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公共交通機関でアクセス!クラシックルートで登る往復22kmの「平ヶ岳」

山 歩 き

2020.9.21

歩き人たかちです。

シルバーウィーク中、平ヶ岳を歩いてきました。平日ガラガラのときに登るのはちょっと嫌だな…なんて思って連休登山で。思った通り、駐車場は溢れんばかりの車でした。

移動と前泊からの記録です。

【行程】

20日

清史郎小屋前、鷹ノ巣キャンプ場前

21日

鷹ノ巣コース往復鷹巣キャンプ場(5:00)→平ヶ岳登山口→下台倉山→台倉山→白沢清水→姫ノ池→▲平ヶ岳(9:23)→玉子石→白沢清水→台倉山→下台倉山→平ヶ岳登山口→鷹巣キャンプ場(14:15)

▲歩行距離:約24km
▲標高差:約1300m
▲タイム:9時間15分(休憩込)
【アクセス】

公共交通機関利用


①新幹線

13時頃、浦佐駅着

②南越後観光バス

浦佐駅(13:40)~奥只見ダム(15:00)

③奥只見遊覧船

奥只見ダム(15:20)~尾瀬口(16:00)
※要予約


④会津バス

尾瀬口(16:05)~鷹ノ巣(16:10)
※要予約

 

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平ヶ岳鷹ノ巣コースについて

コースタイムは11時間超、玉子石の往復を含めると12時間超。距離は往復約22km。百名山の中では難関の部類とされています。

テント場も小屋も途中のエスケープルートもないため、とにかく戻らなければならない。そんな山です。

*平ヶ岳はテント泊禁止

平ヶ岳には他に「中ノ岐登山口」から登るコースもありますが、ここは一般車両通行禁止で、通称"プリンスルート"。コースタイムは玉子石を含め、往復8時間10分。長めの日帰りコースという感じ。急坂のある登山道です。

中ノ岐登山口から攻めるには銀山平に宿泊し、宿に送迎してもらう方法しかありません。しかし、送迎人数も限られているため、送迎に空きがあるかは要確認。宿数も多くはないため、連休や週末は早めに予約しないと満員になってしまいます。

コースタイムが長いので、日没が早い秋は注意。6月は残雪あり、7月は梅雨でムシムシ、8月は結構暑そう…。気候的には秋が一番良さそう。でも、さらに日が短くなる10月以降にはしたくない。今年ラストチャンスだと思って行きました。

体力のある方、クラシックルートにこだわる方は大体鷹ノ巣コースを利用しています。私もクラシックに歩かせていただきました。

平ヶ岳は山頂だけでなく、登山口自体が遠いことでも有名。新潟県側、福島県側、いずれも時間がかかります。公共交通機関を利用しましたが、これまた遠い。ここまで遠ければ、むしろ移動も楽しみます。

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登山口の一軒宿「清史郎小屋」へ

テントを持って行くのが面倒だったので、清史郎小屋に前泊しようとしましたが、直前に空いている訳もなく満室。(天気を見てから予約するタイプ)

電話で確認すると、「1人用のテントであれば、テント場の空いているスペースに適当に張ってもらえればいいから特別予約はいらない」とのことでした。

大きめのテントであれば予約した方が良さそうです。殆どの方は登山口の駐車場で車中泊をしているので、テント場は自分も含め5張。テント場がいっぱいになることはほとんどなさそう。

浦佐駅から奥只見ダムへのバスは1日2便、7時台と13時台。清史郎小屋の方に「14時以降に来てください」と言われたので、13時40分のバスで向かいました。

マイクロバス。自分も含め4人乗車。登山客は私だけでした。

奥只見シルバーラインを一気に走り抜けます。シルバーラインのトンネルは、建設当初の岩肌が残っているためゴツゴツしていて、アトラクションに乗っているような感覚。

奥只見からの遊覧船と会津バスは予約制です。魚沼市観光協会が運営していて、遊覧船とバスの両方をWEBで予約できます。メールで返信がきたので、数日前には予約した方がいいと思います。

