歩き人たかちです。
日本の夏は、本当に、異常に、あっつい!!
今回は、日常でもアウトドアでも愛用している、モンベルの「サンブロックアンブレラ」をご紹介します。
高校では外の部活動、大学ではスキューバダイビングと山歩き、社会人になってそれらがさらに加速・・・ずっと太陽を浴びてきて、正直、「日傘くらいでそんなに変わる?」と思っていました。しかし、使ってみて感動しました。
日傘って、すごい!!!
モンベル「サンブロックアンブレラ」

重量 | 200g |
大きさ |
直径:98cm |
素材 |
75デニール・ポリエステル |
UV加工 | UVカット99.7% |
"晴雨兼用"なので、晴れでも雨でも大丈夫。雨用を日傘代わりにしても特に涼しくないし、生地が熱せられて逆に蒸されている感じ。1本で済むならその方がいい。

見た目はいかにも紫外線を弾き返しそうな銀一色。表は太陽光をスパコーン!と反射する"シルバーコーティング"です。
シルバーコーティングは反射率を高めるので、高い遮光性をもつ日傘はシルバーコーティングが施されています(アウトドアメーカーに限らず)。
UVカット率は、99.7%。細かい数字は気にせず「しっかりUVなんだ」という認識でいいと思います。

裏は真っ黒で、"遮熱効果"を高めています。
アウトドアウェアでもそうですが、"白は乱反射が起こりやすい色"なので、白系のシャツなどは日焼けを促進します。シャツ以外にも、ネックゲーターやアームカバーを白系でまとめると乱反射による日焼けをしやすくなるので要注意。
黒や紺など色が濃いものの方が光を吸収してくれます。吸収する分熱くなりやすいので、どちらを取るかにはなりますが・・・
そのため、日傘もなるべく濃い色がおすすめです(内側の色が重要)。

重量は200g。アウトドアの傘としては"軽い"というわけではありませんが、シルバーコーティングされているものは多少重さが出てしまうので、平均的な重さ。
骨はカーボンで、ここで少し軽量化。カーボンは素材としての強度は強いですが、一点に強い衝撃が加わるとポキッといきます。
トレッキングポールもそうですが、アルミは"ねばり"があるため、折れる前に曲がります。カーボンにも特有のしなりはありますが、一点集中に弱いのでいきなりポキっといくことがほとんど。アルミは強いけど重くなる。カーボンは軽いけど力の加わり方によっては折れやすい。どちらも一長一短です。
傘の骨が折れる原因の多くは"風"。台風のような風だと、どうしてもポキッ。傘が煽られると反射的にそれに抗おうとして、風向きと逆方向に力を加えてしまいます。"風をうまく受け流す"ことでできる限り回避できますが、突発的な風に対してそれはとても難しい。
あとは、傘を開くときに変な方向(斜め)に力を加えてしまうとポキッ。中の棒はアルミであることが多く、折れよりも曲がり。曲がると開かない、たためないということになるので、無理矢理力を加えるのは厳禁。
アウトドアの傘は耐久性があるイメージですが、軽量化を図っているので意外に繊細です。

石突きにはループも付属。頻繁に出し入れするときは、カラビナを付けて吊るしておいたり、干したりできます。パーツは交換もできるため、切れてしまった場合はモンベルのお店へ。
実際に使ってみて
半信半疑で使ってみると、ちょっと日陰をつくるだけでこんなにも体感温度が違うのか!と、虜になりました。

梅雨明けの九州へ山歩きに行ったときは、連日35〜37度の猛暑。どうすればいいのかわからない暑さ。どうしようもなかった。

テント泊装備のザックを背負ってギラつく太陽の下を歩こうものなら、溶けてなくなってしまいます。しかし、サンブロックアンブレラのおかげで熱中症は回避。
シルバーコーティングが真夏の陽射しをしっかり反射。内側は遮熱効果を発揮して、傘をさす、ささないではっきりと温度が違いました。こんなに違うのか!?と、何度も試してしまった。

猫くんもぐったり。

海外のロングトレイルでは、日陰が一切ない道を何十キロと歩くことは珍しくありません。スペインの巡礼路を歩いたとき、これを持っていたらどんなに重宝したことか(湿度が低いためカラッとした暑さですが)。
日本でも、海岸線のトレイルや北海道の広大なトレイル、お遍路や熊野古道の10km以上のロード歩きなどなど、役立つであろうアウトドアシーンはたくさんあります。
日傘は、ハイカーの必需品!

