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ハードな高尾山なら北高尾山稜へ!混雑知らずのマイナールートでトレーニングな山歩き

関 東 • 甲 信 越

2023.1.13

歩き人たかちです。

年始早々コロナに襲われ、文字通りの「寝正月」となりました。自宅療養が終わり、訛った身体に喝を入れるために北高尾山稜へ!といいたいところですが、もともと年始は北高尾と決めていました。

高尾山は幼い頃から慣れ親しんだホームマウンテン。599mの中に豊かな自然があり、コースもたくさんあり、どこまでも縦走できる大好きな山。地図読みやソロの練習でもお世話になった山。

北高尾山稜もまた思い出の一つ。ソロの練習で歩いたのは、6月のムシムシした湿度が恐ろしい梅雨時期。立っているだけでも噴き出す汗に苦しんだ失敗登山。「ここは、もう二度と登らない」と思った縦走路・・・そんな苦い思い出に上書きをしようと歩きに行きました。苦しくない季節に。

       行程
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天気:晴れ ☀︎
気温:1/10℃

JR高尾駅-バス停「荒井」-富士見台-高ドッケ-狐塚峠-杉ノ丸-黒ドッケ-大嵐山-三本松山-関場峠-堂所山-景信山-小仏峠-小仏城山-一丁平-薬王院-2号路-琵琶滝-高尾山口駅-JR高尾駅

▲ 歩行距離:23.2km
▲ コースタイム:10時間25分
▲ 累積標高差:+1405m
                      -1412m

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登山口へのアクセス

北高尾山稜へ上がる道は、中央道の下をくぐり登山道に入るか、八王子城跡経由のコースから登るか。どちらもJR高尾駅北口からバス(西東京バス)が出ていますが、歩いて行けるので早朝からスタートできます。徒歩の場合は30〜40分ほど。

コース 最寄りのバス停
八王子城跡経由 「八王子城跡」or「霊園前」

*「八王子城跡」までの
運行は
土日祝のみ

  中央道の下を通る   「駒木野」or「荒井」

「八王子城跡」まで運行するバスは土日祝のみのため、平日は「霊園前」で下車し登山口まで徒歩20分ほど。

中央道の下を通るコースの場合は、バス停「駒木野」か「荒井」から登山道に入ります。「駒木野」から登る場合は"地蔵ピーク"を越えた先で「荒井」からのコースと合流。


西東京バス

時刻表・運賃|路線バス|西東京バス株式会社
西東京バスは東京多摩西部を中心に路線バス...

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北高尾山稜の概要

高尾山周辺のコースの中でもアップダウンがきつめで、歩く人も少ないマイナールート。

堂所山までの道のりには20近くのピークがあり、一つひとつは大きくないですがいちいち急坂。フラットな箇所は少なく、基本的には登っているか下っているかの縦走路。トレーニング目的で利用されることも多く、人が少ないため高尾山域でトレランをやりたい人にはいいコース。

富士見台で富士山が少し見えますが、基本的には樹林帯歩きで景色の変化は少ないコース。"湯ノ花山"から先は明るい尾根歩きが多くなります。

道中、トイレはないので要注意。途中のエスケープルートは「狐塚峠」「黒ドッケ」「関場峠」の3箇所。令和5年3月末まで「小下沢林道」が平日と祝日通行止めとなるため(土日は通行できますが通行注意)、狐塚峠と関場峠からはエスケープできません(詳細は高尾山ビジターセンターHP)。

おすすめの季節は晩秋〜早春。6月に歩いたときは、暑くて死ぬかと思いました。水場もないため、水の量と脱水症には要注意。

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北高尾[ 高尾駅-堂所山 ]

JR高尾駅-バス停「荒井」-富士見台-高ドッケ-狐塚峠-杉ノ丸-黒ドッケ-大嵐山-三本松山-関場峠-堂所山:CT5時間25分

 

JR高尾駅から高尾山方面へ。登山口近くのバス停「荒井」までは約2km。「みどり幼児園」手前の曲がり角に富士見台方面への道標があります。

 

 

トンネルくぐってしばらく林道を歩くと山の斜面へ上がっていく階段。北高尾山稜、はじまりはじまり。

尾根に向かって、細めの登山道を初っ端からぐんぐん登っていく。コロナ明けの身体をゆっくり慣らしながら、山を歩ける幸せを噛み締めながら、2023年のはじまりの山の空気をたっぷり吸い込む。

