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【 テアラロア Day4/ カイタイアに帰還 】Ahipara Holiday Park-Kaitaia

Te Araroa

2023.12.4(日)
天気:曇り ☁︎ → 雨 ☔︎
気温:朝13℃ / 昼18℃前後

歩き人たかちです(@takachi_aiina)

テアラロア4日目。昨日、ながーい「90マイルビーチ」が終わりました。砂だらけの靴の中では、皮がむけて、爪がプカプカ不安定に。身体はまだまだ慣れていない。

\ テアラロア3日目の記録はこちら /

今日は、前泊したカイタイアへ。4日前と同じ宿「Beachcomber」までの17km。食料のリサプライと、砂を洗い流さなければ。宿に忘れたOプラグは果たしてあるのか・・・

Ahipara Holiday Park - Kaitaia
▲ 歩行距離:17.15km
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TA仲間と一緒にKaitaiaへ

今日は17kmの行程。しかも、ビーチではなくただのロード。余裕ぶっこいて6:30起床。それでも、こっちでは早起きの人になる。

ダラダラとテントを片付けて、8時過ぎに出発。この時間になると、ぼちぼち人が動き出す。

住宅地の曲がり角にあったベンチで、モーニング中のTAハイカーがいた。名前はGavin(ガーフィン)。オークランド在住で、今回はオークランドまでのセクションハイク。

「90マイルビーチ」が辛すぎて、昨日はホリデーパークでゼロデイを取っていたとのこと。カイタイアからはヒッチハイク。歩いて「Te Paki Stream」まで戻り、野宿スタートをしたらしい。

「すごく小さい日本人女性が、でかいザックを背負ってタフに歩いているって聞いたよ!なんか、身なりがすごく綺麗だね。僕なんて砂だらけで・・・はあ」

嫌でも目立つチビさ。ザックはデカく見えてしまうだけで、実際の容量は他のハイカーと大して変わらない。身なりは、新しいからかな。

先にロードを歩いていると、モーニングを終えたガーフィンが追いついた。「よかったら、一緒に歩いてもいい?」と聞かれ、はじめて他のハイカーと話しながら。

Pohutukawa / ポフツカワ

この赤い花は「Pohutukawa / ポフツカワ」(「パフタカワ」とも。ガーフィンはこっちだった)。

クリスマス頃に見頃になる花で、"ニュージーランドのクリスマスツリー"として愛されている、とガーフィンが教えてくれた。面白い形ですごくかわいい。

ガーフィンはフランス語の先生。語学の先生だからか、発音がめちゃくちゃ綺麗で、めちゃくちゃ聞き取りやすい。おかげさまでスムーズに会話ができた。

ニュージーランドはイギリス英語がベースで、人によって訛りがかなり強い。スラングも多く、TA中、一単語も聞き取れないこともあった。

ただ、ニュージーランドの人は自覚?していて、聞き返すと「ごめんね、ニュージーランドの英語って聞き取りづらいよね」と、こちらがわかる発音で言い直してくれたり。まあ、日本の方言と同じよな。

ガーフィンは、勤めていた学校が閉鎖になり、そのタイミングで、6月にPCTを800kmほどセクションハイクしたらしい。

「Durston」のザックや、「Cotopaxi」のウエストポーチに、PCTの名残を感じた。

ロードだけど、景色がまったく変わらない「90マイルビーチ」に比べたら、見るものが多い。

この景色に慣れているガーフィンさえ、「緑があって、花があって、牛がいて、すごくいいね!」だって。

木のこと、植物のこと、鳥のこと、マオリ族のこと(「マーリー」と言っていた)・・・目につくものをたくさん教えてくれた。

途中、マオリ族のミーティングプレイスがあった。挨拶の仕方や、単語の読み方、意味などを説明してくれて、完全に個人ガイド。

マオリ語は基本的にローマ字読みなので、日本人でも読むのは簡単。子音の仲間の「Wh = ファ・フィ・フェ・フォ」の音節、と「Ng =ンガ(「ン」は小さめで、「ガ」は鼻にかける感じ)」だけ覚えておけば問題ない。

◾︎「Whakapapa」→「ファカパパ」
◾︎「Ngaio」→「ンガァイオ」

「日本のカタカナと同じ発音だから、日本人は得意だと思う」と言われましたが、カタカナ英語で褒められるのが面白い。英語圏の人はちょっと発音しづらいようですね。

\ ニュージーランドでよく見るマオリ語 /

◾︎ Kia Ora (キア オラ):こんにちは、ありがとう、またね、など
◾︎ Aotearoa (アオテアロア):長い白い雲

「Aotearoa」は、パッと見「teararoa」に見えてしまう。「アオテアロア」は、マオリ語でニュージーランドを意味する言葉。マオリ族がニュージーランドを発見したとき、海に浮かぶ島が、"長い白い雲"に見えたそう。ロマンチック。

地図や、ニュージーランドを描いたアート作品などに「New Zealand Aotearoa」と、よく書かれています。

Bamboo palm tree

「palm = 手のひら」のことで、手をひらいた形をしていることが名前の由来。

いろんなおもしろ講義を受けながら、ギア談義も。モンベルのポールを見て「それすごくいいね!ほしいなあ、教えて」と褒められた。モンベルのことも知っていた。

\ おすすめ「UL フォールディングポール100」/

\ TAで海外ハイカーに褒められたギア・ウェア /

ニュージーランドでは、新品ではなく、中古で安く買うことが多いらしい(日本車然り)。ガーフィンのGPSは「inReach mini2」だったけど、それも中古。$300ドルくらいで買ったらしい。

