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「テ・アラロア」のギアリスト!ニュージーランド3000kmのロングトレイルの装備紹介と考察【衣/ ウェア・行動用具】

Te Araroa

歩き人たかたです(@takachi_aiina)

前回の「住」編に続き、今回は「衣」編。テ・アラロアでのウェアと、行動中に身につけたギアに関して。

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テ・アラロアのギアリスト

テ・アラロアのギアリストは以下のExcelファイルにまとめています。ダウンロードしてご覧ください。

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テ・アラロアのウェア

[ テ・アラロアの全ウェア ]

△ → なくてもいい or 別モデルに変更
✖︎ → 不要だった

△ 半袖シャツ:2枚
✖︎ 長袖:1枚
◾︎ ショートパンツ:1枚
◾︎ ロングパンツ:1枚
△ ブラトップ:2枚
◾︎ ショーツ:2枚
◾︎ サニタリーショーツ:1枚
◾︎ 靴下:メイン3足・予備1足
◾︎ 化繊ジャケット
◾︎ レインウェア上下
△ 腹巻き
◾︎ アームカバー
◾︎ キャップ
✖︎ ヤケーヌ
✖︎ オンリーフード
◾︎ 手袋
◾︎ レイングローブ
△ てぬぐい:2枚

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3000kmの行動着

半袖シャツ

山と道「UL Short Sleeve Shirt」

テ・アラロアで使用したウェアの中で一番良かったものは山と道「UL Short Sleeve Shirt」。何が良かったかというと・・・

3000km毎日着て破れなし!

正直、驚きました。途中で破れると思い予備のシャツを持って行きましたが、着替えで終了。ザックとの摩擦にも負けず、トゲ植物たちの藪漕ぎにも負けず、ほつれすらほぼない状態。薄いのに耐久性抜群◎

ロングトレイルではウールを選択する人も多いですが、夏のウールは暑いので化繊を選択。ニュージーランドは川が多く、水洗いはいくらでもできます。日本の夏山ほどの汗ではなかったので、臭いもそこまで気になりませんでした(たぶん)。多少臭っても水洗いすればスッキリでした◎

ニュージーランドは日も長いし、天気が良ければすぐに乾きます。17時頃洗っても日没までに乾くので、縦走中もバシャバシャ水洗いをしていました。薄くて洗う労力が少ないのもいい。

ウールのハイカーは1,2回買い替えていました。やはり肩や背中が薄くなってきて穴が空きます。また、藪漕ぎで引っかかり破れているハイカーも。OMMの"CORE"シリーズのウェアのハイカーも、トゲトゲの藪漕ぎでビリビリに破れたそう…

ショートパンツ

NUP DESIGN「Short Pants」

渡渉と泥が多いテ・アラロアではショートパンツがおすすめ。たまにロングパンツの人がいましたが、ほぼショートパンツ。ただ、日焼けとサンドフライとあらゆは傷は避けられないので、その対策にタイツを履いている人もいます。

ナップデザインのショートパンツに関しては下記記事をご覧ください。

急坂や大きな倒木跨ぎ・越えなどがこれでもかというほどあるワイルドなテ・アラロアでは"足上げのしやすさ"が特に重要だと感じました。しかも、日本に比べてワンステップが高い(チビ問題)。

ナップデザインのショートパンツは裾幅がゆったりと広く、その点が抜群に良かったです。少し細めのパンツを履いているハイカーに「それ良さそうだね!」と言われたり。速乾性も良いので渡渉後も気がついたら乾いているし、そのまま川で泳いでも大丈夫。

ユニセックスでウエストが大きめなことだけデメリット。もうワンサイズ小さいものがあればいいなと。紐で締めて、1回折り返して履いていました。現在、ショートパンツは不定期の予約注文なので、欲しいときに購入できないのも残念。Instagramで告知されます。

出典:モンベル

タイツはトイレが面倒だし、ショーツとパンツを合わせて3重になるのが嫌で(暑い)、もし履くならモンベル「トレール レッグカバー ライト」を検討していました。しかし、素足が一番動きやすくて涼しいし、持参してもたぶん使わなかったと思います。

ちなみに、「ジオラインL.W.レッグウォーマー」を以前試着しましたが、こちらは太もものゴム部分が気になりすぎて(皮膚が突っ張る感じ)自分には合いませんでした。レッグカバーを使用する場合、ゴム部分は要チェック!