奥只見ダムに到着。広い駐車場に"旅の駅 奥只見ターミナル"があります。

駐車場も半分くらい埋まり、家族連れが目立ちました。遊覧船は周回コースで楽しむこともできるので、観光の方が多かったです。

ダムを見学し、どこから乗るのかなーと売店の建物に近づくと「遊覧船乗り場ここから10~15分」という案内板が。

バス到着から20分後に遊覧船出航なので、ゆっくりはできませんでした。バス停のすぐ近くに遊覧船乗り場への道がありました。(ターミナルしか見えてなかった…)

ちょっと坂を上っていくのですが、坂がきついという方は"スロープカー"で。100円で坂の上まで連れて行ってくれるかわいい乗り物です。すごくゆっくりで、歩く方が速い。

奥只見ダム

ダムを見ながら先へ行くと乗り場に到着。最終便は私一人だけでした。貸し切り。

今年の夏はダイビングをしていないので、船に乗ると潜りたくなります。

山に行くために船に乗るのもなんだかいいですね。40分で尾瀬口に到着し、ここから会津バスに乗ります。このバスは沼山峠まで繋がっているため、尾瀬からの帰宅者と思われる方々が10人程乗られていました。

鷹ノ巣バス停まではバスで5分程。3〜4kmなので、歩くこともできます。

16時過ぎに清史郎小屋に到着。

「テント1区画¥1,500+利用料¥200」。入浴希望の場合は事前に問い合わせをするそうです。出発前に済ませたので利用はしませんでした。

テント場は小屋のすぐ目の前で、ほぼ平坦。手前が砂利で奥が砂地。

車の出入りの邪魔にならない場所に。初めは奥に張ろうとしましたが、砂が結構ふかふかサクサクで、結露して砂がべっちょり付くのが面倒だと思ったので、手前の砂利の方に設営しました。夜は雨予報だったので。

その代わり、砂利地帯はペグがほとんど刺さりません。大きな石もなく張綱が張りづらい。高山の過酷な環境にいるわけでもなく、風もないので、刺せるところまで刺して終了。

 

トイレと水はキャンプ場にある小屋の中にあります。テーブルやイス、ハンガーなどがあり、冷蔵庫は故障中。電気はつきます。

雨が降った時など、屋根のある施設があると便利で有難い。登山靴を洗う専用の水道とタワシもありました。公共交通機関だとドロドロすぎるのは気が引けるので、安心。

トイレは水洗ですが、水が溜まるまでちょっと時間がかかるので、何人か連続で使用すると流れなくなります。出発前は誰も使用していないときに(早めに)済ませた方がいいですね。

夜は常夜灯が点いています。

バッジは平ヶ岳と越後駒ケ岳がありました。ついでに、明日登る越後駒ケ岳も購入。丸いバッジでデザインがかわいい。

小屋の前の自動販売機は故障中で使えませんでした。19時半ごろ就寝。

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やせ尾根と鎖。登山口-台倉山

*キャンプ場-登山口-前坂-下台倉山-台倉山:3時間45分*

朝の気温は13度くらいあり、快適に眠れました。モンベルのダウンハガー#3でしたが、むしろちょっと暑くて足を出して寝ていたくらい。

4時10分起床。ご飯を軽く済ませ、5時に出発。清史郎小屋から登山口までは1kmです。地図では25分ですが、平坦なので10~15分程でした。

秋が深まる中、5時だとまだ暗く、でも日の出を待っていたら遅くなってしまうので1人とぼとぼ歩きます。熊に会いませんように…と祈りながら。

登山口前の駐車場が見えると、多くのヘッドランプがピカピカ光っていました。

駐車場は満車で溢れた車は路駐。清史郎小屋からは、バスが通るので路駐はしないでくださいとの案内ですが、見事に路駐。

次から次へと登山者が山の中へ。私も自分のスピードと同じような人の後を追って入山。普段はできる限り休日を避けるのですが、"何かあっても人がいる"という安心感はありますね。

