御鉢が素敵な高千穂峰

九 州

2020.8.1

歩き人たかちです。

九州最後の山は"高千穂峰"。霧島まで行くのなら、ということで最終日に登りました。おまけとして考えてしまいましたが、最高にいい山歩きでした。

アクセス
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◾︎ 霧島連山周遊バス
バス停「丸尾」(8:30)ー「高千穂河原」(9:29)

 

行程
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高千穂河原ー霧島古宮址ー御鉢ー馬の背ー高千穂峰ー馬の背ー御鉢ー霧島古宮址ー高千穂河原

▲コースタイム:3時間55分

御鉢までえっちらおっちら

*高千穂河原ー御鉢:CT 1時間20分*

 

ロマンチックに朝が始まりました。

今日も天気がよい。

九州の山旅最終日、登山後に霧島温泉に戻り鹿児島空港行きのバスに乗り込むのでテントは撤収。チェックアウトは12時で、12時を過ぎる場合は延泊料金となってしまうので、とりあえず荷物は全持ち。高千穂河原にあるビジターセンターで預かってもらえるようならお願いします。

昨日と同じ周遊バスに乗るために出発。

昨日ウォーキングしていたおじいちゃんにまたお会いました。日課なんですね、私を見つけるなりこちらにきて「今日はどこに登るの?」と。「高千穂峰に登って帰ります。」というと、「ほお~高千穂峰か、気を付けてね~」と。ほんと、ほのぼのします。

昨日はアタックザックのみでしたが今日はテントあり。バス停までが辛い…。けど、やっぱり歩く。

もう少し…というところで、前からプップーとクラクションを鳴り車が停まりました。窓が空き、女性が「どこまで行きます?送っていきましょうか?」と声を掛けてくださいました。優しい…甘えたいところですがバス停はもうすぐそこなので「丸尾バス停なので大丈夫です。」というと、「山登るんですよね?どこ登ります?」と。

韓国岳だったらここから近いので送ってあげようと思ってくれたのでしょう。しかし今日は高千穂峰。ちょっと遠くなります。「高千穂峰まで行くので、大丈夫です。ありがとうございます。」と申し訳ないのでこちらからお断りさせていただきました。「そっか、高千穂峰か、わかりました、気つけてね!」と言ってさよなら。

コロナ禍の中で、他人と関わりたくない、ましてや車に乗せるなんてという方も多いと思います。そんな中で、反対方向に歩くでかいザックを背負った私にわざわざ声を掛けてくれたことに感謝です。お気持ちだけいただきました。

霧島温泉市場。

昨日と同じバスで高千穂河原まで。乗車は5人でした。

高千穂河原に9時半頃到着。

土曜日なので車が多く停まっていました。ビジターセンターでロッカーがあるか聞くと、無いけど預かってくれるとのこと。ついでに韓国岳のバッジがあるか聞きましたが販売されていませんだした。結局手に入れられず…。

さて、帰りは13時半のバスなので登り始めます。ビジターセンター前に水道があるので、ここで水を補給。

まずは最初の鳥居をくぐって砂利道をジャリジャリ10~15分くらい。

高千穂峰を仰ぎ見られる鳥居に着きます。右側に登山道があり、そこから山へ。

初めは苔むした階段、赤土のガレ道。そして砂の道に。短時間でコロコロ変わります。

 

ザクザクした砂道まで来ると、御鉢への道がどーーーんと聳えています。

赤い、鉄分を含んだ地層。御鉢まで見上げるほどのゴツゴツした岩場を登っていきます。

岩場にはマーキングがされ、その通りに登るのが一番歩きやすかったです。どこでも歩ける感じですが、あまり端の方に行き過ぎると岩が脆く、崩れやすいので外れ過ぎないように注意。

息を整えながら、えっちらおっちら一歩一歩。直射日光が刺さります。

御鉢までのコースタイムは1時間程。

登りきると、大きなお鉢がどーーーんと広がり、画面に入らない。

感動しました。このような火口では、安達太良山の火口が凄く格好いいと思うのですが、高千穂峰は鉄分で赤く染まりとても鮮やか。

赤、茶色、灰色、ベージュ、白、そして斜面には緑。赤と緑の共演が少し毒々しいけど、それがなんだか格好良く、安達太良山や十勝岳とはまた違う色どりで見入ってしまいました。吸い込まれそうな火口です。