アンダーウェア

 

Can scroll

ブラトップ
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ブラをどうするかは結構迷いましたが、着るものを減らすため"ブラトップ"を選択。ブラとアンダーウェアを1枚で済ませられるならそれがいい。日本の山では暑さ対策としてブラトップを着用しています。

南島での寒さを考慮してアンダーウェアの役割もあるブラトップにしましたが、ほとんどの海外ハイカーはアンダーウェアを着ていませんでした。スポーツブラにTシャツ1枚で、暑い日はTシャツをサッと脱いで川で泳ぐのが日常。

ファイントラックとモンベルにしましたが、ファイントラックをメインに3000km使用。予備のモンベルは着替えのみ。川や海が多いため、ブラトップ1枚と水着 or スポーツブラで良かったなと(ブラトップで川にザブンしていました)。

ショーツ
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ショーツは化繊とウールを1枚ずつ。日本の山と同じく、縦走中はライナー(おりものシート)を毎日取り替えていました。毎日川で水洗いしている人も入れば、同じくライナーを使っている人も。

化繊の場合、擦れで肌荒れを起こすこともあるためウール推奨。今まで肌荒れは特にありませんでしたが、テ・アラロアでは途中肌荒れを起こして痛かったです。ボクサータイプの方が擦れによるトラブルは少ないかもしれません。化繊の方が乾きは早いですが、生乾きでも歩いているうちにすぐ乾くので速乾性はもはやどうでもいいと思いました。

一応サニタリーショーツも準備。アウトドア用ではなく、気に入っているソフィSPORTS「躍動ショーツ」を。こちらの紹介と、生理中の登山については下記記事をご覧ください。

生理については別でまとめますが、私は都合良く4ヶ月止まりました(スタート2日目に予定通りきて翌月からストップ)。完全に栄養不足だと思います。渡渉の多いテ・アラロアでは生理用品も悩みどころ。出番がなくなったサニタリーショーツは水着として使用(ボクサー型でちょうど良かった)。

タンポンを使う場合はサニタリーショーツをわざわざ持たなくてもいいかもしれませんが、どんな感じかわからなかったためとりあえず持ちました。

靴下

靴下は"買い足さない"前提で4足用意(サイズが心配 & 5本指が良かった)。3000kmのメイン使用3足、予備1足。

耐久性を考慮したので結果的に3足で十分でした。捨てた2足も完全な穴空きではなく、擦れで薄くなった程度。

[ テ・アラロアの靴下選びで考慮した点 ]

◾︎ 水捌けの良さ・速乾性
◾︎ 耐久性のあるもの
◾︎ 足の力を発揮できる5本指

一番に考慮したのは"水捌けの良さ"と"速乾性"。泥と渡渉でほぼ毎日足が濡れます。濡れは靴擦れや豆の原因になるため、速乾性は大事なポイント。

メインの靴下3足は化繊、予備はウール。ウールのハイカーが多かったですが、自分は化繊で良かったと思っています。泥のニオイで汗臭さはもはや気になりせんでした。ただ、生地によっては泥で多少硬くなることもあるため、肌触りを考えるとウールがよいです。

モンベル
「KAMICO クロスランナー 5トゥソックス」

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以前から愛用しているモンベルの"KAMICO"シリーズ。1足で1000km以上使用しましたが、かかとや指の部分に穴が開くことはなく、力を入れる母指球あたりが薄くなりさよなら。北島と南島で1枚ずつ使用。

沢登りにも向いている素材なので、水捌けも抜群。「KAMICO クロスランナー 5トゥソックス」はトレイルランニング向けのモデル。つま先とかかとの外側(グレー部分)にポリエステルナノファイバーが採用されており、靴の中で滑りにくいことがメリット。実際靴の中で粘りがある感覚で、凸凹道や急坂、石がゴロゴロしている河原では特に歩きやすかったです。

紙素材で少しザラっとした生地なので、度重なる泥により少し硬くなりました。2足目のとき「やわらかっ!」と思ったほど。

ドライマックス
「ライト・トレイル・ラン(1/4Crew)」

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ドライマックスは名前の通り"ドライ感"を重視した靴下。水捌けが良く、濡れも特に気になりません。生地は柔らかく、泥で硬くなった印象はありません(1枚だったので比較できず)。