初めは緩やかにサクサク歩いていきます。林道と登山道を合わせたような、歩きやすい道。「平ヶ岳」という標識が出てきたところから急坂になりました。

前坂の急登を登ると展望が開け、やせ尾根ゾーンに。

痩せ尾根にはロープが何箇所もあります。正確に数えてはいないですが、7~8箇所くらいあったと思います。

ロープ、やせ尾根、ロープ、やせ尾根、ロープ、やせ尾根…の繰り返し。

引っ掛かりの少ないのぺーっとした滑らやすい岩。ロープを使いながらひたすら登っていきます。

振り返るといい眺めですが、どうしても時間と勝負している感じがあり、ガツガツ登っていました。

同じようなロープ箇所をえっさえっさと登り、"下台倉山"に到着。平ヶ岳まで7.3kmで、まだまだあります。

山というより、道の途中に標識がある感じ。台倉山までの区間は景色も良く、今度は展望、森、展望、森を繰り返します。急坂は特になく、下台倉山までの道に比べると断然歩きやすいです。

 

 

燧ヶ岳が綺麗に見えるはずですが、今日は見えません。

初めは雨予報、3日前くらいに曇/晴に変わり計画しました。しかし、前日には霧、午前中にわか雨かも予報に変わってしまいました。天気は直前までわからないですね。

 

台倉山"に到着。良い眺めです(心の眼)。台倉山はちょっとしたスペースがあり、座って休憩するならこちらがよさげ。

連休なので、ツアーの方々も登っています。周囲の人もせかせかした感じで、そんな雰囲気に平ヶ岳を感じます。

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森、そして急登。台倉山-平ヶ岳

*台倉山-白沢清水-池ノ岳-平ヶ岳-玉子石:4時間*

台倉山からはまた森の中へ入ります。"白沢清水"まで急登は特になく、ところどころ木道が敷かれている道を緩やかに。雨の日は滑りやすいです。

10~15分くらい歩くと"台倉清水"の道標。行程の半分を切りました。

ちょっと広めのスペースになっていて、台倉山よりもゆっくりできる雰囲気。水は確認していません。

コメツガの森を歩きます。景色は特になく、森の香りに包まれながら。

このあたりで予報通りポツポツ雨が降ってきました。レインは着なくてもいいかなくらいで済みましたが、周囲は相変わらずガスガスで真っ白。

そのまま森を歩き続け"白沢清水"に到着。「あんまり出てないな~」と汲んでいる方の声が聴こえてきました。

グループの方々がいたので横目でチラッと見てスルー。時季にもよりますが、水場はあまり期待せず、しっかり持ってきた方がよさそうです。汲めないことを考慮して3L準備しました。2L程消費したので、予備も含めて丁度良かったですが、天気がよければもう少し消費していたと思います。

白沢清水を過ぎると"姫の池"に向けて急登になっていきます。

徐々に勾配がきつくなり、足元も滑りやすい粘土質。ポツポツ降っていた雨は止みましたが、樹林帯から抜けるので風が寒い。でも急登で火照る、でも止まると寒い…秋は難しい季節です。ここでの気温は10度をちょっと切るくらいでした。

 

何も見えない中、とにかく登る。往路のラストスパートまできました。

ここを登り切れば湿原が広がっていますが、終盤ということもあって、みんな息を切らしながら。下台倉山への登りの方が急登ですが、すでに10km近く登っているので、私はここが一番きつく感じました。

 

登り切ると目の前に"姫の池"が現れます。ここまで来た~という安心感。

ガッスガスですが、そんなことはもうどうでもいい。湿原は橙色に染まり始めていました。白に映える橙色もいいじゃないか。とにかくまずは山頂へ…。

 

湿原の周辺は木道歩きがほとんど。姫の池から山頂まで1kmちょっとです。緩やかに登っていきます。

晴れていたらもう少しゆっくり歩きたいところですが、ガスなのでサクサクテクテク。テラスが見えたら…「山頂」の案内標識。

ちょっと進むと…あったーーー!!

