歩き人たかちです(@takachi_aiina)
コーヒーは山の嗜好品。いわば、自分にとっての必須装備。
コーヒーミルの形は変えられない。重量にも限界がある。ならば、ドリッパーを追及しよう。
MUNIEQ「Tetra Drip 01S」
登山に嬉しい、薄さと軽さ。加えて、芸術作品のような美しさ。
ユニフレームのドリッパーから一転。登山に適した"最終形"といっても過言ではない。
海外ハイカーからも褒められた、機能性とデザインの結晶である「テトラドリップ」をご紹介します。
\ ドリップコーヒー嗜みませんか?/
◾︎ 折りたたみドリッパーの厚みをなくしたい
◾︎ 安定感のある軽量ドリッパーがほしい
◾︎ インスタントコーヒーから一歩踏み出したい
◾︎ 1人用のおしゃれなドリッパーがほしい
「MUNIEQ / ミュニーク」とは?
必要な機能を突き詰めていくと道具はシンプルになる
シンプルな道具は収納性に優れる
– Minimal –
– Unique –
– Equipment-
MUNIEQは必要な機能を突き詰めデザインした
シンプルでコンパクトなアウトドア用品を作る
シンプルでコンパクトなメーカーです
MUNIEQ「Tetra Drip 01S」概要
携帯用ドリッパーに求められる、「携帯性・安定性・おいしさ」を損なわずに開発された「テトラドリップ」。
0S1 | 0S2 | |
サイズ | 107x 66x 0.8mm | 132 x 90x 0.9mm |
対応サイズ | 直径46-100mmのカップ・容器 | 直径46-128mmのカップ・容器 |
重量 | 23g | 40g |
容量 | 1.5cup | 3.5cup |
素材 | ステンレススチール | ステンレススチール |
サイズは2種類。1〜2人用の「01S」と、2〜4人用の「02S」。
*今回、ご紹介するのは「01S」
「テトラドリップ」の素材
◾︎ ポリプロピレン
素材は2種類。ポリプロピレンは、ステンレスよりもさらに軽量な素材で、重量は約半分(01P/12g)。
ステンレスには、酸化発色させた「ブラックステンレス」もラインナップ。
酸化発色させると、もとの酸化皮膜の厚さがより厚く均一になります。錆びにくく、亀裂や剥離も起こりにくい加工です。
スレンレスの「テトラドリップ」は肉抜きデザイン
「テトラドリップ」の組み立て方
同じ形が3枚。三角形の線端に切れ目があり、順番にはめていきます。
切れ目の部分を、切れ目の反対側の角にはめる
切れ目を引っかけたら、少しクイッと曲げて、下も入れ込みます。
この作業を3回繰り返すとテトラの完成。
はじめは、こっちだっけ?どうだったっけ?と、手こずりましたが、慣れてしまえば一瞬。
フィルターは円錐形を使用
使用するフィルターは"円錐形"。通常のドリッパーは丸いですが、テトラなので三角形。
浮くこともなく、スッと収まる。むしろ、丸い方が浮く印象。
いつも通り、お湯を注ぎます。はじめは、三角形が不思議ですが、慣れれば何とも思わなくなります。
台形のフィルターを使用している場合でも、少し折れば使用可能。折り方はMUNIEQ公式サイトでも紹介されています。
\ 円錐形フィルターの特徴 /
\ 台形フィルターの特徴 /
フィルターは、漂白された「白」と、漂白されていない「茶色」があります。
漂白されていない茶色の方が、紙のニオイが強めなので(1枚ではわからないレベル)、こだわって、美味しい珈琲を淹れるなら白がおすすめ。
ドリップする前に、フィルター全体をお湯で濡らすと(「リンス」という)、紙の味が取れます。親は少ないと意味がないので、サーバーやカップに落ちるくらいの量を。
\ MUNIEQ 公式サイト/
実際に「テトラドリップ」を山で使用したレビュー
\ よかったポイント /
◾︎ どこにでもパッキングできる携帯性
◾︎ フィルター先端の飛び出しが少なく、コーヒーに浸らない
◾︎ どんなカップでも安定感がある
◾︎ オフィスにもおけるようなデザイン性
コーヒーの味はしっかり美味しい!