「Araroa = 長い道のり」。英語の「Long Pathway」の意味。「Te」は、「The」と同じような使い方をするもので、特に意味はない、とのこと。

ガーフィンは何度も「歩くの速くない?大丈夫?」と気を遣ってくれた。誰かと歩くのは楽しいけど、ここまで気を遣ってもらうと申し訳ない。

草むらで休憩。カウボーイハットがおしゃれ。とってもお似合い。

「日本には有名な高い山があるよね。登ったことある?」と聞かれた。3回登ったと答えると、「あんなに高い山に3回も!?」と、めちゃくちゃ驚いていた。

ニュージーランドの最高峰は「Mt.Cook / マウント・クック」。富士山と同じくらいの標高だが、完全にアルパインスタイルで道はない。

基本は麓のトレッキングだから、3776mに何度も登る、ということに驚いたらしい。道があることを知らなかったのかも、とあとから思った。

ガーフィンが「雨が降るね、雨雲がすぐそこまできてる」と言って10分くらいすると、雨がパラついてきた。すぐ本降りに。

ロードだから傘をさすと「傘は正解だね。僕も持ち歩けばよかった」と、レインジャケットを着ていた。

\ ハイカーにおすすめ「サンブロックアンブレラ」/

ニュージーランドのロードは、歩道の「ほ」の字もない。完全な車社会だから、街以外に歩道はない。しかも、街を抜けると制限速度は80〜100キロ。まじで轢かれるレベル。対向車がくるたびに、脇の草むらによけていた。

そんなこともあり、ロードはヒッチハイクで飛ばすハイカーも多い。場所によっては、TAを管理しているDOC(ニュージーランドの環境保全省)さえ、ヒッチハイクを推奨している。

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2,000円のチキンカツ丼

歩道に上がると、生きた心地がする

お遍路を歩いたとき、「歩道をつくるのはすごく大変だけど、お遍路さんのためにつくってくれている」というお話を聞いた。本当に、歩道はありがたい。

土砂降りレベルの雨が続き、全身びしょ濡れで「Kaitaia」へ入った。

中心地に近づくと、学校の周りにやたら車が停まっていた。

ガーフィンが「今日は学校で何かあるんだね、授業参観かな?」と言いながら、前から歩いてきた男子生徒3,4人に話しかけた。すると・・・

数日前、生徒が交通事故で亡くなったと。今日は、その生徒にお別れをしているらしい。

やっぱり危ないんだ、ニュージーランド・・・一気に怖くなった。

ガーフィンが「i-site」に荷物を取りに行く、と言うので私もついて行った。ついでに、ATMで現金をおろす(TAは意外に現金を使う)。

「HONGI」

ガーフィンが教えてくれた、鼻と鼻をくっつけるマオリ族の挨拶の絵があった。

「Happy Bowl」という韓国料理屋で一緒にランチ。メニューは丼もの、ラーメン、うどん。

ニュージーランドの外食は高いけど、どれも2,000円前後。丸の内のランチより高いぜ(知らんけど)。

ショーケースのサラダやチキンを組み合わせて注文している人たちもいた。美味しそうだったけど値段がよくわからず、システムもよくわからず、チキンカツ丼にした。ガーフィンは豚丼。

めっちゃボリューミー

どんぶりを覆うチキンカツの下には、たっぷりの野菜炒め。ソースは甘めで、名古屋の味噌カツみたいな感じ(だったような気がする)。2,000円は高いけど、ごはんは嬉しい。

韓国の人が働いていて、キムチをサービスしてくれた!初トレイルマジック!!

キムチ、めっちゃうまい。ガーフィンはめかぶが苦手だったようで、全部くれた。

食べきれない分は、テイクアウトボックスでお持ち帰り。そのまま夕飯になった。ニュージーランドでは、どこのお店でもお持ち帰りができるようで。

商店街のような屋根付きロード

「レインジャケットが雨漏りするみたいだから、探してみるよ」と、ガーフィンとお別れ。

アウトドアショップはないと思っていましたが、Kaitaia Hunting & Fishing New Zealandが一応あります。釣りメインですが、もしかしたらガス缶とか売っているかもしれません。

4日ぶりの「Beachcomber」で、Oプラグの忘れものがないか聞いてみる。スタッフルームで確認してくれたが、「うーん、忘れものにはないみたい」と言われる・・・まじかあ、どうしよ。

ハッ!と思い出して、日本で撮った装備の写真を探る。小さく写りこんでいたOプラグの写真を見せると、「スマホ、ちょっと借りていい?」と言って、再びスタッフルームへ。

「Oh〜!」と、女性スタッフの声が聞こえ、あったの?あったの!?と期待して待つと

「ごめんなさい、スタッフがデスクで使っていたわ!」

・・・笑。いや、そんなことある?忘れもの使っちゃう?てか、ニュージーランドの人はOプラグ必要なくない?笑

こういうところが面白い海外旅。何はともあれ一件落着だけど、写真を撮っていなかったら「ない」で終わってたわ、これ。

このあと、「PAK’N SAVE」にリサプライに行きましたが、Oプラグは売っていませんでした。近くに「The Warehouse」「Mitre 10(ホームセンター)」がありますが、覗いてはいません。

エリックとブライアンも到着していた。天気悪いけど、シャワーで服を手洗い(洗濯機ある)。靴とザックも洗って砂を落とした。

「90マイルビーチ」が終わって一息・・・でもなく、次は悪名高きドロドロの森「Raetea Forest」が待っている。

問題は、今日、土砂降りレベルの雨が長く降ってしまったこと。ただでさえドロドロなのに、これだけ降ると危険度ましまし。10月には、遭難事故も起こっている。

ブライアンもエリックも、迂回ルートを行くとのこと。ガーフィンは「雨上がりのニュージーランドの泥山はやばいから、カイタイアにもう一泊しようかな」と。

とりあえず、トラックの入口まで行って考えることにした。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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