これも1000km近く使用したと思いますが、穴は空きませんでした。KAMICO同様、母指球あたりが薄くなった程度。耐久性抜群です。

残念だったのは"靴の中で滑りやすかった"こと。靴との相性が悪かったのかもしれませんが、個人的に気になりました。そのため山ではKAMICO、ロードではドライマックスと使い分け。

トレイルランニングでも使われるモデルなので勝手に滑らないイメージをしていて、出発前に試し履きをしなかったのは反省点。同じモデルを履いているハイカーが何人かいました。

OLENO「アウトドアソックス」
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予備はOLENO「アウトドアソックス」。ウールと化繊の混紡です。メイン2種類の耐久性が素晴らしかったため、結果的にリラックス用で終了。

出典:HIKER TRASH

南島の山岳地帯は北島に比べるとやはり寒いので、ウールの靴下はあった方がいいと感じました。標高の高い場所でのキャンプは特に。本当はHiker Trash「H.Y.O.H  HIKE TREK MID」を考えていましたが、新しく買わずにOLENOを。

*途中、南島の宿のFREEBOXでinjinjiの新品靴下をゲット。保温性を考えると脛まで長さのあるウール靴下がよいです(OLENO「アウトドアソックス」は短いので防寒には少し物足りない)。

アームカバー

出典:OLENO

日本では定番のスタイルになっているアームカバーですが、海外のハイカーはほとんど使っていませんでした。というか、自分が会った中では0人。半袖か長袖かタンクトップか、あるいは上半身裸か(女性はスポーツブラのみ)。

一応アウトドアショップには売られていますが主流ではないようです。しかし「それいいね!」と褒められることも結構ありました。暑い・寒いが激しいニュージーランドでは(日向と日陰の気温差がすごい)、日本以上にアームカバーが便利でした。

OLENO「アームスリーブUL 親指ホール付き」

詳しくは下記記事をご覧ください。

OLENOのアームカバーは手の甲まであるものとないもの2種類ですが、個人的には手の甲まで覆える方がおすすめ。ちょっと寒いときや日除けとして、親指ホールをかなり使いました。

キャップ

出典:RIDGE MOUNTAIN GEAR

RIDGE MOUNTAIN GEAR「Basic Cap

お気に入りすぎて今ではこのキャップしか被れないほど。詳しくは下記記事をご覧ください。

ニュージーランドの紫外線は日本の7倍と言われており、日差しがとにかく強いです。初日のビーチ歩きで、日焼け止めの塗りが甘くて初っ端から火傷状態になりました(薄曇りでしたが)。

ハットとキャップどちらにしようか最後まで悩みましたが、レインウェアを着るときも被るし、キャップの方が好きなのでキャップに。紫外線を考えたら断然ハットがいいですが、キャップの割合が多かったです。サコッシュにも入れやすいし、個人的には被り慣れているもので良かったなと。

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着替え・防寒着・レインウェア

行動着以外、基本的にザックに入れて持ち歩いたウェアについて。

半袖・長袖

行動着の半袖シャツ以外に、予備の半袖と長袖を1枚ずつ。

SANKAKU STAND × 凌
「ムササビショートシャツAir」

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伊豆のアウトドアショップ「SANKAKU STAND」とアウトドアブランド「凌」のコラボ商品。詳しくはHPで。

日本での使用感がとても良かったので予備として。しかし、上記の通り山と道「UL Short Sleeve Shirt」の耐久性が良すぎたため着替えで終わりました。重量は122g、山と道のシャツが66gなので、予備のシャツも山と道にすれば良かったです。

「ムササビショートシャツAir」は日本の山で滝汗縦走をしてもニオイが全くせず(最大5泊6日)、それを考慮して選びました。しかし、そもそもニュージーランドは日本より汗をかかない & 川で水洗いし放題なので気にすることはありませんでした。

RIDGE MOUNTAIN GEAR
「Merino Half Zip Stand Collar」
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長袖は主に南島での防寒、寒い日の行動着、就寝時のリラックスウェアとして考えていましたが、なくても困らなかったです。最後まで半袖とアームカバーで、化繊ジャケットとレインジャケットがあれば寒さは問題ありませでした(個人的に)。ちなみに3月は山岳地帯で2回雪が降り、Bluff到着は4月5日。

