜んでいたら、本堂も大師堂も写真を忘れるという失態・・・撮ったつもりで出発してしまったし、天井画も見忘れた。本堂の天井には草花が描かれているそうです。

満足げに全体の写真は撮ったようで。日当たりが良く、ひらけていて気持ちの良いお寺でした。

さて、今日の行程はまだ20kmあります。次の薬王寺まで行けなくもなさそうでしたが、まだまだ旅も序盤で身体も仕上がっていないのでやめました(薬王寺前にある道の駅「日和佐」は野宿できます)。恵比寿浜キャンプ場を考えていましたが、昨日から汗だくでお風呂に入りたい・・・山だと平気だけど、平地だとなんか気になる。

キャンプ場から1.6km先にある「ホテル白い燈台」は、太平洋一望の露天風呂(日帰り入浴可)。キャンプ場から往復しようかと思いましたが3.2km・・・ちょっと嫌だな。

2日間山越えしたので、露天風呂の誘惑に負けて最後の1室を予約しました。満室だったら諦めがついたのですが、甘いなー自分に・・・

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道を間違えるの巻

平等寺-阿南小野簡易郵便局:7.3km

 

平等寺を後にして、田園風景の中を歩いていきます。今日も抜けるような青空。

県道284号を進み、民家がなくなった林道を緩やかに登ります。「月夜御水庵」の案内がありましたが、ここには"月夜御水庵の大杉"があるそうです。

日影多めの道がありがたい。

途中バイクで通り過ぎたおじさんが、木の下で傘を逆さにしてガサガサ揺らしていました。実でも取っていたのか、何していたのか。

ピークを越えて、ぐんぐん下っていくと"鉦打橋"に到着。へんろ小屋「鉦打」を目指して国道55号を歩きます。

橋を渡ってすぐの場所に「薬王寺への案内図」がありました。赤い線は「四国の道」で、遍路道に比べると大分遠回り。青い線はへんろ道の国道ルート。

私は由岐漁港の方へ下るので、赤と青の線の真ん中に細くしれっとある海側のへんろ道を歩きます。距離は国道ルートが一番短いため、薬王院まで行く人は国道ルートを歩いていました。

 

 

はじめは歩道なしでしたが、すぐに歩道が出て安心。

鉦打トンネルはとても明るくて、歩道がしっかりあります。

トンネルを抜けると"へんろ小屋鉦打"

中に入ると尼さんが休憩中。またお会いできました。旦那さんは歩くのが早いので先に行ったとのこと。しかし、お参りは旦那さんの方が長いため、いいバランスのようです。

尼さんは今回でお遍路8回目。1回目からずっと野宿で歩いているプロでした。今回はたまたま旦那さんも一緒に歩くことができたとのことですが、1人で歩くときもテント無しの野宿・・・尊敬。

半年に1回くらいのペースで歩いていて、前回は2020年5月のコロナ禍真っ只中。宿泊場所には本当に苦労したと。野宿禁止の場所もやはり増えているようです。

11月下旬までに帰らないといけないため、1日40km前後のペース。今度こそ会うのが最後になるかな。今はお遍路さん自体が少ないので、交流できると本当に楽しいです。

醤油煎餅をバリバリ食べて私も出発。まだ15kmほどあります。

短いトンネルを抜けたあと、国道55号を離れました。こういう道が一番落ち着きます。

お、自動販売機発見。普段、自動販売機を見ても何も思いませんが、お遍路ではオアシスです。

歩いている"浜コース"は、阿南小野簡易郵便局から「由岐」の方へ下ります。郵便局はしっかり確認しましたが、なぜかそこからまた国道55号を歩いていました。高知に入ってから、室戸岬までの野宿場所どうしようかな〜なんて考えながら歩いていたら・・・

あれ?全然下ってなくない?・・・
間違えたーーーーーーー!!!

気が付かないまま国道ルートを1kmも歩いていましたね。あっつい中2kmのロス・・・なぜ距離の長い日にかぎってこうなるのだろうか。

もはや薬王寺の方が近いし、このまま日和佐で野宿にしようかな(近くに温泉あり)とも思いましたが、予約したからキャンセル料取られる。やはり、宿はこういう時に自由が奪われると思いながら仕方なく戻る。海沿いのルート歩きたかったし、いいんだ・・・

国道ルートの休憩所。トイレはないけど野宿できそう。いや、車がうるさいか。

間違えた地点まで戻ると、「国道回り薬王寺」という案内板がしっかりとガードレールに提げられていました。

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意外に遠い。太平洋の露天風呂

阿南小野簡易郵便局-ホテル白い燈台:12.7km

浜ルートを下りはじめると、先ほど郵便局を過ぎたところで会ったおじいちゃんがまだ散歩してました。「国道の方が早いよ〜こっちはね、浜のルート」とゆっくり教えてくれましたが、「道間違えちゃいましたー!こっちでしたー!」と叫び、手を振って下り続ける。