 

 

 

 

 

尾根に上がり、早速登り下りをしながら歩いて富士見台に到着。ここには唯一のベンチテーブルが置かれています。山並みから覗き見しているかのように、富士山が頭をちょこんと出している。

 

一つひとつのアップダウンは小さなピークであるものの、いちいち急坂。1月でも暑いと感じるのだから、以前歩いた6月なんて言語道断だなと今は感じます。

そのときは男性に一人お会いしましたが、「ここは結構きついよ」と言われたのをよく覚えています。汗だくの私に心配したのかもしれない。

広めの林道(滝の沢林道)と合流する地点では、勢いのまま林道へ進まないように。小下沢林道との分岐にもなっていて、道は3本に分かれます。案内板と道標があるのでしっかり確認。

 

記憶には全くありませんでしたが、北高尾山稜に散らばる手書きの看板にほっこり。手書きは人の気配を感じられていいですね。

 

小さな石がコロコロしている坂も多いので、下りでは特に石車に乗らないように。

今はまだ気持ちよく歩ける杉林ですが、葉の先が少しずつ黄色を帯びていました。あー、またあの時期がやってくるのか・・・とちょっと萎える。花粉症、突然治ったりしないかなあ。

杉の丸からの

 

黒ドッケ。「ドッケ」とは、"尖った場所"を意味するとのこと。

ここは夕やけ小やけふれあいの里との分岐。キャンプ場があり、自然体験やBBQを楽しめる場所です。バス停もあるので、エスケープ可能。

湯ノ花山手前は、北高尾山稜で一番の急登。岩が露出した坂を上がっていく。

日の当たる明るい尾根に出て"湯ノ花山"に到着。湯ノ花山からは気持ちのいい尾根歩きが多くなります。

北高尾はベンチもほとんどなく、適当に休みながら歩を進める。休むというより、一山越えてクールダウンをしながらという感じ。

落ち葉が積もっている道の端っこは脆い土。写真を撮ろうと端の方に足を置いたらズザーーーッ!と落ちました。

 

大嵐山を過ぎて"三本松山"。ここまでにすれ違ったのは3人ほど。北高尾山稜はやはり静まり返っていて、ここは高尾山か?と思う。裏山感満載でよき。

 

 

"関場峠"に到着。ここから小下沢へ林道がのびていますが、2023.3.23日まで土日以外は工事のため通行止めとのこと(詳細は高尾ビジターセンターHPにて)。

春の花の時期は南高尾や日影沢をよく歩きますが、小下沢林道もまたスミレの宝庫。北高尾山稜全体ではどうなのでしょうか?カタクリも咲くので、一度くらい春に歩いてみようか。

 

 

笹の道に出るとまもなく"堂所山"に到着◎「堂所山」という文字は誰かが書いたのでしょうか?線の太さやバランスに人の気配があっていい感じ。

ご夫婦が1組、枯れ木の間から富士山を楽しんでいました。奥高尾の縦走ではほとんどスルーしてしまう堂所山。久しぶりなので、ここで一度大休止。日の当たるポカポカした山頂は、霜がとけてドロっとしていました。

以前は、小仏城山から相模湖方面へ下り、相模湖駅の近くにある「coffee&lunch 相模」という喫茶店でフルーツたっぷりのパフェを食べて帰りました。しかし、暑さにやられた身体に生クリームが結構キツくて、さらに冷房で一気に冷えて・・・フルーツ以外は頑張って食べていた記憶。夏以外のゆっくり山行のときにまた食べたいと思っています。パフェ好きの方はぜひ。

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奥高尾[ 堂所山-JR高尾駅 ]

堂所山-景信山-小仏峠-小仏城山-一丁平-薬王院-2号路-琵琶滝-高尾山口駅-JR高尾駅:CT5時間

堂所山からはいつもの道。年末の笹尾根縦走のときも歩いたので、サクサクと。堂所山に寄る場合、どちらの方面からも少し登ります。

 

 

笹尾根縦走ではスルーした景信山に寄りました。景信山には「三角点かげ信小屋」「景信茶屋青木」の2軒の茶屋があります。どちらも土日の営業ですが、天気が悪ければ営業していないことも。そんなゆる〜い感じがいいですね。

