歩き人たかちです。
革の素敵なお財布に憧れていたときもありましたが、今では、ポケットに入るコンパクトなお財布でスッキリ整っています。

SO FAR SO GOOD
「 Waltz DX(ワルツデラックス) 」
自分で選んだわけではなく、譲り受けたもの。いつか、好きな生地を使った自分だけの山財布を作りたいと考えていましたが、こちらがとても使いやすいのでご紹介します。
いただいたのは、三鷹にある「ハイカーズデポ」の別注モデルです。
山のお財布はどう選ぶ?
アウトドアブランドからガレージブランドまで、巷には山のお財布が溢れています。
◾︎ 持ち歩くカードは何枚か
◾︎ お札は折るか伸ばすか
◾︎ 小銭入れに留め具は必要か
◾︎キーループは必要か
etc…
どのような構造を使いやすいかと思うかは、その人のスタイル次第。デザインが豊富なので、自分に合うものを見つけ出すのが楽しいと思います。

私は今まで、"THE山財布"というものは特に使っていませんでした。鹿革のL字型、通常のお財布に比べたらコンパクトというものを8年ほど。濃いめのグリーンが素敵だなと思い、気に入って使っていました。しかし、「Waltz DX」と並べると断然大きいですね。
山の鹿問題もあり、それに貢献する形で作られているお財布もたくさんあります。アウトドアのものだと、YAMAPで販売されている「鹿革L字ウォレット」などなど。
尾瀬の鳩待峠のお土産屋で見た鹿革のコンパクトなお財布も素敵だと思いましたが、カードがうまく入らずそれは諦めました。
YAMAP 「鹿革L字ウォレット」

[ 私が山財布に求める機能 ]
◾︎ 小銭が増えても困らない
◾︎ 日常使用のカードも入る
◾︎ 鍵を付けたい
L字型のお財布以前は、お金はお財布、定期は定期入れ、鍵は鍵(どうしていたのかよく覚えていない・・・)と、バラバラの状態でした。山に行くときは"小さいポーチに入れ替える"という面倒なことをしていましたが、はじめは頻度が少なかったのでそれで良かったのです。
しかし、山の頻度が増えると入れ替えがすごく面倒に。定期を忘れたり、鍵を失くすのが怖かったりしたので、一つにまとめようと思いました。そして、L字型のお財布の中にすべてを詰め込み、特に買い替えることもなくずーっと。
手のひらサイズの山財布は"コンパクトすぎて逆に使いづらい"という人もいます。私自身も、コンパクトなのはいいけど、多少ゆとりがほしいというタイプ。
今回、SO FAR SO GOODのお財布を譲ってくれた人も、「勧められたけど、やっぱりもう少し大きい方が使いやすくて」ということでした。
L字型財布のジッパーの金具が壊れていたし、金属パーツが使われているものは自己修理が難しいので、「Waltz DX」をしばらく使ってみることに。
すると、自分が必要とする機能が揃っていてとても使いやすいく、すっかり気に入りました。
SO FAR SO GOOD「Waltz DX」
SO FAR SO GOODは、シンプルな装備でアウトドアを楽しむためのアイテムをつくる女性作家のガレージブランド。女性目線の気付きや使い勝手などが特徴のブランドです。実際に使ってみた印象を一言でいうなら・・・
小銭に気を遣わないミニマムな山財布