せっかくなので着替えで使用しましたが、長袖こそ必要なら現地で買えばいいアイテムだなと。ニュージーランドにはicebreakerがあり、一番店舗数の多いmacpacで購入できるためウール製品の調達には困りません。

ロングパンツ

ロングパンツは予備と着替え。行動中に履くことはありませんでしたが、3000km通して使いました。

ロングパンツは要・不要で意見がわかられると思いますが、2000m近い場所でのキャンプはやはり寒いので持って行って正解でした。着替えや防寒はレインパンツでも代用できますが、シャカシャカ具合やストレッチの無さであまりリラックスできないので。また、サンドフライ対策としても必要でした。

ハイカーズデポの土屋さんに荷物を見てもらったというハイカーの方は「ロングパンツを省いて後悔した(思っていた以上に寒い)」と仰っていました。気候や気象条件は国によって違うため、実際現地に来てみなければわからないことは多々あります。北島最後の縦走でお会いしたので、南島ではさらに寒かったかと。現地の人も「今年の夏は暑くなったと思ったらすぐ涼しくなった」と言っていて、年によってもさまざまです。

海外ハイカーの着替えはタイツが多かったです。山と道「Light Alpha Tights」なども考えました。行動中に履く可能性を考えてロングパンツにしましたが、正直どちらでも良かったなと。防寒メインで考えるならタイツの方がいいかもしれません。

TANNUKI「Sato Wind Pants」

136gの軽量パンツ。マチが大きく"足上げ・足捌き"がとても快適。ゆるっと履けるけど裾はバタつかず、乾きも早い。めちゃくちゃお気に入りのパンツです。薄くて手洗いも苦になりませんでした。

中綿ジャケット(防寒)

THE NORTH FACE「ベントリックスジャケット」

中綿ジャケットは化繊。同じ綿量ならダウンの方が温かくて嵩張りも少ないですが、行動中に着る可能性を考えて化繊にしました(行動中は着なかった)。洗濯機で洗えるためメンテナンスも楽で、3シーズンの防寒は基本的に化繊。

長年モンベル「U.L. サーマラップパーカー」を愛用していましたが、中綿が結構なヘタリ具合なので今回新調することに。

レインジャケットにフードがついている & 山と道「オンリーフード」を持って行くためフードなしのタイプ。厚さがちょうどよく、サイズ感が合っていた「ベントリックスジャケット」にしました。

この際、以前から気になっていたアークテリクス 「アトムジャケット(旧アトムLTジャケット)」にしようかと思いましたが、自分には「ベントリックスジャケット」の方が着心地やサイズ感が合っていたため憧れのアークテリクスは断念。

レインウェア

モンベル「バーサライトパンツ」
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レインパンツはモンベル「バーサライトパンツ(旧モデル)」。69g(女性用XS)の圧倒的な軽さがお気に入り。雨でもレインパンツは使わないことも多いので軽さを優先。サイドジッパーはありませんが、ローカットシューズならそのまま履けます(サイズと靴の厚みによる。アルトラ「オリンパス5」は厚みがあり入らなかった)。

*現モデルはサイドジッパーが付き95g(女性用平均)。バーサライトパンツには軽さを維持してほしかったので、ジッパーがついてしまい残念

雨での使用は2回。それ以外は防寒と着替え、最後のLONGWOOD FORESTでの泥まみれ回避アイテムとして使用。薄いので気がついたら破れていることもありますが"使用頻度が少ない"ので都度補修すればいいかなと。

"レインスカート"も考えましたが、防寒と最後の泥回避を考えたらパンツで良かったと思いました。レインスカートはシートとしても使えるし、テ・アラロアのような"濡れ"の多いトレイルでは役立つと思います。しかし、風が強い場所ではデメリットになるため一長一短。オールラウンドとは言えないため、雨が多い長期ロングトレイルでは考えものかなと。レインスカートのハイカーはいませんでした。

ミレー
「ティフォン50000ストレッチジャケット」

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レインジャケットはかなり迷い、帰国後も何が正解だったのかは答えが出ていません。日本ではモンベル「トレントフライヤージャケット」を使用しています。

レインウェアをウィンドシェルとして使うのがあまり好きではなく(生地感とか)普段は別々。しかし、今回は兼用で考えました。レインウェアとしての機能に加え、音とか柔軟性(生地感・着心地)を考慮。トレントフライヤーはシャカシャカ・ガサガサしているので他にいいものがあればと。