そして、傘は私にとって"最高に快適な雨具"。レインウェアは蒸れて暑いので、好きではないのです。
どんなに透湿性能が良くても、運動量に負けてキャパオーバーになることは多々あります。そもそも、内側と外側の湿度に差ができてから透湿が始まるので、着てから一定時間は蒸れます。蒸れないと透湿が始まらないのです。
レインウェアに関してはこちら
しかし、傘なら通気性抜群、蒸れない、視界も良好。手が塞がるというデメリットはありますが。尾瀬や霧ヶ峰など、引っかかるものがほとんどない木道歩きや湿原では、レインウェアを着るよりも断然快適です。
屋久島で、「傘をさせるときは、できるかぎり傘を使う」というガイドさんも。その方はカメラを常に首に下げていて、雨の日でもそのスタイルが崩れないように傘を使用しているとのこと。雨の日こそ森が美しくなる屋久島ならではですね。
日焼けは肌に良くないのはもちろん、疲労感がどっときます。夏は、雨の日よりも活躍する日が多いので、"日傘ハイカー"になってみては?
収納袋はモンベル「アンブレラケース」
傘の収納袋は、モンベルの「アンブレラケース」がおすすめです。

付属の袋は防水処理がされていないので、濡れた傘を入れると濡れてしまいます。他の軽量モデルの袋も防水処理はされていません。最初からすべてのモデルの袋がこれだったらいいのに・・・と思いますが。

こちらはモンベル独自の防水素材が使用され、縫い目もシームテープ処理が施されています。濡れた傘をしまっても大丈夫。
袋を無くしてしまった場合、正規のものを取り寄せるのは時間がかかるし、これなら防水処理もされているので買い替えにもおすすめです。
モンベル「アンブレラケース」
他メーカーの気になる傘
アウトドアメーカーの日傘としてちょっと気になっているのは、MOUNTAIN Johnnyの"Utility Umbrella"。
シルバーコーティングは内側で、「見た目がシルバーはちょっと…」という場合はいいかもしれません。重量は191gで、200gを切る軽さ。
骨は6本なので耐久性はモンベルの方があると思いますが、何よりかわいいですね。
MOUNTAIN Johnny
もうひとつは、Six Moon Designsの"Silver Shadow Mini"。こちらも193gと軽量。ハンドルと芯部分の素材はプラスチックということで、カーボンよりは耐久性が劣ります。
ちなみに、折り畳みではないバージョンの方はカーボンを使用。ULザックのサイドにさして歩いている姿が格好いいなあと思います。ただ、お値段がなかなか。
moonlightgear

まとめ
昔は"日傘は女性のもの"というイメージがありましたが、現在は男女関係なくガンガン使っています。蒸し暑くてたまらない日本の夏には、もはや必需品。健康のためにも使いたいアイテムです。
雨のテント泊でも、傘があるとトイレとかの行き来にとても便利。200gを持つか持たないかで快適性が雲泥の差になることもあるので、個人的には嗜好品として持つのはいいと思っています。日本のロングトレイルはロード歩きも多いため、長距離ハイカーの方はぜひ。
大きさ、強度、持ち運び、機能、価格など、総合的に考えてモンベルを選びました。普段使いしていた長い傘は捨てて、現在傘はこれ1本。晴雨兼用、日常アウトドア兼用、とてもおすすめです◎
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、応援よろしくお願い致します。
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