三角点かげ信小屋の"山菜天ぷら"を食べてみたいのですが、土日に高尾山を歩くことがないので気になったままの天ぷら。もみじの天ぷら食べたあい。

岐阜の美濃焼のオリジナル徳利

かげ信小屋限定販売のもので、大分の麦焼酎のようです。今日はお店が閉まっているため案内も何もありませんが、今も販売しているのかな?徳利がかっこいい。

 

 

景信山からの景色はなんだか落ち着きます。平日ののんびりした景信山はよき。富士山も見えますが、このときにはもう霞んでしまいました。

景信山には名物猫がいたのですが、今日はいないみたいで。というか、まだいるのかな?ベンチに座ると、何かもらえる思っていつもどこからともなくやってきますが。

 

 

 

 

 

小仏峠のたぬきに新年の挨拶をして小仏城山に到着。陣馬山、景信山、小仏城山となめこ汁が有名ですが、小仏城山の"甘酒"がとっても美味しくて好きです。小仏城山の茶屋は、桜や紅葉の季節の平日は営業しています。

ちなみに、夏の城山茶屋では"城山盛り"という特大カキ氷が名物。5〜9月頃に販売しています。夏に高尾山には登りませんが、あっつい夏の高尾で食べてみたいとも思う。

なんだかんだ、カキ氷はあっっっつい!中で食べるのが一番美味しい。学生の頃、夏に琵琶湖一周のチャリ旅を友人としました。途中で道を間違えて健脚コースに入ってしまい、長いアップダウンの山道に辟易。そんな中、途中の休憩ポイントの売店で食べたレモン味のカキ氷が人生で一番美味しかったカキ氷。滝汗の私たちを見て、売店のおばちゃんがほそながーく、たかーく、トンガリコーンのようなカキ氷を作ってくれて生き返った想い出。

旅っていいですね。辛いこと、楽しいこと、感動すること・・・あらゆる感情が同居するからこそ想い出に残るワンシーン。小仏城山に来ると、季節に関係なく琵琶湖のチャリ旅を思い出します。山歩きも、いろんな感情が出るからこそ面白い。

一丁平の森が好き



高尾山の山頂はスルーしてそのまま薬王院へ。年始はいつも陣馬山〜高尾山を歩き、最後に薬王院のおみくじで運試しをして帰ります。

画像出典:高尾山薬王院

御本社の木筒をガラガラするおみくじが好きだったのですが、コロナ禍になってから全然開いていなくて・・・ずっと閉めたままなのか?

薬王院の本堂

さらに下り、ガラガラして引くおみくじをと思いましたが・・・御朱印と護摩祈祷の受付以外シャッターが下りていました・・・あら?

お正月気分が終わった平日はそんな感じ?(お正月以外薬王院にはあまり来ない)毎年1月10日までに縦走するため、平日でも普通にお店はやっていましたが・・・残念、運試しできず。毎年恒例のことができないと、なんかちょっと物足りない。

 

気分を変えて、ケーブルカー乗場の前にある"天狗焼"のお店へ。高尾山グルメの中で一番好きな食べもの。カリッ!として、ちょっとモチッ!とした生地の中は甘さ控えめの黒豆あんで、とっても美味しいのです◎

お店には新しく券売機が導入されていました。同時に、値上がりしていました。前回食べたときは150円でしたが、現在は200円。一気に50円も値上がりしたの!?と思いましたが、昨年の4月に180円を一度挟んでいたようです。

何もかも値上がりの世の中。仕方がないけど、お財布の紐はどんどん固くなりますね。でも、天狗焼は食べます。

そのまま2号路の方へ向かい、下山へ。2号路は、1〜6号路と稲荷山の中では一番足元がガタガタしている道で、登山者以外の人が変に入り込まないように「悪路注意」という看板があります。

「高尾山口駅」へ行くと病院の方へ、「琵琶滝・高尾山口駅」へ行くと6号路に合流します。久しぶりに琵琶滝の方へ。

 

京王電鉄の「ベストシーズンは、春夏秋冬です。高尾山」というCMが好きで、どのあたりで撮影したのか探しながら歩いてしまう。

コロナで始まった2023年ですが、無事に山始めができました。苦い思い出の北高尾山稜でしたが、冬に歩いてみるとなんと快適なことか。あの頃に比べたら山の歩き方も呼吸のリズムも整っていて、いろいろ学んで、たくさん山を歩いて今の自分がいることは間違いない。気持ちのいい北高尾山稜として上書きすることができました。