9:23、平ヶ岳に到着です◎

木道をほぼ一緒に歩いてきたおじさんたちと「お疲れさまでした~」と写真を撮り合う。展望はありませんが、ここはもう、到達できたことが嬉しい。こんな天気でも心は満たされています。

今日は喜びを共有できる人がいっぱいいるので、より嬉しい。そういう意味でも、休日に来たのは正解かもしれない。

「次来るなら中ノ岐コースかな…」「いやー、もうこないかなー」とみなさん口々に…笑

姫の池方面へ戻り、時間があれば行こうと考えていた"玉子石"を目指します。ガスですが、せっかくなので。

 

 

玉子石までは分岐から20〜25分。ずっと木道。山の上の湿原はなんか不思議でいいですね。

中ノ岐登山口からのコースは玉子石方面からなので、団体さんも多く、木道がわちゃわちゃしていました。中ノ岐コースからのツアーもやっているみたいです。

 

無事、玉子石にも到着。玉子石って一言でいいますが、この造形なかなかです。どうしてそうなった?という形。

石が乗っているのではなく、風化によって花崗岩の割れ目が削られ、このような姿になったそうです。自然の造形美。気象条件が厳しいほど美しい。

さらに風化が進んだら、いつかコロンと落ちてしまうのでしょうか。見られるときに見ておいた方がいいかもしれません。こういうのは平日まじまじと眺めたいですね。

本当は玉子石の見つめる先にも湿原が広がっていていい景色ですが、やはり見えません。

晴れた日の高層湿原はさぞ美しいと思います。姫の池は特に綺麗でした。尾瀬みたいにまったりできればいいのですが、ロングコースゆえにそれが難しい。日の長い時季なら多少ゆとりがあると思いますが、泊まることはできないので、朝日や夕暮れは自然だけの世界になるのでしょう。そんな未知の部分を残しているのも平ヶ岳のいいところなのかもしれません。人間に邪魔をされない時間も必要ですね。

せっかくここまできたのに早速下山です。ちょっと悲しい。

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ひたすら戻る。玉子石ー台倉山

*玉子石-姫ノ池-白沢清水-台倉山:2時間15分*

最後に姫の池を眺めながら下山のエネルギー補給をして整えます。

ちょっと奥にもう一つテラスがあり、そちらの方が静かに姫ノ池を鑑賞できる感じでした。雰囲気だけでも最後にじっくり味わう…

ここからまた9.4km戻ります。時間は11時前なので、落ち着いて下山。

 

登ってきた急登の下りからスタート。

登って来られる方も続々いらっしゃいます。なかには70歳くらいのおじいちゃんも!このロングルートをすごい…。最後の急登で息を切らしていましたが、しっかり挨拶をしてくれました。やせ尾根のロープ区間を登ってきたのかと思うと本当に尊敬します。

百名山として登る方が多いと思いますが、平ヶ岳に登る目的は人それぞれ。アウトドアメーカーに入社した当時、山に関してはまだまだ未熟で、一つの目標として「百名山踏破」を掲げました。それがきっかけで全国の山々を歩くことができているので楽しませてもらってはいますが、たまに「登らなきゃ」というプレッシャーを感じたり…。一気に登る必要はありませんが、体力、気力があるうちにとも考えてしまいます。

平ヶ岳もいつ行こうかと散々悩んでいましたが、結果的にこの時季で良かったです。歩いている間は大体10~13度。山頂は7〜8度。急登でちょっと汗ばむ感じ。晴れていたら暑さもあると思いますが、私の場合、歩くには10度くらいがちょうどいいです。

湿気も少なく、虫も少ないので、樹林帯やロングコースは秋が歩きやすいと改めて思います。

急登を下り切るとデポされているザックが…ボトル片手に登ってる!?という方々が途中いましたが、その方々のものでしょう。最初からの計画なのか、諦めたのか。

ただ、ツアー参加者の方の中には本当にポーチ程度で登りに来ている方もいました。水分どこにあるの?って感じでしたが、お連れの方が持っているとか…?