これでいいのか?と思いつつミレー「ティフォン50000ストレッチジャケット」を選択。耐水圧20,000mm、透湿性50,000g/㎡/24hと、透湿性の数値が特に高いアイテム。ニュージーランドは天候が悪いと一気に気温が下がるため、風のない樹林帯や急登以外では蒸れによる暑さは特に問題ありませんでした。吹き曝しの場所では風も強いですが、防風性も良くてそのあたりは◎

生地がしなやかで柔らかく、レインウェア特有のシャカシャカ音や突っ張りがないため、ウィンドシェルとの兼用にはとても良かったです。街着で使いやすいマウンテンパーカーという感じ。

防寒着としては常に使っていました。ただ、他と比べると重さと嵩張りがあるので、もう少し薄手(軽量)なものでも良かったかもしれません。3月以降は寒い日も増えてちょうど良かった気もしますが…というところで、何がベストだったのかははっきりしていない。

一つ個人的に確実なのは、透湿性が高くても日本の夏山でレインウェアとして使用するには暑くて着ていられない(トレントフライヤーでも暑いので)。生地が少しだけ厚め?でピットジップもないため、日本では秋冬の防寒や雪の低山使用になりそう。トレントフライヤージャケットと使い分けようと思います。

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小物アイテム

ヤケーヌ

紫外線に怯えて持って行った「ヤケーヌ」。北島では太陽を正面に歩くこともあり、割と頻繁に使いました。しかし、南島に移ってからは面倒でほとんど使わず、てぬぐいを頰被り。日焼け止めの塗り直しが苦手なので良いアイテムですが、必須アイテムではなかったなと。

絶対日焼けをしたくない!という人にはおすすめ。詳しいレビューは下記記事をご覧ください。

海外のハイカーでヤケーヌ的なものをしている人はおらず、何それ〜!みたいなテンションで笑われていました(見た目が怪しい)。ヤケーヌをすると自然の香りが遮断されてしまい、それはデメリットだと思っています。こんな大自然の中にいるんだから!という気持ちもあり、徐々に使わなくなりました。しかし、日本でも心強いアイテムではあるため山では持ち歩いています。

オンリーフード

防寒と日焼け対策として持っていきましたが、結果的に2,3回だけの使用。ロードでは暑くて被っていられず、トンガリロ国立公園の縦走でさえ暑かった。

使いやすいアイテムでお気に入りですが、これも結局てぬぐい被れば良くない?となり、ほぼお荷物に。風のある稜線歩きや秋冬の防寒としての使用が一番よいか?

腹巻き

写真右が「ジオラインL.W.ウェストウォーマー」

何気に使っていたアイテムが薄手の腹巻きモンベル「ジオライン L.W. ウェストウォーマー」。夏でも平地で寒いと感じることは普通にあるので、体幹だけ温めたいときに効果的。

南島の山岳地帯では2月でも朝0℃前後になるセクションもあり、レインジャケットを羽織る代わりに腹巻きをすることも(歩くと温まってジャケットはすぐ脱ぎがちだったので)。暑くなったら一旦サコッシュの中に入れておけるので、便利なちょい足しアイテム。

生理中お腹を冷やさないアイテムとしてもいいし、夜も"長袖を着るほどではないけど半袖だとちょっと寒い"ときに腹巻きをして寝たり。

なくても困らないのでUL的には省くアイテムですが、意外に使っていました(北島ではほとんど使っていない)。日本の山でも防寒として持って行くことはしばしばあります。

グローブ

手袋はウール薄手とレイングローブの2枚。保温力や厚みは日本の夏山〜秋山と同じ感覚で選びました。

Outdoor Research
「メリノ150センサーライナー」
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ウールの手袋は生地が柔らかいせいか緩く感じるものが多く、アイスブレーカーやスマートウールはフィットせず。アウトドアリサーチ「メリノ150センサーライナー」は"THE インナーグローブ"というフィット感で気に入りました。薄いですが保温力もあり、ニュージーランドの3〜4月は特にちょうど良かったです。

手の甲は特に日焼けをしやすいため、日焼け対策も考えるなら夏でも快適に使えるものがおすすめ。ファイントラック「ドライレイヤーグローブ」を検討しましたが、自分はどうせ使わないだろうとやめました。