静かな高尾山をがっつり歩きたい人にはおすすめです。

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高尾山グルメ

高尾山周辺には、下山後のお楽しみのお店が続々とOPENしています。行きたいところがたくさんありますが、今まで寄ってみたお店を含めたチラッと。

TAKAO MOUNTAIN HOUSE
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高尾山口駅の手前に新しくできた「TAKAO MOUNTAIN HOUSE」。2022年10月にOPENしたできたてほやほや。

1階のギャラリーはレンタルスペースで、企業やブランドが数ヶ月単位でプロモーションや店舗、体験の場などを提供するそうです。このときはサロモンの店舗でしたが、次来たときはまた違うものになっているのかな。入れ替わりがあるのは楽しそうでいいですね。

カフェではハンドドリップコーヒーやサンドイッチをいただけます。どれも厚みのあるボリューミーなサンドイッチ。クラフトビールやクラフトコーラもあって、春夏秋冬寄りたくなりそう。

カフェの方は営業が16:00までで、到着したときはちょうど16:00を回って閉店。またの機会に寄ってみたいと思います。

TAKAO COFFEE
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下山後のケーキとコーヒーを楽しめる「TAKAO COFFEE」。

ケーキとドリンクの種類が豊富で、しかも結構大きめなので山歩き後のおやつとして大満足。2回訪れましたが、ちょっとずつケーキを制覇したいなと。

平日でも、時間帯によって登山者や地元の方々で賑わっています。

TAKAONE
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2021年7月、高尾山口駅の目の前にオープンした「タカオネ」。閉館した宿泊した施設が、単なるホテルではなく"体験型"のホテルとして生まれ変わりました。

1階にはカフェ&ダイニングや中古のアウトドア用品の販売があり、宿泊者は中庭で焚火を楽しむこともできます。テレワークや合宿もできて、いろいろな形で高尾を満喫できる施設。

カフェでは八王子産の野菜を使ったメニューが豊富で、ハンバーグがとても美味しかったです。

あと、固めのプリン。

Mt.TAKAO BASE CAMP
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2019年にOPENしたゲストハウスとカフェ&バーの「Mt.TAKAO BASE CAMP」。

現在はメニューが少し変わっていますが、自家製のジンジャーシロップを使ったジンジャーエールが、初夏の爽やかな風が吹く高尾山とマッチしていてとても美味しかったです。そのときはレモンのチーズケーキをいただきました。

寄ったときはカレー推しでしたが、今はハンバーガーが人気メニューで種類が増えたようで。"天狗バーガー"が美味しそうなので、またの機会に。下山後にがっつり食べたいときは、こちらかタカオネがいいかなと思います。

宿泊には、リモートワークの"ワーケーションプラン"などもあり。あえて高尾山の麓に泊まり、早朝登山をしてから仕事なんていう生活にも憧れますね。

CAFE CHOUCHOU(カフェ シュシュ)
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高尾駅に向かう途中にある「CAFE CHOUCHOU」。コロナ禍が始まった2020年3月にOPENし、こちらもハンバーガーが美味しそうなお店です。

ハンバーガーは食べてはいませんが、下山後のカフェタイムとして珈琲とプリンをいただきました。さくらんぼがのった昭和プリンで、美味しかったです◎他にケーキなどもありましたが、「TAKAO BASE CAMP」とハンバーガーの食べくらべをしてみたいなと。

蕎麦と杜々
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高尾山の麓にひっそりと佇む小さな「蕎麦と杜々」。高尾では有名なお蕎麦屋さんで、雑誌やテレビで何度も紹介されています。民家の中にしれっとあり、少しわかりづらいですがそれがまたいい。

自家製粉のお蕎麦はもちろん、自家製の野菜を使った旬の天ぷらが本当に美味しい!

午前中高尾山を歩き、開店の11時に合わせて下山。営業時間は11〜15時で、平日でしたが開店前から何組か並んでいました。お店が小さくすぐ満席になるため、少し余裕を持った方がいいかもしれません。

両親が気に入って別の機会にまた食べに行っていましたが、高尾山とセットでぜひ。

高尾山の麓は時間をかけて散策しています。昔からあるお店で行きたいところがあったり、一つのお店であれもこれも食べたいとなっていたり渋滞中。気軽に行ける高尾山だからこそ、気分で楽しむのがいいかなと。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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