来た道をひたすら戻ります。登りではガン無視していた秋のなりかけをちょっと気にしながら。

 

森と展望の区間もガス、台倉山も相変わらずガス。午後の方が天気が良くなる予報でしたが、燧ヶ岳も結局見えず。

登りと何も変わらないまま、歩き続けます。

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やせ尾根の景色。台倉山-登山口

*台倉山-下台倉山-前坂-登山口:2時間20分*

下台倉山へ向けて。

 

下台倉山を過ぎてやせ尾根まで戻ってきました。ガクン、ガクンという見た目の尾根が続きます。

滑りやすい斜面。ロープを下るたびに目の前の景色を見て一息。

 

 

この辺りが一番やせてるかな。

下山は立ち止まりながら進みます。

樹林帯に入り込むと急登の前坂で、終わりも近づく。前坂自体はそこまで長いわけではなく、"平ヶ岳"の道標が出れば終了。そのあとは森の中を緩やかに下っていきます。

 

道標がありました。

 

1000m以下の広葉樹林帯も気持ちよく歩ける季節になったんだなーと、季節が進んだことを実感。紅葉したら綺麗でしょう。爽やかな森歩きは気分がいい。

朝は暗くて見えませんでしたが、とても素敵な森でした。

 

まもなく駐車場が見えました。13:58下山。計画してからちょっと緊張していましたが、無事に往復できて安心感が込み上げてきました。

 

そのまま清史郎小屋ペン戻ります。朝ビクビクしながら歩いたために長く感じた1kmはあっという間でした。テントを撤収して、靴を洗って、15時52分のバスを待ちます。

バスに間に合わなかったらどうしようとか、足が痛くなったら、膝が痛くなったら、お腹痛くなったら…とか無駄に心配していましたが、何事もなくて良かったです。

距離だけ見ると確かに遠いですが、ロングトレイルを好むせいか結構楽しかったです。縦走ではないので、荷物が軽くて足取りが軽やかということもあります。本来の歩く楽しさを、身体いっぱいに体感できた山行でした。

歩いた先に待っているのが、山頂だけではなく「湿原」というのもいいですね。もう一度登るとしたら、銀山平の温泉に泊まって、中ノ岐登山口から歩いてみたいですね。今度は晴れた日の湿原でまったりと…

でも、深田久弥の足跡を辿り、クラシックな鷹ノ巣コースも悪くありません。

 

ことあとは、奥只見湖をまた遊覧船で渡り、浦佐駅行きのバスに乗って"折立温泉"へ。明日の越後駒ヶ岳に備えて温泉で疲れをとります。

 

一泊夕食というプランがなかったので素泊まりで。折立温泉で唯一の食堂"丸吉食堂"にてお腹を満たしました。ラーメンと書いてありますが、カレーや親子丼なんかもあって、地元の方の交流の場になっていました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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コメント

  1. 私が平ヶ岳に登ったのは、およそ40年前の学生時代の夏休みです。一日目は船を降りてから、林道をテクテク歩いて、登山口近くでテン泊。翌日急な台倉尾根を登るのに、重いザックに泣かされました。尾根筋はキタゴヨウの立派な樹がまるで遠足で登る生徒のように並んで立っていたのですが、今は生育していないようですね。左右の尾根にも見られたので、環境の変化によるのでしょうか? 何とか登り切っての主稜線のオオシラビソの樹相は変わりないようですね。台倉清水にテント等をデポして、山頂まで走るように往復しました。此処に設営する人が案外居るようで、北に小広い黒土の広場になっていて、北に下がると少ないですが水が得られました。池ノ岳への登りは基本、草原だったので、笹薮化が進行しているようですね。山頂近くにテン場があって、此処に泊まる人が多いようでしたが、利根川名物の雷雨が毎日のように来るので大変かもしれません。中ノ岐川からの道はまだありませんでした。平ケ岳への道の東側には雪田が残り、カキ氷で休憩。山頂三角点は低木にひっそり囲まれていました。西にタテヤマ?リンドウ咲く芝生状の草原と、その上に南北に走る県境上の薄い踏み跡が印象に残ります。まだ木道などない遥かな奥山で、数人の登山者と会う程度でした。
    甲斐駒ヶ岳だったか、仙丈ヶ岳だったか、山頂から北に、赤岳の右に平ヶ岳の特徴的な山巓が望まれ、とても懐かしく思いました。
    他の記録も順に見ていますが、写真が本当に綺麗に撮れて整理されていますね。当時を思い出しつつ眺めています。
    清史郎-清四郎ですよね。

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