山と道「UL Mittens」
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普段レイングローブを使わないため、悩みに悩んで選んだ山と道「UL Mittens」。詳しいレビューは下記記事をご覧ください。

ニュージーランドは雨も多いため必要だと判断して持って行きました。ほとんど使わなかったけど、必要だったことも確か。だからこそ19gの「UL Mittens」の軽さとシンプルさがちょうど良く、防寒にも役立ちました。

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行動用具

行動着と同じく、基本的に身につけていたものが"行動用具"

GPS端末 / PLB

PLBに関してはまた別記事で紹介したいと思うので簡単に。

テ・アラロアの必須アイテムの一つに"PLB(個人用遭難信号発信器)"があります。衛星通信の機器で圏外でも救助を要請したり、メッセージのやり取りが可能。テ・アラロアでなくても、ニュージーランドではPLB推奨のトレイルが多くあります。実際、南島の山岳地帯で足を怪我してヘリで救助されたハイカー仲間もいました。

使用したのは「SPOT GEN3」という端末。私は「緊急時のS.O.S.」「位置情報の共有」という最低限のことができれば良かったため、高性能モデルは持ちませんでした。「SPOT GEN4」が最新ですが(2024.4時点)、一つ古いモデルを中古で購入。

一番多かったのはGARMIN「inRearch Mini 2」メッセージの送受信、天気予報の取得も可能。「inReach mini2」は高価ですが、天気予報を取得できるのは魅力的。

南島はセクションごとに5日前後山に入りますが、ニュージーランドは天気がコロコロ変わるため先の天気が読めず悶々としたこたも。電波は稜線やピークなら入りましたが、TAのコースは川沿いの谷間が多いため最新の天気予報が全くわからないことも多いです。Hutに「inReach mini2」を持っているハイカーがいたら教えてもらったり。

トレッキングポール

渡渉がとにかく多いため(急坂も)、ポールはほとんどのハイカーが使用していました。チビで渡渉のリスクが大きい自分は必須アイテム。

スタートが一緒だったハイカーがポールを持っておらず、ポールを使わないのか聞くと不要だと。しかし、南島で再会したときはポールを手にしていました。

愛用はモンベル「U.L. フォールディングポール 100」。100cmの場合、2本で270gと軽量。伸縮できないため長さは100,105,113,120の4種類。

詳しいレビューは下記記事をご覧ください。

ULタイプなのでどこかで折れるかもしれないと思っていましたが、逞しい相棒でした。ワイルドなテ・アラロアでバランスを崩して衝撃や体重をかけてしまったことも何度かありますが、折れずに3000km。

テントポールと併用する場合は最低125cmくらい必要になるため、長さが足りません。しかし、調節できない短めのトレッキングポールに取り付けて長くするアイテムもあります。

出典:moonlightgear

Zpacks「トレッキングポールジャック」

ポールの先端に取り付けて26cm高くできるアイテム。1本34gなので、テントポールとトレッキングポール両方持ち歩くより断然軽いです。

サングラス

お気に入りのSWANS「DF-Pathway」。詳しくは下記記事をご覧ください。

炎天下でもサングラスをかけていないハイカーが結構いて驚きましたが、紫外線が強烈なニュージーランドでは必須。眼の日焼けは疲労や白内障に繋がるため、日本の山でも使った方がよいです。

カメラ

以前はコンパクトなFujifilm「X-T30Ⅱ」でしたが、雲ノ平山荘のテラスから落としてぶっ壊してしまいました・・・

現在は「X-T4」使用。重量はありますが、アウトドアで使用するなら"防塵防滴"タイプをおすすめします。それでもいろいろ不具合が起こりつつ、なんとか最後まで使えました。カメラバッグを使用せず常に首にかけていたのも原因ですが、塵埃がやばすぎてメンテナンスださないと・・・という状態。

ニュージーランドは4WDの道を歩くことが多いですが、車が通ると砂埃が舞い上がる人災がすごいです。

出発前いろいろ調べましたが、個人的にはハイパーライトマウンテンギア「カメラポッド」が一番よさげだなと。しかし、売り切れだったので諦めて裸で持ち歩きました。失敗・・・

レンズ

カメラと同じく、レンズも"防塵防滴"がおすすめ。

山のおともはいつもフジノンレンズ XF23mmF2 R WR。単焦点が好きなのと、肉眼で見た景色をそのまま記憶できる感じが気に入って23mmを使用しています。

XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR

しかし、せっかくのニュージーランドなのでズームレンズも考えました。日本の山でも使いやすいモデルだと思います。ズームレンズの中では軽量な方かもしれませんが、これ以上重くなるのは…と躊躇ったのと、やはり単焦点が好きなので。