奥に見える高千穂峰には雲が集まり出しているので、とりあえずそちらへ進みます。

天の逆鉾とトンボ

*御鉢ー馬の背ー高千穂峰:CT 50分*

御鉢に沿って緩やかに登り、少し下って馬の背、そして高千穂峰登り返します。

 

馬の背へ下ります。あー雲が。

あー待って待って。

馬の背から高千穂峰へ登り返し。まず御鉢に登って、次に高千穂峰に登るという2段階で、2つの山に登っている気分。

この登りが"蟻地獄"と言われる砂道。山頂までの標高差480mで、コースタイムは30分。平地で480mなんて5,6分なのにね。

ズルズルガラガラ。

なかなかの蟻地獄ぶりで、体力を奪われます。登るのも嫌だけど下るのも嫌という感じの砂道。富士山のような下りは一気にいけるのですが、砂に岩が混じって、階段もあってなのでそうはいきません。滑らないように、つまづかないように。

 

20分ほどで山頂に到着。ガスがかかってしまったので眺望はお預けでしたが、なんか達成感はすごくある。トンボが半端ない数いました。

そして、山頂にあるのが有名な"天の逆鉾"

鎖でがっちり守られています。日本三奇のひとつらしいですが、とてもユニークなエピソード。坂本龍馬が新婚旅行でここにきたとき、この逆鉾を引っこ抜いてしまったそうです。その時代はこのように囲われていなかったと思いますが、なかなか大胆ですね。

高千穂峰の避難小屋を見たいと思っていたのですが、逆鉾を見ていたら忘れていました。

ガスが晴れるのを少し待ってみましたが、晴れる様子はなさそうなので下山です。

 

登りづらければ、下りづらい。転ばないように馬の背まで。

馬の背でごはんを食べている人が多かったですが、御鉢を再度ゆっくり見たかったのでそこまで戻ります。

ごはんどこがいいかなーと考えながら歩いていると、ズルーっと滑りました。

完全に油断していた。尻もちをつく形で滑り、両手をついて、左手負傷。割と大きな擦り傷。水で洗い流し応急処置。そんなことをしている間にガスが御鉢まできてしまいました。

斜面もかっこいいのです。

ガスの中でお昼もつまらないので、そのまま下ることに。

岩場をリズミカルに下る練習も兼ねて、下まで一気に行きます。もと来た道を戻り、鳥居まで戻ったときにはまた暑い日射しが待っていました。

青空ではなかったのですごく暑かったというわけでもなく、御鉢に惚れ込んで、高千穂峰はとてもいい山でした。新燃岳の規制が解除されたら韓国岳から高千穂峰まで縦走してみたいですね。

ビジターセンターで荷物を受け取り、着替えてやっとこさごはん。

茶屋があるのでそこでジェラートをいただきました。そうしたら「ありがとうございます」ではなく、「ありがたいです」と言われました。

コロナ禍でお客さんが大分減っているのでしょう。普段、土日にどれほどの人が登るのかわかりませんが、地元の方はわざわざ茶屋には寄らないのでしょうか。

いろいろな意見があると思いますが、観光業はどの地域も地元だけでやっていくには限界があることを目の当たりにしている感じがしました。

鹿児島空港でお土産屋を見ていた時も、女性販売員の方たちが「は~お客さん来ないね~」と話しているのを小耳に挟みました。自分も店頭に立って販売をしていたので、コロナによる打撃はすごくわかります。ひっきりなしに人が来ていたのが、パタリと来なくなってしまう。"人が来る"ことを当たり前のように思っていましたが、当たり前ではなくなってどう動くべきか、散々話し合いました。

あっちをとめるとこっちが打撃を受け、こっちをとめるとあっちが駄目になり…保証が充分ではない中で何を優先させるかは本当に難しい問題だと思います。地域に貢献するのであれば、民宿に泊まった方がいいのかもしれません。でも"県外"という立場で、今回はテント泊。実際訪れてみると、地域の方は歓迎してくださいます。しかし、もちろん嫌がる方もいるはずで。withコロナとどう向き合うべきか。私の地元でもあちこちでお店が閉店していて、ずっと自粛をしていても、別の意味での死者を出してしまう。

密を避け、できる限りの対策を取りながら、細々と付き合っていくしかないのかなと。自分なりに考えながら、アウトドアをしていきたいと思いました。

これにて九州の旅は終了。とんでもない暑さの開聞岳、爽やかな韓国岳、御鉢が素敵な高千穂峰。どれも個性的で面白い山歩きでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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