2023.12.12(火)
天気:曇り ☁︎ 時々 晴れ ☀︎
気温:朝13℃ / 昼20℃
歩き人たかちです(@takachi_aiina)
テ・アラロア11日目。昨日は、ほとんど人に会わず、暇すぎて牛を眺めていたら、なんとも素敵な「The Farm」に到着。クラクションの応援で笑顔になった以外、ほぼ無心でした。
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今日は、ちょっと眺めのいいプライベートの森の中へ。初コースアウトをして急斜面を20mほど下り、私有地封鎖のためにつくられた山のキャンプ地まで。
▲ 歩行距離:27.87km
テ・アラロア「迷子」のはじまり
5:15起床。5時にアラームをかけて、15分モゾモゾする朝が続いている。12日目の朝は、初めて結露をしていなかった。
昨夜、気持ちよく熟睡していたら0時過ぎに車がブォーン!と入ってきて、3,4人の男女が帰宅。
今朝、キッチンに入ろうとしたら、扉の前にパンが3つ落ちていた。
予定通り着くかわからないクリスマス直前のオークランド、船のヒッチハイク or 水上タクシー(仲間がいれば)、渡れるか不明の渡渉、そもそも潮合わせがうまくいくのか?・・・不安だらけでどうでもよくなる。
考えてもしょうがないし、成り行きに任せるしかないし。ロングトレイルは、楽観的じゃないとストレス溜まるだろうなあ、と思う(楽観的)。
北島は自由にキャンプできるエリアが意外に少なくて、それもあって頭の中がけっこう忙しい。もっと自由だと思っていたけど、私有地が多いのね。
いちいち従ってたら歩けねー!という感じのハイカーもいる。その気持ちもわかる。15km先の次が40km以上とか、そんな調子が狂う歩き方やってらんない(今のところ、守っている)。
芝生のパブリックスペースとか見ると、めちゃくちゃ良さそうなキャンプ地に見えてしまう(ロープや柵ありは私有地)。
この頃、南に行きたいー!稜線歩かせろー!の気持ちが爆発している。ハイカーに会わなすぎて泣きそう。
「濁りがない」とコメントされていた小川で水を3L補給。今日のキャンプ地に水はない(正確には、タンクがたぶん空っぽ)。
ズシっと重くなったザックを背負い直して森の入口へ向かう。急な坂を登っていくと、海が見えた。
ゲートから先は私有地で、ソールの汚れを水鉄砲みたいなもので落として入る。
草ボーボー。ふかふかすぎて歩きづらい。
道ははっきりしていたり、かろうじてある踏み跡、みたいに曖昧だったり。
道がだいぶあやふやになってきて、GPSを見ると普通にコースアウトしていた。
右にくいっと曲がっているところで間違えたのだろう。曲がらずピークの方に歩いてしまった。
20mくらい垂直に下れば合流できるけど、こういうところで怪我するんだよなあ、と思いながら下った。
頼れそうな木に手をつくと、硬くて長いトゲみたいなものに覆われていて、普通に痛い。
下ったことを後悔しはじめると(大抵後悔する)、めちゃくちゃ歩きやすいハイキングコースがあった。
なんとか下りきった。結果オーライ。もう、やめよ(またやる)。
こんな歩きやすい道どこからあったのだろうか、ということが多いテ・アラロア。
長く伸びた苔が、日焼けと脱皮をしたデリケートな足に容赦なく当たって痛痒い。
蜘蛛の巣に嫌というほどひっかかる。たぶん、今日は誰も歩いていない。
5〜10mごとにひっかかる。ストックを振り回しながら進んでもひっかかるから、ため息がでる。
しかし、道は乾いていて、日本の登山道のようだった。森の中は17℃くらいで涼しく、ロードの日々だったから幸せだ。
今日、テントを張る予定の場所から先は迂回路。私有地問題で「Morepork Track」が封鎖されている。問題が未解決のままルートにしたのか、ルートにしたら問題が出たのか。
*24/25シーズンから迂回路だったルートが正規ルートになりました
迂回路にならなければ「The Farm」から次のキャンプ場までちょうどいい距離だったけど、迂回路で約50kmになった。そのため、途中にキャンプ地がつくられた。
草原のような牧場に出た。風が少し強く、太陽が隠れると寒いくらい。
遠くに海を見ながら歩く。サインに気がつかず、またコースアウト。よそ見をしていると、すぐ迷子になる。
再び森の中へ入ると、ピクニックテーブルが置かれたキャンプ地に着いた。
今日の宿「306.6km地点のキャンプ地」
時刻は13時。次のキャンプ場まで23km。4WDトラックと車道だから、5時間くらいか。
行けたら行こうかなー、くらいに考えていた。18時頃ならまだまだ明るい。
ここに泊まって余計にお金がかかるわけではないし、何より、緑がさわさわする、爽やかで気持ちのよい場所だった。
やーめたっ!とザックを下ろし、テントを張ってまったり紅茶タイム。
水のタンクはやはり空っぽ。雨が降ってたまるものではなく、所有者が入れてくれる?雨が降ったら蓋を開けてためる?感じ。
1個 50¢のたまごケース。中身はなかった。都合よく50¢コイン持ってないけどね。
あとから来るハイカーもおらず、風の音だけが響く静かな森の中で熟睡した。
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