腕時計

自分が使っているのは上記のチタンベルトタイプ「PRW6100-YT-1JF」(販売終了)。

パッと見で時間がわかるアナログ派です。デジタルだと数字を見てから頭の中でアナログ時計に変換している気がしますが、アナログなら疲れていても視覚でそのまま認識できるのでそこがいいなと。

電波ソーラー、海外対応モデルがおすすめ。サマータイムにも対応しています。

サコッシュ

サコッシュはPAARGO WORKS「SWITCH XL」。レビューは下記記事をご覧ください。

キーループやスマホの出し入れが容易な背面ポケットは海外でも使いやすかったですが(特に背面ポケットはお気に入り)、日本のように行動食を入れることが少なかったので(ナッツバー2本くらい)、もう少し小さいもので良かったです。

景色が単調でしばらくカメラを使わないときはサコッシュに入れていたのでそれを考えるとちょうど良かったですが、カメラバッグを別で持ち歩く場合は小さくていい。

中身の大半はジップロックに入れて防水していました。渡渉で濡れることもあります。

サコッシュの中身

◾︎ 財布
◾︎ パスポート
◾︎ 鍵
◾︎ スマホ(バネのストラップ付き)
◾︎ 御守り(晴守)
◾︎ くし
◾︎ 鏡
◾︎ てぬぐい
◾︎ リップクリーム
◾︎ 目薬
◾︎ 虫刺されの薬(現地のもの)
◾︎ イヤホン
◾︎ ヤケーヌ
◾︎ 笛
◾︎ 温度計
◾︎ 小型ライト
◾︎ エコバッグ小

◾︎ 行動食 (ナッツバー2,3本)

大体上記のものを入れていました。パスポートは万が一紛失したときのことを考えてコピーも持参。コピーは別の場所で保管。

財布はお気に入りのSO FAR SO GOOD「Waltz DX」。念のため日本円を3,000円持ち歩きました(使わなかった)。

モンベルのレジ袋型エコバッグ「フラットバッグ 8L」は常に使っていました。スーパーでの買い物以外にも山小屋やテントでちょっと何か入れたり、スタッフバッグに入りきらない食糧を入れて吊るしたり。日本でも常に持ち歩いていますが、ニュージーランドでもめちゃくちゃ便利でした。

くしは持ち手の部分を取って使用。案外そっちの方が使いやすいと感じています。

御守りは日本で唯一の気象神社「高円寺氷川神社」の晴守。これのおかげかわかりませんが、天気にはかなり恵まれました☀︎

温度計、笛、小型ライトはカラビナにまとめてサコッシュにブラブラ付けていました。それぞれモンベル「ジッポゲージ」「エマージェンシーコール」、ABITAX「タグライト

スマホを川や泥に落とさないようにストラップを付けていました。何度か手を滑らせてビヨーンとなったので、これはあって良かったアイテム。バネ式は便利でしたがカメラのストラップと絡まることもあり、たまにイラッとなりました。ものは何でもいいですが、落としたときに膝より上で止まるくらいの長さがよいです(膝前後の渡渉や泥歩きでベチョらないように)。

イヤホンは有線タイプ。ワイヤレスイヤホンは充電が必要 & 失くしやすい関係で、山では使っていません。海外ハイカーは歩きながら音楽を楽しんでいる人が多くワイヤレスを使っていましたが、落としている人もいました。

リップクリームは普段ワセリンを使っていますが、紫外線対策でUVカット。目薬は紫外線による炎症を抑えてくれる効果があるもの。

鏡は缶バッジサイズのコンパクトミラー。正直、自分の顔はたまに見る程度で縦走中はほとんど気にしなかったです(笑)。山の写真でつくっております。よろしければ。

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自然の中の"あ、いいな"を形にするものづくり
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まとめ

今回はウェアと行動用具の考察でした。結構使うと思っていたものをあまり使わなかったり、逆になんとなく持って行ったものをがっつり使ったり。

振り返りながら自分の体感温度や無駄な荷物を再確認して、今後の山やロングトレイルのためにブラッシュアップ。

何かお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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