お湯はクッカーで注ぐので、自宅ほど丁寧には淹れられませんが、「あ、ちょっと適当になっちゃった」というときも、しっかり美味しい。
どこにでもパッキングできる携帯性
3枚合わせて"0.8mm"。重量は23g。以前の、ユニフレームのドリッパーとの厚みが全然違う。
重量よりも、薄さがすごい。シャツのポケットに入っていても、気がつかない。
専用のケースもありますが、私は、クッカーに入れるか、フィルターの間に挟んで持ち歩いています。
メスティンは、すっぽり入るので何も問題ない。
丸いクッカーは・・・入らなかった(500ml)。こういう収納の仕方は、クッカーに傷がついてしまうので、おすすめしません。
ニュージーランドのロングトレイルには、フィルターを100枚持参。
高さはちょうどフィルターサイズなので、真ん中に挟み、フィルターをクッション代わりにしていました。フィルターは減っていきますが、破損もなく、無事に4ヶ月。
ぺったんこなので、サイズさえ合わせれば"シンデレラフィット"も可能かと。
あらゆる隙間に入るので、アウトドアのみならず、旅行にも持ちやすい◎
フィルター先端の飛び出しが少なくコーヒーに浸らない
ユニフレーム(バネ式)の不満点は、"フィルターの先端がかなり飛び出す"こと。
支えの部分から下に約3cm飛び出すので、抽出された珈琲に浸ります。
使用しているカップの高さが6〜7cmなので、カップの半分を過ぎたあたりから浸り出す。最後は、ドリッパーを持ち上げながら淹れていました。
「テトラドリップ」は、フィルターの飛び出しが1〜1.5cm弱。
最後の方まで浸らないので、持ち上げるストレスから開放されました。
どんなカップでも安定感がある
左から、200ml、375ml、500ml。乗せることができれば、どんなカップでも安定感があります。
突起が内側と外側一つずつあるので、この範囲に収まればOK。
直径5cmの魔法瓶
ステンレスの「テトラドリップ(01S)」は、直径4.6cm〜10cmまでのカップに対応。
しかし、5cmでギリギリかなー、という印象です。これ以上細いと不安。
オフィスにもなじむ美しいデザイン
ニュージーランドで、海外のハイカーに「すごく美しいね!芸術作品だよ!」と、何度か褒められました。
シンプルであり、スタイリッシュ。洗練されたデザインが、アウトドアギアであることを忘れさせる。
アウトドアギアのオフィスカジュアル。いや、オフィススタイルか。
おしゃれな仕事場で使っても、スッと馴染んでくれます。
「テトラドリップ」の注意点とデメリット
\ 注意ポイント /
◾︎ クッカーやカップが傷つきやすい
◾︎ 風に飛ばされないように注意(特にポリプロピレン)
破損に注意!不安なら専用ケースの使用推奨
薄いので、雑には扱えません。ひょんなことで、パキッといかないか心配ではある。
ユニフレームは雑に扱っても平気だったので、その点はアウトドア向きでした。
不安な場合は、専用のケースを。レザーケースは硬めのつくりで、破損しにくいです。
Tetra Drip & Filter Pouch (small)
フィルターと一緒に収納できるタイプも便利です。
軽さが利点なので、ケースを使うことで重量が増してしまいますが、不安なら使ったら方がいいですね。
クッカーやカップが傷つきやすい
ステンレスの場合、クッカーに直接収納したり、金属製のカップと合わせるとき、傷がつく恐れがあるのでご注意を。
クッカーは、焦げつき防止の加工が施されていることが多いため、剥がれないように、ものを直接収納しない方がいいです。
てぬぐいやバンダナなどにくるむ形で、収納するのが長持ちの秘訣。
風に飛ばされないように注意(特にポリプロピレン)
稜線のテント場や山小屋周辺で使用するときは、風に飛ばされないようにご注意を!
特に、ポリプロピレンは12gしかなく、めちゃくちゃ軽い。ちょっと風が吹くと、ぴゅ〜っと飛んでいきます。
ステンレスはポリプロピレンほどではないですが、一度、瞬間的に吹いた風により、挽いた粉をぶち撒けました。
ステンレスは、飛ばされるというよりも、"倒されて転がる"という感じなので、失くしはしませんでしたが。
検討したけどやめたDOOGOO(ドゥーグー)「THE MICRODRIPPER」
出典:DOOGOO
DOOGOO「THE MICRODRIPPER」
サイズ | 使用時:W110×H70×D105mm 収納時:W10×H80×D3.6mm |
重量 | 21g |
素材 | ステンレス |
収納サイズは、これに勝るものはないのではないか、というほどのコンパクト性。
しかし、形が形なだけに、ちょっとクセが強い。組み立てと、フィルターのセッティングには、慣れとコツが必要です。
重量は「Tetra Drip 01S」と2gしか違わない。やめた理由は、"1日歩いたあとに神経を使いたくない"と思ったから。
軽量化の点ではすごく優れていますが、"快適性"も大事。軽さだけで決めるのではなく、"どんなときも無理なく使えるか"を考慮しないと続きません。
まとめ
ドリッパーは、厚みや形により意外と場所を取るし、"シンデラレフィット"の邪魔をしがちなギアだと思います。
しかし、「テトラドリップ」なら、そんな悩みも解決してくれる。使い方も難しくありません。
◾︎ 1人用の手軽なコーヒー器具
◾︎ 外でも家でもオフィスでも、スタイリッシュに使えるデザイン性の高いドリッパー
幸せな空間で嗜む、自分の好みのコーヒーを覚えると、もう、戻れません。
\ 山で使う「コーヒーミル」はこちら /
いつもインスタントだけど、山のドリップコーヒーに挑戦してみようかな、という方。格別な1杯を楽しみましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
\ 記事がお役に立ちましたら /
よろしければ、応援よろしくお願い致します。
コメント