何も入れていない状態で広げた形はこんな。
サイズ | H10×W6.5cm |
重量 | 13g |
素材 | 本体:X-Pac お札面仕切り:ダイニーマ・コンポジット・ファブリック 留め具:ゴム・牛革 |
◾︎ お札はまっすぐスルッと
◾︎ カードが結構たくさん入る
◾︎ 留め具のループに鍵を付けられる
◾︎ パンツのポケットに入れても気にならない
小銭スペースが広い・落ちない
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SO FAR SO GOODのお財布の特徴は、ガバッと開いたときのこの形。一番広いスペースに小銭がジャラジャラ入り、取り出しやすさと視認性が抜群◎
ミニマムな山財布は小銭スペースが小さく作られているものも多く、そこにちょっと不便さを感じていました。山ではトイレ用の100円玉を多めに持ち歩いたり、公共交通機関での山旅が多いためバス代をぴったり用意しています。すると、どうしても小銭が多くなってしまう。
L字型財布では、端の方にキュッと収まっている1円玉が取れない!と、もたつくことがありました。小さいお財布あるあるの"取り出しにくい"というデメリットがありません。
また、ジッパーやマジックテープは一切使われていないけど、"小銭が落ちない"というストレスフリーさ。畳んだときは生地が被さるし、広げたときに逆さまになることもない。
私自身が気にする小銭問題と、小さいお財布のデメリットをいとも簡単に解決しているこの形がとってもいいのです。
お札はまっすぐスルッと
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お札は縦方向にスルッと入れるスタイル。このスタイルは今まで使ったことがなかったので、はじめは正直、使いにくいのでは?と思いました。しかし・・・
なかなかいいかもしれない
通常の横方向から入れるタイプやL字型のお財布に比べると出し入れのスピードは劣るし、慣れるまではちょっと戸惑うかもしれません。
しかし、例えばレジの人に、お札とレシートと小銭を一緒に渡されたとしても、小銭の間口が広いので小銭を滑らせて素早く収納できます。個人的には落とすと面倒な小銭さえスムーズにしまえれば、あとからお札を落ち着いて入れらるのでいいかなと。
スナップボタンやジッパーを開けて小銭をしまい、それらを閉めてお札はこっちから・・・なんてやるより使い勝手がいいと感じました。
もともとカード入れ部分の蛇腹は1つだったようですが、ハイカーズデポのスタッフさんの指摘により2つに改良されたそうです。蛇腹を2つにすることでカードの容量は増え、さらにお札を入れるときに安定するとのこと。詳しくはハイカーズデポのHPにて・・・

お札を入れるために傾けたとしても、小銭は落ちません。この安心感がいいですね。
カードの収納は十分
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ミニマムな山財布のカード容量は3〜5枚程度の認識。山だけで使うなら問題ありませんが、日常と合わせて使用するならもう少し容量がほしい私。カード入れを別に持つほどの枚数はないので、そこはもちろんお財布1つで完結したい。

カード入れのポケットは2箇所にありますが、1箇所に4枚くらい入ります(クレジットカードの厚さ)。ブランドのHPでは最大6〜7枚と記載されていますが、8枚は普通に入りました。テレフォンカードのような薄いカードも追加で入ります。
ポイントカードは頻繁に使わない限り貰わないし、持たない。今はアプリになっているものも多いので、私の場合7〜8枚くらい入れば日常使用も十分。
ロープウェイとか山小屋でモンベルの特典を利用するために以前はモンベルカードを持ち歩いていましたが、現在はアプリになったのでそれも持ち歩く必要がなくなりました。山だと電波が不安定でアプリを起動できないことも多いため、有効期限の画面をスクショしていつでもどこでも提示できるようにしています。
蛇腹が2つあることにより真ん中に空間ができており、「レシートでも入れておくか」という感じでしたが、HPを見るとレシートや新幹線のチケット入れにとのこと。地方の山旅では切符を買うことも少なくないので、切符入れには確かにいいです。
鍵をつけられる
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正式に鍵をつける場所はありませんが、留め具のゴムが付いているループにリングを通して鍵をつけました。