車道を下り、"由岐坂峠"までちょっと登り返し、そこからか浜に向けてだーーーっと下ります(写真が1枚もありませんでした)。登りになる手前に自動販売機があったので、ジュースを一気飲みしてエネルギーを補給。途中には、お遍路休憩所「由岐坂休憩所」があります。トイレはなく、東屋のみ。

休憩所やへんろ小屋は、ほとんどGoogleに登録されています。「へんろ小屋」とか「お遍路休憩所」で調べると出てくるので便利。

だあぁぁぁあ!っと下って行くと海に出ました。思っていたより透き通っていて、すごく綺麗・・・ここでロスによる心の疲れが吹き飛びました。自然の力。

由岐駅の近くには、海一望の休憩所があります。テーブルがありましたが、1人用のテントは十分張れる広さでした。

海水浴場でもあるため、近くにはシャワーマークのあるトイレもあります(シャワーを通年使えるかは不明)。

民家の集まる道ではないのでとても静かで、食料さえ調達しておけば最高のロケーション・・・ここに泊まればよかったな。壁のないリゾートホテル的な雰囲気で、もう一度歩くならここに泊まりたい。

たいのはま駅の近くで再びジュースを体内に投入。あっついのよ。

先の木岐駅周辺の漁港の街には小さな商店が1つありました。「にいや商店」というお店で、一応営業していました。通りがかりに見た感じ、お菓子くらいなら買えそうで。営業日とか時間は不明ですが。

 

 

 

潮の香りが漂う道を歩いていると"白浜休憩所"に到着。2階建てで、隣にはトイレもあります。

一階

 

2階

 

お手洗いは2つ

1階も2階もテントを張れる広さ。2階は1人用が限界かなと。ここも海一望で、静かで、野宿にめちゃくちゃ良さそう。2階なら人目もさほど気にならないと思います。

このあたりの小屋はそんなに考えていませんでしたが、意外にそういう場所がすごくよかったり・・・平等寺からコンビニのあるルートにすればよかったかなと今更。食料さえ確保すれば、野宿場所は結構ありますね。

しかし、今日は自由ではないので渋々進みます。この先、遊歩道を1kmほど。

 

植生が海辺の遊歩道って感じ。何かはわからないけど。

遊歩道が終わり車道に合流。本日最後の峠"山座峠"をゆるゆる越えていきます。

 

 

 

峠を越えると、遊歩道経由か舗装路経由かの案内板。1.8kmも違いますね。もちろん遊歩道へ。

 

先ほどと同じような道を今度は下っていく。疲れが出てきたのか、日没が早くてちょっと焦っているのか、この1kmの遊歩道がやけに長く感じる。太平洋一望の露天風呂からは夕日が綺麗に見えるようなので、できればゆっくり見たい。日没は17時15分と随分早くなりました。急げ!

やっと遊歩道が終わった〜という頃には日が大分傾いて。

でも、なんだかんだ夕方歩くのも好き。急に1日を振り返り出す夕方。何があっても「今日も良い1日だった」と思うのは、旅のせいなのか。

遊歩道から先は県道25号を辿っていくだけですが、これもまた長く感じて。キャンプ場の少し手前に"恵比寿浜おへんろ休憩所"があり、おじさんが野宿の支度をしていました。

県道に面した平坦な恵比寿浜キャンプ村。建物が管理棟で、そのすぐ隣がテント場。とてもこじんまりしています。ここから温泉への往復はやはり気力がありませんね。3組ほどのキャンパーがいました。

まだかーまだかー歩いていると、ようやくホテルが見えました。

16時半過ぎにやっと到着・・・疲れた。

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ホテル白い燈台

 

部屋の窓からも海一望。

一息入れる間もなく温泉へ直行。曇り気味でしたが、無事日没前に露天風呂に入り、夕日風呂で最高にいい時間でした。

露天風呂の端はジェットバスになっていて、ボタンを押すと5分間稼働。これが疲れた身体の骨に響いて最高に気持ちがよくて。

翌朝、誰もいない時間にパシャリ。

 

 

夕飯までの時間に道具のメンテナンス。アウトドアギアはとにかく"乾燥"が大事。疲れていても、愛用品のために頑張る。宿に泊まるときは大々的に干させてもらいました。

 

夕飯は18時30分を選択。海なので魚介メインです。魚は意識しないと中々取り込めないので、宿で出ると嬉しい。

道を間違えなければもう少しゆとりがありましたが、間違えてしまったものは仕方ない。深く考えごとをして歩くのはよくないですね。と言いながら、最後までちょこちょこ間違えていましたが。

明後日には高知県。室戸岬までのことが決まらぬまま爆睡。

★ 歩行距離:36.3km
★ 累計:171.6km

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