ブラブラするのは邪魔なので、全面部分にスルッと収納。

ループに負荷がかかって切れたら嫌だなあと思い、リングではなくミサンガにしてみたり(高校の引退試合で仲間が作ってくれたもの)。紐同士の方がガチャガチャせずループへの負荷が少なそうで、長い分鍵を開けやすいです。ミサンガが切れたら意味ないですが、暇のストラップとかいいかもしれません。
画像出典:SO FAR SO GOOD
SO FAR SO GOODの「WALTZ SNAP black 」は、ループタグがサイドにあるので正式に付けられます。このタグ「Waltz DX」にもほしいですね。
ポケットに入れても気にならない
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日常でもアウトドアでも、パンツのポケットはほとんど使いません。唯一、頻繁に使うのは、山と道「5Pockets Pants」のスマホを入れる腿脇のポケット(これは本当に快適)。
特に前ポケットは歩くときに当たるのが苦手だし、くすぐったい。重い感じもあるし、紛失も怖い。
しかし、「Waltz DX」ならパンツの前ポケットに入れてもさほど気になりません。ジーンズのようにポケット自体が小さいとかピタッとしているものは気になりますが、ポケットが多少ゆとりのあるデザインなら大丈夫。軽くて重さも感じないので、電車の乗り換えで何分か歩くというときは、ポケットに入れて歩き改札でサッと出してピッ入る。

お札3枚、小銭10〜13枚、カード8枚、前面に鍵を収納してもギュウギュウではない。むしろ、まだ入る余裕がある。
留め具のゴムに付属している革には、"純国産のロロマレザー"が採用されています。植物タンニンのみでじっくりと時間をかけてなめされていて、生産数が少ないそう。オイルをたっぷり含んだ艶感が美しく、「宝石のように美しい革を作る」との意味が込められているとのこと。
ワンポイントなのかなと思いましたが、このパーツを背面に配置しておくことで、指を引っ掛けてスルリとゴムを取ることができて使いやすいです。
ひょんなことからいただいた山財布ですが、すごくいいものを譲ってもらったなと。日常使用でも十分で13gはやはり軽い。L字財布は革ということもあり、65gでした。
ミニマムなお財布を探している人、特に、日常と山のお財布を統一したいという人には、とてもいい使い心地だと思います。
SO FAR SO GOOD
アウトドアの生地を買う
アウトドアブランドに負けず劣らずのガレージブランドはたくさんあり、自分のものは自分でつくる「MYOG(Make Your Own Gear)」も多くの人がやっていますね。
小物をちょっと挑戦してみようかなと、サコッシュやお財布、ペグ入れなどのデザインを考えて、考えて、考えて・・・いまだに手をつけていません。
◾︎ RipstopByTheRoll
◾︎ Outdoor Material Mart – OMM
自分の周りでMYOGを楽しむ人は、主に上記のサイトを利用しています。
海外通販の「RipstopByTheRoll」は生地の種類が豊富で、DFCなどの高価な生地を安く買うことができます。生地を買うならこのサイト、というくらい利用している人が多いと思います。
「Outdoor Material Mart」は、X-Pacの種類が豊富。こちらは日本のサイトなので利用しやすいですね。
また、トレイルカルチャーのWEBマガジン「TRAILS」の実店舗でUL生地の取り扱いが始まったことにより、DFCやX-Pacなどがすごく身近になった印象。日本で実物の色合いや生地感を確かめて購入できるのは貴重だと思います。
「いつか」なんて言っていたらいつまでもやらなそうですが、近いうちに取り組んでみたい・・・という気持ち。
まとめ
小さいからこそ、使い勝手に大きく左右される山のお財布。
機能とかポケットなんていらない!という人はジップロックとか小さめのポーチを使っているし、それがきっと一番シンプルで軽量。
街でも使うならちょっとおめかししたい
私にはそんな気持ちもあります。
「ミニマムすぎるのは勇気がいる」という、買って失敗したくないという人には、 SO FAR SO GOODのお財布がちょうどいいのではないでしょうか。
お札の出し入れが一番気になるところかと思うので、ハイカーズデポなどの取り扱い店舗で実物は見た方がいいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、応援よろしくお願い致します。
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